今日はミッシングリンクから「C-01 コンボイ」をご紹介!
商品名 | C-01 コンボイ |
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シリーズ名 | ミッシングリンク |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2024年2月24日 |
価格 | 15,800円(税抜) |
ということで、ミッシングリンク版「コンボイ」です!「ミッシングリンク」はトランスフォーマー40周年を記念したシリーズとなり、「もし初代コンボイがフルポーザブル仕様だったら?」をイメージして作られた「仮想復刻版」となります。見た目はそのまま1984年に発売された「C-1 コンボイ」でありながら、完全新規造形で各所に可動ポイントを追加することで、現行トランスフォーマーの可動のスタンダードを実現しています。日本オリジナル商品となり、同時に「C-02 コンボイ(アニメエディション)」も発売されています。それではいってみましょー!
【パッケージ・内容物】
パッケージ。箱の大きさやフォーマットは1984年に発売された「C-1 コンボイ」を踏襲。イラストは当時のパッケージイラストを手掛けた上田信氏による描き下ろし。ポーズは『トランスフォーマー ザ・ムービー』のポーズをイメージしたものと思われます。
箱を開けるとフラップ部分に当時のロボットポイントをイメージしたマークも。
箱の中はこんな感じ。なんと当時の発泡スチロールによる中箱を再現!過去の復刻版である15周年やアンコール版でも透明プラスチック製の中箱に変更されていたので、これはとても嬉しいポイント!「コンボイ」とトレーラーの裏面には穴が空いていて、そこから指で押し出す感じで玩具を取り出します。ちなみに「ローラー」のタイヤとミサイルはこちらも当時の玩具同様ランナー式になっていますが、「ローラー」はタイヤを取り付けたあともちゃんと収納できるようになっています。さすが!
キャラクターカード。こちらも当時のフォーマットを再現していて、ちゃんとパンチ穴も開けられています。当時はここに紐を通して集めてね!ってことだったんだろうか?
その他の付属物。取扱説明書も当時の雰囲気を再現しています。真ん中は小冊子で今回の「C-01 コンボイ」と「C-02 コンボイ(アニメエディション)」の詳細が書かれています(特に最新情報などはなし)。右はパッケージ裏のスペックチャートを見るための「シークレットフィルム」。厚みがありペラペラしないしっかりしたものになっています。
シールも当時のものをベースにナンバープレート用のものが追加されています。質感なども同様で、表面サラサラのメタリックシールになっています。
【ロボットモード】
ロボットモード・パッと見はいわゆるG1トイの「コンボイ」ですが、当時品をよく知っている人ほどこのちょっとポーズがついた姿に感動を覚えると思います!まずは何と言っても可動が追加されたことによる自然な立ち姿!あとは個人的に「顔がこっち向いてる!」という感動がすごい。肩のサイバトロンマークをはじめとし、前腕、膝、つま先のシール部分が塗装に変更されているのも大きなポイント。肩のサイバトロンマークなんかはこれまでの玩具はリベットの造形がある箇所に貼る必要があったのですが、それがプリントになったのはすごく嬉しい!また他のシールの部分もただプリントになったのではなく、シールの模様を造形したうえで塗装されているのでとてもリッチな感じがします。素材もオリジナル版をしっかり踏襲しており、もともと金属パーツだったところはすべて金属に、メッキだったところはメッキになっています。もちろんタイヤ部分もゴム(PVC)製。
背面。背中の見た目もザイン的なところにはほとんど手が入れられておらず、あくまで「復刻版」の体が取られていることがわかります。
前面&背面。
側面。
バストアップ。完全新規造形ではありますが、変に手を加えずそのままの「コンボイ」が再現されています。うーん、カッコイイ。
今回新たに胸部を開けた中に「マトリクスチャンバー」と「マトリクス」が追加されました。マトリクスチャンバーは脱着可能で、取り外せば当時の玩具そのままの見た目にすることもできます。
マトリクスは取り外して手に持たせることが可能。そう、今回の「コンボイ」は手も開閉するんです!
武器。まずはレーザーライフル(コンボイガン)。形状は一番最初に「C-1 コンボイ」が日本で発売された際に付属していたものの形状が再現されています。これまでの銃は「見た目のグリップ」と「持たせるグリップ」が異なり、手に持たせると「見た目のグリップ」と前腕が干渉してしましたが、今回は「見た目のグリップ」が「5mmの持たせるグリップ」に変更され自然に持たせるられるようになっています。個人的にこれも地味に嬉しいポイント。
エナジーアックス。こちらは今回のミッシングリンクで追加されたもので、根本の球体部分の蓋を開けて手に装着します。
【ビークルモード】
ビークルモード。トレーラートラックのキャブ部分に変形。ビークルモードの見た目はオリジナル版とほぼ同じ見た目で一見見分けがつきにくいですが、フロントライト部分の「手を付ける穴」がなくなっているのでそこで判別可能だと思います。おそらくこれまで世界中の子供達が数多の「コンボイの手」を無くしてきたことかと思いますが、今回のミッシングリンクでついにそれが解消されることになったのは本当に感動的だと思います!なくなった幾千のコンボイの手たちよ、成仏しておくれ…!
背面。変形パターンは可動箇所が増えたこともあり、若干手順が増えています。前述した手の変形と、もうひとつ大きな変更箇所として股間部分が挙げられます。股間部分はオリジナル版はスプリングが仕込まれており半自動的に脚部が広がるようにできていましたが、今回は前輪のロックを外してから手動で足を左右にスライドして移動させる必要があります。他の部分と比べると若干強度が気になる箇所ではありますが、個人的には「仮想復刻版」としてちょうどよい変形方法と見た目だと感じています。
前面&背面。
側面。
運転席にあるマトリクスチャンバーは取り外し可能。取り外すことでオリジナル同様中に運転席が現れます。もちろんダイアクロン隊員を座らせることができます。
ビークルモードの上部のシークレットエンブレムもそのまま再現されています。
【ビークルモード+コンテナ】
コンテナを接続。コンテナの形状も基本的にオリジナル版から変更なく、サイドのラインとサイバトロンマークもシールで再現されています。
背面。
前面&背面。
側面。
アウトリガーを前方に移動すればコンテナ状態でも自立可能。
コンテナ部分をオープンしてコンバットデッキモードに。こちらはシールもすべて貼った状態。内部の見た目もほとんど変わらずですが、司令塔部分が脱着できるようになったので「ローラー」を発射するギミックがなくなっています。
後ろから。ローラー発射のためのスイッチは造形のみで残されています。
司令塔部分のアームレーダーの可動も変わらず再現されています。また、両サイドのミサイルギミックも健在。
司令塔のキャノピー部分は開閉可能。
コンテナには「エネルギー補給パイプ」を接続可能。ケーブル部分はオリジナル版同様ゴム(PVC)製。また、コンテナには5mmジョイントが追加されており銃を取り付けておくことができます。残念ながらエナジーアックスは収納しておく場所はなし。
コンテナを開けて「コンボイ」と接続すれば「サイバトロン移動基地モード」に。
司令塔伸ばした状態でコンテナを閉じて「コンボイ」と接続すれば「移動攻撃体制」に。
コンテナを広げて立たせると「サイバトロン用整備ドッグ」に。
司令塔を出してコンテナを閉じて立てると「タワー基地」になります。
司令塔部分をとりはずしてスペシャル高射砲に。アニメでも登場したもので、底面には車輪がついていて転がし走行ができます。
底面はこんな感じで6輪タイヤがついています。右はスペシャル高射砲を取り外した箇所。この影響で「ローラー」の発ギミックはありません。
【ローラー】
「ローラー」。これまでは「偵察用バギー」という呼び名でしたが、今回はちゃんと説明書でも「ローラー」と呼ばれています。購入時にはタイヤはランナー状態なので切り落として自分で取り付ける必要があります。
背面。
リア部分に銃や補給パイプを取付可能。
そしてミッシングリンクオリジナルのギミックとして、リア部分をひっくり返すとランプ(警光灯)が展開されます。
【比較】
15周年時に発売された復刻版「C-1 コンボイ」と。ちょっとポーズがついただけでもこれだけの差が!もちろんオリジナル版もこのスタイルだからこそのレガシーな魅力があるのですが、さらにそこに可動が追加されるだけでこんなにも印象が変わってしまうとは…!
ビークルモードでも。こうして比べてみると手の穴の他にも違いはあって、ミッシングリンク版はバンパーの穴が塞がれています。あとコンテナの成形色も微妙に違っていますが、もしかすると今回の色味の方がオリジナル版に近く調整されてたりするのかな?管理人の記憶の中のトレーラーの色味はミッシングリンク版の色味に近いようにも思う…
コンテナでも。
同時発売された「ミッシングリンク C-02 コンボイ(アニメエディション)」と。造形は同じで、「C-02」はアニメのカラーリングに合わせて目の色が水色になっていたり、青の成形色が明るくなってシール再現のプリントがなくなったり、胸のウインドウの色が違っていたりします。
ビークルモードでも。もちろん「アニメエディション」のほうに「C-01」のコンテナを接続できます。
【可動・アクション】
可動は良好。この「コンボイ」で可動は良好なんて言う日が来るなんて!可動箇所はここ最近のスタンダードに則ったものですが、肩なんかは腕を真上にあげれるほどの二重関節だし、足首の可動もあって接地性も高く、腰も少しですが回ります。腕が若干長いので今のプロポーションのよいトランスフォーマーのような感じのポーズを決めるには試行錯誤必要ですが、ただただ「動くG1玩具コンボイ」というだけでも本当に楽しいです。肘、膝はカチカチ気持ちの良いクリック関節になっていて、そこはオリジナル版の触り心地を継承したものになっているのにも「仮想復刻版」としてのこだわりを感じます。ちなみに最初少し関節が固めですが(特に太もも周り)、遊んでいるうちに馴染んできてグリグリ動かせるようになると思います。以下、写真続きまーす。
腹部のグリル部分を一段動かすことができ、腰を突き出したようなポーズが可能になります。また、膝もまっすぐな状態から1段階逆に折ることが可能。
オリジナル版であった太もも内側の肉抜き穴が埋まったのもポイントの1つ。ちゃんと当時の肉抜きのラインを再現しているのもいいですね。
肩の可動が広く、手を大きく開けるので銃を両手で構えることができます。
あえてオリジナル版を意識したポーズも面白い。
ビークルモードでも。
手軽に遊べる「アニメエディション」もいいけど、やっぱり「コンボイ」はトレーラー遊びが楽しい。玩具としての「こうだったら楽しいな」っていうのがすべて詰まった玩具だということを改めて実感できます。
お尻にはフィギュアスタンド用の穴が追加されています。パッケージのポーズを取ろうとしたけど腰が回り切らなくてちょっと無理だった…
以上、ミッシングリンクから「C-01 コンボイ」でしたー!なにげにここ最近の新製品のなかでは一番楽しみにしていたもので、「あのコンボイが動く」ということだけで楽しみで仕方ありませんでした。実際の商品もその期待に十二分に応えてくれるもので、オリジナルの「コンボイ」の玩具としての魅力はしっかり継承したうえで可動が追加された姿は本当に感動的。変に手を加えすぎず、オリジナル版のいい意味での「古さ」を残しているのも好印象です。パッケージを含めた「仮想復刻版」というスタイルも素晴らしく、中箱の発泡スチロールの再現も子どものころにタイムスリップしたような感覚になりました。
また、今回のミッシングリンクはそういう懐古的な魅力だけで収まっているものではなく、シージ以降にスタンダードになった可動が入った「最新のトランスフォーマー」として十分通用するし、G1世代ではない人たちや今の子供達にもぜひ触ってほしい玩具になっています(対象年齢は15歳だけども…)。このコンボイを触ればなぜトランスフォーマーが40年も続いたか、なぜ「コンボイ(オプティマスプライム)」が愛されるのかを実感してもらえると思います!
ミッシングリンクシリーズの「仮想復刻版」というコンセプトはいろんな可能性がありそうで、色々出てほしいと思う反面、今回の「コンボイ」が思っていた以上に特別な存在だったんだと再確認させてくれるきっかけにもなったので、無理に乱発はせずじっくり時間をかけて続いていってくれると嬉しいです。オススメ!