今日は「トランスフォーマージェネレーションズ アースライズ(海外版)」から「オプティマスプライム」をご紹介!
商品名 | WFC-E11 オプティマスプライム(Optimus Prime) |
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シリーズ名 | ジェネレーションズ アースライズ |
クラス | リーダークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2020年2月 |
価格 | $49.99 |
ということで、ジェネレーションズ新シリーズ「アースライズ」からリーダークラス「オプティマスプライム」です!まず「アースライズ」についてですが、「シージ」に続く「War for Cybertron トリロジー」の第2部となり、タイトルからも分かるように「地球」での戦いを描くシリーズとなります。「シージ」ではセイバートロン星での戦いということで、セイバートロン星の姿が再現されてきましたが、今回は舞台が地球となったことで、より原点である「G1」に寄ったデザインになっています。玩具としてはシージ版ボイジャークラス「オプティマスプライム」のパーシャルとなりますが、大幅なリデコが施され、さらにトレーラーが付属しリーダークラスとして発売となりました。日本でも「ER-02 オプティマスプライムwithトレーラー」として2020年4月に発売が予定されています。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。シージと箱の形は同じで、デザインが一新されています。シリーズナンバーは「War for Cybertron」の「Earthrise」ということで「WFC-E〜」になっています。それにしてもコンボイの固定のされ方がスゴイ。
イラスト面。アースライズではシージであったブラックライトで文字が浮き出す仕掛けはなくなっています。イラストは草原に立つオプティマスが描かれ、地球で戦っていることが分かる感じ。背景にはアークの姿が見えます。
ブラックライトの仕掛けがなくなった代わりに、アースライズではパッケージ内の台紙に地図が描かれており、それにボイジャークラス以上に付属しているフィルムを通して見ると、隠された情報が浮き出すという仕掛けが用意されています。また、これらの地図はつなげていくことができるようです。
左が付属のフィルム。右が台紙にフィルムを当てたところ。最終的には広大な宇宙の地図が出来上がるっぽい。
【ロボットモード】
ロボットモード。もう誰がなんと言おうとコンボイ!!シージ版「オプティマスプライム」のパーシャルではありますが、共通しているところは成型色が青いパーツの部分のみで、その他の部分は新規造形。そういう事もあって、思っていたよりもシージオプティマスとはかなり印象が違って見えます。スタイルもよく、たくましい胸部がカッコイイ!また、シージ版よりもディテールが抑えられています。シージでディテールがすごく細かったのはアースライズとの差をより際立たせるためだったのかも?ちなみにこのオプティマスにはウェザリング塗装はありません。
背面。なんかどこかで見覚えのある背中…そう、スタジオシリーズ版の「SS-30 オプティマスプライム」!背中のタイヤや、太ももの処理なども似ていますね。膝下はグレーのパーツで蓋がされた感じで、シージのような変形はしないのですが、ディテールなどしっかり彫られています。ピン打ち部分を使ってシリンダーを再現してるのもカッコイイ。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部はシージ版オプティマスと同じもの。目の色は情報公開時は旧玩具準拠の黄色でしたが、製品版では青に変更されました。シージ版は目の周りもシルバーに塗られていましたが、今回は青の成型色のままで、それで結構印象が変わっていて面白い。胸部の窓ガラス部分はクリアパーツでできています。
胸部を開けると中にはマトリクスが収納されています。マトリクスはクリアパーツでできていて、細かく塗り分けされています。
マトリクスは取り外し可能。手に持たせることができます。
マトリクスを外した中には5mm穴が。ここに好きな爆破エフェクトパーツを取り付けるってことか!?
ジェネレーションズでは珍しく、指の開閉ができ、そのおかげでマトリクスを持たせることができます。ちなみに、手の色は情報公開時はグレーになっていて、ギリギリまでグレーなのか青なのか分からなかったのですが、最終的にG1に合わせ青になりました。パーツ自体の成型色がグレーのようで、メタリックブルーに塗装されています。
武器。いわゆる「コンボイガン」。シージ版よりも太くなって強そう。ちなみに、シージでは取扱説明書に武器の名前が書かれていたのですが、アースライズではそれがなくなっていました…結構残念。
コンボイガンは2つに折りたたんで、背中に取り付けられます。それ以外にもシージ同様たくさん5mm穴が設けられているので、アーマーアップとウェポナイズ(C.O.M.B.A.T. System)を楽しむ事ができます。
【ビークルモード】
ビークルモード。トラックに変形。ド直球のG1ベースのデザイン!真四角なキャブがすごくコンボイ!フロントウインドウはあえてディテールがない感じで、おかげですごく実車っぽい雰囲気が出ています。また、サイドのウインドウとライトもクリアパーツになっているのも良い感じ。G1玩具のような車としてのリアルさみたいなものも追求されているように感じます。
背面。背面は青パーツメインなのでシージオプティマスと似た感じになっています。サイドのタンクはこれまたスタジオシリーズ版「SS-30 オプティマスプライム」を彷彿とさせる処理になっていて、ここにもリアルさへのこだわりが感じられます。
変形はこれまた驚きで、見た目からずっとG1トイやクラシックス(変形ヘンケイ)っぽい変形をするんだとばかり思っていたのですが、いざ蓋を開けてみると全く想像もしないようなパタパタ変形で、シージ版ともまた違う面白さがあります!難易度もすごくちょうどよくて、流れるような手順で変形できるので「変形している俺スゲー」みたいな感覚も得ることができます。トランスフォーマー知らない人に見せてあげたくなる感じ。
前面&背面。
側面。
武器は折りたたんでキャブの後部に取り付けます。
後ろから見るとこんな感じ。ちなみに折り曲げた銃の中にもまた5mm穴があるので、ここからさらに武器を繋いで行くこともできます。
今回シージ版のパーシャルですが、ビークル時は足のパーツがシージと左右反対になります。なので、ロボットモードでもビークルモードでも使わないジョイントが存在してしまって、ここだけ見た目的にちょっともったいないなあ…そう思いつつ、作りや変形パターンを見るとコスト的にこうせざるを得なかったんじゃないかなあ?という想像もできます。
【トレーラー】
「トレーラー」を接続!念願のジェネレーションズでのトレーラー付コンボイが…!これを再現できるジェネレーションズ系玩具の登場を何年待ったことか…!写真では伝わりにくいのですが、この大きさ!トレーラーを牽引した状態でのサイズが絶妙!これは是非実物を触って感じて欲しいところ。
背面。崖から落としてくださいと言わんばかりの佇まい。
トレーラー単体。ランディングギアを起こして自立できます。トレーラー単体で見ると、軽くて全体の大きさやタイヤ部分の作りなどコスト的な限界を感じなくもないのですが、かと言ってなにか不足しているわけでもなく、ジェネレーションズ玩具として十分な作りになっています。
背面。
トレーラーの中には小さめのデラックスクラスなら1台収納できます。写真は「SG-23 プロール」。サイドスワイプは入らなかった…
底面にも5mm穴があって、武器を取り付けておくことができます。
こんな感じでブースターのように取り付けるのもアリ。
コンテナを開いて「リペアベイ」モードに。スロープ部分はWar for Cybertron共通のジョイントになっていて、タイタンクラスの「オメガスプリーム」などにあるスロープなどと接続できます。ちゃんと「司令塔」もついていますが、残念ながらローラーは付属せず。ローラーはこれに収納できるサイズでウェポナイザーとかで出てくれたらいいなあ。
コンバットデッキモードではオプティマスを寝せることができます。特にジョイントなどありませんが、すごくちょうどいい感じで収まります。
トレーラーを立たせた状態で「メンテナンスドック」モード。
司令塔部分は取り外すことができ、オプティマスに取り付けることができます。説明書では「クレーンモード」と名称がついています。
畳んでジェットパックのような感じにすることも可能。エフェクトパーツつけたらいい感じになりそう。
コンテナのスロープ部分は取り外してシールドになります。
ロボットモードのオプティマスと並べるとこんな感じ。
【比較】
続いて比較。パーシャル元であるシージ版ボイジャークラス「オプティマスプライム」と。成型色が青いパーツ以外は別物なので、並べてみると想像以上に違うのが分かります。特に胸部は幅が違っていて、アースライズ版のほうがたくましく、スケール感も大きく見えますね。あと、より角張った感じが増していて、地球のトラックをスキャンした感がよく出ています。
ビークルモードでも。これまた全然違う…!変形パターンも全く違います。この違いを楽しめるのもすごく良い!
シージ版でもトレーラーを牽引できます。けどディテール感の差があるからか、すごく違和感を感じる…
クラシックス版「オプティマスプライム」と。当時と今とでは求められているもの(もしくはハスブロが求められていると思っているもの?)が変化したのが実感できますね。
ビークルモードでも。
似てる似てると言ってきたスタジオシリーズ版「SS-30 オプティマスプライム」と。とは言え、似てる部分はピンポイントで、全体的に見れば全く違ったもの。けど、明らかにこのスタジオシリーズ版があってこそのアースライズ版のように感じるのは自分だけだろうか…?
ビークルモードでも。
最近出たG1コンボイということで、マスターピース「MP-44 コンボイ Ver.3.0」と。目指すベクトルが全く違ったものなので、どちらにも違った魅力があるのですが、遊びやすさという点では圧倒的にアースライズ版に軍配が上がります。あとは、今回のアースライズ版にはなんというか最近の複雑化するマスターピースへのアンチテーゼのようなものすら感じるというか…一概に比較はできませんが、価格は据え置きながら、限られた中で進化を遂げてゆくジェネレーションズと、リミットを設けず高額化と複雑化を推し進めるマスターピースの行き着く未来は全く違う場所のように思います。
ビークルモードでも。やっぱりビークルの白いラインって重要な気がする…
最近トレーラーがついてきたものということで、スタジオシリーズ版「SS-39 ジェットウイングオプティマスプライム」と。同じくボイジャークラスからリーダークラスにクラスアップした経緯があるのですが、今後もこういうは続いていくんじゃないかな?
【可動・アクション】
可動範囲も素晴らしく、グリグリ動いてくれます。シージオプティマスからは特に股関節の可動が大きく変わっていて、腰パーツごと動く方式が採られているのでより大きく足回りを動かすことができます。膝を曲げた中にスプリングのような造形があるのもかっこよく、その辺りのこだわりも見ていて楽しい。以下、写真続きまーす。
コミカルなポーズも似合う。多分手が開けるのはこのオプティマスだからで、今後スタンダードになるものではないと思いますが、けど、もし今後ロディマスが出るなら、手のひらを開けるようにしてマトリクスを持たせられるようにして欲しいなあ。
立ち膝も余裕。
司令塔をオプティマスに取り付けるというのはありそうでなかったギミック。
夢にまで見たジェネレーションズでのトレーラー。しかもこんなカッコイイG1コンボイになってしまって、ほんとにあと10年はこのコンボイで乗り切れてしまうような気がする…
変形を少し変えて旧玩具風な感じにもできたり。ロボットモードはこのグリルとライト部分がパタパタと胸の中にたたまれます。
お尻にフィギュアスタンド用の穴があるのでそれを使って。変形に関係なく膝をここまで曲げられるのもすごい。
以上、「トランスフォーマージェネレーションズ アースライズ(海外版)」から「オプティマスプライム」でしたー!「War for Cybertron トリロジー」で地球モードのオプティマスが出ることはなんとなく分かっていて、またそれがシージ版オプティマスのリデコになりそうなこともおそらく多くの人が予想していたことかと思います。実はそうなるであろうことにちょっと不安な部分も当初はあり、シージ版オプティマスのパワーアップ版が出ることで、大好きなシージ版オプティマスの相対的な評価が下がったり、またその逆が起きてしまうのではないかと危惧していました。しかし、今回のレビューを見ていただいて分かる通り、それは全くの杞憂で、パーシャルということで一部共通のパーツはあるものの、変形や可動、さらにスタイルまでも含め、触り心地がガラッと変わり、全く違う玩具として遊べるようになっていたことに感動しました。
さらに、「ジェネレーションズでのトレーラーが付いたG1コンボイ」という、おそらく多くの人が長い間待ち焦がれていた仕様での発売というのも大きいです。パワー・オブ・ザ・プライムでトレーラー付きのオプティマスは出ていますが、ちょっと変則的な形だったので、純粋にG1トイをなぞったトレーラーは2006年にクラシックスが始まって以降初となります。トレーラー自体はコスト的な苦労は感じますが、今回のオプティマスに付属するものとしては十分だし、なによりトラックにつなげたときの一体感が素晴らしい!子供に戻ったようにトレーラーをつなげて走らせたくなってしまいます(走らせてるけど…)。
唯一の欠点はシージ版のパーシャルが故に、アースライズ版では不要なジョイントが見えてしまうこと。些細なことではありますが、すごく良いものだからこそ、流用感みたいなものが見えるのはもったいなく感じてしまいました。それ以外はもう見てきてもらった通りで、みんながずーっと欲しかった「コンボイ司令官」になっていて、逆に今後新しいコンボイはいらないんじゃないかと思うほど。クラシックスから10年以上続いてきたシリーズのひとつの到達点と言えるのではないかと思います。そして、ここからまた世界が広がっていくワクワク感も半端なく、このコンボイと並走したり、戦ったりするトランスフォーマーたちがこれからどんどん増えていくと思うと楽しみで仕方ありません。日本では2020年4月に発売になりますが、予約をした人は楽しみにして欲しいですし(管理人は国内版も予約済み)、このレビューを見て良さそうと思った方は是非手にとって欲しいです!オススメ!!
MPが忘れたものがここにある