今日は「トランスフォーマージェネレーションズ スタジオシリーズ 86シリーズ」から「ホットロッド」をご紹介!
商品名 | 86-04 ホットロッド(Hot Rod) |
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シリーズ名 | スタジオシリーズ(86シリーズ) |
クラス | ボイジャークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2021年1月 |
価格 | $29.99 |
ということで、スタジオシリーズから「ホットロッド」です!なんとスタジオシリーズに1986年にアメリカで公開された『トランスフォーマー ザ・ムービー』が「映画シリーズ」ということで「86シリーズ」として強引にラインナップ(公式で明確にそういう呼び方をされているわけではないようですが、便宜上ここではそう呼ぼうと思います)!「ホットロッド(日本名:ホットロディマス)」は言わすとしれたオートボット(サイバトロン)の総司令官「ロディマスプライム(ロディマスコンボイ)」となる若き騎士。これまでジェネレーションズ系でも数多くのホットロッドが発売されていますが、今回は「スタジオシリーズ」ということで、劇中の姿をより忠実に再現したものとなっています。また、ボイジャークラスではありますが、サイズとしてはデラックスクラス相当で、作りや付属品の多さで「ボイジャークラス」として扱われているちょっと特殊な商品です。日本でも2021年4月に「SS-60 ホットロッド」として発売が予定されています。それではいってみましょー!
パッケージ
パッケージ。フォーマットはこれまでのスタジオシリーズ同様で、その中にG1キャラが入っているという。イラストは新規書き下ろしで今にもマトリクスを開こうというシーンになっています。ロディマス自体はデラックスクラス相当の大きさですが、箱はボイジャークラスなので、かなり広々した感じで収められています。
海外版のスタジオシリーズの箱の横には穴が空いていて、そのキャラの陣営のメークが配置されているのですが、今回は「86シリーズ」を表す「86」という数字が書かれています。
台紙兼ディスプレイスタンドは『ザ・ムービー』ラストの「ユニクロン」の体内が描かれています。
ロボットモード
ロボットモード。もうため息しか出ない!完璧なホットロディマス!佇まいが素晴らしく、大きさはデラックスサイズですが、価格帯はボイジャークラスのなので密度感もこれまでのデラックスクラスよりも断然高く、なんというか非変形のアクションフィギュアのような立体としての完成度になっています!スタジオシリーズということで、デザインそのものはジェネレーションズ系とは違ってアレンジはほぼないのですが、ディテールなどは映像の解像度が上がったようなイメージで程よく追加されています。
背面。大きなウイングもかっこいい!これまでの玩具ではウイングの大きさが物足りない感じのものが多かったのですが、ようやく思うようなウイングを持ったロディマスが…!また、上で言ったように今回はデラックスサイズのボイジャークラスなので、肉抜きなんかもほぼなく、ネジ止め箇所も多いリッチな作りになっています。
前面&背面。
側面。
バストアップ。顔もめちゃくちゃかっこいい!ロディマスらしい若々しさを感じる端正な顔立ち。塗装も細かく、目も別パーツ感がしっかり出ています(おそらく背面側のパーツとして造形されている)。
頭部を開けるとゴーグルが収納されていて、展開して装着することができます。この大きさでスムーズに展開できるのもすごいし、よく見るとちゃんとゴーグル部分に造形があるのもカッコイイ。
続いて武器「フォトンレーザー」。マスターピースなどでは「フォトンレーザーα」という名前がついています。
もう1つのフォトンレーザー。こちらは「フォトンレーザーβ」。
左手を収納すると裏から5mm穴が逆から出てくるので、そこに「ソウブレード」を装着できます。刃の部分は回転しますが、回転の可動は固め。
フォトンレーザー2丁とソウブレードは背中に取り付けることができます。フォトンレーザーの上にソウブレードを差し込む感じなので、ソウブレードのみでは取り付けはできません。
右手はひっくり返すとチャーを修理した「ウェルディングトーチ」が。
左右の手は開くことができます。この大きさで開くとかスゴイ。
武器用エフェクトパーツ。前腕部分のエグゾーストパイプ部分と、武器に取り付けることができます。
もう1つ付属品「マトリクス」。『ザ・ムービー』ではホットロディマスとしてはコンボイが死亡した直後一瞬と、ラストのガルバトロンから奪ったあとくらいしか持っていないので、今回の玩具ではホットロディマス自体に収納することはできません。
マトリクスを開いたときの光を表すエフェクトも付属。マトリクスに差し込みます。
ちなみに、最近のウォーフォーサイバトロン系に合わせてふくらはぎ部分と足裏に5mm穴が設けられています。逆にここ以外の腕や背中には5mm穴はないのでゴリゴリにウェポナイズは難しいかも。
【ビークルモード】
ビークルモード。スーパーカー(フューチャーカー)に変形。こちらも劇中にかなり忠実な形状で、まとまりもよく車体の薄さもすごい!実在の車ではないので、少し極端な形状になりがちなロディマスですが、今回はバランスの良いかっこいい理想の形状になっていると思います。ビークルモードウインドウは青で、G1トイを彷彿とさせます。1個だけウインドウ部分とリアのルーフをつなぐ部分が黄色のパーツなのがちょっと目立つかな(パッケージ裏のCGでは赤なのでなにか途中で変更があったのかも…)?
背面。大きなウイングはビークルモードでも映えます。変形はデラックスサイズのボイジャークラスということでかなりしっかり変形してくれます。ロボットモードの胸部はダミーになっていて、ビークルモードとは別パーツですが、それもスタジオシリーズとして各モードの見た目を優先した結果だと思うし、変形としてちゃんと面白く意味を感じるものなっています。あと、変形パターンが『ザ・ムービー』でチャーを助けたシーンのあとの変形パターン(腕がグルンと回るやつ)が踏襲されていて感動!最後の腕周りの合わせが慣れるまでちょっと難しいかもですが、コツとしてはボンネット&フロントライト側をきっちり合わせてから、そのあとエグゾーストパイプの方を合わせるとまとまりやすいと思います。
前面&背面。
側面。この薄さ!
武器は背中につけるのと同じ感じで、フロントのエンジン部分と、ルーフ部分に取り付けることができます。
エフェクトパーツはエグゾーストパイプの先に取り付けることができます。
【比較】
続いて比較。まずはG1版「ホットロッド」(2019年復刻版)。少し前にレビューしたのですが、このスタジオシリーズ版が出る前にどうしてもやっておきたかったのです!子供の頃は見た『2010』ではほぼ「ロディマスコンボイ」しか出てこなくて、ホットロディマスの存在は知っていても何者かいまいち分からなかったという…「2人は別人なの?」みたいな。
ビークルモード。ホットロディマスのG1トイは80年代にみんなが思い描いていたかっこいい未来の車みたいなのがとても反映されていて、今回のスタジオシリーズ版もそのマインドをしっかり受け継いですごくかっこよく仕上げっているように思います。
続いてクライックス版(日本では変形ヘンケイ)「ホットロッド」と。これまでホットロッドのデラックスクラスといえばこれだったけど、今回いろんな意味でそれを超えてくれたと思います。
ビークルモードでも。
ジェネレーションズ系としては2代目になるレジェンズ版「ターゲットマスター ホットロディマス」(海外ではタイタンズリターン)。これはヘッドオンギミックがあったりで、純粋なリメイクとはちょっと違うけど、遊びやすくてかっこいい。
ビークルモードでも。ヘッドマスターがかっこよく搭乗できるのが好き。
パワー・オブ・ザ・プライム版リーダークラス「ロディマスプライム」の中の人「ホットロッド」と。まさかの2期連続でロディマストイが発売されるとは思わなんだ…これはこれでとてもG1ぽさ強めなのですが、若干ライトな作りで本格的なリメイクとしてはちょっと弱め。
ビークルモードでも。
マスターピース版「MP-9 ロディマスコンボイ」と。ホットロディマスとしてはこれまで一番再現度が高かったもの。久々に変形させたけど、なんか今のマスターピースに慣れると、あんなに大変だと思っていた変形が全然普通なような気もしてくるという…あと、今回のスタジオシリーズの大きな特徴として、肩のタイヤがちゃんと後ろ側にあることが挙げられるのですが、この辺りはこれまでマスターピースでしか再現できていなかったものになります。
ビークルモードでも。
マスターピース版「MP-28 ホットロディマス」と。個人的には「MP-28」のアレンジは結構好き。
「MP-9」もそうなんですが、マスターピース版のビークルモードは80年代アニメの外連味の強いスタイルに結構強く引っ張られていて、逆にそれがちょっと古臭さみたいなのを感じさせてしまっているように思うのですが、今回のスタジオシリーズはアニメの見た目もしっかり反映しつつ、フューチャースーパーカーとしてのかっこよさも追求されている様な気がします。
アースライズ版リーダークラス「オプティマスプライム」と。手に入れる前は86シリーズはウォーフォーサイバトロントリロジーで入れ込めなかったキャラを救済するもの、くらいに考えていたのですが、実際触ってみるとそうではなく、86シリーズは「あくまでスタジオシリーズ」ということに気づきます。サイズ感やウェポナイズ用の穴はありはしつつも、並べてみると方向性の違いを結構感じます。だから、こうなると86シリーズのオプティマスも欲しくなっちゃうという…
ビークルモードでも。
オプティマスのマトリクスと比較。ものとしては全く同じで、若干色が違う程度。
最後は86シリーズ、ウォーフォーサイバトロンの『2010』組と。左からシージ版ボイジャークラス「スプリンガー」、アースライズ版「アーシー」、「ホットロッド」、スタジオシリーズ86版デラックスクラス「カップ」、「ブラー」。ちょっと前に『2010』メンバーが揃ったことを喜んでいたのもつかの間、さらに上回るものが出るとは…
【可動・アクション】
可動はとても優秀。ウォーフォーサイバトロン系と同じ可動箇所で、腰、足首の可動もあります。肩周りに少しクセがありますが、手首も回るし、膝が二重関節なのもいい感じ。手も開けるのもポーズにより表情を出すことができます。以下、写真続きまーす。
「なんだって!?あれはデストロン軍団だ!」
ポーズをつけていると、今にも石丸博也さんの声でしゃべりだしそうな感じ…!
お尻にフィギュアスタンド用の穴があるのでそれを使って。ロディマスはすごく走り姿が似合う!
足首は変形の恩恵で多少前後に動かすことができ、これが結構ポーズの幅を広げてくれます。
ソウブレードの大きさもちょうどいい感じ!
ロボットヤリイカとのシーンをイメージして。
立ち膝も自然な形で余裕でできちゃいます。ただ、残念ながら正座はできないので「重すぎた使命」の正座シーンは再現できません。
命尽きたコンボイが落としたマトリクスを受け取るシーンもこの通り。
パッケージの台紙を使って。実写版とは違ってちゃんとアニメっぽい背景で、玩具との相性がとてもいい!かっこいい…!
コンボイ「後を頼んだぞ、ロディマスコンボイ!」
ロディマス「その声は…コンボイ司令官!」
ロディマスコンボイも86シリーズで期待しちゃっていいんだよね!?
以上、「トランスフォーマージェネレーションズ スタジオシリーズ 86シリーズ」から「ホットロッド」でしたー!『ザ・ムービー』がスタジオシリーズで出ると知った時は驚きというか、ウォーフォーサイバトロンで「ビーストウォーズ」キャラが優先されて出し切れなかった『2010』キャラたちを無理やりスタジオシリーズで出すのかな?と思っていました。なので、きっとウォーフォーサイバトロンシリーズのフォーマットとほぼ変わらない形で出るんだろうと思っていたのですが、実際触ってみると見た目も触り心地も結構違ってることにまず驚きます(このロディマスに限らず他のWave1のキャラも)。これはウォーフォーサイバトロン系と違って、スタジオシリーズの「劇中の再現」という方針がまずあるからと思われ、個人的には「WFCとはだいぶ別物」という感覚で、決して想像した様な安易な理由から作られたものではないと感じました。
また、今回のホットロッドはデラックスサイズのものをボイジャークラスのリソース(という表現が正しいかはわかりませんが)で作られていることもあって、通常のデラックスクラスの玩具とは一線を画したリッチな作りになっているのも特徴で、かなり特別感のある仕上がりになっています。再現度や可動もさることながら、変形に関してもちょっと言い過ぎかもしれませんが、ロディマスが変形するならこのパターンしかない、と思わせてくれるほど無駄のない、「変形」というものに真剣に向き合って作られたもののように感じました。胸のダミーパーツもロボットモード、ビークルモードを最高にかっこよくするためのであることも含めで、考えに考え抜かれた末の形だと思います。管理人は子供の頃からロディマスが好きなのですが、その長年の気持ちを裏切らず、むしろ寄り添ってくれるような感じで、子供のように毎日持ち歩いたり、枕元に置いておきたくなる様な「玩具」になっていると思います(ちょっと気持ち悪いかもしれないですが(笑)、本当にそう思えます)。
ちなみに、『フィギュア王No.274』のインタビューによればこの「ホットロッド」を作ったのは、アワードで2019年の1位の『バンブルビー』版オプティマス、2位のシージ版オプティマス、そして2020年の1位のアースライズ版オプティマスを担当した大西裕弥氏とのことで、納得の完成度と言えるかもしれません。また、大西氏に限ったことではないのですが、トランスフォーマーもその作る人によって大きく左右されるもの(作家性を感じられるもの)なんだな、と改めて実感させてくれます。ロディマスは特に思い入れの深いキャラということもあって、長々書いてきてしまいましたが、デラックスサイズのボイジャークラスという仕様が特別なことも相まって、ここ最近の充実したラインナップの中でもさらに一線を画する素晴らしい玩具になっていると思うので、是非たくさんの人に遊んで欲しいし、国内版を予約した人は楽しみにして欲しいです!オススメ!!
活躍をよく知らない私みたいな新参でも欲しいと思わせてくれる恐ろしい子、、、!
当時のデザインの完成度、そして単純に玩具としての魅力が今回素晴らしいですね。
POTP版もオッサン顔のロディマスがカッコいいので狙ってますが、、、
よし、予約します!