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レビュー:マスターピースムービーシリーズ MPM-11 ラチェット

MPM-11 ラチェット

今日は「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-11 ラチェット」をご紹介!



商品名MPM-11 ラチェット
シリーズ名マスターピースムービーシリーズ
クラス
メーカータカラトミー
発売時期2020年12月26日
価格¥20,000(税抜)

ということで、マスターピースムービーシリーズ版「ラチェット」です!「ラチェット」は実写映画第1作『トランスフォーマー』に登場したオートボットの軍医で、その後『リベンジ』、『ダークサイド・ムーン』、『ロストエイジ』とオプティマス、バンブルビーを除けば一番長く出演(生存)していたキャラとなり、今回のマスターピースは第1作目(と『リベンジ』)の姿を立体化したものとなります。ラチェットはこれまでも様々な玩具が発売されてきましたが、初のマスターピース化ということで、第1作目に登場するオートボットのキャラとしては最後のトリを飾ることとなりました!海外でも全く同じ仕様で発売されています(アメリカではターゲット限定)。それではいってみましょー!

【パッケージ】

MPM-11 ラチェット パッケージ
MPM-11 ラチェット パッケージ

パッケージ。いつものフォーマットで、「オプティマスプライム」、「アイアンハイド」と同じ箱の大きさ。

【ロボットモード】

MPM-11 ラチェット ロボットモード

ロボットモード。待ちに待ったラチェットのマスターピース!かなり明るめの黄緑でだいぶパッケージの色とは違うけど、劇中の姿を見る限りこんな感じ。第1作目の玩具でボイジャークラスが出たきり、その後はキャラの大きさを無視したデラックスクラスばかりだったので、大きいラチェットというだけでも嬉しく、再現度も劇中と見比べてもかなりのもの。全体的に成型色がメインで若干塗装に物足りなさはありますが、間違いなく過去最高に再現度の高いラチェットになっていると思います。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

背面。背負いものは結構ボリュームある感じに見えますが、実物で見るとそこまでは気にならない感じだと思います。ただ、肩から生えるラックの一部はちょっと後ろに伸びすぎな感じ。劇中をみても目立っているわけではないので、できたらた後ろに畳めればよかった(畳めはするけど、ランプもついてきてしまいます)。

前面&背面。ちなみに、説明書などでは手のひらは甲の部分が前を向くような感じなのですが、映像ではそこまで極端な感じではない感じがしたのでこの角度にしています。

側面。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

バストアップ。頭部も映像に忠実に造形されています。ラチェットらしい優しい表情なのもいい感じ。ただ、カラーリングに関して言えば物足りないというか、鼻先だけシルバーに塗装されていたりもうちょっと頑張ってくれてもよかった。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

口は開閉可能で、ここまで大きく開くことができます。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

上半身。カンガルーバーがぐにゃっと曲がるのはさすがに再現はされていませんが、それ以外の部分は忠実に再現されています。ちなみに、管理人のものは右肩のライトの接続部分のツメが折れていたので接着してあります…

MPM-11 ラチェット ロボットモード

背中。背中のプレートは結構折り重なった感じでがっちりと固定されています。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

指の可動も想像以上に仕込まれていて、2本の親指?もそれぞれ独立して動くし、それ以外の3本の指はまとまっていますが第2関節まで動くようになっています。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

説明書では胸側から伸びる前輪のフェンダーと、肩のプレートを接続するように指示されているのですが、接続してしまうと肩をほとんど動かせなくなってしまいます(しかも接続が結構難しい)劇中を見てもここが接続されているようには見えないし、フェンダーパーツはクリアパーツなので接続すると結構テンションがかかる感じもするので、普段は外しておいたほうがいいかも。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

下半身。太もも部分と、足の甲部分に金属パーツが使用されています。相変わらず無垢な金属な感じなので、経年で風合いが出ると思いますが、サビにも注意したほうがいいかも。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

下半身背面。デフォルトで少し膝が曲がったような感じになっています。あと背中のパーツで隠れていますが、お尻にフィギュアスタンド用の穴が用意されています。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

武器。まずはブラスター。手をたたんで前腕部分に取り付けます。ブラスターも細かく塗装が施されています。左右どちらの腕にも取り付け可能。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

ノコギリ。『トランスフォーマー ムービーガイド』によれば「双方向カッター」と呼ばれていて、実際は戦闘用ではないようですが、「ブロウル」との戦いで使用した姿は印象的。こちらも左右どちらの腕にも取り付け可能。

MPM-11 ラチェット ロボットモード

もう一つはミサイルポッドが2つ。こちらは左腕の前腕に取り付けることができます。

【ビークルモード】

MPM-11 ラチェット ビークルモード

続いてビークルモード。「ハマーH2レスキュー車」に変形。「ハマー」をレスキュー用にカスタマイズしたもので、ビビットなグリーンが印象的。全面が塗装じゃないのがちょっと残念ですが、ビークルモードの再現度もかなり高く、細かいところまでしっかりと作り込まれています。これもこれまで第1作以降はデラックスクラスばかりで、ハマーの大きさをなかなか再現しきれていなかったので、ようやく大きなハマーに変形するラチェットが出てくれたのがとても嬉しい!

MPM-11 ラチェット ビークルモード

背面。細かいプリントもしっかり再現されています。側面に取り付けられた工具類も別パーツで作られていていい感じ。変形はこれまでのマスターピースと比べると、だいぶオーソドックスな感じ。そこそこステップ数はあるのですが、一度やってしまえば、そのあとはすんなりできるような感じで、ストレスもほとんど感じない変形になっています。劇中の変形シーンでの胴体をくるっと回す行程もしっかり再現されていたり、上半身は極力ビークルの衣装を活かそうとしているのもいいですね。

前面&背面。管理人のものはフロントウインドウの接続のネジ穴が死んでて、変形時によく外れます…

側面。

MPM-11 ラチェット ビークルモード

底面。前輪の裏側部分にミサイルポッドを取り付けけておくことができます。

MPM-11 ラチェット ビークルモード

ブラスターはルーフのスペアタイヤ部分に、ノコギリはリアのバンパー部分に取り付けることができます。

ルーフの再度の工具類は塗装ではなく、ちゃんと別パーツで造形されています。スコップとか斧とか装備されています。

【比較】

MPM-11 ラチェット 比較

実写映画第1作目『トランスフォーマー』時に発売された「MA-02 ラチェット」と。何気にパーツ配置とかは結構似ているなのが面白い。旧玩具はさすがに再現度という点では今見ると厳しい感じはあるけど、そんな中でも以外と細かい部分が再現されていたりすることに今更ながら気づきます。

MPM-11 ラチェット 比較

ビークルモードでも。大きさはかなり似た感じ。やっぱりハマーは大きくないとね。あと、旧玩具もビークルモードの再現度がとても高くて驚きます。

MPM-11 ラチェット 比較

その他、『リベンジ』以降に発売されたデラックスクラスのラチェットたち。古い順に右のハントフォーザディセプティコン版(日本ではオートボットアライアンス)、左のムービー ザ ベスト版(ベースは『ダークサイド・ムーン』版)、中央のスタジオシリーズ版。再現度は回を増すごとに上がってはいるものの、コストが逆に厳しくなったりで、なかなかラチェットのボリューム感みたいなものを再現しきれていない感じ。

MPM-11 ラチェット 比較

ビークルモードでも。マスターピースの隣からスタジオシリーズ版、ムービー ザ ベスト版、ハントフォーザディセプティコン版。

MPM-11 ラチェット 比較

そしてようやく揃ったマスターピースムービーシリーズの第1作目オートボットのメンバー!左から「MPM-6 アイアンハイド」、「MPM-3 バンブルビー」、今回のラチェット、「MPM-9 オートボット ジャズ」、「MPM-4 オプティマスプライム」。この5人が揃うまで3年かかったことになりますが、ここに来るまでは品質の問題なんかもあったりしていて、一時期はどうなるかと思いました…けど、ディセプティコンたちや、1つ前のジャズはかなりそれまでの反省を意識して作られているように思え、今回のラチェットもそういう意味では安心していいと思います。

MPM-11 ラチェット 比較

ビークルモードでも。今の2万円のクオリティでもうちょっと大きいオプティマスプライムが見てみたい…

【可動・アクション】

MPM-11 ラチェット ポーズ

可動は可動箇所こそ多いものの、少々クセがある感じ。各部にクリック関節が多く使われているので保持力はバッチリなのですが、可動域はそこまでではないので、この辺りはこれまでの他のメンバーよりも劇中のポーズを決めたり、イメージCGを真似するちょっと難しいかも…ただ、ラチェット自体の再現度が高いおかげもあって、ちょっとしたポーズでもすごくかっこよく感じます。以下、写真続きまーす。

MPM-11 ラチェット ポーズ
MPM-11 ラチェット ポーズ

足回りの可動もう少し広ければ…!膝もそこまで深く曲げられないし、足首の横の可動も結構浅いので、大きく足を開いたポーズとかは取らせにくい…

MPM-11 ラチェット ポーズ
MPM-11 ラチェット ポーズ

立ち膝は可能。『トランスフォーマー』を見直すと劇中のラチェットは軍医の割にかなりアグレッシブ。

MPM-11 ラチェット ポーズ

武器のノコギリはそれぞれの刃を手動で回転させることができます。

MPM-11 ラチェット ポーズ

ミサイルポッドを装備して。ちなみに、ロボットモードでは武器は外すとブラスターは背中のタイヤ部分に取り付けておくことができますが、ノコギリとミサイルポッドは余剰になってしまします。

MPM-11 ラチェット ポーズ
MPM-11 ラチェット ポーズ

『ダークサイド・ムーン』カラー版も出てくれるかな…?

MPM-11 ラチェット ポーズ

以上、「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-11 ラチェット」でしたー!待ちに待ったマスターピース版のラチェットということで、結構楽しみにしていました!塗装がちょっと足りない感じがあるのと、可動がこれまでのものと比べると物足りなさがありますが、「ラチェットのマスターピース」としては総合的に満足度が高いものとなっています!変形も行程は多いものの、マスターピースとしてはオーソドックスな感じで無理のない変形になっているし、各部のジョイントもクリック関節が多用されているので、カチカチ気持ちいし大きなボディをしっかり保持できます。マスターピースムービーシリーズは途中品質部分で大きく損をしてしまったところがあり(それだけじゃないものもあったりしますが…)、第1作キャラすら最後まで完走できないんじゃ…?と思っていた時期もありましたが、こうしてラチェットがちゃんと形で出てくれたのが本当によかった!ラチェットの玩具としても間違いなく過去最高にラチェットらしく、存在感あるものになっているのでラチェット好きは是非!

『レビュー:マスターピースムービーシリーズ MPM-11 ラチェット』へのコメント

  1. 名前:Bond 投稿日:2020/12/31(木) 14:42:47 ID:4e5230d4e

    まさかのタイミングで更新お疲れ様です!笑

    実写ラチェットの顔、成型色メインってパターンから逃れられない運命なんですかねー。

    しかし5人でサムとちゃんねーを囲むシーンがついに再現できますね!

    MPMオプティマス2.0はホントにホントに期待したいです!!!

  2. 名前:中身はクラゲ 投稿日:2020/12/31(木) 15:01:48 ID:98e432ff2

    レビューお疲れ様です。

    MPMシリーズがここまで寄り道せずに一作目のキャラクターを作り続けた事は本当に立派だと評価したい。
    何気に値上がりも最小限に抑えて、ノウハウを蓄えてる点も今後が楽しみなシリーズだと期待してます。

    次弾はボーンクラッシャーかブロウルが来るといいな。
    欲を言えばロックダウンとか見てみたい!

    遅れましたが管理人さん、よいお年を。

  3. 名前:匿名 投稿日:2020/12/31(木) 16:15:21 ID:04f91d14b

    MPMシリーズはオプとハイドの問題は目も当てられませんでしたが、MPM-7から今回の11にかけてその点に関してだいぶ反省がされており、品質レビュー待ちで購入を見送る必要はもう無くなったと言えるんじゃないでしょうか?
    将来的にオプとハイドのver.2を出すことでMPMシリーズにかかった汚名を完全払拭してもらいたいです。

  4. 名前:匿名 投稿日:2020/12/31(木) 23:29:37 ID:383699bc8

    アイアンハイド以降のmpmはどれも傑作続きなので、これがあと2、3回続いたらもう品質の心配はしなくて済みそうですね。
    いやぁこの玩具は大傑作と言ってもいい出来ではないでしょうか?変形も含め圧倒的な劇中再現度にあの変形から生まれる密度感や変形した感はレビュー画像だけでもたまりません。
    オートボットは1作目のキャラは一通り終わったのでクロスヘアーズ、ディセプティコンまだブラックアウトとブロウルが残っていますがロックダウンが出て欲しいですね。

  5. 名前:匿名 投稿日:2021/01/01(金) 01:52:21 ID:22788ce49

    こんなにかっこいいラチェットが発売されて…感動。

    個人的にはmpmアイアンハイドは何往復も変形させたので、今は若干胸部を固定するのが難しいかな…くらいにしか感じません。ポージングも決まるし、何よりかっこいい。ただ、やっぱり個体差や扱いの難しさも相まって、人を選ぶ玩具になってしまったのは確かだと思います。

    そもそもmpmはガチャガチャ遊ぶというよりも飾ってその造形を楽しむものだと思うので、そのクオリティで一作目のオートボットが全員揃ったのは嬉しいですね。いつか自分でも集めたいです。

    流石に残りのディセプティコンも出してくれるかはわかりませんが、(無理矢理ビートルビーを出していましたが)できれば最後の騎士王のキャラまで続いて欲しいですね。

  6. 名前:右影雅人 投稿日:2021/01/01(金) 08:23:41 ID:661aec791

    レビューお疲れさまでした。
    相変わらず、従来の商品とは一線を画す再現度の高さは流石MPMだなぁ

    と思う反面、記事中にも有る様に「また初期状態の破損個所あるの?」
    というネガティヴな思いがムクムク沸いてきます。

    凄い出来なのは確かなのに・・・何とも悩ましいシリーズですね(*´Д`)

  7. 名前:サイフトロン 投稿日:2021/01/07(木) 03:00:56 ID:6ca9d549c

    mpmは造形や変形は素晴らしいのですが毎回微妙に塗装や成形色が劇中のイメージから外れていてなんでこんな色に?というものが結構あるのが気になります…
    アイアンハイドはその点で言えば品質こそ最悪だったもののカラーリングの面では1番再現度が高かったように思います。
    ジャズやメガトロン、スタースクリームとあの辺なんかはどうも差し色のブラウンがチープでカッコ良くない印象が残念に感じました。
    今回のラチェットも決して悪くはないものの塗装や成形色に関してはもう少しベストな解答を出してくれても……と惜しい印象が付き纏います。金は出すので全員もう一周してくれても良いとさえ思えてしまいます。