今日は「トランスフォーマーシージ(国内版)」から「SG-07 ウルトラマグナス」をご紹介!
商品名 | SG-07 ウルトラマグナス |
---|---|
シリーズ名 | トランスフォーマーシージ |
クラス | リーダークラス |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2019年2月23日 |
価格 | ¥8,500(税抜) |
ということで、「トランスフォーマーシージ」版「ウルトラマグナス」です!「シージ」の概要については以前紹介した「オプティマスプライム」のレビューを見ていただくこととして、今回の「ウルトラマグナス」は、なんとかつてのG1玩具のように「中の人(白いコンボイ)」がいる形での玩具化となります!これまで「コンボイを白くしただけ」のウルトラマグナスが数多く発売されてきましたが、白いコンボイにアウターアーマーをまとわせていわゆる「ザ・ムービー」や「2010」などの「ウルトラマグナスの姿」になる玩具は、おそらく初代玩具以来なのではないでしょうか。最近は逆にアニメのようにキャブとキャリアーが分離しない変形が採られることが多く、今回は「玩具としてのウルトラマグナス」をベースとしてリメイクされたものになります。海外ではリーダークラスWave1として全く同じ仕様で発売されています。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。「パワーオブザプライム」シリーズ同様、海外のパッケージにシールが貼られています。
イラスト面。この面にはブラックライトで照らすとセイバートロン星の文字が浮かび上がる仕掛けがります。ハスブロのトランスフォーマー公式サイトで入力するとキーワードが出てくるので興味のある方は是非。
【ロボットモード】
ロボットモード。どっしりとした体型がまさに「ウルトラマグナス」のイメージどおり!シージのデザインは細かくディテールが造形されているのが特徴で、このウルトラマグナスはそれがより際立つ形になっています。今回は「中の人」がいるというのと、目立つ肉抜きはほとんどないということで密度感もかなりのもので、これまでのリーダークラスと比べると大きさは一回りくらい小さいのですが、重さという点では「プライムウォーズトリロジー」のリーダークラスなどとほとんど変わらないような気がします。ここ最近「リーダークラス」の概念が少し変わってきており、これまでは「大きさ」が固定されていましたが、シージは「ちゃんとしたボイジャークラス」に付属品を足すことで、リーダークラス相当のボリュームとする、という形になっています。これはスタジオシリーズでも見られることで、今後リーダークラスの可能性がどんどん広がるんじゃないかな、と期待しています!
背面。背中側もしっかりアーマーに覆われていていますが、すっきりとしたデザインになっています。
前面&背面。デフォルトで少し開いて立てるように足首には最初から角度がついていています(真っ直ぐにはできません)。
側面。
バストアップ。顔はしっかりウルトラマグナスしていてカッコイイ!マスク部分はシルバーの塗装の関係か、陰影でちょっと微笑んだような表情にも見えるのが劇中の優しい雰囲気を現れているようで良いですね。胸部はだいぶ激しい感じのウェザリングが施されており、この辺は好みが分かれるところかもしれません。個人的にはもうちょっと控えめでも良かったかも。
続いて武器。まずは銃「RT-15 ステソコーピックデテクター」。G1時の武器のデザインが踏襲されたもの。各部に5mm穴が設けられており、拡張できるようになっています。
肩にはおなじみのミサイル「W-HV-1000 シミュラクラムブラスター」。取り外しが可能です。
もう一つ左右の足に装着されている銃「C-30 マグネティックインデューサーランチャー」。
もちろん手に持たせることができます。この武器はウルトラマグナスのものというよりは、今後このウルトラマグナスのパーシャルとして発売される、いわゆる「ギャラクシーコンボイ」の武器を想定したものかと思います。
【白いコンボイ】
続いて「中の人」である「白いコンボイ」。これこそが「ウルトラマグナス」本人で、ここでいう「白いコンボイ」という呼び名は便宜上のものです。大きさはボイジャークラス相当で、デザインもボイジャークラス版「オプティマスプライム」に寄せた作りになっています。これだけでも結構なボリュームがあって、アウターアーマーをしっかり保持できるようになっています。
背面。アウターアーマーをまとったときに腰にあったパーツは背中に移動してバックパックになります。
前面&背面。
側面。
バストアップ。顔はストレートにコンボイ顔。とは言えボイジャークラスのオプティマスとはもちろん造形は異なります。赤い目はG1玩具を踏襲したものですが、どうしても悪者感が出てしまいますね(だからこそアーマーを付けてるとか、色々お話は膨らみますが)。胸部のクリアパーツは裏の造形が透けてかっこいい。
可動も普通によく動いてくれます。ちゃんと中の人も足首の横の可動があるのがすごい!
背中のバックパックにフィギュアスタンド用の穴が用意されています。
ひとまず「中の人」についてはここまで。
【ビークルモード】
ビークルモード。「キャリアカー」に変形。形状は『カーロボット』の「ゴッドマグナス」を彷彿とさせるデザインなのが面白い。ロボットモード同様ゴテゴテしたディテールもかっこいいですね。キャブとキャリアーは固定されています。
背面。各部ガッチリ固定されてまとまりもいいです。キャリアーとしてのギミックは特にありませんが、上に乗せたり、一回側面のパネルを外して中に小さなトランスフォーマーを入れたりして遊ぶことができます。キャリアーの変形も「ゴッドマグナス」を思わせるようなパタパタ変形になっていて楽しい。
前面&背面。リアのロボットモードのつま先が斜めなのがちょっと気になるかな?
側面。
「中の人」が変形したキャブのみでも。変形はオプティマスと比べるとだいぶ簡略的ですが、スライドを使った変形はありそうでなかった感じ。若干前輪付近のスペースが気になりますが、これだけでも満足感があります。
背面。腕が丸見えなのはご愛嬌。拳は畳めるようにするとこもできたと思いますが、おそらくアウターアーマーを付けた時の拳の大きさや手首の可動を優先したのではないかと思います。あと、煙突が真ん中に来るのが斬新。
前面&背面。
側面。
サイドの武器は角度をつけて展開できます。
もちろんミサイルを前方につけてよりウルトラマグナスっぽくもできます。
キャリアーの上部にはデラックスクラスが1台(無理すれば2台)載せられます。
マイクロマスターならもっといっぱい。また、キャリアー自体の中もスペースはあるので、中に入れてあげたりしてもいいと思います。
【比較】
レジェンズ版「LG14 ウルトラマグナス」と(海外では「コンバイナーウォーズ」シリーズ)。シージ版は大きさがと小さくなっていますが、持った感じはシージ版の方が重いくらい。当時このウルトラマグナスが出た時もようやく待っていたものが出たと思ってましたが、まさかわずか数年でそれを上回るものが出るとは…(当時のレビューで「これを超えるものは当分出てこない」とか言っちゃってるし…)ただ、レジェンズ版はキャブとキャリアーが一体変形ということで、また別の面白さがあるので今後も大事にしていこうと思います。
ビークルモードでも。シージ版はキャブ部分が大きいので、ロボットモードほど大きさの差は感じません。
マスターピース「MP-22 ウルトラマグナス」と。このマスターピース版もキャブとキャリアーは一体変形。こうして比べると、今回のシージ版はG1デザインにかなり寄せられていることが分かります。
ビークルモードでも。今マスターピース版をいじってみると、当時は複雑だと思っていた変形がとてもシンプルに感じる…
シージ版「オプティマスプライム」、「サイドスワイプ」と。今回リーダークラスが統一された大きさの枠を脱却したおかげもあり、スケール感が自然になりました。
「中の人」でも。まずはシージ版「オプティマスプライム(海外版)」と。かなり意図的に似た感じで作られているのが分かります。しかし、「白いコンボイ」がまさかコンボイのリカラーじゃなくなる時代が来るとは…
ビークルモードでも。ビークルモードはかなり印象が異なります。
ユナイテッド版「ウルトラマグナス」(アジア限定)と。クラシック(変形ヘンケイ)版のリカラーですが、意外と大きさは似た感じになっています。
ビークルモードでも。
【可動・アクション】
可動はほぼ「中の人」に依存する形になっていて、アウターアーマーを着た体型の見た目よりもよく動いてくれます。シージの可動に共通する腰の可動と、足首の横の可動もしっかりあるのでポーズが決まりやすいです。ちなみに、股関節はクリック関節なのですが、カチカチはするんだけど、クリックがかかるまで「遊び」があって、少しプラプラするのが気になるかな?以下、写真続きまーす。
体型が体型だけに塊になってしまってちょっとわかりにくいですが、腰も回るし顎も引けるし、あと手首が回るのもポイント高いです。
メインの銃は5mm穴がたくさんあるので拡張性が高いです。ウェポナイザーをたくさん組み合わせるための基礎部分としても使えそう。
以上、「トランスフォーマーシージ(国内版)」から「SG-07 ウルトラマグナス」でしたー!初代玩具以来の「中の人」がいるウルトラマグナスということで、とても楽しみにしていたのですが、実物も期待に違わず素晴らしい出来です!大きさはこれまでのリーダークラスより小さいのですが、むしろそのおかげで他のクラスとの統一感も出てるし、全体的に肉抜きの少ないみっちりした作りがさらに満足度を上げてくれています。なによりキャリアーがバラバラになってアウターアマーになるという、男子ならば誰しもがワクワクするであろうパワーアップの仕方がたまりません。かつてFansProjectから発売された「City Commander」がその後のサードパーティーというジャンルを確立するほど流行ったことからも分かるように、みんなが欲しかった「玩具としてのウルトラマグナス像」が最高の形で具現化されていると思います。
また、「シージ」シリーズ自体並々ならぬ製作者側の努力を感じるものになっています。プライムウォーズトリロジーが終わって、またG1のリメイクを始めると知ったとき正直「またか…」と思っていたのですが、「シージ」は玩具そのものがシフトアップされていて、全キャラクターのリメイクをまた見てみたいと思わせてくれるし、実際今公開されているラインナップも楽しみで仕方ありません!この「ウルトラマグナス」はそんな「シージ」の意気込みや、トランスフォーマーのこれからの可能性を感じることのできる玩具になっていると思います。オススメです!