
今日はマスターピースから「MP-60 ジンライ」をご紹介!
商品名 | MP-60 ジンライ |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2024年12月28日 |
価格 | 22,000円(税抜) |
ということで、マスターピース版「ジンライ」です!ということで、マスターピース版「ジンライ」です!「ジンライ」は1988年から1989年にかけて放送された『トランスフォーマー 超神マスターフォース』に登場したサイバトロンの総司令官。『超神マスターフォース』からの初マスターピース化となり、マスターピース100体目、そして最後のマスターピースとなります。同時にMPGで「MPG-09 スーパージンライ」が発売されていますが、この「MP-60 ジンライ」はトラックのキャブ部分になる「ジンライ」のみとなり、1998年に発売された当時の玩具カラーをイメージしたものとなっています。それではいってみましょー!
【パッケージ】


パッケージ。箱のサイズは「MP-58 ホイスト」などと同じ大きさ。今回から「T-SPARK」のロゴも入っています。

箱の中はこんな感じ。


キャラクターカード。

取扱説明書は冊子タイプ。マスターピース通算100体目記念特製ブックレットとなっており、オリジナル版の「スーパージンライ」の原画と試作品、それとマスターピースパッケージコレクションとして100体のマスターピースのパッケージが掲載されています。
【ゴッドマスター】


まずは「ジンライ」の「ゴッドマスター」状態から。「玩具設定版」ということで、1988年に発売された「スーパージンライ」の玩具をベースにしたカラーリングになっており、背中のエンジン部分はメッキで塗装されています。


アイアコーンモード。変形方法はほぼオリジナル版と同じで、つま先の変形がプラスされています。ただ、足の付け根のボールジョイントを回転させる必要があるので変形時に無理やり動かさないように注意。
【ロボットモード】

「ジンライ」ロボットモード。近年のアニメ準拠のマスターピースとは異なり、1988年に発売された玩具のデザインをベースにしつつほどよくディテールが追加されています。「玩具設定版」ということでカラーリングも当時の玩具の雰囲気をよく再現してくれています。逆にスタイルはアニメ劇中の雰囲気を強く反映したものとなっていて、程よくハイブリッドな見た目になっているように感じます。足がすらっとながいのもカッコイイ。サイズはボイジャーサイズくらいですが、金属パーツも大胆に使われているので大きさに反してずっしりとした重さがあるのもいい感じ。

背面。背中の部分に当たるビークルモードのフロント部分はオリジナル版の玩具と同じく金属製になっています。てっきりプラスチック製だと思っていたので実物を初めて触った時は感動しました。


前面&背面。


側面。

バストアップ。当時の玩具をイメージしたカラーリングということで、特徴的な赤い目も立しっかり再現されています。ちなみにアニメカラーのMPGの目は水色。

バストアップ。胸部はクリアパーツでできています。当時の玩具ではこの部分はシールで再現されていたので、ここがクリアパーツになったのは嬉しい。しかもクリアパーツの奥にはマトリクスを思わせる造形があるのもアツイ。

手は開閉可能。人差し指〜小指までがまとめて動きます。


今回の「ジンライ」は腰部の可動も気合が入っており、左の写真のように腰の付け根部分から前方に曲げることができるのと、さらに右の写真のように腰から左右に振ることもできます。

背中。背中に背負っているキャブのフロント部分はまるっと金属製。ポーズによっては重さで若干後ろに持っていかれる感じもありますが、そこまで後ろに出っ張ったものではないので普通に立たせている分には全く問題ありません。

下半身。股関節が少し独特な作りで、スタジオシリーズの『ビースト覚醒』版「オプティマスプライム」のように股関節を引き出せる関節が仕込まれています。これによって可動域が大きく広がっているのですが、定位置が少し分かりにくいかも。

下半身背面。脚部背面はスッキリとした作り。
【武器・付属物】

武器。「ジンライ」専用の「超電動ライフル」が付属。グリップ部分のジョイントで手に固定します。ただ、ジョイント位置がグリップの中央にあって、そこでしか手と固定できないので遊んでいるとよくはずれます…マスターピースはこの形が多いんだけど見た目もあんまりよくないからグリップ自体をもたせる形にしてほしい…

超伝導ライフル用のエフェクトパーツが付属。
【ビークルモード】

ビークルモード。トレーラートラックに変形。マスターピース版は「ジンライ」のみなのでトレーラーはもちろんなし。ビークルモードの見た目も旧玩具ベースとなり、フロント部分は金属製ということもあり質感含めてリアルですが、リア部分はロボットモードの脚部のままなので実車としてのリアリティは低め。ただ、アニメの中でもほぼこのまま描かれていたので劇中再現度はとても高いです。グリル部分はメッキですが、バンパーとライト部分は金属パーツだからかメッキではなくシルバーの塗装になっています。

背面。変形パターンはオリジナル版の玩具のパーツ配置とほぼ同じような感じになっています。変形自体も近年のアニメ再現路線のマスターピースとは異なり、オリジナル版の変形をオマージュした比較的ステップ数の少ないものになっています。腕周りの変形が若干タイトで、パーツを避けながら変形しないといけないのが少し手間ですが、それ以外はさくっと変形できます。また、オリジナル版同様ゴッドマスターをゴッドオンすることで脚部の変形が可能となりますが、それについては後述。


前面&背面。


側面。

リア部分の5mm穴に武器を取り付けておくことができます。武器はグリップ部分をたたむことで5mmジョイントが現れます。

アイアコーンをグリル部分に取り付けてゴッドオン!取り付け自体は簡単ですが、固定するツメ部分がゆるめにできているので遊んでいると外れてくることもしばしば…もうちょっとカッチリ固定できても良かったんじゃないかな?取り付けた跡、アイアコーンのサイドの脚部を少し左右に開くとある程度固定されるのでオススメ。


オリジナル版の玩具同様、アイアコーンをゴッドオンすることで変形することが可能となります。仕組みとしてはゴッドマスターを取り付けると右の写真の赤い丸部分の突起が出てきて、それが股間部分にあるスイッチを押す形となり、脚部のロックが外れます。


脚部のロックは黄色い資格で囲んだ部分で、アイアコーンを取り付けることでロックが移動して外れる仕組み。ただ、説明書には「※ロック機構ですが、厳密なロック機構ではありません。アイアコーンを取り付けなくても変形させることは可能です。」とあり、実際ゴッドオンしてもしなくてもほとんどロックされていることを感じることなく変形させることができます(普通にジョイントを外すくらいの感覚で変形可能)。逆に言えば、ゴッドオンギミックはほとんどロック解除効果を感じない作りになってしまっています。個人的にこのギミックは最新の技術でどんな感じになるか楽しみにしていただけにあってもなくてもいいような作りになっているのはちょっと残念…
【比較】

1988年に発売された「スーパージンライ」の「ジンライ」と。大きさはほとんど同じで、こうして見比べるとデザイン部分はほぼそのまま再現されているのが分かると思います。この「MP-60 ジンライ」は玩具設定版ではありますが、カラーリングはそのままではなく、全体的に少し落ち着いた色味になっています。今回このマスターピース版を手掛けたのはオリジナル版も手掛けた大野光仁氏。

ビークルモードでも。ビークルモードのサイズもほとんど同じ。キャブの金属部分もほぼ同じ箇所に使われていて、当時の玩具をかなり意識して作ったというのが感じられます。

マスターピース版「MP-44 コンボイ Ver.3.0」と。今回の「ジンライ」は「ゴッドジンライ」になったときに「スターセイバー」と同じ身長になるように作られたということで、「コンボイ」とは全く違うスケール感になっています。

ビークルモードでも。ビークルモードでもスケールは全く異なっています。

スタジオシリーズ86版コマンダークラス「オプティマスプライム」と。「ジンライ」の大きさがボイジャークラス程度なので、86版とはなかなかいいサイズ感で並べられます。実際もしアニメで「ジンライ」と「コンボイ」が並ぶとなったらどんなサイズ感になるんだろうか…?

ビークルモードでも。こちらもほぼ同じサイズ感。

連結部分が5mm穴なのでちょうどよく86版のトレーラーを牽引することができます。
【可動・アクション】

可動はかなりぐりぐり動いてくれます。上で紹介したように腰回りがとても良く動くようにできているし、膝もダブルオンモードに変形する影響で二重関節になっていたり、肘も深く曲げることができます。上でも書いた通り股間に引き出し式の関節があり、足回りも大きく動かせます。贅沢言えば顎を引ければもっと良かった(上は向けるのに…)。以下、写真続きまーす!


膝はダブルオンモードに変形する関係で二重関節になっています。ダブルオンモードについては「スーパージンライ」のレビューで詳しく書きたいと思います。



アニメの中では「ジンライ」モードでは主に格闘と超魂パワーで戦っていた印象で、そのアクティブな動きをしっかり再現できるのが楽しい。ひとつ注意なのが腰のサイドに配置されたタイヤ部分ですが、パンツ部分のパネルとジョイントで固定されており、脚部を横に開く際はそのジョイントを外す必要があります。意外としっかりジョイントで固定されているので、無理やり開くとジョイントの突起を破損してしまいそうなので注意。

お尻部分にフィギュアスタンド用の穴が用意されています。

腰部分がフレキシブルに動いてくれるので人間に近い動きでポーズが取れます。人間である「ジンライ」がゴッドオンした雰囲気を出せるのがいいですね。

やっぱりもう少し銃は根本まで持たせたかったな…


以上、マスターピースから「MP-60 ジンライ」でしたー!オリジナル版を最大限にオマージュした金属部分などすごくリッチな作りで、合わせて可動がとてもよく作り込まれています。変形も若干変形しにくい部分はありつつも適度なステップ数だし、ちゃんと「ジンライ」単体でも満足できるものになっています。ただ、ゴッドオンギミックは「厳密なロック機構ではない」と説明書で言っちゃうくらい中途半端だし、アイアコーンも遊んでいると勝手にイジェクトしてしまうのはもったいなく感じてしまいます。ゴッドオンは「ジンライ」というキャラクターを体現するギミックだけにもっと丁寧に作ってほしかったなす。けど、「スーパージンライ」にならなくても十分楽しく遊べるし、オリジナルの玩具カラーもちょっとした差だけど気に入ってます(ただ、ものすごい差があるわけじゃないので、マスターピースとMPGに無理に分けなくても良かったんじゃない?とも思うけど…)。合体した「MPG-09 スーパージンライ」はまた後日レビューしますのでお楽しみに!
この記事へのコメント
素晴らしいデキなのですが、アースライズスタースクリームのように、横から見ると脇腹がスカスカに空いてる部分だけが残念すぎてなりません。
高額なだけに本当にマスターピースでこういう妥協はしてほしくないです。
かっこいい〜!
いやもほんっと最高!
股間の横方向スイングのクリック幅が大きすぎて、1クリック外側に動かすとかなりの大股開きになってしまうのが気になる。
それと脇腹の小さなパーツはよく見たら片方のヒンジ部分が割れてました。ただ(c字クリップのイメージ)で変形に問題ないので放置してます。変形はこの小さいパーツと腕のクリアランスが鬼門ですね。
なんか色々言ったけど、めっちゃカッコよくて気に入ってます。徒手格闘を意識したポーズを取りやすいのが良いですね。
つくづく宣材が悪かったなって思う
公式のポージングがどれもカッコよく見えなかった
手に取った実物及び方々のレビューだとちゃんとカッコイイんだよ
紆余曲折あったMPシリーズですが個人的にはこのジンライのような旧玩具リスペクトプラス・アルファな感じが大好きです。
MPGに統合されずに、アニメ寄りMPと旧玩具寄りMPの別ブランドに分けて存続してくれれば良かったのに。
コンボイやないか~い
トランスフォーマー博2024 東京会場で前輪が曲がってたので、ロックが甘々で直ぐ曲がるのかと思っていたがそれ程でもなかったので安心したが、MPとしては設計が甘いのか曖昧さ、緩さが目立っている。
気づかれてなさそうだけど、手で5ミリピンを持てるようになってるのが珍しい
もっと気づかれていないのはなぜか100体にカウントされていないMP-10BブラックコンボイとMP-14Cクランプダウン
待望のゴッドオンするジンライ
かっこいいですが…
MPなのに、というかまたMPだからというか
作り込みが甘い事にいい加減腹立ちます
3000円ならしょうがないかと思えるかもですが
2万超えのキット
首をひけない事は意味がわからないですし
アイアコーンが飛ぶ件も
分かってて製造ラインにのせたとしか思えない
スーパージンライのレビューで触れられるかと
思いますが、合体時ピンが折れる件など論外
GOを出す基準が甘い
レガシーなどではここまで酷くないので
MP(G)というブランドに問題があると感じます
武器の持ち方がダサすぎる。銃を持ってるように見えないじゃないか……。
発表当時はスーパーも同時発売なのに出す意味あるのかと思ってましたが、スーパーの出来が悪過ぎてこれ単体の方が製品として完結して出来が良いってオチになるとは悪い意味で予想外でした…