今日はマスターピースから「MP-58 ホイスト」をご紹介!
商品名 | MP-58 ホイスト |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2024年1月27日 |
価格 | 22,000円(税抜) |
ということで、マスターピース版「ホイスト」です!「ホイスト」は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場したサイバトロンの補修員です。玩具としては「MP-56 トレイルブレイカー」のパーツを一部流用しつつ大部分が新たに作り直され、アニメの見た目を再現したものになっています。それではいっていましょー!
【パッケージ】
パッケージ。
箱の中はこんな感じ。付属品も多く楽しそう。
キャラクターカード。目がキラーンと光ったイラストがやけにかっこいい。
【ロボットモード】
ロボットモード。「トヨタ ハイラックス」のリアルなボディにディテール少なめの四肢のコントラストが面白い。ただ、アニメのずんぐりとした印象と比べると頭身が高く、スラっとしたスタイルになっています。とはいえ、アニメはシーンによっても印象が違ったりもするので極端にイメージと違うかと言われればそうではなく、ボディから直接足が生えている感じや、独特な足の形状などちゃんと再現してくれています。けど、贅沢言えば個人的にはもう少しずんぐり感が欲しかったかなあ。
背面。背中のフルスペクトルセンサーはメッキで再現。特徴的な羽のようなアンテナ?もしっかりボリュームがあります。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部は2種類付属。まずは通常フェイス。目はメタリック塗装でなかなかイケメン。
もう一つはよりアニメの中の見た目に近いフェイス。通常フェイスと比べると口周りが変わっています。
「悪い宇宙ロボット」のお面。「サンストリーカー」にも付属したもので、「ホイスト」用に大きさなどが調整されています。
お面は頭のくぼみにはめ込むような形で固定します。
上半身。ひとつすごく気になったのが、肩が箱型ではなく前と横面だけのハリボテのような作りになっていること。その部分の変形は細かく組み上げていく感じは面白く、もしかすると可動時に背中のアンテナを逃す理由もあるのかもしれないのですが、アニメの見た目と見比べると結構違和感を感じます。
背面。アニメの中では背中も緑で後方にもボリュームがある印象でしたが、今回はG1玩具のようにビークルのリア部分が配置されてすっきりした見た目になっています。
手は指は親指と人差し指が独立して動きます。また親指以外は第二関節も可動します。
下半身。サイバトロンの中でもかなり異彩を放ったデザインの脚部で、それがどうマスターピースで立体化されるか気になっていました。こうして実体化すると短パン少年のようでなかなかインパクトのある見た目。
背面。
【武器・付属物】
まずは右手のギミック。バレル部分が伸縮します。設定ではここから放熱追尾ミサイルを発射します。
左右とも腕自体を伸ばすことも可能。
ハンマー。バレルを伸ばした先端に接続します。アニメでは「グリムロック」を修理する際に使用していました。
先端のバレル部分を取り外し、通常の手に差し替え可能。
エフェクトパーツ。バレル先端と背中のフルスペクトルセンサーなどに取り付けられます。
スパナ。メッキになっていることもありなかなかリアルな見た目。ちなみにジョイントはなく握らせて持たせる形です。
「グラップル・アタッチメント」。ビークルモードで取り付けるアームをロボットモードでも取り付け可能。
【ビークルモード】
ビークルモード。「トヨタ・ハイラックス」のレッカー車仕様に変形。しっかりトヨタのライセンスを取得したものになります。アニメでの形状に合わせて運転席はオープンカータイプになっています。緑の部分はフル塗装でリアルなのですが、リアの黄色い部分は整形色メインでこれまでのマスターピースと比べると玩具っぽい感じが強いかも。
背面。リア部分はG1のデザインを踏襲した謎の装置が搭載されています。リアの下部から伸びるアンダーリフトはアニメの形状を再現したものになっています。変形は「トレイルブレイカー」から大部分が新規パーツになっていて、変形方法もほぼ別物になっています。ステップ数はマスターピースとしてはそこまで多い方ではありませんが、これまでのアニメ準拠のマスターピースと同様繊細な部分もあり、変形時には気を使います。特にルーフ部分は背中のパーツをボディと繋ぐ要の部分なのですが、パーツがめちゃくちゃ細い&薄いので扱いには注意が必要です(本当に怖い)。
前面&背面。
側面。
ボンネットは開閉可能。中のエンジンルームもリアルに再現されています。
ドアは開閉可能で中のスペースにこれまでのマスターピースに付属した人間のフィギュアを載せることができます。ただ、シートなどの造形や固定のジョイントなどはないのであくまで中に座らせるだけのような形になります。
アンダーリフト。こちらはアニメでの形状が再現されています。先端の車輪は可動します。
先端のフックに引っ掛ける形で他のマスターピースを牽引することができます。引っ掛けるだけなので物によっては牽引できないものもあり。写真の「サンストリーカー」はしっかり牽引できています。
「グラップル・アタッチメント」を取り付けて。ブーム部分は先端あわせ3箇所可動します。また、アーム部分も回転&開閉可能。
アニメの見た目を再現した「アニメ版グリル」。「グラップル」とは形状が違い、「ホイスト」専用のものになっています。
【比較】
「MP-56 トレイルブレイカー」と。共通しているのはボディくらいであとはほぼ別物になっています。これまでこの2人はG1玩具からの伝統で頭部替え&背中のパーツを変えることでその差を表現していましたが、今回のマスターピースはアニメ準拠ということで大幅な変更になっています。
ビークルモードでも。 フロント部分とタイヤこそ同じ形状ですが、それ以外は全く異なるパーツで構成されています。フロントウインドウ〜ルーフやドア部分も違うパーツで構成されています。
アースライズ版「ホイスト」と。
ビークルモードでも。
「MP-43 コンボイ Ver.3.0」と比べるとこんな比率。
「ホイスト、ハリウッドへ行く」の回で同じく「悪い宇宙人」に扮した「MP-39 サンストリーカー」と。すでにマスターピース化されてる「トラックス」用のお面も欲しい…
「マスタービルダー」の回でずっと一緒だった「MP-35 グラップル」と。「グラップル」に付属した「ソーラータワー」の模型がようやく活きる時がきた!
ビークルモードでも。
【可動・アクション】
可動はマスターピースということもありかなり良好。作り的に「腰」がないのですが、それを補うべく脚部の可動箇所が多く、また可動範囲も広いのでしっかりポーズを取ることができます。腕周りもよく動きますが、背中のアンテナの影響で肩周りは干渉しやすいので都度調整は必要です(こうして動かしてみると肩がスカスカなのもやっぱり意図的なんじゃないかと思えてきます)。以下、写真続きまーす。
足の形状が特殊ということもあり、可動箇所もかなり独特な作りになっています。画像では見えないのですが、胴体の中にも可動箇所があり(他のトランスフォーマーでいう足の付け根に当たる箇所)、思いの外ぐりぐり動きます。
グラップル・アタッチメントは熱戦追尾ミサイルを打つ際の背中の支えにもすることができます。これはマスターピース独自の解釈ということが『トランスフォーマージェネレーション2023』の大野氏のインタビューで触れられています。
補修員らしい付属品が多いのは嬉しい。
ビークルモードでも。
「マスタービルダー」の回で2人が岩をどけているシーンをイメージして。
「ホイスト、ハイウッドへ行く」もとても楽しい回。このシーンで悪い宇宙人になった5体をマスターピースで揃えられる日は来るのか!?
以上、マスターピースから「MP-58 ホイスト」でしたー!『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』では主役級に活躍するエピソードも多く、「モイストくん」なんていうあだ名があるくらいサイバトロンの中では外せないキャラですが、その見た目の独特さからこれまでマスターピース化されてきませんでした。それがこうしてやっと発売されたことがまず純粋に嬉しいです。また「トレイルブレイカー」から想像以上に変更されてほぼ別物になっているのも驚きで、これはアニメの見た目準拠スタイルを採用したからこそ実現できたのではないかと思います。ただ、個人的に「ホイスト」はずんぐりとしたイメージだったので、もうちょっと短足だったらよかったのになあ…とか(『トランスフォーマージェネレーションズ2023』に掲載されている画稿ではそこまで違和感ないので、設計する段階で致し方なくこの足の長さになったのかもしれないですが)、変形のたび恐怖を感じるルーフ部分のパーツの細ささや(いずれ真っ二つになりそうで本当に怖い)、肩のハリボテ感など惜しい部分も多くありました。とはいえ「トレイルブレイカー」のリデコにとどまらない、独特なアニメのスタイルの「モイストくん」が玩具化されるのは念願だったし、これまでのマスターピース化されたメンバーたちと絡めて再現できるシーンが増えたのはとても楽しいです。
こうしてMP化されてみると、トレイルブレイカーと全然違うな!! あとリゴラスも荷台部分の変形がトレイルブレイカーから変更されているらしいが果たして