
今日は「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 超神マスターフォース」から「C-307 スーパージンライ」をご紹介!
商品名 | C-307 スーパージンライ |
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シリーズ名 | 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 超神マスターフォース |
クラス | – |
メーカー | タカラ |
発売時期 | 1988年 |
価格 | 4,980円(税抜) |
ということで、「超神マスターフォース」から「スーパージンライ」です!「スーパージンライ」は1988年から1989年にかけて放送された『トランスフォーマー 超神マスターフォース』に登場したサイバトロンの総司令官。今回紹介する玩具は1988年に発売されたもので、海外で「パワーマスターオプティマスプライム」として発売されたものから仕様を大幅にグレードアップしたものとなっています。マスターピース版発売直前ということで原点をおさらい!それではいってみましょー!
【ジンライ(マスターフォース)】


今回は管理人が中古で入手したものなのでパッケージはなし。なのでそこまで状態が良いものではありませんが、大事に遊ばれた感じはとてもするもので、その辺りの歴史も感じていただければと思います。まずはマスターフォースをまとった「ジンライ」から。前年の『ザ☆ヘッドマスターズ』では小型のロボットが頭部に変形しトランステクターに合体するギミックがメインでしたが、『超神マスターフォース』では「マスターフォースに変身した人間」がエンジンのような見た目の「アイアコーン」に変形し、トランステクターに合体するギミックが採用されました。


アイアコーンモード。ビークルモードのエンジンのようなもの。実際当時の開発資料には「エンジンマスター」と書かれています。
【ジンライ】

続いて「ジンライ」のロボットモード。ビークルモード状態にアイアコーンをはめ込む(ゴッドオン)ことでロボットモードに変形できるようになります。初代アニメの「コンボイ司令官」に酷似した姿で、当時の子どもたちは「これはコンボイではないのか?」と思いながらアニメを観ていたはず。少なくとも管理人は「ジンライ」と「コンボイ」は同一人物だと思っていたように記憶しています。

背面。ビークルモードのフロント部分が背中に来るのに、ボディはボディでトラックのフロント部分を再現したデザインになっているというなかなか挑戦的なデザインで、アニメでもそのまま再現されています。背中側を表にすることは簡単だったと思いますが、おそらく「スーパージンライ」に合体する時のインパクトなども含めてこうなったのではないかと想像します。


前面&背面。


側面。

バストアップ。頭部はエッジが少し緩めで優しい雰囲気が漂う造形。目は後頭部の赤いパーツの一部を利用しているようで立体感を感じる作りになっています(2001年に発売された復刻版では目は水色に塗装されています)。ちなみに胸部はネジ穴を隠すような形でシールが貼られており、不用意に触ってしまうとこの写真のようにネジ穴がある部分にくぼみができてしまいます…

背中のアイアコーン。ビークルモードのグリル部分にアイアコーンをゴッドオンすることで胴体と下半身の可動のロックが外れてロボットモードや「スーパージンライ」モードに変形できるようになります。

武器は2つの「超電動ライフル」。合体後の「スーパージンライ」モードでも持たせるということもあり大きく作られていることもあり、「ジンライ」で持たせると肘がここまでしか曲げることができません。
【ビークルモード】

「ジンライ」はトラックのキャブ部分に変形。海外向けには「オプティマスプライム」として開発されたこともあり、ビークルモードは「コンボイ」の見た目ととても似た形状になっています。フロント部分は金属製でウインドウ部分はクリアパーツでできています。ちなみに海外で先行して発売された「パワーマスター オプティマスプライム」は全てプラスチック製でウインドウもシールで再現され、さらにメッキパーツもなく、日本版はかなり豪華に作られていることがわかります。

背面。ロボットモードからの変形は簡単で、腕を胸側にたたみ、足を起こして脚部全体を前に上げるだけ。けど、足首部分にあったタイヤがしっかり接地するように作られているなど簡単な中にも面白さがあります。


前面&背面。


側面。
【ビークルモード(アタッカーモード)】

コンテナを接続して「アタッカーモード」に。コンテナに武器を取り付けたゴテゴテした感じがとてもカッコイイ。トレーラー部分は「ジンライ」と合体してパワーアップするためのアーマーになります。キャブ部分とコンテナは5mmジョイントで接続されています。

背面。コンテナモードでは中に他のトランスフォーマーを収納できるなどのギミックはなし。


前面&背面。


側面。

武器を外して。アニメでは基本この姿での登場でした。
【スーパージンライ】

コンテナを変形させ、そこに「ジンライ」を変形したものを合体(ダブルオン)することで「スーパージンライ」が完成!全体的なボリュームも「ジンライ」からぐんと大きくなり、ボディにビークルモードのフロント部分が配置されることで初代「コンボイ」っぽさもアップしつつ、これ以前に発売されたトランスフォーマー玩具にはなかったパワーアップ形態になっています。

背面。背中はトレーラーのルーフ部分がほぼそのまま配置される感じ。


前面&背面。


側面。

バストアップ。頭部は別パーツとなっており、トレーラーに「ジンライ」を合体させたところに取り付けます。デザインは「ジンライ」の拡大版のような感じですが、サイドに造形が追加され、大きな赤い目もとても印象的。

武器。「ジンライ」でも使用していた「超伝導ライフル」。「スーパージンライ」モードでは肩から腕をあげられるのでしっかり武器を構えることができます。

肩に装着する「ダブルカノン」。

合体前の状態。足を背中側に畳んでキューブ型になった「ジンライ」をトレーラーに装着します。トレーラーとの接続はそこまでガッチリしたものでなく、「ジンライ」のサイドのくぼみ部分に軽くロックがかかるような形なので脱着は簡単にできます。
【基地モード】

トレーラーは戦闘基地に変形可能。アニメでも臨時基地のような形で使われていたし、オープニングでもトレインボットたちと一緒に飛んでるシーンもあって意外と印象深いモードでもあります。

後ろから。

ダブルカノンにはマスターフォースの「ジンライ」を乗せることが可能。


ただの中間形態のような感じではなく、しっかり基地として作り込まれているのが素晴らしい。「スーパージンライ」モードで「ジンライ」を入れ込む部分が部屋っぽくなるのもいい感じ。

「ジンライ」と並べるとこんなサイズ感。
【比較】

ミッシングリンク版「コンボイ」と比較(G1玩具っぽい感じに擬態してもらっています…)。「ジンライ」のほうが頭2つ分くらい大きい感じ。

ビークルモードでも。ビークルモードのキャブ部分はかなり似た見た目で、トレーラーを含んだ全体の大きさも同じようなサイズ。

2016年に発売されたレジェンズ版「スーパージンライ」と。レジェンズ版は「ジンライ」モードこそないですが、海外版の「パワーマスターオプティマスプライム」を何としてでも「スーパージンライ」にしようとリデコした意欲作。

ビークルモードでも。
【可動・アクション】

可動は上でも書いたようにだいぶ簡易的なものになっています。このあたりは今の玩具のアクションフィギュア的な概念がほとんどなく、またあくまで「スパージンライ」へのパワーアップ遊びが最優先された結果なように思います。以下、写真続きまーす。



「スーパージンライ」でも。「ジンライ」よりも可動箇所は多く、腕は肩から360度回るようになっていて、足も左右に開くことができます。


もうすぐマスターピース/MPG版が出るけど、どうやら変形やギミックはそのまま再現されているようなので、どこまで当時の玩具の雰囲気を継承しているのか気になるところ。ちなみにこの当時の「スーパージンライ」も、マスターピース版も開発はレジェンド大野光仁氏が手がけています。書籍『トランスフォーマージェネレーション2024』のインタビューでは「最後にふさわしい」と言う言葉もあり、年齢的にもタカラトミーで作る最後のトランスフォーマーとなるようで、約36年のときを経て大野氏がどんな「ジンライ」を見せてくれるかとても楽しみです!


アニメでは「ジンライ」は10話まで進まないと出てこないという…しかも「スーパージンライ」にるのも15話ということで、当時の子供達は相当ヤキモキさせられたんじゃないかなあ?管理人もアニメを観ていたはずなのですが、内容の記憶がほとんどなく覚えてない…けど、「ジンライ」(ゴッドジンライ)の玩具が欲しくてデパートのおもちゃ売り場で駄々をこねた記憶は鮮明に覚えています…(結局買ってもらえず、代わりに「ブローニング」を買ってもらった)

以上、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 超神マスターフォース」から「C-307 スーパージンライ」でしたー!海外では「オプティマスプライム」のパワーアップした姿という位置付けですが、日本では全く新しいストーリーの新しい主人公として生まれ変わった稀有な存在でも、日本のG1世代からのファンにとってはとても印象深いキャラクターの1人だと思います。管理人も子供の頃「スーパージンライ」の玩具が欲しくて欲しくたまらなかったけど、結局買ってもらえず終わったのですが、こうして大人になってから触ってもゴッドオン、ダブルオンギミックとどんどんパワーアップしていく玩具らしい遊びがとても楽しいし、「コンボイ」の姿を残しつつも、どうしたら全く違う遊びにできるかという工夫と閃きのようなものをひしひしと感じられる玩具だと思います。もうすぐこの玩具を手がけた大野光仁氏自身によるリメイクであるマスターピース/MPG版が発売されますが、大野氏も「ジンライ」には強い思い入れがあるとのことで一体どんな仕上がりになっているかとても楽しみです!
この記事へのコメント
日本もアメリカもコンボイの亡霊に悩まされてるのかな。ハスブロはコンボイを葬ったら子供に泣かれて何度も復活の迷走してロディマスへの世代交代成らなかった。 日本はコンボイそっくりさんジンライを出すも結局コンボイに戻った。
今回もブローニングネタノルマ達成
スタイルはともあれ窓ガラスがクリアパーツだったり脚部がメタリックだったり豪華さがすごい。一体に使われる素材の量が半端じゃないですね。ビークルのリアリティは段違いですね。
目をくりぬいて後頭部側に造形する手法って今でもスタンダードだけどまさかこんなに昔からあったとは…
なんとなくG2期の集光ギミック以降の手法なのかなぁと
ゴッドジンライのレビューも後々ありますよね…!?
※1
ドラゴンボールも悟飯主人公にしようとして結局悟空に戻ったりしてるし
東映関係は主人公の扱いで揺れがちよね
自分も当時品を所有していますが子どもの頃に買ってもらった物で遊びすぎてもうボロボロです。
それでもメッキ部分をメッキシルバーで塗り直したり無くしたスーパージンライの頭をトレーディングフィギュアのコンボイの頭を複製・改造した物で代用したりして今でも現役です。
他にも銃にジョイント増設して肩に付けたままコンテナに変形できるようにしたりと手を加えていて思い入れも深いですね。
玩具は可動とスタイルが絶対正義という風潮が一層増している昨今だけど、棒立ち箱ロボにしか作れない力強さとか心に訴えるものって絶対ありますね。(どっちもいいよねっていう市場になってくれたらいいな)
当時リア中で「ははーん、ジンライはコンボイに似せてきただけで関係ない人だな」と認識してましたが、
ジンライ登場以降、加速度的に影が薄くなるプリテンダー組一同は不憫でしょうがなかったですw
スーパージンライ時のプロポーションはアレですが、ジンライ自体のプロポーションは悪くないですし、
何よりスーパージンライのみっしり感とどっしり感はこれまでになかった存在で、
スターセイバーやスターコンボイに繋がったと考えると、めちゃくちゃエポックな玩具だと思います。
当時品玩具は持ってないので、長年カバヤのTFガム製スーパージンライで遊んでました。
2011年のリメイク版ではなく当時品のやつです。
キャブ部分がジンライに変形もできますし、非変形ですがエンジンモードのゴッドマスターの
取り外しもできますし、もちろんスーパージンライにも合体できますし、なかなか凄い食玩でした。
やっぱり大野さんそろそろ定年か・・・
ちょうど今日MPGスーパージンライの公式変形動画が上がってましたね
基地モードのジンライの座り方が同じで笑いました
ジンライの胸部は自分でシールを貼ったような記憶があります
よくよく考えたら変形時のダミーパーツってジンライが初?
カタログだとジンライの変形方法がどうしてもわからなくて実物触ってズルいな!って感想でした
当時アニメは見てなくて復刻版の玩具買いました。
なのでアニメ再現風のMPGよりこっちの方が思い入れが強い…
いつかミッシングリンクジンライとか出たりするんですかねぇ?
今年、中古ショップでこれを見ました!そして次行ったらゴッドボンバーがありました!
配信されているマスターフォースを見るとジンライ欲しくなる….
ジンライコンテナの後部は開閉可能で、ミニボット程度のサイズのTFなら収納できますよ。実際海外でTFを紹介している動画ではそこにダブルフォーム時の頭部が収められていることがよくあります。
自分も当時、クリスマスプか誕生日かでもらって今でも大切な玩具です 武器は無くしてしまいましたが…
トレーラーは底の部分が一応開くようにはなっていて、そこに合体用の頭部を入れる事でかろうじてソレだけは無くさずにすんでます
可動は当然ないものの、今見てもずっしり重く大きい その迫力は変わりませんね
懐かしー。
子供のころ持っていました。
>コンテナモードでは中に他のトランスフォーマーを収納できるなどのギミックはなし。
トレーラーの後部、ロボット時の足の裏は開いてスロープになりますよ。
大概の人は合体時の頭部を収めてますが、小型であれば他のTFも入るかと。
コンテナは当時品コンボイとも合体できたりします。(脚をジンライと同じように畳むと入る)
頭がちょっと前になりますがそれほど違和感もないです。
ただ、幅がきつく塗装やメッキが剥がれる恐れがあるので非推奨です。
自分は当時ウルトラマグナスの白コンボイ+ウルマグ頭でやってました。
>「当時の子供達は相当ヤキモキさせられたんじゃ」
当時の子供でしたが、メタルホークが主役でリーダーだと思って見ていたら、途中から出てきたお兄さん(ガラが悪め)がトレーラーに乗った結果、コンボイっぽい何かになったという印象ででした。
2010までの大人びた台詞まわしがHM以降で無くなり、マスターフォースでは人間がやたらと出てきたりで、ジンライは完全にコンボイや司令官という存在とは別のものとして観ていました。
ゴテゴテはしてますが、初代コンボイと比べてなんかチープな印象なんですよね。タイヤがプラ化したのがそう感じさせるのか…
※1
G1後期は主役ロボを毎年変えたがる日本と基本的に主人公はずっと変えたがらないアメリカとでモロに方向性の違いが表れてましたね。