今日はマスターピースから「MP-39 サンストリーカー」をご紹介!
商品名 | MP-39 サンストリーカー |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2017年12月28日 |
価格 | ¥12,000(税抜) |
というわけで、マスターピース版「サンストリーカー」です!!「サンストリーカー」は「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場するキャラクターで、黄色い改造された「スーパーカウンタック」から変形するのですが、「MP-12 ランボル」以降続いたカーロボットたちの実車ライセンスを取得するというコンセプトの元ではオリジナルの改造車に変形するサンストリーカーの発売は難しいと思われていました。しかし、今回なんと通常の「カウンタックモード」にも変形するという荒業を使い、見事ランボルギーニのライセンスを取得し遂に発売!情報公開時からロボットモードから溢れ出る超絶変形ぶりにも期待が集まり、更には頭部がアニメ準拠すぎることについても話題となりました。タカラトミーの開発担当者は明らかになっていませんが、デザイン部分については「MP-36 メガトロン」に続き大嶋優木氏が担当しています。それではいってみましょー!
【パッケージ・内容物】
パッケージ。写真はG1トイのパッケージをイメージしたポーズになっています。中央には大きくランボルギーニのロゴが配置されています。
紙もの。取扱説明書とキャラクターカード、そしてスペアのサイドミラーが付属しています。
キャラクターカード。今回からイラストはレジェンズシリーズや出光のキャンペーンでおなじみ安國一将氏に変わっています。今後は安國氏がマスターピースのイラストを担当するとのこと。安國氏のG1パッケージのイラストのようなレトロ感やケレン味効いた表現が個人的にとても好きなので、今後のマスターピースのイラストに期待!
【ロボットモード】
ロボットモード。まず実物を触って感じるのがこれまでのカーロボット系マスターピースとは明らかに違う物理的な密度感。細かいパーツがいくつも組み合わさることで出来上がっており、手に持った感じもずっしりとした気持ちのいい重さになっています。また。表面に見える部分はほぼ塗装が施されており、非常に艶のあるサンストリーカーのキャラクター性すら感じるような素晴らしい見た目になっています。スタイルも今風の体型ながらG1アニメの雰囲気をよく表しています。うーん、かっこいい…!
背面。サンストリーカーの特徴の一つでもあるバックパック(スーパーチャージャー)もしっかりと再現。メッキパーツが使用され、パーツの密度感もありかっこいい。その分かなりボリュームがありますが、かかとパーツがしっかりあるので後ろに倒れやすいということはありません。脚部もパーツが重なり合った感じがいいですね。
前面&背面。G1のデザインに忠実に脚部がつま先に向かってハの字に広がっているのがわかります。
側面。バックパックの大きさがよくわかると思います。
バストアップ。頭部は「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の劇中をしっかり再現している感じに。これまでのマスターピースたちと比べてもその傾向が強く感じるデザインになっています。これに関しては発表当初賛否ありましたが、実物はなかなかかっこいい感じになっています。個人的にはG1トイや最近のコミックの雰囲気も好きなので、その辺りの意匠も取り入れてほしかった気もしますが、ここ最近のマスターピースの「アニメの再現」とはまたブレてしまうので、正しい形と言えると思います。
最近のマスターピースではおなじみとなったフェイス交換。今回も通常のもの含め3種類の交換用フェイスが付属します。取り外しは簡単で、アゴを上げフェイスパーツを外します。
上半身。胸部はダミーで表現されています。そもそもアニメでのモーフィングさながら変形は再現できないので、ダミーパーツでの表現は必須な訳ですが、このパーツ自体がルーフ部分を裏返したものとなり、単純にダミーとは呼べないものとなっています。また、アニメに忠実なデザインではありますが、その裏側ではかなり細かい変形プロセスが垣間見え、それがディテールとなって密度感を与えているのがいいですね。この辺りは「MP-36 メガトロン」でも感じたことでもあります。
手のひらは親指側も動くので大きく開くことができます。また、変形の関係で手首も可動します。
背面。後部のスーパーチャージャー部分がパタパタと変形し、サンストリーカーの大きな特徴である対のエアインテークを作り上げます。
下半身。股間〜太もも部分はかなりシンプルなデザインですが、膝下は複雑なパーツ構成になっておりメリハリが効いた感じに。
下半身背面。足裏のタイヤの処理とかとても好き。また、ふくらはぎの内側など薄いパネルを使用し、空洞が見えないようになっています。
続いて武器。まずは「フレアーガン」。ランボルが持っているものと同じ武器で、武器自体には特にギミックはありませんが、成型色ではなくちゃんと塗装されています。グリップ部分に突起があり、手にしっかり持たせることができます。
もうひとつの銃「エレクトロン・パルスガン」。小型の携帯用の銃という設定。
ロボットモードでは折りたたんでふくらはぎの内側にパネルを開けて収納することができます。隠し武器いいね!
第45話「ホイスト ハリウッドへ行く」で被らされた「宇宙から来た悪いロボット」のお面が付属。恐ろしく気合の入った造形で塗装もとてもキレイ…あの回に登場したキャラが今後マスターピースで出たら毎回付いてくれるんだろうか…ちなみにトラックスもこのお面をかぶりますが、せっかくなら「MP-25 トラックス」の分も付けてほしかったなあ。
【チップ・チェイス】
そして今回「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場する天才少年チップが付属。車椅子に特にジョイントもなく座っている感じです。管理人のチップくんは残念ながら少し顔に傷を負っていました…そのうち気が向いたら塗ってあげよう。
「MP-10 コンボイ Ver.2.0」付属のスパイクに大きさは合わせられています。スパークプラグが出るのも時間の問題か!?
【スーパーカウンタックモード】
続いてビークルモード「スーパーカウンタックモード」。リア部分の巨大なエアインテークを備えたエンジン(スーパーチャージャー)が特徴。ビークルモードも全面塗装なのでとても豪華。また、分割線も極力自然な感じになっているのもこだわりを感じます。ウインドウの青色も黄色いボディに対してとても自然な感じですね。
背面。スーパーチャージャー部分とウイングはメッキになっておりいいアクセントになっています。また、リアライト部分もスーパーカウンタックモード専用のパーツで覆うようになっており排気口が再現されています。一人ぶっちぎって走るにはリアのライトなんていらねーぜ!という心意気を感じます。
前面&背面。大きなサイバトロンマークがいいですね。フロント部分のランボルギーニマークはランボルではしっかり模様も塗装されていたのですが、今回は1色で塗られているのみ。おそらく実車と比率を合わせた結果大きさ的にこの形になったと思われます。
側面。後輪部分を覆う部分の曲線がかっこいい。
今回なんとドアとボンネットが開閉可能。中身は再現されていないのですが、おかげでカーモデルとしての説得力がグッと増えた感じに。ドア部分もシザードアをしっかり再現しています。というか、空いたところから見えるパーツがぎっしり詰まっている感じがいいですね。
さらにリトラクタブル・ヘッドライトも再現!底面から押すことでライトが展開します。ライト部分もクリアパーツになっていてとてもリアル。
リアのウイングを開き、そこから「対空レーザー砲」を展開できます。記憶ではアニメで1回しか使われていなかったと思うのですが、しっかり再現されています。
フレアーガンはスーパーチャージャー付近に取付可能。ちなみに「トランスフォーマージェネレーション2018」によれば、分割して収納される案も検討されていたようです。
エレクトロン・パルスガンはスーパーチャージャー部分を開いて中に収納することができます。
【カウンタックLP500Sモード】
そしてもう一つ「カウンタックLP500Sモード」。リアのスーパーチャージャーはどこに行った!?という感じですが、しっかり変形でエンジン部分を隠すからスゴイ。ちなみに、上でも言いましたが「スーパーカウンタックモード」は改造車となるので、ランボルギーニからライセンスを取得するためのアイディアとしてこの「カウンタックLP500Sモード」が作り出されました。
背面。リアのライト部分は排気口がなくなりライトに変わっています。また、ウイングも一段回手前に移動しています。
前面&背面。リア部分のロゴ部分は「MP-12 ランボル」などではプリントで表現されていましたが、今回は立体的に押し出され、そこにプリントが施されています。実物はもっと小さいので分かりにくいのですが、写真で大きく見ることで作り込みがいかに細かいか分かります。
側面。ウイングはメッキですが、発表当初は実車に合わせ黄色になっていました。その後メッキに変更されたのですが、この辺りはきっとタカラトミー側からの熱烈なプレゼンがランボルギーニ側にあったのではないかと想像してしまいます。
「カウンタックLP500Sモード」と「スーパーカウンタックモード」の切り替えはスーパーチャージャー部分をひっくり返すような感じ。薄い車体にしっかりエンジン部分を収納されるのがスゴイ。
【比較】
おなじ「カウンタックLP500S」に変形する「MP-12 ランボル」と。このランボルが発売されたのがもう5年も前という…今回のサンストリーカーのスタイルは特にアニメの雰囲気を強く踏襲しているのですが、その差やデザインの方向性も大分変わったのが分かります。ちなみに、管理人はこの2人がずっと兄弟だと思っていたのですが、今回取扱説明書ではそれは否定されており、あくまで「兄弟分」であると強調されています。海外の設定では双子ということで、あながち間違いではないのですが、日本ではランボルの兄弟はアラートが正解…そ、そうだったのか…
ビークルモード。全く違う変形を経て同じ形態になるのが面白いですね。
ユニバース(クラシックス2.0)版「サンストリーカー」と(日本では変形ヘンケイシリーズで発売)。ユニバース版ここ最近のコミックのイメージに近いデザインで、個人的にもとても好きな玩具です。IDW版コミックのサンストリーカーの活躍(?)はなかなか衝撃的な感じではありますが…
ビークルモードでも。ユニバース版はもちろんランボルギーニのライセンスは受けていないあくまでそれ風のデザインですが、雰囲気的にはムルシエラゴやガヤルドっぽいイメージで作られています。
ついでにユナイトウォリアーズ「UW-05 コンボイグランドプライム」付属の「サンストリーカー」(海外ではコンバイナーウォーズで発売)。元は「ブレークダウン」なので、色と顔以外はサンストリーカー要素は結構薄め…
最後に「MP-10 コンボイ Ver.2.0」と。いよいよ新生マスターピースで残されたサイバトロン戦士は数えるほどになってきました。次は誰かな!?
【可動・アクション】
可動は文句なし!思い通りのポーズを取らせることができます。ただ、若干パーツが干渉する部分があり、さらにしっかり塗装されているため腰回り、股間周りあたりはパーツを逃しながら動かしてあげる必要があります。股間、膝はクリック関節になっており保持力もよく、足首もこれでもかというほど動くのでポーズがよく決まります。また、肩が前側に可動するので、写真のような銃を構えたポーズも取りやすいです。以下写真続きまーす。
膝立ちも余裕。股間のパーツをもっと後ろに逃がせば太ももをもっと胴体側に寄せることもできます。
第45話「ホイスト ハリウッドへ行く」の悪い宇宙ロボットの行進のシーンを再現。モイスト君がマスターピースで出るときもお面が付いてくれることを願います…
第5話「メガトロンの帰還」のラストのシーンを再現。「おめでとうチップ、キミのおかげで勝てた!君はヒーローだ!」
「MP-12 ランボル」と。ちなみに昨年発売された「MP-12+ ランボル」はよりアニメに近い配色になっています。
以上、マスターピースから「MP-39 サンストリーカー」でしたー!とにかく今詰め込むことができることがすべて詰め込まれた素晴らしい仕上がりになっています!ロボットモードの劇中のデザインの再現はもちろん、スタイルも雰囲気は残しつつ今風な感じに落とし込まれていてとてもかっこいいい!さらに驚くほどの可動域を備えており、思い通りのポーズが付けられます。マスターピース化の難度を上げていたと思われていたビークルモードも、「スーパーカウンタックモード」と「カウンタックLP500Sモード」両方を再現するという凄技で実現しており、その切替も非常に見事です。変形もものすごく、かなり細かく複雑ながらしっかり各部固定され、ビークルモードもガタガタになるということもなく精度の高いものになっています。このあたりはやはりタカラトミーの開発者の技術の蓄積とセンスあってのもので、尊敬の念を抱かずにはいられません。ただ、気軽に変形するのを躊躇してしまうほどの複雑な変形なのもの事実で、またパーツが薄かったり細かったりするので変形には注意が必要。もし変形がわからなくなったりしたらちゃんと説明書を見たほうがよいと思います!しかし、「MP-36 メガトロン」に続きここ最近の新規マスターピースの出来には驚かされることが多く満足度もとても高く、開発者の並々ならぬブランドへのこだわりとキャラクターへの愛を強く感じるところで、「MP-41 ダイノボット」や、それ以降のマスターピースへの期待は高まるばかりです!ということで、この「サンストリーカー」はサンストリーカー好き以外にも是非触って欲しいものになっており、カーロボットものでは少々定価は高いのですがそれに見合ったものになっていると思います!オススメ!