今日はMPGから「MPG トレインボットライデン」をご紹介!
商品名 | MPG-06S トレインボットカエン/ライデンBOXセット |
---|---|
シリーズ名 | MPG |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2024年2月24日 |
価格 | 23,000円(税抜)/タカラトミーモール限定 |
ということで、MPG版「ライデン」です!この「ライデン」はこれまで発売されたMPGトレインボットの6体を合体した姿で、アニメ『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』で活躍した重連合体戦士です。今回はその合体した「ライデン」と、「MP-06 トレインボットカエン」と同時に発売された「MPG-06S トレインボットカエン/ライデンBOXセット」の内容を合わせて紹介していきます!それではいってみましょー!
【パッケージ】
まずは「MPG-06S トレインボットカエン/ライデンBOXセット パッケージ」から。まずは外箱。
パッケージ本体はこんな感じでほかのマスターピースと同じようにつや消しの黒地に写真部分は艶あり+箔押しでかなり豪華な箱になっています。また、箱はいわゆるキャラメル箱式ではなく、ふた式のものになっているのも驚きました。あと、想像以上に大きくて発売日には超でかい段ボールで届いて驚きました…
ふたを開けるとこんな感じで「カエン」が収納されています。ボール紙のところには他のトレインボットたちを収納するためのスペース。「カエン」とボール紙を外すと中にはライデン用光剣のメッキバージョン、TFパワーベースが入った箱が底にあります。
ということでトレインボット6体を収納するとこんな感じ!いい!
付属品は薄くてでかいプラスチック製のインナーボックスに収納されています。付属するのはライデン用光剣のメッキバージョン、TFパワーベース(ベースA&B)、TFパワーベース(アーム×2)、専用ディスプレイスタンド(アーム×4)。
「ライデン」のキャラクターカードも用意されています。イラストも他のトレインボット同様吉岡英嗣氏が手掛けているものと思われます(おそらく…)。
【ライデン合体モード】
合体する前にそれぞれのメンバーの合体モードを見ていきましょう。まずは「MPG-01 トレインボットショウキ」。合体モードに変形させ、「ユキカゼ」付属のライデンヘッドを取り付けます。背中のバックパックはライデンヘッドのパーツにしっかり接続します。
右腕の「MPG-05 トレインボットセイザン」と左腕の「MPG-04 トレインボットスイケン」。それぞれの膝部分にある2本のジョイントで「ショウキ」と接続します。
「MPG-06 トレインボットカエン」。腰部分に変形。中央上部のグレーの接続部に「ショウキ」を、左右下のジョイントに「ゲツエイ」と「ユキカゼ」を接続します。脚部のジョイント部分は肉抜き穴が前にくるのが正しい形ですが、前後逆にすることでジョイントが少し内側に移動するので、その状態で脚部を接続すると股の間を少し狭まった感じにすることもできます(個人的にはそのほうが安定するような気も?)。脚部のジョイントは肉抜き穴が後ろに来るのが正しい変形でした。コメントでのご指摘ありがとうございました!以下写真も正しい位置のものになっています。
右足の「MPG-02 トレインボットゲツエイ」と左足の「MPG-03 トレインボットユキカゼ」。両サイドには「セイザン」と「スイケン」の一部が変形したレッグビームを取り付けます。今回の「ライデン」の評価の分かれ目とも言えるのがこの脚部。この脚部をしっかり変形することが「ライデン」を遊ぶ上でとても重要です。
具体的に脚部をみていくと、「ゲツエイ」は足裏にある台車部分をしっかりと押し込んで固定すること。そうしないと立たせたときに車輪が地面につくことになり、ローラースケートのような感じで全く安定しなくなります。そしてさらに大事なのは「ユキカゼ」!「ユキカゼ」は「ユキカゼ」の説明書に書かれている変形では不十分で、「カエン」の説明書にある図の形にする必要があり、上部の接続部分と足裏のラインが平行になるように脚部全体を前に傾けるのが正しい形になります。右の写真にあるように横から見てくるぶしの上に当たる部分のガワの隙間に三角のスペースができるのを目安にするとよいかと思います。逆に「ユキカゼ」の左足をまっすぐ立たせてしてしまうと、「カエン」に接続した際に左足が長くなってしまう&左足の重心が後ろになって倒れやすくなってしまいます。
【ライデン】
そして6体を合体して「トレインボットライデン」の完成!!「ショウキ」の発売から約1年8ヶ月でようやくの完成となりました!まずは兎にも角にもマスターピースが6体合体したこの密度!当初想像していた「ライデン」のスタイルとは少し違っているけど、十分にかっこよく、そして完成した満足度も高いです。ただ、実は管理人がそのその満足感を感じるまでは少し時間がかかっていて、発売日に早速合体したときはなかなかうまく立たせられず正直落胆してしまっていました(ファーストインプレッションは新製品プレビューにて)。それは上にある脚部の変形を「間違っていた」ことが原因でした。実は「カエン」が届いたらすぐに合体できるように発売済みのメンバーをライデンモードに変形しておいたのですが、すぐに合体させたくて「カエン」の説明書をよくみずにただ接続して合体してしまったのですが、それが良くなかった(だってすぐ合体したかったから…)。その後、「カエン」のレビューを経て各メンバーを改めて変形させてみるとなんとしっかり立つ!!先走った感想でネガキャンのようになってしまい反省しております…
背面。ただ、スタイルや各部の処理の仕方がこれで良かったかは立つ立たないとはまた別の話で、特に「カエン」の変形には疑問が残ります。写真を見ていただければ分かる通り、「カエン」の股間部分以外のパーツはすべて後ろにまとめられてしまっていて、後ろに傾きやすい原因の1つになっています。またこの股間部分は両足を接続するには細すぎて心もとさを感じるし、実際この巨躯を支えるには大きさも関節の強度も足りているとは言えません。個人的にはMPG「ライデン」の情報が解禁された「特別展 天空ノ鉄道物語」で展示されていたシルエットを期待してしまっていたというのもなにげに大きい…
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部は日本のロボットらしいヒロイックなデザインでとてもかっこよく作られています。目やサイドの丸い部分にはクリアパーツが使われています。
クリア部分は後頭部と繋がっているので後ろから光を当てると光ります。
上半身。胸部は細かくショウキのパーツが何重にも折りたたまれていてボリュームがありますが、その分遊んでいると外れやすい部分でもあります。腰のサイドにはライデンキャノンが配置されています。
右腕。
左腕。
指は5本指すべてが独立して動きます。
背面。やっぱり「カエン」のパーツの追いやれれ方が気になる…ここをもっと腰の大きさや太もも部分のほうに持っていくことは難しかったのかな…
右足。足首内側にだけ曲がるようになっていてしっかり地面をキャッチして立たせることができます。
左足。上で書いた通り「ユキカゼ」は少しかかとを引いたような形になります。両脚部はガワパーツの処理がだいぶ大胆な感じで、この「なんとなくふわっとしている感じ」は好き嫌いが分かれると思います。
【アニメ版ライデン】
「カエン」に接続していたライデンキャノンをとりはずして、また頭部のサイドのパネルを折りたたむことで「アニメ版ライデン」にすることができます。
【武器】
続いて武器。まずは「トレインバズーカ」。「スイケン」に付属した武器になります。
武器を分離&組み替えて持たせることもできます。左の写真の場合はグリップにジョイントがないので手で握らせるだけになります。こうして連結したパーツを組み替えることで「トレインバズーカ」の名前の解釈をつけたとのこと。
「ライデン用光剣」。こちらは「セイザン」に付属したクリアバージョンのもの。
「ライデン用光剣のメッキバージョン」。こちらは「MPG-06S トレインボットカエン/ライデンBOXセット」に付属したもの。個体差かもしれませんが、「セイザン」に付属したものよりもジョイントがゆるくてしっかり固定できません。あといつの間にかガッツリ傷がついてしまった…
「ライデン用ライトソード」。こちらは「カエン」に付属したもので、アニメで使用していた武器をイメージしたもの。
【TFパワーベース】
「MPG-06S トレインボットカエン/ライデンBOXセット」付属の「TFパワーベース」と。「TFパワーベース」の色は「MP-57 スカイファイアー」に付属したものよりも落ち着いた茶色っぽい色になってます(色揃えて欲しかった…)。「カエン」に付属しているジョイントパーツを使用することで「ライデン」を接続することができます。ただ、「ライデン」の足の長さにアームを合わせるとベースの後ろ側に立たせることになってしまい飾っておくのに使用するにはあまり向いていません。スタンドなしで飾っておくには少々不安なところがあるので、できれば「ライデン」に特化したスタンドが欲しかったなあ。というか何度も言うけどTFパワーベースを単品売りして欲しい…
レールに取り付けられるディスプレイスタンド用アームが6体分付属。これまで過去のマスターピースに付属したものを拝借する必要があったのですが、こうして6人分専用で用意されたのは嬉しい。アニメでは基本的に連結して空を飛んでいましたが、これはこれで幻想的な雰囲気でいい感じ。
【比較】
「MP-44 コンボイ Ver.3.0」と。こうしてみると合体した大きさもそこまで大きいというわけではなく、劇中のスケールと比べると小さめです。
ユナイトウォリアーズ版「UW-01 スペリオン」と。身長的なところではコンバイナーウォーズ系の合体戦士たちと似たような感じ。
レガシー版「メナソー」と。「メナソー」はアニメのスタイルが重視されていることもあり必然的にサイズも大きめになっています。
【可動・アクション】
可動は動く箇所こそ多くありますが、各部の重量があるのでなかなかダイナミックなポーズは取りにくいです。特に脚部は大きく動かすと股関節や足首の関節が重さに負けて倒れてしまうことが多く、また「ユキカゼ」もかかとがない影響で後ろに倒れがち。膝も動きますが、角度はそれほど付けられず、また右膝は動かすために背面のガワの位置を調節する必要があります。ただ、存在感がものすごいので、どっしり立っているだけでもかっこいいし、ちょっとずつ動かしていい感じのポーズを探すのも楽しいです。以下、写真続きまーす。
腕周りはよく動いてくれます。特にひじ部分は二重(三重?関節)になっているのでいろんな角度に調整できます。また、肩の回転は「ショウキ」側に依存していて360度回すことができます。
脚部はここまで開くくらいが限界。股間部分が小さいこともあってかクリックもそこまで強い感じではありません。ちなみに書籍『トランスフォーマージェネレーション2023』に掲載されている大嶋優木氏の画稿を見る限り、もっと股間部分のボリュームを大きくするパターンも考えられていたようですが、最終的にはこの形になっているので紆余曲折があったものと想像します。
「アニメ版ライデン」状態で。
「カエン」のレビューに合わせてトレインボットたちを全員変形させたので、せっかくなのでトレインボットたちの写真も!
そこまで活躍シーンは多くはなかったけど、メンバーみんな仲が良さそうな雰囲気が良かったので色々想像が膨らんで楽しい。
ビークルモードでも。
背景がリビングの床で申し訳ないですが、連結した状態でも写真を撮ってみました。アニメでは連結部ではなく電車の前後がまるまる合体して繋がったような見え方でしたが、こうしてリアルに連結してみるとトンデモ6両編成感がスゴイ。ちなみに付属のレールも接続して敷くこともできます。連結器が場所によっては繋ぎにくくて、全部接続するのは結構大変だった…
以上、「MPG トレインボットライデン」&「MPG-06S トレインボットカエン/ライデンBOXセット」でしたー!ここまでも色々書いてきましたが、管理人の総合的な評価としては決して悪くはありません。合体した姿は当初想像していたスタイルではないにしても十分かっこいいと思うし、何よりマスターピース6体が合体した密度とボリュームはこれまで経験したことがないものになっています。最初は立たないと思い込んでしまいうまく遊べなかったけど、コツを掴んで倒さないように遊べるようになってからはどっしりした体系がとてつももなくかっこよく思うようになったし、じっくり遊ぶほどこの複雑さで6体合体することのすごさをひしひしと感じます。
ただ「もっとこうだったらよかったのに」と思う部分があるのも事実。ビークルモードのリアルな統一や、ライセンスを受けた実車の再現というミッションがあったからというのは重々理解できますが、それでも合体した時の腰部のボリュームは明らかに不足していると思うし、ここまで各メンバーデリケートな変形にしなければもっと倒れにくく、遊びやすくすることもできたんじゃないかな?と思います(ちなみにこのライデンのレビューの間に2箇所ジョイントパーツが破損してしまいました…)。勝手に期待を大きくしすぎてしまっていたと言えばそれまでですが、当初管理人が個人的に想定していた完成度とはちょっと違ったかな?というのが正直なところです。また、「ライデン」が完成したあとにスタイルを良くできる追加パーツ付きの新メンバーが発売されることにもちょっと疑問を感じます…できれば6体で出来上がる「ライデン」だけで完成を迎えて欲しかったです(出るにしてももっと時間をおいて欲しかった)。
ただ、そうは言いつつも完成したもの「ライデン」には満足しているし、ここまでの道のりは十分楽しませてもらいました。ダイアクロン出自でトランスフォーマーの中でも珍しい日本オリジナルのキャラクターである「ライデン」が、当時の玩具を手がけた大野光仁氏の手で40年の時を経て蘇ったことには物語を感じるし、リアルな往年の日本の電車が今のトランスフォーマーとして変形、合体するのには本当にワクワクしました。MPGシリーズは今後も継続していくものだとは思うので、MPGの「G」であるGATTAI、GIANT、GREATの「GREAT」をより実感できるシリーズになっていってくれれば嬉しいです!
自分も全部を揃えて合体させたとき、凄まじい満足感を得られたので買ったことは全く後悔してないどころか、あらゆる制約の中で良くもライデン走り切れたもんだなぁ…と思いました。タカラトミーの挑戦を体感できて感無量。
ですが、手放しに褒められるのか?と問われたら明確にNOと答えられるピーキーさもある難儀な玩具であることもまた然りで
・カエン以外がガワ変形かつ、そのガワのピンが破損する確率が高い
・カエンの構造もそうだけど、変形させてると黒の塗装がハゲてくる
・ユキカゼとゲツエイの足首周りが明らかに弱く、特にユキカゼに関してはロック機能の甘さもあって単体も合体時も大きく足を引っ張る
・そして何よりタカラトミー自身の説明が圧倒的に不足しており、定価トータル12万の扱い方を明確に提示できていない。良くも悪くもハイエンド玩具を扱っている自覚が薄い
こんな感じでしょうか。リリースまでにもう少し煮詰められたら…と感じざるを得ないのも事実でした。