今日は「トランスフォーマー スタジオシリーズ 86シリーズ(海外版)」から「86-31 オプティマスプライム」をご紹介!
商品名 | 86-31 オプティマスプライム(Optimus Prime) |
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シリーズ名 | スタジオシリーズ |
クラス | コマンダークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2024年9月 |
価格 | $89.99 |
ということで、スタジオシリーズ86版「オプティマスプライム」です!この「オプティマスプライム」は1986年にアメリカで公開された映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』に登場したオートボット(サイバトロン)司令官「オプティマスプライム(コンボイ)」を再現したもの。玩具としては完全新規のコマンダークラスとなります。2024年10月8日現在日本での発売予定は未定となっています日本では2025年3月に「SS-142 オプティマスプライム」として発売されます。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。パッケージの大きさは86版「ウルトラマグナス」と同様のサイズ。イラストは『ザ・ムービー』の中でも屈指の有名シーン。近年では度々オマージュされる定番ポーズとなっています。
箱の横面はこんな感じで表面とは異なるイラストになっています。これも『ザ・ムービー』でとても印象的なシーン。
箱の中はこんな感じ。
台紙兼ディスプレイスタンドは「メガトロン」との決闘が行われる地球のサイバトロンシティの風景。
【ロボットモード】
ロボットモード。もうこれ以上ないほどのアニメの「オプティマスプライム(コンボイ)」の見た目が再現されていて、今にも声が聞こえてきそうなほど。マスターピース「MP-44 コンボイ Ver.3.0」よりもマッシブな体型なのも、初代アニメよりも『ザ・ムービー』での姿を意識していることを感じさせてくれます。程よく追加されたディテールもいい感じ。コマンダークラスと言うこともあって本体の密度も高くずっしりとした重さもあります。膝が少しだけ逆に曲がるので、ただ立たせているだけでも十分カッコイイ。
背面。背中はアニメ通りとまでは行きませんが、十分まとまりよく感じます。脚部のボトムが広がった見た目もしっかり再現されています。ちなみにかかと部分が組み間違いしていて、左右上下逆に組み立てられていまっています。ピン打ちされているので簡単には直せず…これは同時期に生産された全数に発生しているようです。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部はまさに「コンボイ司令官」!サイドの角も長く作られていてカッコイイ!司令官としての威厳とどこか優しさすら感じさせる表情になっていると思います。胸部はシルバーで塗装された部分をクリアパーツで覆った形。左肩のエンブレムも劇中に合わせて白いラインで描かれています。
手は開閉可能。人差し指〜小指は第一関節でも曲がり、人差し指は独立して動きます。
胸部も開閉可能で中にはマトリクスが収納されています。マスターピースのように劇中のデザインに合わせてマトリクスをカバーするパネルも再現されています。
マトリクスは取り外し可能。人差し指を使って持たせることができます。
武器。まずは銃(コンボイガン)。特にギミックはありませんが、大きく作られていてガンメタリックな塗装もかっこいいです。先端の3mm突起にエフェクトパーツを取り付けられます。
エフェクトパーツをつけて。このエフェクトパーツは2つ付属しています。曲がった癖がなかなかなおらずちょっと歪んでます…今度お湯につけてちゃんと直そう。
背中に銃をとりつけるための専用のジョイントが用意されています。
もうひとつはエナジーアックス。『ザ・ムービー』では使用していませんが、やっぱりこれがないとね!手を変形させて収納して出てくる5mmジョイントに取り付けます。
【ビークルモード】
ビークルモード。トラックに変形。まずは「オプティマスプライム」を変形させたキャブ部分から。ビークルモードもアニメの見た目に合わせられたシンプルなラインのデザインになっています。サイドウインドウもクリアパーツでしっかり再現。無理を承知で言えばグリルとバンパーはメッキが良かった…!
背面。リア部分もかっちりした箱型で、さらにロボットモードの太ももも全て隠れる形になっています。変形はコマンダークラスだけあってステップ数はかなり多めですが、サクサク変形できます。最初みたときは「MP-44 コンボイ Ver.3.0」の変形を踏襲しているのかな?と思いきやそんなことは全くなく、今回のSS86オリジナルの変形になっています。コンボイ玩具らしいパターンを踏襲しつつ、パネルを多用したパタパタ変形が楽しい。個人的には『ザ・ムービー』では変形もとても印象的に描かれるので、それに合わせてもう少しシンプルでも良かったかも?とも思ったけど、コマンダークラスなのである程度の変形しがいみたいなものはやっぱり必要だとも思う。
前面&背面。上で書いたようにリアのライト部分のパーツは組み間違いが発生しています。日本版が出る時には修正されるかな?
側面。
リア部分には銃を取り付けられます。
ビークルモード用のエフェクトパーツが付属。パッケージにも描かれている爆炎を上げながら変形するシーンを再現できます。ここに取り付ける専用なのですごく限定的な使い方しかできないけど、かなり印象的なシーンだから再現できるのは嬉しい。
トレーラーを接続。今回のトレーラーは劇中のバランスに合わせて大きく作られているので迫力も抜群!トレーラー自体もコマンダークラスだけあり、しっかり作り込まれています。
背面。ながーく伸びたトレーラーのボリュームがたまらない!
前面&背面。
側面。
底面のアウトリガーを起こせばトレーラーだけで自立可能。
後ろから。
トレーラーとの接続は5mmジョイント。
中にはデラックスクラスサイズのカーロボットを収納可能。中に司令塔があるので1台しか入りませんが、司令塔を外せば物によっては2台収納可能です。
トレーラーの後輪部分は開くことができ、中にビークルモード用のエフェクトパーツを収納しておくことができます。
【コンバットデッキ】
底面にあるアウトリガーをサイドに展開しトレーラーを開いてコンバットデッキモードに(説明書などには特に「コンバットデッキモード」という記載はありませんが、ここではこれまで使われている名称をもとに紹介していきます)。司令塔部分もG1玩具などと同様に伸ばしてアームを可動できます。G1玩具であった内部の左右の青いオペレーションスペースはなし。
逆から。
司令塔部分。アームは先端を開閉可能。アンテナは根元での稼働のみで回転はしません。また司令塔のコックピット部分は開閉可能。中は狭いのでタイタンマスターを乗せたりはできません。
コンテナを開いた状態で立たせて整備ドッグモードに。コンテナ内部はG1玩具にはられたシールをベースにしたディテールになっています。ちなみにトレーラーの壁には穴はないので「移動攻撃態勢」や「タワー基地」モードにはできません。
後ろから。コンテナの底面はこんな感じ。底面も細かくデザインされています。
「オプティマスプライム」を立たせて。コンテナ自体が大きいのでしっかりメンテナンスできそうなサイズになっています。
【ローラー】
ローラー。作りはシンプルですが、タイヤ部分がはめ込み式ではなくピン留めになっているのがいいですね。
5mm穴が2個用意されているのでそこに武器を取り付けられます。
トレーラーと接続も可能。
ローラーにはタイタンマスターを最大4人乗せることが可能。
ローラーは先頭部分をコンテナの司令塔部分に接続可能なので中で暴れ回ることもありません。また、銃とエナジーアックス、また武器用のエフェクトパーツを取り付けておくことができます。ちなみにその他の余計な5mm穴などはなく、他のトランスフォーマーたちの武器を自由に取り付けたりする場所はありません。
司令塔部分は取り外し可能でローラーと合体することができます。ちなみに「MP-44」のように司令塔部分には車輪はついていないので、単体での「スペシャル高射砲」にすることはできません(単体で立たせておくことはもちろん可能)。
司令塔の延長して。司令塔の左右の砲部分にはエフェクトパーツを取り付け可能。
【比較】
2020年に発売されたアースライズ版リーダークラス「オプティマスプライム」と。アースライズ版はシーズ版のパーシャルではありつつも、当時はジェネレーションズ系G1オプティマスの決定版が出た!と喜んだものですが、まさかたった4年でよりアニメの見た目準拠で、しかもコマンダークラスでリメイクが出てきてしまうとは!ただ、そもそもクラスも違うし、86版が出たからといってアースライズ版はアースライズ版の魅力が減るということはないのでこれからもいっぱい遊ぶと思います。
ビークルモードでも。アースライズ版はこのこじんまりした感じも可愛くて好きなのですが、劇中のバランス再現でいえば今回の86版がやっぱり自然に見えます。
マスターピース「MP-44 コンボイ」と。再現度という点ではマスターピース版がアニメに忠実ではありますが、逆にアニメよりすぎて細いスタイルで、おもちゃとして遊ぶバランス的には今回の86版の方が自然に見えます。「MP-44」も違うベクトルですごい玩具なので、これもそれぞれ別の魅力があります。
ビークルモードでも。ビークルモードのバランスは似た感じ。
ミッシングリンク版「C-01 コンボイ」と。40周年だけあって今年はいっぱいコンボイ玩具出るね…
ビークルモードでも。
スタジオシリーズ86版オートボットのメンバーと。左から「アイアンハイド」、「ジャズ」、「バンブルビー」、「ホットロッド。今回の「オプティマスプライム」はサイズ感も大きめに作られているのでとてもバランスよく並べられます。
ビークルモードでも。
スタジオシリーズ86版「ウルトラマグナス」と。86シリーズでこんなに早くこの2人を並べられることになるとは!
ビークルモードでも。キャブ部分の大きさは「オプティマスプライム」の方が大きめ。
キングダム版「ロディマスプライム」と。サイズとしては「オプティマスプライム」のほうが少し大きめ。アレンジの方向性がキングダム版とスタジオシリーズでは違うので、シンプルなラインの86版「ロディマスコンボイ」が欲しくなる…けど、中途半端にキングダム版のパーシャルで出ちゃうのは嫌かも…
ビークルモードでも。
【可動・アクション】
可動もとてもよく、「MP-44」ほどではありませんが狙ったポーズをしっかり決めることができます。特に肩周りの可動がすごく作り込まれていて、変形時に使用する可動も含めると2段階の引き出し式になっているので前後に大きく動かせます。もちろん各部の保持力もバッチリ。以下、写真続きまーす。
「オプティマスプライム」というよりはやっぱり「コンボイ司令官」と呼びたくなる御姿。
片膝立ちもしっかり決まります。パンツ部分はプレートで分割されていて、左右別々に可動するタイプになっています。画像では見えませんがお尻側のプレートもそれぞれ動きます。
どっしりした体型がたくましくてカッコイイ。今回開発を担当したのはタカラトミーの巽智輝氏。巽氏は大きいところでは86版「ウルトラマグナス」や、MPM「ブラックアウト」、「ボーンクラッシャー」などを手掛けています。「ウルトラマグナス」や「ブラックアウト」など過去のプロダクトをうまくサイズアップ、サイズダウンしたり、今回の「オプティマスプライム」や「ボーンクラッシャー」のように一見過去のプロダクトをなぞっていると思いきや、全く違う玩具にしてしまうなど非常に器用でエンターテイナーなデザイナーさんだと感じています。今後の活躍にも超期待!
肩はここまで前に引き出すことができます。
肩の可動範囲が広いのでマトリクスもしっかり両手で掲げられます。そしてふとこのコマンダークラスで死亡バージョンが出るのでは…という思いがよぎった…ほしいようななくてもいいような…
コンボイ「たとえこの身が犠牲になろうと、メガトロンを倒すしかない」♪テーテーテーテーユガタタッチ!
「トランスフォーム!!」
この爆発変形からデストロンたちを一網打尽にするシーンは『ザ・ムービー』の中でも特にカッコイイシーンで有名ですが、個人的にこのシーンで好きなのはここでやられるデストロンたちがコンボイを恐れているのが描かれているところ。デストロンたちの中でもコンボイには畏怖の念がある特別な存在であることがすごく伝わるし、だからこそよりこのあとのシーンにインパクトを与えてくれるように思います。
コンボイ「まだだーーーー!!」
肩の可動は「まだだー!」のために入れ込まれているんじゃないかな!?ここまで劇中再現をできるとなるとやっぱり欲しくなるのは「メガトロン」!出るという噂も聞きますが果たして!?あとはデストロンメンバーとかまだまだ86シリーズ化していないキャラは多いので、今後のラインナップにも期待です。あとはなにより日本で『ザ・ムービー』を気軽に見えれる環境になることを切に願います…
以上、トランスフォーマー スタジオシリーズ 86シリーズ(海外版)」から「86-31 オプティマスプライム」でしたー!ここまで見てきていただいた通り、コマンダークラスのボリュームを大いに活かして、大きさ、変形、可動、そしてしっかりボリュームのあるトレーラー&ローラーの付属とG1の「オプティマスプライム(コンボイ)」玩具を出すうえで求められる要素をすべて詰め込んだ素晴らしい玩具に仕上がっています。また、86シリーズということでよりアニメの見た目を再現している形になっているのも大きなポイント。過去のジェネレーションズ系のその時々のアレンジではなく、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』や『ザ・ムービー』で活躍した姿に限りなく近いものになっていて、なにげこれまでそういうアニメの姿を再現したコンボイ変形玩具というものが「MP-44」以外なかったので、コアなファンだけでなく、広くライトなファンの方にもおすすめできるものになっています!
そして、ここからはめんどくさいファンの意見として読んでいただきたいのですが、確かに上で書いた通り素晴らしい玩具であることは間違いなく、管理人自身も今年発売された玩具の中でもトップクラスで気に入っています。一方で少し物足りなさを感じてしまったのも事実。初めそれがなにか自分でも分からずもやもやしていたのですが、遊んでいるうちにそれは「誰もが求めていたコンボイ玩具像すぎた」からなのかな?という思いに至りました。「再現度」や「遊びやすさ」という点では申し分ないのですが、アースライズ版や「MP-44」、さらにはミッシングリンクと様々なコンボイトイの中に入るとおとなしい優等生のような存在になっているように感じてしまいました。また、せっかくのトレーラーも「オプティマスプライム」単体で遊ぶことに特化されていて、せっかくのコマンダークラスなのであればもっと5mm穴をたくさんつけて他のサイバトロンメンバーの武器を収納したり、ローラー以外にもタイタンマスターを載せれる場所があったらもっとよかった。もちろんスタジオシリーズが劇中再現をコンセプトとしているのは十分理解しているのですが、「コンボイ」だからこそのジェネレーションズ〜スタジオシリーズ玩具としての連続性みたいなものや、86版ならではの尖った部分をもっと見たかったように思います。もちろんそれがこの再現度、サイズ、変形、可動なんだとも思うし、本当にめんどくさいことを言っていることは自覚しているのですが最後に書かせていただきました…とは言え、ここまでレビューしてきた画像を見ていただければ分かる通り、アニメ再現の「コンボイ玩具」としては十二分に満足できているものなので安心して手に取ってほしいし(海外版の組み間違いは日本版では直ると期待)、こんなことを書きつつ管理人も本当に気に入っています!オススメ!
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あらためてmp版のプロポーション再現がバケモノだと気づく