今日は「トランスフォーマージェネレーションズ シージ(海外版)」から「オプティマスプライム」をご紹介!
商品名 | WFC-S11 オプティマスプライム(Optimus Prime) |
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シリーズ名 | Transformers Generations:Siege |
クラス | ボイジャークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2018年11月 |
価格 | $29.99(輸入ショップ参考価格:¥5,000〜) |
ということで、ジェネレーションズ新シリーズ「Siege(シージ)」からボイジャークラス「オプティマスプライム」です!この「Siege」は「War for Cybertron Torilogy」という3部作の第1弾となり(同名のゲーム『War for Cybertron』とは関係なし)、セイバートロン星でのオートボットとディセプティコンの戦いを描いたもの。玩具の特徴としては、よりG1のテイストを強めたキャラクターデザインとラインアップになっており、管理人的には「ジェネレーションズ2.0」のような位置づけでスタートしたシリーズなのでは?とも思っています。
シリーズ共通のギミックは、体の各部に設けられた5mm穴に武器や小型の「バトルマスター」や「マイクロマスター」、そしてデラックスクラスの「ウェポナイザー」をばらしたパーツを取り付けてカスタマイズできる「C.O.M.B.A.T. (CYBERTRONIAN Omnifuctional Modular Battlefield Assault Tech)」と呼ばれるもの。また、もう一つの特徴として、セイバートロン星での激しい戦いをイメージしたウェザリングでの汚し塗装がデラックスクラス以上のクラスに施されています。
今回の「オプティマスプライム」はボイジャークラスとしては2006年に発売されたクラシックスシリーズ版以来の純粋なリメイクとなり、まさに「コンボイ」と呼べる見た目になっていて、発売前から期待度のとても高い玩具でした。管理人もとても楽しみにしたもので、国内版が全く同じ仕様で「SG-06 オプティマスプライム」として2019年2月に発売されますが、我慢できず海外版を購入してしまいました。ということで、新しいオプティマスプライムは期待通りの出来なのかじっくり見ていきたいと思います!それではいってみましょー。
※11/22 画像を1枚追加しました。
パッケージ。今回の「Siege」は久々に特徴のある箱の形で、上から見ると台形型になっています。そしてスタジオシリーズに引き続き、パッケージに「タカラトミー」のロゴが配置されていて(ハスブロのマークより目立っているような)、共同開発であることを強く押し出した形になっています。また、シリーズナンバーも振られるようになっているのですが、スタジオシリーズ同様日本とは発売順やラインアップが異なるので、日本はこれとは別の独自のシリーズナンバーが振られます(日本版は「SG-06」)。
斜めから見るとこんな感じ。アソートの箱には互い違いに入ってたので、箱が小さくて済んで輸送費が安くなる、とかそんな感じでこの形なのかな…?(メガトロンも買った)
ロボットモード。まごうことなきコンボイがここに!デザインはG1からアレンジが極力抑えられ、さらに若干丸みのある頭部など初代アニメの雰囲気も感じさせつつ、プロポーションは今風に落とし込まれていてスタイルも良いです。大きさはこれまでのボイジャークラスと比べると気持ち小ぶりかな?という感じですが、その分密度感があり手にとったときの満足度はとても高いです。そして今回なにかと話題となっているウェザリング塗装ですが、よくあるスミ入れも兼ねたような汚しではなく、金属ハゲのような感じに仕上げられていています。
背面。背中には大きめのプレートが配置されています。かっちりと固定されており、デザインとしてもキレイにまとまっているので、実際触ってみるとそれほど気になりません。逆に背中や腕周りは「おもちゃらしさ」をあえて残しているようにも思えます。そして今回のオプティマスで驚くのはほとんど肉抜きが見当たらないこと。1パーツにされ肉抜きされやすい太もももちゃんと2つのパーツを組み合わせてネジ止めされていたり、膝下もプレートでちゃんとフタがされいます。ただ、よく観察してみると肉抜きがデザインに落とし込まれていたり、目立たないように工夫されているのが分かります。
前面&背面。
側面。胸部のサイドのウインドウ部分にもクリアパーツが使われているのがいいですね。
バストアップ。顔はもうコンボイ以外の何者でもない!目の感じなどはとても初代アニメっぽく、優しさも感じるような表情になっています。胸部は胸のウインドウがクリアパーツでできて、裏側にディテールが掘られていてかっこいい。
今回の「シージ」では各部にエフェクトパーツを取り付けられるペグが設けられて(上の写真では左右の肩)、ただの突起にならないよう、ボルトのようなデザインになっています。そしてウェザリングですが、このオプティマスは胸部、肩、前腕、太ももに施されています。激しい戦いでのダメージをイメージしたものですが、今回のコンボイに関して言えばそれほど悪くない。ただ、場所や色によっては悪目立ちしそうな感じもあり、他のキャラでもちゃんと馴染むかは心配。ちなみに、タンポ印刷ではないようですが、一体どんなふうにすればこんなふうにできるんだろう…?
続いて武器。まずは「W-M3 RFイオンブラスター」。「シージ」では武器にはすべてナンバーが振られ、また強さもパラメータ化され説明書に記載されています。イオンブラスターは一体成型で武器自体にギミックはありませんが、上部と銃口部分に5mm穴があり、他の武器などと組み合わせることができます。
もう一つの武器「W-50 デュアルメックエネルゴンストライクシールド」。まずは斧モード。コンボイの斧と言えばエナジーアックスがお馴染みですが、今回は物理的な斧になっています。柄は長いのですが、持てる部分は先端だけに限られます。
シールドモード。グリップを折りたたみ、斧の刃部分を収納して小型の盾に。表面にはエフェクトパーツを取り付けるペグが3つあります。
説明書での記載はこんな感じ。強さと命中率は共通で、3つ目だけそれぞれの特性を表したパラメータのようですね。
イオンブラスターとシールドを組み合わせて。シールドの柄の先端にもエフェクトパーツ用のペグがあります。
オプティマスの各部にも5mm穴があります。色んな場所に穴が空いているのでウェポナイザーと組み合わせるのが楽しみ!
ビークルモード。トラックに変形(厳密に言えばセイバートロン星での姿なのでトラックではないのかもしれませんが)。ロボットモードとは打って変わって、アレンジ強めのデザインになっています。ウィンドウをはじめ、ライトやグリル部分もクリアパーツが多用されていいアクセントになっています。ビークルモードではウェザリングの面積は少なめ。
背面。後ろもスッキリまとまっています。変形はかっちりしていて、ビークルモードでのまとまりもしっかりしていていい感じ。なによりも変形が工程数がそこそこ多いにもかかわらず、流れるように変形できるのが素晴らしい。コンボイのおなじみのパーツ配置は守りつつも、プレートを多用した変形がとても新鮮で楽しいです!
前面&背面。前面下部の両サイドにはバルカン砲が配置されています。
側面。
武器をとりつけて。各部に5mm穴があるので、いろんなろころに取り付けられます。
タイヤの位置を下側に向けて「ホバーモード」に。説明書には一切記載がありませんが、日本版の商品説明に表記があるのでオフィシャルなギミックのはず。というか、この変形で合ってるんだろうか…?ちなみに、今回ビークルモードでもフィギュアスタンドを取り付けられる穴が設けられています。
変形を端的に1枚で表すとこんな感じ。G1コンボイのパーツ配置を踏襲しながら、プレートパーツで表面を覆っていくような感じ。前輪や膝のプレートなどはじめは若干硬い箇所もあるけど、何度か変形するとスムーズに動かせるようになると思います。
非常に良くできた今回のオプティマスプライムですが、その分小さなところが気になったり…まずひとつめは左の写真で、ロボットモードでお尻にフィギュアスタンド用の穴があるのですが、なんと穴が小さくてスタンドが取り付けられません…ビークルモードではこの穴とはまた別の穴となり、そちらは普通に取り付けられるのに…もともとリーダークラスだった名残…とかはないか。
もう一つは右の写真で、ビークルモードで黄色くラインを引いたところに隙間ができてしまいます。反対側はちゃんと隙間なくはまっているので気になる…きっちり閉まるようにいろいろ試してみたのですが、中でなにかぶつかって浮いているという訳ではなさそうで、他のレビューなどを見てもここは浮いているので、そもそもこのルーフ部分のパーツがゆがんでいるという結論に達しました。まあ、そこまでは気にならないからいいけども。
続いて比較。まずは2006年に発売されたクラシックス版「オプティマスプライム」と(日本では変形ヘンケイとして発売)。長年我が家のジェネレーションズ系のコンボイとしてこのクラシックス版が長らく最前線で棚に飾られていましたが、遂に世代交代をするときが来たようです。
ビークルモードでも。ビークルモードはクラシックス版のほうがボリュームがある感じに。
続いて、コンバイナーウォーズ版「オプティマスプライム」と(日本では「ユナイトウォリアーズ」シリーズ)。コンバイナーウォーズ版はG1コンボイチックではあるものの、「モーターマスター」とパーシャルだったり、そもそも合体ギミックがメインなのでちょっと特殊。
パワー・オブ・ザ・プライム版「オプティマス・プライム」と。POTP版は「MP-10 コンボイ」を彷彿とさせるデザインで、これも「まさにコンボイ」という感じでしたが、たった1年でさらにコンボイらしいコンボイが出るとは…ただ、POTP版は「オライオンパックス」とコンテナが合体するというトンデモギミック搭載なので、ある意味コンボイのリメイクとしてはちょっと特殊な感じもするから、それぞれ別の魅力があります。
可動も文句なし!ロボットのフィギュアとして動いて欲しいところは全部動くし、足首にかなり広い横の可動が入っているので接地もしっかりするのでかっこいいポーズが取りやすいです。首もボールジョイントで顎も引けるし、手首が回るのも高ポイント。各部の関節の渋さもしっかりしています。以下、写真続きまーす。
なんと正座できます。逆に立ち膝は腰アーマーが干渉してできません。
追記:太ももを横に広げた形でなんとか膝立ちができます。太ももを回転させるとより深く股関節を曲げられます。
腕は横に大きく広げることができるのですが、その際肩のサイドのプレートがちゃんと逃げるようになっています(よく戻し忘れる…)。
シールドも小ぶりな感じでカッコイイ。オートボットマークがちゃんと立体で描かれているのも良いですね。
以上、「トランスフォーマージェネレーションズ シージ(海外版)」から「オプティマスプライム」でしたー!事前の写真や展示の期待に違わぬ、とても「コンボイ」らしい「コンボイ」で、可動、変形どちらも素晴らしい!大きさも絶妙なサイズで、ほぼ成型色で色分けされた落ち着いたカラーリングもかっこいい。ウェザリング塗装については賛否分かれるところかもしれませんが、このコンボイに限って言えばそんなに気にならないと思うし、むしろそんなことはどうでもよくなるくらいコンボイ自体が素晴らしいです。
上でも書きましたが、管理人のトランスフォーマー棚では10年以上クラシックス(変形ヘンケイ)版がまさに司令官として君臨してきました。クラシックスからジェネレーションズとなり、様々なキャラクターがリメイクを繰り返し、オプティマスもボイジャークラスに限らず、たくさん発売されて来ましたが、それでもクラシックスオプティマスが最前線からはずれることはありませんでした。しかし、ついにこの「シージ」版でクラシックス版が最前線を引くことになりました。そのくらい今回のシージオプティマスは群を抜いているし、今後10年戦える玩具であると感じています。年々進化を遂げてきたジェネレーションズ系のトランスフォーマーですが、今回のシージオプティマスは一気にそのレベルを押し上げるもので、ジェネレーションズにとどまらずトランスフォーマー玩具全体の今後のハードルを上げるのではないかと心配になるくらい。まさにジェネレーションの転換を告げる玩具であると感じます。
日本でも2月に発売されますが、日本版を予約している方はあともうちょっと期待して発売を待って欲しいです!また、もしウェザリングが気になって購入を迷っている人がいれば、それでやめてしまうのはもったいないです。トランスフォーマー玩具好きなら誰にでもオススメできる玩具になっているので、沢山の人によって手に取ってもらいたいし、これこそハイエイジだけではなく、子どもたちにも手に取って欲しいと感じます(日本では15歳以上対象だけど…)。とってもオススメです!!