今日は「トランスフォーマージェネレーションズ スタジオシリーズ 86シリーズ(海外版)」から「ウルトラマグナス」をご紹介!
商品名 | 86-21 ウルトラマグナス(Ultra Magnus) |
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シリーズ名 | スタジオシリーズ |
クラス | コマンダークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2023年11月 |
価格 | $89.99 |
ということで、スタジオシリーズ版コマンダークラス「ウルトラマグナス」です!この「ウルトラマグナス」は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』に登場したサイバトロン(オートボット)のシティーコマンダーでナンバー2。今回はスタジオシリーズということで『トランスフォーマー ザ・ムービー』に登場した際の姿を再現したものとなり、アニメに合わせていわゆる「中の人」がいない形でキャブとキャリアーが一体変形する作りになっています。また、スタジオシリーズ初のコマンダークラスでもあります。日本では2024年2月に「SS-119 ウルトラマグナス」として発売されます。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。箱の大きさはレガシー エヴォリューション版「アルマダユニバース オプティマスプライム」と同じ。スタジオシリーズでこのサイズは新鮮。
箱の中はこんな感じでロボットモードでの収納。頭のサイドのアンテナ?は後付けする形になってます。
台紙兼ディスプレイスタンドは地球のサイバトロン基地のシーン。パッケージが大きい分台紙も大きくて実用性高し。
【ロボットモード】
ロボットモード。コマンダークラスとしてみるとそこまで大きいという感じではなく、一昔前のリーダークラス相当ではありますが、密度感がありずっしりしています。デザインは劇中の見た目を再現しつつ、玩具オリジナルのディテールがしっかり造形されていてカッコイイ。スタイルも良いのですが、腕の付け根部分が長くて肩がイメージよりも外側にあるのがちょっと気になるかな。それと、今回は「中の人」がいない作りということで、「MP-22 ウルトラマグナス」の変形パターンを強く踏襲したものになっています。それに伴い、見た目もどことなくマスターピース版を豊富とさせるような感じです。
背面。コマンダークラスということもあって、背面も肉抜き感もなく隙のない感じで作られています。
前面&背面。
側面。
バストアップ。顔はさすがスタジオシリーズだけあってアニメの見た目を忠実に再現してくれています。「ウルトラマグナス」の真面目さが伝わってくるような表情でいいですね。
目はクリアパーツで集光ギミック付き。かなり明るく光ってくれます。
胸のパネルは『ザ・ムービー』での動き同様に開閉可能。青いT字のパーツを上にあげると両脇の赤いパネルがスプリングで自動的に開きます。中にはマトリクスが収納されています。内側も劇中を参考に造形されていて色分けもちゃんとされているし、赤いパネルの裏側もちゃんと塗装されています。
マトリクスは取り外し可能。これまでキングダム版の「オプティマスプライム」や86シリーズ版「ホットロッド」に付属したものと同じ造形になっています。
手は開閉可能。人差し指〜小指は第一関節が動いて、また人差し指は独立しています。この辺りはコマンダークラスらしくリッチな仕様。
そして四肢がバラバラになるギミック。これはジャンキオンの星で「ガルバトロン」たちにやられた時の姿を再現するためのもの。
肩と太もも部分にジョイントがあり、赤いストッパー部分を引き下げることで外すことができます。ストッパーがかなりキツめでガッチリ固定されていて、取れることはあまり意識させないような作りになっています。ちなみにコンバイナー系のジョイントと似てますが、そもそもジョイントが逆なので付けることはできません。
武器。まずはいつもの銃「スーパーブラスターガン」。
もうひとつ銃。これはジャンキオンの星に不時着してすぐに「ウルトラマグナス」が使っていたもの。映像を見る感じ銃というよりは電気系統を修理するためのものかも。
2つの銃は背中に取り付けておくことができます。
両肩にはミサイルランチャーが。先端の赤いミサイル部分は5mmジョイントで接続されていて取り外し可能です。
エフェクトパーツも付属。これまでもシージ版「オメガスプリーム」やアースライズ版「スカイリンクス」に付属したものと同じ形状のもの。
各武器に接続可能。MAXまで接続して銃に取り付けると重さで傾いてしまいます…
【ビークルモード】
ビークルモード。トランスポーターカーに変形。これまでのジェネレーションズ系などではなかなか再現しきれなかったキャリアー部分含め、G1のビークルモードの見た目を忠実に再現されています。大きさもコマンダークラスだけあって迫力があります。キャブ部分の造形はG1玩具の雰囲気を踏襲したデザインで、ウインドウもちゃんとクリアになって流のもいい感じ。
背面。キャリアー部分もしっかり作られています。細かいディテールの造形も広い面に生えます。変形はキャブ分が「中の人」にならないたいタイプの一体変形で、変形パターンは「MP-22 ウルトラマグナス」とかなり似ています。マスターピース版のパターンを踏襲しつつ、より今のトランスフォーマーに合わせて遊びやすくなった感じで、ステップ数は多いですがサクサク変形できます。
前面&背面。
側面。
キャブ部分とキャリアー部分は分離可能。
キャブ部分。
2つの銃はキャリアーの上部サイドに取り付けておくことができます。
エフェクトパーツを取り付けて。
リアのハッチ部分は開閉可能。またキャリアーの上部はジョイントを外すことでスロープ状にすることができます。ただ、リアのハッチとは繋がらないのであくまで雰囲気の再現になっています。また上にも向けることができるので、G1玩具のCMのようにエアーボット部隊の発射台にもできます。
車に変形するデラックスクラスは最大4台積むことができます。
【比較】
マスターピース版「MP-22 ウルトラマグナス」と。体型は肩幅こそ違いますがだいぶ似た印象で、パーツ配置もほぼ同じ。久々にマスターピース版触ったけど、発売から9年経っても色褪せないかっこよさと、マスターピース然した存在感が素晴らしい。
ビークルモード。でも
レジェンズ版「LG14 ウルトラマグナス」と。このレジェンズ版もキャブとの一体変形をするのですが、パーツ配置こそにていますがデザインがだいぶ違ってるし、触り心地もかなり違います。
ビークルモードでも。
キングダム版リーダークラス「ウルトラマグナス」と。この「ウルトラマグナス」がジェネレーションズ系のG1再現の最終形態だと思っていたのですが、ここからたった2年でさらに決定版が出ちゃうという…もちろんキングダム版は「中の人」がいるタイプなので、全然別物でそれぞれの魅力があります。
ビークルモードでも。
アースライズ版「オプティマスプライム」と。今の所G1版「オプティマスプライム」といえばこのアースライズ版ですが、「ウルトラマグナス」がリメイクされるということは「オプティマスプライム」もスタジオシリーズとして新たにリメイクする可能性もなくはなさそう…
ビークルモードでも。キャブ部分は「ウルトラマグナス」の方が少し大きい。
『ザ・ムービー』で登場したサイバトロン(オートボット)のメンバーと。この中だと「スプラング(スプリンガー)」だけ86シリーズ版ではないですが、やっぱり『2010』組はカラーリングが絶妙で並べた時の一体感が素晴らしい。
【可動・アクション】
可動も優秀。マスターピース版から腰が回るように進化しています。腕周りは変形の都合上、硬めのクリック関節で構成されているので動かすのに力が必要。その影響で肩パーツの固定が外れがちではありますが、腕も外側に開くようになっているし、指も動くので動きに表情を出しやすいです。以下写真続きまーす。
片膝立ちも可能。腰前後左右のアーマーが動くので足の付け根を大きく動かせます。
肩を外側に開くことができるヒンジの保持力は弱め。ちなみに肩幅の広さはマスターピース版の変形と見比べてみると、強度の関係でこうなるのは仕方がないような感じもするし、これはこれでたくましくて個人的には悪くないと思います。
ちなみに肩の上部の赤いジョイントを外せば青いパネルを動かして腕を前後に可動させることも可能です。国内版の公式画像でもそうしてポーズをつけているものがありますが、個人的にはちょっと邪道なような気がして外さずに遊びたいタイプ。
スタジオシリーズということもあって、マトリクスを収納できるのは大きなポイントで作り込みも気合を感じます。
人差し指だけですがマトリクスに指をかけられて開くポーズを取らせることが可能。もしかするともう答えが出てることなのかもしれないけれど、「コンボイ」が死ぬ時に落としたマトリクスを先に拾ったのがもし「ウルトラマグナス」だったらマトリクスは開いたのかな?それともマトリクスは「ロディマス」を最初から選んでいたのかな…?
バラバラになるのが一つのアイデンティティのような感じでもあるからネタとしては面白いけれど、もっと違うところに力を使って欲しかったという思いも…
以上、「トランスフォーマージェネレーションズ スタジオシリーズ 86シリーズ(海外版)」から「ウルトラマグナス」でしたー!スタジオシリーズ初のコマンダークラスということで楽しみにしていました!結果としてはさすがコマンダークラスだけあって作りはかなりしっかりしていて、マスターピース版を踏襲しつつ進化した変形パターンも見事。『ザ・ムービー』や『2010』に登場した「ウルトラマグナス」の雰囲気をしっかり再現してくれていて、若干肩幅が広いですがそれも遊んでいるとそれほど気にならなくなります。指の可動や胸のマトリクスの収納もしっかり作られていて、コマンダークラスならではの恩恵を感じることもできます。
一方、今回の「ウルトラマグナス」は過去何度もリメイクされていることもあり、これまでのコマンダークラスのラインナップであった「コマンダークラスだから初めて実現できたリメイク」のような新鮮さがないのも正直なところ。もちろん他の86シリーズ組と並べた時のスケール感や、一体型で変形してちゃんと他のトランスフォーマーをキャリアーに乗せられる大きさを実現するのにはコマンダークラスでないといけなかったのは納得できるし、玩具としては十分満足はしているのですが、「コマンダークラス枠の使い方」としてはバラバラになるギミックだけではちょっと物足りなさを感じました。あとはこれは発表された時から思っていただことですが、キングダム版からのリメイクのサイクルの短さも気になるところ。もちろん全くの別物ではあるのですが、個人的にはもう少しキングダム版に花を持たせてあげておきたかったようにも思います。とはいえ「ウルトラマグナス」のリメイクとしてはかなり満足度の高いものになっているし、管理人自身とても気に入っているので、国内版を予約している方は楽しみにして欲しいです!
ジョイントを外してポージングするのが邪道と感じるの、激しく同意したい
それにしても今はもう価格を柔軟に設定できないのかな? 余計なバラバラ機構とかエフェクトパーツを抜きにしても、リーダーとコマンダーの間の価格でちょうど良さそうに見えるんだが