今日は「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-7 バンブルビー」(海外版)をご紹介!
商品名 | MPM-7 バンブルビー(MPM-7 Bumblebee) |
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シリーズ名 | マスターピースムービーシリーズ |
クラス | – |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2018年9月 |
価格 | $79.99(輸入ショップ参考価格:¥10,000〜¥15,000) |
ということで、マスターピースムービーシリーズの映画『バンブルビー』版「バンブルビー」です!アメリカでは今年の年末、日本では2019年春に公開されるスピンオフ映画『バンブルビー』に登場する「バンブルビー」が、まさかの公開前にマスターピース化!今回の「バンブルビー」は初代アニメ同様フォルクスワーゲンタイプ1(通称ビートル)に変形します。劇中で一体どんな活躍をするか分からないうちにマスターピース化されるというのは異例で、メインラインがスタジオシリーズに統合されるなど、これまでとはだいぶ違う玩具展開になっているように感じますね。今回紹介するのは海外版となりますが、日本でも全く同じ仕様で10月27日発売されることが決まっていますので、予習としてご覧いただければと思います。それではいってみましょー。
【パッケージ・内容物】
パッケージ。パッケージの大きさはこれまでの「MPM-3 バンブルビー」や「MPM-5 バリケード」と同じ。日本版のパッケージは表記がちゃんと日本語になったものになるようです(先日の模型ホビーショーで日本版のパッケージが展示されていました)。ちなみに「MPM-6」は「アイアンハイド」で、1つ飛ばして先にこのバンブルビーが発売されました。
箱の中はこんな感じ。ロボットモードでの収納になっていますが、もしかすると日本版はビークルモードの収納の可能性もあり。
説明書は今回カラーになっています。こちらも日本版では日本語のものに変更される可能性があります。
【ロボットモード】
ロボットモード。以前紹介したスタジオシリーズよりも頭の比率が大きく、各部のパーツの丸みもしっかり表現され、より劇中の姿に近いスタイルなので、これまでのトランスフォーマーとはちょっと違う可愛らしさがあります。ただ、やっぱり公開されている予告編では背中のドアとタイヤがしっかり収まっているのに対し、今回のマスターピースはこれまでの実写版バンブルビーと同様のハチの羽をイメージした配置になっているので、大きくシルエットが異なって見えてしまいます。他の部分が結構忠実に再現されている分残念。その他の部分としては、今回ふんだんにダイキャストパーツが使われており、大きさの割にずっしりとしてなかなか良い重量感になっています。
背面。背中はこれまでのバンブルビートイを彷彿とさせるようなパーツ配置。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部は公開済みの予告編と比べても遜色のない再現度。塗装も細かく施されています。
パーツの差し替えでバトルマスクモードにすることができます。目の部分はクリアパーツになっており、中の複眼も再現されています。
マスクは頭部の中央のパーツを挙げて差し替えます。なので、バトルマスクモードではちゃんと中にバンブルビーの目が配置されるようになっています。
上半身。スタジオシリーズもそうだったのですが、胸部中央が劇中と比べて平らなのがちょっと気になったり…ちなみに各部のダイキャストパーツは塗装なしの金属感そのままになっているのですが、これは経年で風合いが変わってきます。錆びてしまうこともあるので水気には注意したほうがいいかも。
胸部を展開すると中にはミサイルが。ミサイル部分一体はダイキャストパーツになっています。劇中でもこれが炸裂することはあるんだろうか…期待。
背中。背中のパーツは結構ボリュームがあります。予告編やポスターでも背中側がしっかり。かつ印象的に描かれているので、今回のこの処理はちょっと残念。ただ、開発中
に参考にしなければいけなかったデザインが羽ありだった可能性も高く、この辺はなんとも言えないところだったり…
指は全指が独立して可動。親指と人差指は関節が動きますが、残りの2本は指の付け根から動くのみ。
下半身。足の甲部分、爪先部分など、脚部もダイキャストパーツが多く使われています。
脚部背面。ふくらはぎの丸みもパーツの配置でうまく再現されています。
普通に遊んでいると気づきにくいのですが、膝は二重関節になっています。太もも側に関節が隠れており、管理人も全部写真を取り終わるまで気づかなかったり…これに気づいてからいくつか写真を撮り直しました。
続いて武器。まずはバルカン砲的なもの。武器パーツに指を入れ込むような面白い取り付け方法になっており、手との一体感がいい感じ。
もう一つはブレード。前腕部分に取り付けます。もちろん両腕に取付可能。
【ビークルモード】
ビークルモード。フォルクスワーゲンタイプ1、通称ビートルに変形。ビークルモードは文句なしの再現度。形状はもちろん、ビークルモードで表面に来る黄色い部分はすべて塗装なので、見た目もリッチ。今回のマスターピースはサイドに若干の汚し塗装が入っていますが、実物はそれほど目立たずいいアクセントになっています。
背面。テールランプがちゃんとクリアパーツなのがいいですね。ちなみに変形はスタジオシリーズの拡大版に毛が生えた程度かと思いきや、意外と工程が多く、むしろ難しい部類に入ると思います。
前面&背面。
側面。底面のパーツが地面すれすれに作られており、転がし走行をすると地面を擦ってしまう場合があります。こう見えてかなりタイトな変形になっていて、最後のパーツ合わせも慣れるまでは苦労するかも。
底面。地面にすりやすいのは前方の黄色い胸のパネル。ちなみに、予告編で印象的な「底面に顔」はなんと再現されず。この辺りももしかすると設計者的には「せっかく隠したのにむき出しなのかよ!」と今頃枕を濡らしている可能性も無きにしもあらず…
武器のバルカン砲とブレード、そしてバトルマスクは組み合わせて後部に取り付けることができます。
【比較】
スタジオシリーズ版「バンブルビー」(海外版)と比較。スタジオシリーズ版は小顔なこともありだいぶスタイルが違って見えますね。パーツ配置がだいたい同じなので、最初は拡大版+αくらいに思ってたけど、なにげに作りはだいぶ違っています。なので、日本では同時に発売されますが、比べながら遊ぶと楽しいと思います。
エネルゴンイグナイターズニトロシリーズ「バンブルビー」と。大きさはエネルゴンイグナイターズ版が頭一つ分くらい大きめ。
ビークルモードでも。大きさは似たような感じですが、やはり全面塗装のマスターピース版は細部もちゃんと塗り分けられているのでとても見栄えが良いですね。
マスターピースムービーシリーズ「MPM-3 バンブルビー」と。おそらく実際の大きさは今回のバンブルビーのほうがずっと小さいはずなのですが、玩具的にはそれほど極端な大きさの差はありません。また、今回のバンブルビーの方がダイキャストパーツが多いこともあり、持ったときの重量感があります。
同じくビートルから変形するマスターピースとして「MP-21 バンブル」と、
【可動・アクション】
可動は悪くはないのですが、唯一足首の前後の可動がないのが惜しい。横の可動は十分あるので接地はしっかりしてくれるのですが、前後もあったらもっとポーズの幅も広がったと思います。また、膝は二重関節であることを知らないと浅い角度でしか曲げられないので、ポーズを付けるときはしっかり太もも側の関節も動かしてあげれば深めに膝を曲げることができます。以下写真続きまーす。
トレーラーと見比べるとボディ周りももっと黄色成分が多いことに気づきます。今回のマスターピースはこれはこれでかっこいいんだけども。
ビークルモードでも。底面が地面すれすれ(というか付いている)。変形がだいぶ複雑なのでもっとしっかり変形させればもう少しましになるかも?
以上、「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-7 バンブルビー」(海外版)でしたー!実は管理人はこの「MPM-7 バンブルビー」をそれほど期待していませんでした…理由は2つあり、まず1つはマスターピースは「マスターピース」であるべきで、映画公開前にどんな活躍をするかわからない状態で作られたものはマスターピースとして認められるのか?ということと、もう1つは、実際にトレーラーの見た目と玩具の見た目で大きく違う箇所があること。特に背中の羽は予告編ではキレイに折り畳まれて大きくシルエットが違っています。これまでもあったように、玩具開発段階ではデザインがFIXしておらず、開発者の方も予告編の映像をみて驚いたパターンではないかと思うのですが、やっぱりちゃんと映画が公開されて、どんなデザインなのか、どんな動きなのか、どんなギミックがあるのかが分かってから出して欲しかったです。マスターピースムービーシリーズはタカラトミー主導ではないので仕方ない部分も多いとは思うのですが、「マスターピース化」という大事な機会が見切り発車で消費されてしまうのは残念です。
ただ、今回のバンブルビーは少なくとも玩具としてはとてもしっかり作られているのは間違いなく、いざ触ってみると、なんとか今の段階の情報を詰め込んで「マスターピース」にしようという努力は感じ取れます。ロボットモードもスタイルが良く、かわいくかつ、かっこよく仕上げられています。可動も決して悪くはなく、全体的にかっちり&ずっしりしているので実際に触ってみるとプロダクトとしての満足度も高いです。ビークルモードもこのあたりは流石マスターピースと言った感じで、転がし走行時に地面を擦ってしまう以外はとてもリアルにできています。あとは、情報が少ない中で「変形を複雑にすること」でマスターピースたらしめようというのが感じられ、日本では同時発売となるスタジオシリーズ版「バンブルビー」との差別化はしっかりされています。パーツ配置は一緒に見えますが、いざ変形するとマスターピース版の変形工程の多さに驚くと思います。ただ、複雑にしなくても良いところを無理に複雑にしているように感じる箇所もあり、この辺りは評価分かれるんじゃないかな…?
ということで、劇中再現という点では惜しい部分が多いですが、玩具としてはとてもしっかり堅実に作られているので、その部分は安心してよいと思います。まずはこの「MPM-7 バンブルビー」を遊びながら映画が公開されるのを待ちたいと思います。そして映画が公開されたら「やっぱり全然違うじゃん!」とか、「なにげに忠実だった…」とか思いながら観たいと思います(それはそれで楽しみだな…)。
いやー。残念の一言ですねー。