今日はマスターピースから「MP-52 スタースクリーム Ver.2.0」をご紹介!
商品名 | MP-52 スタースクリーム Ver.2.0 |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2021年6月26日 |
価格 | 28,000円(税抜) |
ということで、マスターピース版「スタースクリーム Ver.2.0」です!「スタースクリーム」は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場したデストロンの航空参謀でナンバー2。これまでもマスターピースでは2006年にVer.1.0にあたる「MP-3 スタースクリーム」、2012年にVer.1.5とも言える「MP-11 スタースクリーム」が発売されています。「Ver.2.0」が名前に冠された今回は3度目のマスターピース化となり、よりアニメの見た目により近づけた形での立体化となります。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。箱の大きさとしては「MP-11 新破壊大帝スタースクリーム」と同じ大きさ。
中身はこんな感じでビークルモードで収納されています。「TFパワーベース」はブリスターの裏側に紐でくくりつけられています。
キャラクターカード。今回のイラストは夕日(朝日?)バックにしたイラストでなかなかカッコイイ!ちなみに、取扱説明書は相変わらずの大判の紙を折りたたんだものですごく見にくいです…最近のマスターピースは公式サイトでpdf公開されないし…!
【ロボットモード】
ロボットモード。実はこの「MP-52 スタースクリーム Ver.2.0」はそこまで期待していなかったのですが、実物を触ってみると全く感想は違って、安定感のあるかっちりとした作りと、各所に使用された金属パーツが程よい重さを作り出していてとてもよい!宣材写真では変だと思っていた腹部のキャノピーのダミーや、丸みをおびたパンツも実物だと不思議と気にならないし、アニメは回によっては印象が違うのですが、作画が安定している『ザ・ムービー』と見比べるとかなり忠実に再現していることに気づきます。なんというか、佇まいが良いと言うか、写真で見るのとでは全然違っていて、手以外は全面塗装されてとても見た目もリッチだし、スタイルもレトロな感じがありつつも良いバランスだと思います。
背面。背中のデザインは設定通りというわけではありませんが、細かくパーツが折り重なって密度感ありつつすっきりまとまっています。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部もアニメの見た目を忠実に再現。通常フェイスの他に5種のフェイスパーツが付属するのですが、交換は目〜マスク部分が外れるようになっていて、交換はとても楽ちん。
交換用フェイス。まずは「驚き」。
「微笑み」。
「嘲笑い」。「笑顔」じゃないのがポイント。
「叫び」。『ザ・ムービー』でサイバトロンの船に乗り込んでメガトロン銃を撃つシーンの顔が再現されてるのかも。
「企み」。とてもスタスクらしいいやらしい表情。
上半身。胸部のキャノピー部分はダミーで再現されています。よく見ていただくとわかるのですが、そのキャノピーの中にはビークルモードの本当のキャノピーが見えるようになっています(しかも見えすぎないようにラメっぽい塗装が施されています)。ここも最初「ダミーか〜」と思っていたのですが、ちゃんと裏側に本当のキャノピーが配置されることと、全体のアニメ再現度を合わせて考えるとこれがベストであるようにも思えます。また、肩のエアインテーク、胸部、パンツ部分には金属パーツが使われていて、それが今回のスタスクの良さに大きく寄与しているように思います。
肩のエアインテークはシーンに応じて位置を変えることができます。大きく横を向かせたり、肩を上げたりしたい場合は右のように後ろに下げます。
胸部にはミサイルポッドが。カバーの裏側の造形もいい感じ。
手は5本の指すべて独立して可動します。指は第二関節で曲がるようになっていて細かくポーズを付けることができます。親指が少しポーズを付けるには微妙な位置で、これは武器を持つから仕方ないと思うけど、もう少し自然な角度の開き方だったら良かったな。
背中。今回のスタスクの見どころのひとつで、薄いパーツが何層にも折り重なっている感じで翼を再現しています。これまでのスタスクにない処理が面白く、少し後ろ側に角度がつけられるようにもなっています。あと、デストロンマークはG1当時の古い形のものが使われています。
こんな感じで主翼が薄く半分に割れてその中に垂直尾翼を収納するという驚き変形になっています。しかも、主翼の中にはびっしりミサイルの造形があって(しかもちゃんと塗装されている)めちゃくちゃカッコイイ!この部分に限ったことではないのですが、ここ最近のマスターピースでは忘れ去られていた「裏側の造形」が施されていて、それがすごく嬉しい!
腰はこのくらい曲げられます。ただ、今回腰は回らないようになっています。
脚部。脚部もG1の見た目に忠実に末広がりなレトロなデザインが再現されています。脚部の保持力は申し分ないのですが、若干足首がゆるい感じもあって(片側だけだったので個体差だと思いますが)、そこだけ少しきつく調整しました。
パンツはこんな感じで開くようになっています。
脚部背面。
かかと部分のカバーは開閉可能。
【武器・付属品】
続いて武器など。まずは「ナルビーム砲」。腕からは脱着可能で、はずしても、つけたままでもビークルモードに変形できるようになっています。
武器用のエフェクトパーツが3種類付属。まずは「A」。今まさに撃とうとしているような感じのエフェクト。
「B」。破裂した感じのエフェクト。
「C」ビームエフェクト。ちなみに各1個ずつの付属なので、ナルビーム両方から同じように撃つ感じにはできません。
「ドリル」。第48話「デバスターを倒せ」で地球のコアに穴をあけることの危険性をメガトロンに伝えるためだけに出てきたドリル。手を収納してジョイントで取り付けます。
「マジックハンド」。第47話「恐怖のコスミックルスト!」でメガトロンに刺さった小惑星の破片を抜くために使用したもの。ハサミ部分は開閉可能。
そしてメガトロンに刺さった「小惑星の破片」。相変わらずマニアックな付属品たち…
「メガトロン」。この銃型メガトロンが付属するのもマスターピースでは3回目。バレルなどの取り外しはできなくなっています。
スタースクリームに持たせる場合はグリップ部分を少し引き出して伸ばしてから手に固定します。上で紹介しているエフェクトパーツ3つとも取り付け可能です。
【ビークルモード】
ビークルモード。「F-15 イーグル」に変形。製造元であるボーイング社の正式ライセンスを受けたもので、ディテールなど忠実に再現されています。製造から40年経った今でも現役で、最強とも謳われる戦闘機なわけですが、このまさにジェット機然としたフォルムに、赤と水色のスタスクカラーの差し色が入った見た目はトランスフォーマーの代名詞の1つとも言えるものだと思います。
背面。垂直尾翼の先端についたレーダーも左右別々の大きさで再現されるというこだわりぶり。最初見たときは「左右の大きさ違う…整形不良か!?」と思ってました…すみません。
変形はこれまでの「MP-3」や「MP-11」などとパーツ構成は似ているもののまったく別もの。ここ最近のG1系のマスターピースのようなビークルモードがまるまる裏返るような変形ではなく、最大限ビークルモードの意匠を使った形になっています(ビークルモードの底面はロボットモード丸見えなのはこれまで通りではありますが)。また、ロボットモードの胸部のキャノピーこそダミーですが、内側にちゃんとビークルモードのキャノピーが配置されるようになっているなどの配慮も感じられし、変形途中の翼の位置取りや、ノーズ部分の回転が硬いなどなど慣れが必要な部分もありますが、明らかにここ数年のマスターピースの中ではかなり変形がしやすいものになっていると思います。今回開発を担当したのはG1版のジェットロンの玩具も作ったレジェンド大野光仁氏。最近だと「レジェンダリーオプティマスプライム」や「G-SHOCK マスターオプティマスプライム レゾナントモード」の開発も手掛けています。マスターピースで開発担当が明らかになるのは久々で(海外主導のマスターピースムービーシリーズではよくありますが)、そのことからもこのスタースクリームへの自信が感じられるし、オリジナルの玩具を手掛けた大野氏が同じモチーフをこうして手掛けることに感動をおぼえます。
前面&背面。
側面。
底面。底面はロボットモードの意匠が強く残る感じで、さすがに実機のようなツルンとした感じは再現されず。ランディングギアも3つあり、転がし走行が可能です
ランディングギアはそれぞれ収納可能。
ナルビーム砲はなんと変形で「クラスター爆弾」になります。ロボットモードの二の腕にアームで固定したまま変形が可能。接続しない状態でも翼に取り付けることもできます。
キャノピーは開閉可能。コックピットもしっかり作り込まれています。実はここにダイアクロン隊員を載せられるのですが、すぐ出る場所に隊員がおらず写真撮れませんでした…(コメントでリクエストいただいた方すみません…)
機首部分を開けると、中のレドームが再現されています。
スラスターは角度を変えることができます。
スラスターにはビークルモード専用のエフェクトパーツを取り付け可能。
主翼のフラップは可動します。
【オルタネイトトランスフォーメーションモード】
ホバリングモードである「オルタネイトトランスフォーメーション」モード。
背面。垂直尾翼が主翼の下に移動していたり、脚部の尾翼が出たり、そこそこしっかり変形させるようになっています。
【TFパワーベース】
久々の付属となる「TFパワーベース」。「MP-41 ダイノボット (ビーストウォーズ)」に付属したものの色違い。
パワーベースとの接続には専用のアダプターを取り付けます。
ロボットモードでは背中の高い位置にあることもあってちょっと活用しにくい感じ。股間部分用のアダプタもあればよかった(あってもそんなには使わないだろうけど…)。
ビークルモードではいい感じで飛行モードを再現できます。
「オルタネイトトランスフォーメーション」モードでも。このモードは立たせにくいのでスタンドです。
【比較】
2006年に発売されたVer.1.0にあたる「MP-3 スタースクリーム」のリカラーである「USAエディション」と。『マクロス』でおなじみ河森正治氏監修により、ビークルモードが「F-15E ストライクイーグル」になったことで独特なアレンジが加えられたスタースクリームです。G1回帰が主流の今改めて見ると、なかなかアレンジが面白く管理人の中では再評価されていたり。
ビークルモードでも。「イーグルストライク」になったことでサイドのタンクが追加されたり、底面もこだわって作られたりしています。
Ver.1.5にあたる(公式ではそうは言っていませんが)「MP-11 スタースクリーム」と。 「MP-3 スタースクリーム」からよりG1の見た目に近づけられたもの。「MP-10 コンボイ」からのスケール感に合わせられていて、長年MPスタスクの座を守ってきましたがいよいよ世代交代。
ビークルモードでも。「MP-11」は「MP-3」のリデコとなり、ビークルモードは今回の「MP-52」と同じ「F-15 イーグル」に戻っています。
アースライズ版ボイジャークラス「スタースクリーム」と。
ビークルモードでも。
マスターピース「MP-36 メガトロン」と。ようやくアニメスタイルでメガトロンとスタスクを並べられた…!これからのマスターピースは結構多様性のある感じになっていきそうだけど、この2人と並べられるアニメスタイルの「サウンドウェーブ」はいつか見てみたい。
マスターピース「MP-44 コンボイ Ver.3.0」のスタスクパーツを取り付けたものと。頭の大きさは今回のもののほうが少し大きめ。
【可動・アクション】
可動は近年のマスターピースは至るところが動いて当たり前という感じですが、今回は腰が回らなかったり、足首の可動も足の形状的にあまり動かないようになっています。だからといってダメかと言うとそうでもなく、肩、足の付け根、膝はクリック関節になっていて保持力もしっかりして、かっちりポーズを付けられます。以下、写真続きまーす。
表情パーツも今回のスタスクはたくさんあってよかったと思わせてくれます。脱着が簡単なのも良いです。
立ち膝も余裕。
腰が回らないのはやっぱりちょっと残念。ただ、その分このボディのコックピットの曲線感や、横から見たときのボディから足元に続くラインはすごくいい感じです。
付属品は写真を撮ったら二度と使わなそうなものなのは相変わらず…人間キャラのミニフィギュアとかなら嬉しいのに。
ドリルはアニメでは手に持った石をただ砕くためだけに登場するもの…
ガウォ…オルタネイトトランスフォーメーションモードでは膝を少し前に曲げることができます。
ビークルモードでも。全面塗装なこともあり、モールドも引き立ってすごくカッコイイ。ナルビームじゃなくて、クラスター爆弾になってるのもリアリティがアップしていていいですね。
「MP-36 メガトロン」と。メガトロン発売から何気に4年も経っていますが、しっかり馴染んでくれます。虎視眈々とリーダーの座を狙うスタスクを再現できる喜び!
鈴置さんのボイスの入ったディスプレイスタンドとか欲しくなる…
『ザ・ムービー』では遂に下克上を達成する訳ですが、その天下もわずか数分…ちなみに戴冠式でつけた王冠とマントはこれから発売される「サンダークラッカー」と「スカイワープ」を購入して、3体の箱のフラップ部分を送るともらえます(送料が別途かかります…)。
以上、マスターピースから「MP-52 スタースクリーム Ver.2.0」でしたー!始めにも書いたのですが、管理人はこのスタスクVer.2.0にはあまり期待していなくて、事前の画稿や試作品をみてもイマイチピンと来ていなかったのですが、届いてビークルモードからロボットモードに変形しながらジワジワ「最近のマスターピースとは違うかも…」と思いはじめ、ロボットモードになった時に一気にお気に入りになりました!
スタスクらしいロボットモードの完成度はもちろん、金属パーツを外装に使われていることにまず驚いたし、ここ最近のG1系マスターピースで顕著に感じていた作業感の強い変形ではなく、ダミーパーツはありつつもしっかりビークルモードとロボットモードを繋ぐ変形になっているのが嬉しくなりました。裏側の見えないところのモールドなんかもしっかり造形されていてトランスフォーマー らしさを感じたし、そしてなにより久々に人にすすめたくなるマスターピースだと思いました!
マスターピースはこのあと「スキッズ」でまた少し路線を変えますが、シリーズが長く続いているからもうアニメ準拠の中でも見た目はバラバラになりつつあるので、そうであればその時々の詰め込まるものを詰め込んだものを「マスターピース」と呼べばいいと思うし、少なくともこのスタースクリームは「単体でも目に触れるところに飾っておきたい」玩具になっていると思います。これが大野光仁氏の力だとすれば、今後の「スキッズ」や「ライデン」、「ジェットファイヤー」も楽しみになるし、なによりリカラーの「サンダークラッカー」と「スカイワープ」がとても楽しみになりました(危うくスルーするところでした…)。気にならない部分がないわけではないですが、久々にマスターピースでワクワクできたし、これを言えるのが嬉しいです。オススメ!
【タカラトミーモール】
・トランスフォーマー マスターピース MP-52 スタースクリームVer.2.0
レビューお疲れ様です!まさにスタスクの決定版!うまくいけば、今年のアワードで1位になれるかも!意外とmp11より小さくて、つまり11より若干大きかったアイアンハイドとラチェットとの身長差がさらに出た感じですね。以前プレビューのコメントで、変形に慣れたら世代交代させるといいましたが、一度mp11型のサンクラとスカワと並べたらやや違和感があったので、サンクラとスカワも52型になったときに一斉に世代交代させることにしました。なのでmp11はもうしばらくの間現役でいてもらいます。しかしあまり評判がよくないとされてるmp3も今見ると結構魅力的に感じます。そこで管理人様、勝手なわがままで申し訳ありませんが、いつの日か、USAエディションもレビューしていただけないでしょうか?どんなものなのかちょっと興味がわいたので。
長くなりましたが、このスタスクは最高です!今年のアワードの№1も、デストロンの№1も、このスタースクリーム様のものだ!はーっはっはっはっは!!