今日はマスターピースから「MP-49 ブラックコンボイ」をご紹介!
商品名 | MP-49 ブラックコンボイ |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2020年7月25日 |
価格 | ¥28,000 |
というわけで、マスターピース版「ブラックコンボイ」です!この「ブラックコンボイ」は玩具オリジナルのキャラクターで、設定としては「ユニクロン」に作られたコンボイのクローンということになっています。玩具としては2019年に発売された「MP-44 コンボイ Ver.3.0」のブラックバージョンとなりますが、トレーラーやローラーなどの付属品は付いておらず、またコンボイ本体も音声ギミックがオミットされた低価格版のような仕様になっています。それではさくっといってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。箱の大きさは「MP-48 ライオコンボイ(ビーストウォーズ)」と同じ。
箱の中はこんな感じ。
キャラクターカード。もうしばらく誰がイラストを書いているか分からないし、以前と比べるとなんとなくイラストのレベルが下がっているような気がしないでもない…ちなみに写真はありませんが、取扱説明書はカードのイラストを表紙にした冊子タイプになっています。
【ロボットモード】
ロボットモード。基本的に「MP-44 コンボイ Ver.3.0」と同じで、色が変わっただけですが、このコンボイ型はアニメ体型ということもあってか、これまでのコンボイのブラックバージとは違った奇妙な印象を受けます。まさにコンボイが黒くなった(その通りなんですが)感じで、得も言われぬ邪悪さのようなものを感じます。ただ、「MP-44」ではほぼ全面塗装だったのに対し、このブラックコンボイは成型色がメインになっています。塗装がない分扱いやすさという点では分がありますが、公式画像では光沢塗装のように見えていたので結構がっかり…
背面。黒い成型色メインになったことで、平面部分のヒケや細かい傷が結構目立ちます…なぜ塗装にしてくれなかったんだー!?
前面&背面。
側面。
バストアップ。今回は頭部が2種類付属します。まずは角張った通常ヘッドの「スクエアヘッド」。目は赤で、マスクもボディのシルバーに合わせて暗めになっています。また、「MP-44」で角が内側に曲がっていたのも改善され、ピンとまっすぐ立っています。ユニクロンが作ったクローンということですが、肩のエンブレムは「デストロン」になっています。
もう一つの頭部、丸みのあるデザインの「ラウンドヘッド」。ラウンドヘッドは目が細いからか、より邪悪な感じがしないでもない…
上半身。黒い成型色ということもあって、パーツを切った跡とか、成形時にできたであろう模様のようなものが光に反射してとても目立ちます…黒い部分だけでも塗装にしてほしかった…
胸部分には「デッドマトリクス」を収めることができます。
「デッドマトリクス」のシルバー部分は金属で作られています。このデッドマトリクスに邪悪な力が満たされることでユニクロンは復活するという設定になっています。
背中。背中の一番広い平らな部分もなにもせずとも細かい傷が付いたような感じで使用感あふれる感じ…成型色にしてももっとキレイにできないものなのかな…?今回は音声ギミックがまるっとオミットされているので、背中の音声ユニット部分は空っぽで、この部分はスイッチやスピーカーの穴などをなくした新規造形になっています。
指は親指と人差指が独立して可動します。前腕部分の模様はクリアパーツになっています。
下半身。
下半身背面。膝関節部分は「MP-44」の初期出荷分とは異なる、太もも部分との関節と膝下部分の関節の連動がなくなった「改修版」になっています。
続いて武器。まずは「レーザーライフル」。いわゆる「コンボイガン」。レーザーライフルの塗装もなくなり、塗装は後部のシルバー部分のみ。
レーザーライフルは背中のサイドに取り付けたり、折りたたんで腰部分に取り付けることができます。
ビームエフェクト。ブラックコンボイの差し色の1つ「青竹色」のクリアバージョンでなかなかキレイ。
「エナジーアックス」。エナジーアックスもビームエフェクトと同じくクリア青竹色。これまでのブラックコンボイでは赤系だったことがほとんどなので、これも新鮮でカッコイイ。個体差かもしれませんが、接続部分がかなりゆるかったです。
【ビークルモード】
ビークルモード。トラックに変形。今回はキャブ部分のみでトレーラーは付属しません。「MP-44」同様ボディのシルバーのラインがなくなったおかげで、黒とメッキシルバーメインのいかにも悪そうなトラックでかっこいいです。バンパー部分の青竹色のライトもいい感じ。
背面。変形も「MP-44」と変わらずの超絶変形ですが、相変わらず繊細で、塗装のあるない関係なく気を使いながら変形する必要があります。
前面&背面。
側面。
折りたたんだレーザーライフルをリア部分に取り付けることができます。今回はトレーラーがないので、替えの頭部やエナジーアックスなどはビークルモードでは余剰になります。
【比較】
続いて比較。まずはリカラー元である「MP-44 コンボイ Ver.3.0」と。音声ギミックはオミットされていますが、基本的に色以外は全く同じ。大きな違いと言えば、膝下の排気口?部分の塗装がブラックコンボイでは追加されていることくらい。あとはやっぱり全塗装とほぼ成型色では全然見た目のリッチ感が全然違います。
造形の違う部分である背中の音声ユニット。スイッチとスピーカーがなくなっています。玄田哲章さんの悪いコンボイの音声も聞きたかったなあ…
「MP-44」の初回出荷分とは膝の作りも大きく異なっています。「MP-44」のレビューでも書きましたが、膝はとても複雑な作りで破損しやすかったのですが、その後改修され構造がシンプルになりました(この状態のものが一般流通したのかは不明で、発売当時修理交換に出した場合はこのバージョンのものが戻ってきました)。ちなみにこの写真の「MP-44」は改修版なので、今回のブラックコンボイも改修版と同じ作りになっています。
ちなみに、どう改修されたかというと、本来ならば膝を折る際、まず太もも側の関節が動き切ってから初めて膝側の関節が動くという二段階の可動だったのですが、その連動がなくなり、それぞれが独立して動くようになっています。ただ、それぞれの関節の渋みが違い、太もも側の関節のほうが軽く動くので、動きとしては改修前とほとんど同じだと思います。
ビークルモードでも。「MP-44」ではシルバーのラインが無いのは寂しく感じたけど、ブラックバージョンではそれがうまく働いてくれています。
Ver.2.0にあたる「MP-10B ブラックコンボイ」と。「MP-10B」は再販されるほどの人気があり、そもそもやっぱり「Ver.2.0」の完成度は別格。基本的に塗装パターンは同じで、キャラ設定も同じく「星帝大使」なので同一人物だと思われます。
ビークルモードでも。「MP-10B」はキャブ部分にあたる部分はほぼ塗装になっています。元の「MP-10 コンボイ」で赤い部分は成型色だったので、Ver.2.0はブラック版のほうがリッチな作り。
Ver.1.0にあたる「MP-1B コンボイ ブラックver.」と。こちらも基本的にカラーリングは同じですが、「MP-1B」はコンボイ本人ということでサイバトロンマークになっています。
ビークルモードでも。
【可動・アクション】
可動は「MP-44」と同じで変形玩具とは思えないほどグリグリ動いてくれます。多くの部分にクリック関節が使われていて、可動時のカチカチが気持ちいい。あとは今回は塗装がほとんどないので塗装ハゲなどは気にせず動かせます。一方、これも「MP-44」と同じなのですが、クリック関節が多いのはいいのですが、クリック関節のギアが次に行くまでの「遊び」がそれぞれの関節に存在するからか、例えば手に持って大きく足を開いたポーズを付けて、それを平らなところに置くとクリック関節の遊び分少し沈み込んで立たなくなる、みたいなこともよくあります。その癖を掴むまで少し時間がかかるかも…以下写真続きまーす。
「MP-44」ではラウンドヘッドもよく似合っていましたが、今回はスクエアヘッドのほうがブラックコンボイらしいハードさが出て似合う感じがします。
膝立ちも余裕でできます。
青竹色のビームとエナジーアックスがカッコイイ。
そう言えば、今までブラックコンボイはリカラー元のナンバーを引き継いでいたけど、今回は「MP-49」と正式なナンバリングなのはなんでなんだろうか…?
ブラックコンボイの色は間違いなくカッコイイ配色なんだけど、今回はやっぱり黒い部分が成型色なのが気になる…
ビークルモードでも。塗装で黒光りしたビークルモードも見たかったな…
以上、マスターピースから「MP-49 ブラックコンボイ」でしたー!超絶すぎる変形や膝の件で賛否はあれど、個人的には決して嫌いじゃない「MP-44」のリカラー(しかも膝も改修されている)ということで楽しみにしていましたが、ここまでも何度も書いてきましたがほぼ成型色になってしまっていたのには驚きでした。塗装がないことが残念というよりは、成型色の黒の面がキレイじゃないのが気になって、「これ定価28,000円だよね…」とついつい思ってしまうほど…作りが細かいので無塗装なのは確かにいじりやすいけど、「MP-44」で感じたリッチさのようなものはかなり薄くなってしまっています。ブラックコンボイという存在は日本オリジナル感が強く、毎回コンボイ型が出ればお決まりのようにブラックコンボイが出て、その度に「なんだかんだでブラックコンボイはカッコイイ!」という評価になることが管理人も多いのですが、ここまでの高額商品で「色だけ変えました(しかも成型色)」というのは落胆が大きいです。トレーラーなどの付属品やサウンドギミックをオミットして価格を落としてより多くの人に触って欲しいというのは理解できるのですが、その「より多くの人」に気に入ってもらえないんじゃ意味がないと思うし、これなら成型色&いろいろオミットの「MP-44 コンボイ Ver.3.0 廉価版」を出したほうが喜ぶ人は多かったんじゃないかな…?このブラックコンボイの配色は確かにかっこいいんだけど、それだけでは簡単に人にすすめられない…そんなもどかしさのある仕上がりだと思います。
うーむ、かっこいいし整形色ならガシガシ触れるのが嬉しいと思ってましたが、確かに傷が目立ちまくるデメリットがありますね。
最初に出たver3持ってますが、触りやすく整形色になったノーマルカラーのコンボイ司令官ver3が出たらそれはそれで買っちゃうかも…