今日は「トランスフォーマースタジオシリーズ」(国内版)から「SS-10 ロックダウン」をご紹介!
商品名 | SS-10 ロックダウン |
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シリーズ名 | スタジオシリーズ |
クラス | デラックスクラス |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2018年7月21日 |
価格 | ¥2,800(税抜) |
ということで、スタジオシリーズ版「ロックダウン」です!「ロックダウン」は『トランスフォーマー/ロストエイジ』に登場した賞金稼ぎで、玩具的にはディセプティコンとなっていますが、設定としてはオートボット、ディセプティコンどちらにも属しないキャラクターです。玩具は映画公開当時にデラックスクラス「AD26 ロックダウン」が発売されており、今年2月にはその頭部替えで「MB-15 ロックダウン」が発売されています。しかし、「AD26 ロックダウン」は超偏見トランスフォーマーアワード2014でワースト1を獲得した過去もあり、ロストエイジのラスボスとしては玩具はイマイチなキャラクターとなっていました。そんなロックダウンがスタジオシリーズで念願のリメイク!他のスタジオシリーズ同様、海外と同じ仕様での発売となります。それではいってみましょー。
パッケージ。ちなみにイラストで装備している武器は今回付属しません…
ロボットモード。劇中より若干マッシブな印象ですが、各部の造形が素晴らしく、想像するロックダウンの姿がしっかり再現されています。公式画像ではわからなかったのですが、塗装や塗り分けもしっかりしており、実物はなかなか重厚感あふれる感じになっています。
背面。背中は結構大きな背負いモノをしていますが、かかとがしっかりあるので後ろの傾く感じはありません。
前面&背面。
側面。足が真っ直ぐではなく、膝下がうしろにそれた感じが個人的にちょっと気になっていて、デザイン的に正しいのかもしれませんが、足首をもっとうしろまで曲げられると嬉しかったなあ。
バストアップ。とにかく今回顔の造形がすごい!デラックスクラスながら、かなり劇中に忠実に作り込まれて怖いくらい。胸部や肩も細かく、さらにしっかり塗り分けされているのが分かると思います。
今回、ロボットモード状態で説明書で説明されていない箇所が3つあり、買って出しただけの状態ではなかなか気づかない部分だったりするので説明します。1つ目は胸部。胸部のプレートですが、位置段階手前に押し出すことができます。これによって、胸部が少しではありますが立体的になります。ただ、ロックが固いので、ビークルモード時に頭を収納する背中の穴から前に押し出してあげると良いです。
2つ目は腕。肩パーツと二の腕のパーツをつないでいる箇所ですが、二の腕のパーツが後ろ側にスライドします。スライドさせることにより回転しやすくなり、変形もしやすくなります。ロボットモードでは後ろに下げすぎるとタイヤが背中のガワに干渉してしまうので、適度に前の方にしておくと良いと思います。
3つ目。かかと部分のパーツを接続しているパーツを後ろに引き出すことができます。これにでかかとがより後ろ側に広がるので立たせやすくなります。これらでぐっと遊びやすくなる部分もあるので、是非試していただければと思います。というか、説明書にちゃんと書いてほしい。
続いて武器。まずは鉤爪。ロックダウンは『トランスフォーマーアニメイテッド』出身で、そのアニメイテッド版でも鉤爪を装備しておりそれを受け継いだ形。1箇所ヒンジがあり可動します。
ビークルモード。「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP-700−4クーペ」に変形。ビークルモードはさすがの再現度。また全面塗装になっているのでとても見栄えが良いです。フロントライトもしっかりクリアパーツで再現されているのもいいですね。ちゃんとウインドウも閉まっています。
背面。テールランプもちゃんと塗装されています。変形は言ってみればガワ変形。パーツの合いは結構タイトで最初は少し苦労しました。
前面&背面。
背面。薄い車体もちゃんと再現されています。
『ロストエイジ』版ムービーアドバンスドシリーズ「AD26 ロックダウン」と比較。ロストエイジ版の玩具はラスボスにしてはだいぶ弱そうな感じで、当時はとてもがっかりしたものでしたが、ようやくかっこいいロックダウンが手に入ったのは嬉しい!
ビークルモードでも。ロストエイジ版も形状の再現度は高いのですが、何故かウインドウ全開。今回はウインドウも閉じてるし、色も塗装でしっかり再現されています。
ムービー ザ ベスト版「MB-15 ロックダウン」と。確かにマスクオン状態は劇中で重要だけれども、時期的にスタジオシリーズ版が出ることが分かった上でなぜこれを出したのか?というのはやっぱりある。
「最後の騎士王」版ボイジャークラス「オプティマスプライム」と。オプティマスが28フィート(8.5mくらい)、ロックダウンが22フィート(6.7mくらい)なので、若干オプティマスが実際より大きい感じ。スタジオシリーズで騎士オプが新規で出てくれるといいなあ。
可動はい見た目に反していま一歩。特に足部分は大きく広げると接地が心もとなくなるので、足首に横の可動があれば嬉しかったなあ。腰が回ってくれたりもするんですが、各部のパーツがデザイン上ごてごてしてるので干渉しやすいです。以下、写真続きまーす。
鉤爪は腕のサイドに取り付けることで、劇中での穀物のタンクに登っていくシーンの雰囲気を再現できます。
顔のデザインはめちゃくちゃかっこいいのですが、人間っぽいこともあってか、ポーズを付けたときに無表情な感じが不自然になってしまうという欠点が。逆に表情に合うポーズのときはものすごくカッコイイです。
以上、「トランスフォーマースタジオシリーズ」(国内版)から「SS-10 ロックダウン」でしたー!造形はロボットモード、ビークルモードどちらも文句なし!ただ、その分タイトで動かしにくかったり、変形させにくかったりもします。新製品プレビューの際も言ったのですが、「ロストエイジ」版のロックダウンの出来がイマイチだったので、その分自分の中の期待が高すぎたのも事実です。しかし、あのあと写真を撮りながらじっくり触ってみたのですが、クセを把握できれば造形の後押しもあってすごくいいものと感じるようにもなりました。なんというか、ちゃんと触ってみると設計者の意図したものが伝わってくるというか…今ではとても気に入っています。それとは別に説明書がわかりにくいというものもあり、評価に直結するような部分が抜けていたりするのはどうにかしてほしいところ。スタジオシリーズはせっかく日本語にローカライズしてる訳だから、その辺りをちゃんとフォローしてくれれば商品自体の評価を無下に下げてしまうことは避けられると思います。玩具自体は悪くなく、『ロストエイジ』は「スティンガー」、「グリムロック」、「ロックダウン」と、公開時にはできなかった理想的な姿でリリースされているので、今後のスタジオシリーズのラインナップにも期待が高まります!