今日も「WAR FOR CYBERTRON ユニクロン」をご紹介!「その3 ロボットモード編」!
ということで「WAR FOR CYBERTRON ユニクロン」レビュー「その3 ロボットモード編」です!ここまでもだいぶたくさん見てきてもらいましたが、いよいよこれが最後!最後はロボットモードと、他のトランスフォーマーとの比較などを紹介していこうと思います!それではいってみましょー!
「その1 開封編」、「その2 惑星モード編」は以下からどうぞ!
【ロボットモード】
「ユニクロン」ロボットモード。縦にも横にもでかい!大きさは高さ約69cm、幅は約90cmあり、もちろんトランスフォーマー玩具史上最高の大きさになります。「その2」で変形の過程を見ていただいて分かる通り、ロボットモードの意匠はほぼ惑星モードでは使用されておらず、惑星のガワは折りたたまれて背中と足元に配置されていて、その代わりと言ってはなんですが、中身のユニクロンは劇中のデザインを忠実に再現することができています。スタイルもとてもよく、写真で見るとこれが70cmある玩具とは思えないほど。このスタイルの良さが近年のタイタンクラスとは大きく違うところで、玩具オリジナルのギミックなども排除され、とにかく『ザ・ムービー』の「ユニクロン」を再現することに注力されているように感じます。
背面。背中と脚部には惑星モードのガワがたたまれて配置されていて、さすがに劇中通りの再現にはなっていません。足回りはかなりごつい感じではありますが、これはこれでちゃんと惑星の局面を生かして足の一部に見えるようになっていてかっこいいです。写真のようにスタンド無しでも立てますが、折りたたまれたパーツがそこそこに重いので後ろに傾きがち。ただ、各部の関節はかなりしっかりしています。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部についての詳細は「その1」をご覧いただくとして、ボディに対しては結構小顔な感じでなかなかカッコイイ。首の接続は脱着ができる関係でサクッと刺さっている程度なので、頭を持ち上げるとすぐ外れます。
各部を詳しく見ていきます!上半身。ロボットモード自体の作りはとてもシンプル。そうすることによって強度や遊びやすさみたいなものを可能な限り上げているようにも思います。
首は左右に振れて、上もこの程度であれば向くことができます。
ボディ。胸〜腹部の表面はこれで1パーツで、塗装で塗り分けされています。個人的に少し残念なのは腹筋に当たる部分で、ここは劇中では怪しくギラギラ光る部分だったので、できればクリアパーツで再現してほしかったなあ。
腕周り。腕は肩からオービタルリングを変形させた翼が取り付けてあります。オービタルリング自体はデザインを活かした肉抜きで軽量化が図られてることもあって、重さで腕が下がるなどもなくストレスにならないのは驚き。
肩の面積が広い部分もぎっしりとモールドが造形されています。
前腕。サイドのトゲがある面は唯一両モードで意匠が活かされている部分でもあります。
肩は約90度外に開き、前後には360度回転可能。このユニクロンの中でも肩関節はかなり頑丈に作られていて、動かす度「バキッバキッバキッ!」と豪快な音がします。
肘は90度、二の腕は360度回転します。
指は全ての指が独立して、さらに各関節が可動します。発表当初は各指が独立しているだけでしたが、クラウドファンディングの途中でこの1本1本の指の可動が追加されたました。手首も360度回転します。
コアクラスサイズであればがっしり掴めちゃいます。
腰も一回転できます。
股間部分の前後左右のふんどし部分は展開可能。中の股関節の造形がかっこいいんだこれが。
背中は惑星モード中央一周分のガワを折りたたんで背負っています。惑星モードの大きなツノは元々のユニクロンのデザインにはありませんが迫力があって、『マイクロン伝説』版とシルエットが似るのもいいですね。
脚部。巨体を支えるがっしりとした足。
脚部もすごいディテール。スネなど奥まった部分に内部構造が立体的に造形されています。
膝が曲がる角度はこのくらい。膝下には惑星モードのガワがまとまってだいぶ重たいなので、足をまっすぐ伸ばした状態で足を可動させると下がってきてしまうほど。
足裏。前後の大きな爪はそれぞれそれぞれ可動します。
足首は前後と、横の可動が入っていて写真くらい足首に角度をつけることができ、大きく足を開いて立たせることができます(が、スタンド無しではだいぶ不安定になります)。
下半身背面。かなり細かくガワが折りたたまれていますが、しっかり固定されていて外れてくることはありません。ちなみに開発の初期段階では惑星モードのガワの一部は足の内側に収納されることが検討されていたようです。
台座とお尻はがっちり接続されています。ロボットモードはスタンドなしの自立も可能ですが、なにぶん重たくて転倒の恐れがあるのでつけたまま遊ぶ方が安全。
【比較】
2010年に発売された「星間帝王ユニクロン 2010エディション」と。元々は2003年に『マイクロン伝説』シリーズとしてユニクロンとして初めて商品化されたもので、「2010エディション」は頭部とカラーリングをより劇中に近づけたもの。今見てもユニクロンとしては再現度が高く、長年ユニクロン玩具として定番だったわけですが、いよいよそれを超えるものが…!そして、このユニクロンもでかいな〜と思っていたのが嘘のよう…
惑星モードでも。『マイクロン伝説』版は球型ではなく、上半分のみが半球のような感じになっています。そして惑星モードの口が上を向くような感じでしか置けないのはご愛嬌…
同じく2010年に発売された「創造神プライマス 2010エディション」。元々は2006年に『ギャラクシーフォース』シリーズとして発売されたもののリカラー。コミックではトランスフォーマーを生み出した存在として描かれ、セイバートロン星が変形したもの。シリーズによって描かれ方は様々ですが、トランスフォーマー的にはユニクロンと対をなす存在と言えると思います。プライマス」を作ったのも今回「「ユニクロン」を担当した國弘氏です。
惑星モードでも。プライマスも球体に変形しますがこの大きさの差。
レジェンズ版「LG31 フォートレスマキシマス 」と。これまでこのフォートレスがトランスフォーマー最大の玩具でしたが、それを5年で超えていくとは…逆にキャラクターの知名度、玩具化する必然性でユニクロンを超えるものはいないと思うので、今後しばらくはこのユニクロンが最大のトランスフォーマーとして君臨するのではないかと思います。ちなみにインタビューによれば当初ハスブロはもっと大きなものを想定していたそうです…
せっかくなので他のタイタンクラスとも。まずはレジェンズ版「LG43 ダイナザウラー」と。
シージ版「SG-39 オメガスプリーム」と。このオメガスプリームも國弘氏が担当しています。
アースライズ版「ER-10 スコルポノック」と。ちなみに、タイタンクラスはどれも基地に変形する訳ですが、今回のユニクロンも基地モードに変形する案もあったようで、そのコンセプトアートが『トランスフォーマージェネレーション2020』に掲載されています。基地モードが無くなった理由としては「大きなユニクロンを作る」というところに力をかけることにしたからとのこと。残念なような、これでよかったような…
スタジオシリーズ版「ホットロッド」とアースライズ版「オプティマスプライム」と。こうしてみるとユニクロンがいかに巨大か実感できます…
惑星モードで『ザ・ムービー』のメインビジュアルっぽく。なんというか、G1世界の再現という方針がここ数年で一気に加速したのがひと目で分かりますね。ファンとしてはすごく嬉しいし、これからもまだ出ていないキャラとかどんどん出てほしいけど、今のジェネレーションズのクオリティで新しいキャラクターたちを遊んでみたい気持ちも。そういう意味ではこれから先もトランスフォーマーを楽しみにして生きていけるなあ、と嬉しくなります。
【可動・アクション】
最後にポーズを付けていきたいと思います!可動のについては上で細かく書いてきたように、この大きさながらかなりしっかり動いてくれます。なので、いろんなポーズがとれるのですがとにかく重たい!これまでのタイタンクラスはなんとか片手で取り回しができていましたが、このユニクロンはおもすぎてそれができずポーズを取るのも一苦労します。ただ、スタンドを付けてさえいればそこまで大変ではなく、宇宙を浮遊するユニクロンの感じでポーズを付けられます。スタンド様様!以下、写真続きまーす。
セイバートロン星に拳を叩きつける!
ガルバトロンを食べるユニクロン。劇中に忠実なサイズ比で、おそらくなのですがミニフィギュアはこのシーンをベースに大きさが決められたんじゃないかな…?
リングがついた腕を上げてもしっかり保持してくれます。
足を広げて自立できるのはこのくらい。写真ではなかなか伝わりにくいのですが、なにぶんでかいので足をこれくらい広げるだけでもかなり迫力が出ます。うーん、カッコイイ!
巨大ではありますが、トランスフォーマーの玩具として必要な頑丈さはしっかり兼ね揃えられていています。とは言え7万円もするし、破損とかしてもなかなか交換とか難しそうなので大事に扱うに越したことはありません…!管理人の部屋にはさすがにこの大きさのものを常に飾ってはおけないので、頻繁に遊んであげるとかはなかなか難しいけど、定期的に箱から出してメンテナンスがてら遊ぼうと思います。
ちなみに、このユニクロンのクラウドファンディングは行われていた時期に、日本では「コンボイゴールデントロフィー」のクラウドファンディングが行われていました…残念ながら達成できなかったのですが、個人的にはそれも成功してほしかった…
以上、「WAR FOR CYBERTRON ユニクロン」でしたー!!3回にわたってお届けしてきたトランスフォーマー史上最大の玩具「ユニクロン」のレビューいかがでしたでしょうか!?その大きさと価格からアメリカですら「Divorce Class(離婚クラス)」と揶揄されるほどで、日本でも支払い方法がクレジットカードの一括払いのみだったこともあり、欲しいけど買えなかったというコメントなども多く寄せられていたので、なるべく余すことなくレビューしようと思い頑張ってみました!写真の数もレビューしながら追加で撮影なども繰り返し、最終的に写真が約180枚という、まさにこのブログでも最大のレビューになっていますので、これで是非遊んだ気分になっていただけたら嬉しいです。
さて、玩具自体の総評ですが、実は当初管理人はこのユニクロンを購入するかどうかかなり悩みました。皆さんと同じように値段と大きさの問題もあったし、「ユニクロン」というキャラ自体極端に思い入れのあるものではなかったのも事実(もちろんキャラクター自体のトランスフォーマー全体における重要性や、大型玩具になる必然性などはもちろん理解していましたが)。最終的に購入を後押ししてくれたのは、このユニクロンの開発者である國弘高史氏が過去担当してきたトランスフォーマーたちで、ちょうどその時期「Transformers Hall of Fame 2019」で國弘氏が殿堂入りしたこともあり、「國弘さんが作ったトランスフォーマーなら悪いわけがない!」という、一方的な信頼から購入を決めたのでした。そして注文、支払いから1年半が経過し、ようやく実物が届いた訳ですが、結果を言えば「買ってよかった」と心から思えるトランスフォーマー玩具でした!詳しくはレビューで見てきていただいた通りなのですが、物理的な大きさによる大変さはありつつも、触り心地はしっかり「トランスフォーマー」になっていることがまず嬉しかったし、惑星モードの巨大な球とそれを囲むリングの迫力、ロボットモードの大きさに反したスタイルの良さ、巨体に刻まれた圧倒的なディテールは圧巻。さらにそしてこの巨大なトランスフォーマーを変形したり、ポーズをつけたりする「体験」まで含めてがこのユニクロンの魅力になっています。
とは言え、誰にでもおすすめできる玩具でないのも事実で、この大きさや変形の大変さを面白いと感じれるかどうかは、ある程度コアファンであるというバイアスが必要だと感じます(そもそも日本では「ユニクロン」を知るための『ザ・ムービー』を見るためのハードルが高い)。そういう意味でも35周年を記念したクラウドファンディングでの販売という方式は正しかったと思うし、「ユニクロンを大きく作る」ことだけにこだわって、それ以上は変に煽らない「購入までの障壁をクリアできる人へ向けたもの」でちゃんと収まっているとも思います。あとは40周年(なにげにあと2年後…)とかで簡単にこれを超えるものが出るとかは心情的にも物理的にも辛いので(笑)、そのときはまた違うアプローチで驚かせてくれたら嬉しいなあ!