今日は2017年7月25日に行われた「au×TRANSFORMERS PROJECT」舞台裏トークショーの様子をご紹介!
ということで、7月25日(火)に東京丸の内にあるGOOD DESIGN Marunouchiで行われた「au×TRANSFORMERS PROJECT」舞台裏トークショーのレポートです!「au×TRANSFORMERS PROJECT」は2003年にau design projectとして発売された「INFOBAR」からトランスフォーマーに変形するコラボレーショントイとなり、クラウドファンディングを使っての販売されるもの(すでにクラウドファンディングは3200万円以上の支援を集め終了)。今回のイベントはau design project15周年を記念した「ケータイの形態学展」の一貫となり、「au×TRANSFORMERS PROJECT」へ至るまでのau design projectの系譜の展示や、「au×TRANSFORMERS PROJECT」サンプル展示、そしてタカラトミー大西裕弥氏と、KDDIの砂原哲氏によるプロジェクトへの想いや制作秘話を語るトークショー、サンプルの変形デモンストレーションが行われました。それではいってみましょー。
【ケータイの形態学展】
今回のイベントが行われたのは東京丸の内の新国際ビルにあるGOOD DESIGN Marunouchi。平日夕方の丸の内ということで、通りは落ち着いた雰囲気。
会場は大きくはないのですが、歴代au design projectが試作品を含め一同に展示されていました。展示は第1章から第5章までの章立てとなり、au design projectの生い立ちから現在に至るまで、今回初公開のコンセプトモック含め所狭しと並べられていました。管理人もIDO時代からのユーザーで、ちょうどこのデザイン携帯が絶頂の時期にモバイル系の仕事をしていたこともあり、懐かしい&当時の苦労を思い出したりしました…
石鹸やアクリル、鏡、そしてレゴによる最初期のプロトタイプなども展示。そこそこLEGOもかじっている人間としては、この4×2のクリアのブロックをこの数集めるのかなり大変だよな…と思って見ていたらクリアのほうはLEGOではないブロックでした。
「info.bar」コンセプト。今はスマホ、特にiPhoneが大きなシェアを占めますが、当時の携帯電話(いわゆるガラケー)は日本のメーカーが非常に元気で、新しい機種が出るたびに一喜一憂していたものでした。更に今よりもキャリアによる個性があったのて、自分のキャリアでどんな携帯が発売されるか重要な時代でもあり、そんななかでauのデザイン携帯は3キャリアの中でも一際目立った存在でした。
こちらが実際に販売された「INFOBAR」。今回これがトランスフォーマーに変形することになります。管理人も「ICHIMATSU」に機種変するかものすごく悩んだ記憶が…ただ、当時ソニー・エリクソンのジョグダイヤル派だった管理人は「A1301S」がとても気に入ってたので結局変えずに終わりました。
そして今回の主役「au×TRANSFORMERS PROJECT」。今回はかなり製品版に近い状態のものが展示されていました。クラウドファンディングでの予約は3200万円以上の支援を受け既に終了しており、商品は9月に発送される予定になっています。何気にもうすぐだ!
・総司令官 INFOBAR OPTIMUS PRIME(NISHIKIGOI)
・情報員 INFOBAR BUMBLEBEE(ICHIMATSU)
・破壊大帝 INFOBAR MEGATRON(BUILDING)
・総司令官 INFOBAR OPTIMUS PRIME(ANNIN):こちらは現在タカラトミーモールで予約受付中です。
【舞台裏トークショー】
いよいよ「舞台裏トークショー」の開始です!今回募集期間が非常に短く、更に平日の夜ということでイベントの参加人数は10人程度。そのおかげもあり、終始アットホームな雰囲気で進行しました。プレゼンターはタカラトミーの大西裕弥さんとKDDIの砂原哲さん、そして司会進行としてKDDIの三田さんの3人。
まずはタカラトミーのトランスフォーマー企画開発を行う大西裕弥さん。大西さんの担当した「MPM-3 バンブルビー」を取り出し、こういうものを開発しています、と自己紹介。
大西さん「実写映画10周年目の記念アイテムになっています。売ってますんで是非よろしくお願いします!」
KDDIプロダクト企画部の砂原哲さん。今回の「ケータイの形態学展」の企画担当で、更にau design projectの中心人物となり、INFOBARをはじめ70機種を超えるauオリジナルプロダクトの企画・デザインに携わるスゴイ方。また、今回の「au×TRANSFORMERS PROJECT」でも企画、監修を務めました。
砂原さん「トランスフォーマーのプロジェクトはau design projectの15周年と映画10周年ということで企画されているプロジェクトで、今日は大西さんから色んな話が聞けると思います。今日は大西さんファンがいっぱい(笑)」
大西さん「僕は砂原さんのことをずっと知ってましたよ(笑)」
大西さん&砂原さん「今日はよろしくお願いします。」
ここからは大西さんの用意したパワーポイントを使ってお話が進められました。
大西さん「トランスフォーマーってみなさんご存知ですか?(会場笑いに包まれる)せっかくなんで、この機会に紹介させていただきたいなと思います。今年で第5作目の実写映画が公開されまして10周年記念になっています。」
大西さん「トランスフォーマーはアメリカのものと思われがちですが、実の起源は日本。日本の玩具職人の叡智が結集してトランスフォーマーの原型が生まれました。アメリカはブランド化に長けていて、そのアメリカ人の手によってトランスフォーマーというブランドになりました。それがまた日本に逆輸入され、今年で33年という長い歴史を持っています。」
大西さん「更に今まで5億個売ってきています。多角マーケティングと言って、コミック、映画、アニメーション、ウェブなど様々な媒体で展開されているすごい大きなブランドで、130ヶ国で発売されているグローバルプロダクトになっています。」
大西さん「特徴としては、我々は開発は大品種、大量に企画開発をさせていただきまして、僕も3年でこれだけ(パワポの画面を指して)やったやつです。130アイテムぐらいやってます。」
ビークールやQトランスフォーマーの初期の2体なんかも大西さんの担当だったんですね。この他にも「MPM-3 バンブルビー」や、「MP-28 ホットロディマス」のビークルのデザインなんかも担当されています。
大西さん「僕らが生業としているのが、完全変形という分解せず繋がったまま車だったり、今回のようなデジタルデバイスだったり、ありとあらゆるものから完全変形するものを生み出しています。」
大西さん「ただ変形させているだけではなく、人間が持っているフィーリングだとか、ひねったりだとか、展開させたりとかの人間の動きを取り入れて、やりやすさだったり、楽しさを感じられる変形を目指してやっています。我々は【表層と構造の一体化】という、見た目だけのデザインじゃなく、構造そのものが機械的、機能的であってデザインも表現されている、そういうことをやらせてもらっています。」
ここから「au×TRANSFORMERS」とのコラボについて話が移っていきます。
大西さん「au design projectというモバイルデザインに革命を起こした大きなプロジェクトと、トランスフォーマーは実写映画10周年で映像、トイデザインに関して我々ならでは革新を起こしてきた自負があるので、必然的に出会わせていただいたのかな、と思います。みなさん、今回クラウドファンディング支援していただいた方ですよね?」
砂原さん「買った方?(挙手を求める)」
今回のイベントの参加条件に「クラウドファンディングへ支援している」というものがあったので、全員手を挙げる。
大西さん「ありがとうございます(笑)」
三田さん「おかげさまで3200万円ほど集めさせていただきました。」
大西さん「はじめ10万円いったらいっか、とかね、相当ビビりながらやってましたからね(笑)プロジェクトメンバーも「よかった〜」みたいな感じで安堵してました。」
大西さん「(実物を手に取り)これは結構製品に近い状態のものになっています。まだちょっと調整はしないといけないんですけど、かなり製品に近い。」
砂原さん「これあとでご覧いただけるんですよね。」
大西さん「このあと実際に手にとってもらって変形していただきたいかな、と。」
大西さん「今回のプロジェクトは開発秘話とかをWEBでやっていただいてるんで、今回何を話そうかな、と。結構資料出尽くしていて、「もう見たよ」と文句言われちゃうとあれだな、と思いつつ昨日…昨日って言っちゃったけど(笑)、(資料を映し出しつつ)こんなラフな状態のものを準備しました。自分で言うのもなんですが、レアかなと(笑)インタビューで何回も言わせてもらってるんですけど、INFOBAR相当好きだったので…」
砂原さん「ありがとうございます。」
大西さん「同じ端末を2回買ったりするマニアだったので、実際これを解剖してロボットに変形させないといけないとなったときに、実物大のスケッチで書いてみてこれはエライことをしてしまうぞ、と(笑)」
砂原さん「はは(笑)これは紙に?」
大西さん「はい。携帯は塊ですが、中にバッテリーだとか、振動用のモーターとかはいってたりすると思うんですけど、それを今度はロボット化しないといけないというときに、頭のなかでINFOBAR自体を分解していったスケッチになっています。」
大西さん「完成までいろんな変遷があって(完成に至るまで)頭を悩ませました…よくわからなくなって、INFOBAR自体を逆さにしてみたりとか(笑)」
大西さん「これは完成形に近いラフドローイングですが、なんとか埋め込むことに成功しました。」
砂原さん「これはデジタル?」
大西さん「デジタルですね。CADではないですけど。」
砂原さん「僕が初めてみたのはCADでしたね。」
大西さん「携帯はバータイプなんですけど、変形は割りかし凝ってみました。(実物を触りながら)ひねったり、回転させたり、展開させたり変形工程の種類を散りばめさせてもらってます。」
大西さん「忘れてはいけないのが、トランスフォーマーってキャラクターデザインなんです。プロダクトデザインという要素もあるんですけど、キャラクターデザインも重要。「誰だお前」ってキャラクターを作っちゃうと、それはトランスフォーマーじゃないってことになるので、トランスフォーマーの魂としてキャラクターの持つエッセンスを大事にしながらINFOBARトランスフォーマーに合うようにフィッティングさせてもらいました。」
大西さん「これは砂原さんに監修を送らせてもらったものです。どうでしたか?」
砂原さん「ガワはINFOBARなんですけど、CADで中が透けて見えるんですね。中身は普通バッテリー入ってたり、基盤が入ってたりするのが当たり前なんですけど、中が複雑な構造が見えてアガりました。」
大西さん「どういう反応が来るのかスゴイ怖かったです(笑)」
砂原さん「あのCADは感動しました。INFOBARはプロダクトとして塗料とか再現するのが大変なんですよね。そういう中でチャレンジされていて、構造としてもすごくて、特にボタンの割り方が感動的でした。ボタンどうするんだろうな、真ん中で割られたらやだな、と思ってたんですけど見事に。」
大西さん「ありがとうございます。これはチーム全体で出した提案で、INFOBARのキレイなクリアと塗装のボディとの2層なので、透明は割っちゃうと表面的にキレイじゃなくなっちゃうんですよね。その時点でINFOBARの美しいボディが台無しになるってことで、砂原先生にお叱りを受けるのも怖くてなんとかソリューションを生み出しました(笑)」
砂原さん「ほんとすごいな、と。そこがなかったら玩具っぽいなってなっちゃう。」
大西さん「修正の資料なんですけど、パネル同士がすごいかさなっているので、真四角のものから真四角のものって触れちゃって(変形でパーツが干渉して)パーツをずらしたりとかできないので、そこら辺を実際の立体を見ながら調整をしているところです。」
大西さん「(画面を見ながら)これは結構気に入っているイメージで、僕が作ったんですけど(笑)、トランスフォーマーのキーワードで「Robots In Disguise」というのがあって、実際に体現しているものかな、と思っていて。」
砂原さん「ポスターにしたいですね(笑)」
大西さん「ありがとうございます(笑)パッと見携帯電話だけど、レントゲンとかにあてると中はロボットの構造でした!みたいなところが今回面白いと思って、イメージを作らせていただきました。」
砂原さん「カマロとかだとリアルサイズじゃないから玩具かな、と思うけど、これは本当にリアルサイズなので、まさか中身が、という感動が味わえます。」
大西さん「実物が真横にあるので、ボタンの角度とか丸みとか今回は嘘がつけないというか…ちょうどINFOBARが出た時期が3DCADに移行していく間の時期でデータがなかった。」
砂原さん「CADでは作ってたんですよ。けど、データ自体残ってないし、データのやり取りがFAXとか(笑)逆に紙だからいろんな資料が残ってたりもするんですけど。」
大西さん「見本がモックしか無い中で、モデラーと一丸となって丸み(アール)だとか、洗い出していきました。」
砂原さん「すごいですよね、抜き勾配まで再現していて。」
大西さん「そうなんですよ。金型から抜くときに真四角だと抜けないんですね。よく見ていただくと分かるんですがちょっと角度がついてるんです。たい焼きみたいな感じですかね(笑)」
砂原さん「そうそう。プッチンプリンとかね(笑)」
大西さん「実際にモックができまして、僕の指でこれは違う、とかやっていったんですけど、モデラーの人も超エース級の人にやってもらっているので相当な修正はなかったんですが、普段だったらやばかったな、と。データ上合っていても人間のフィーリングって全然ちがうじゃないですか。それをこう実際に人間の手で触って細かいところを調整していきました。」
大西さん「今回おもしろかったのが、いつものトランスフォーマーだったらバトル的な要素でガンやブレードもってたりして戦うぞ!とうのがイメージとして上がるんですけど、今回はつかれたおっちゃんみたいな(笑)いつもと違って武器を持たずにミニ携帯をアクセサリーとして持たせてもらっているんですけど、非バトルみたいな日常的な要素をもたらしたくて、椅子に座ったら公園で座っているサラリーマンのおっちゃんみたいなイメージもいいのかなって写真を撮ってるときに思って。」
砂原さん「ゆるくていいですね。持っているのがスマホ版のINFOBARというのも(笑)」
大西さん「哀愁若干漂うところも。マーケッターの人に気に入ってもらえて、実際にイメージとして使っていただいてるという感じですね。で、この立体を持って生産が始まるんですが、これも砂原さんに監修をうけてます。どうでしたか?図面とも違ってましたよね印象的に。」
砂原さん「そうそう。触れる状態になって、変形ができるのが感動的でした。まずどっから変形を開始するのかが言われないと分からない。」
大西さん「ここらへんからマーケティング的なところに入っていくんですけど、こういうイメージでオプティマスプライムとして相応しいカラーリングを検討していっています。これが実際に工場でこう塗って下さいという資料です。」
そして、大西さんよる変形デモンストレーション。小さいながら本当にいろんな要素が詰まった変形になっており、想像以上に楽しい変形になっていました。
大西さん「いつものトランスフォーマーだと、どこかきっかけというのがあるんですけどなかなか見つからないようになっています。取説ではしっかり出させてもらっています。(足部分の変形をしながら)こだわりというか、難しかったところで並行のパネル同士ってなかなか離れてくれないんですね。なので絶妙な隙間を調整させてもらっています。パンツのところも立体的にしたいので二重ヒンジで上手く立体的にさせるようにしています。頭も二重ヒンジにすることでより立体的にロボットになるようになっています。可動も深く曲がりますし、足首の接地もついていたり、腰も回転します。」
砂原さんのリクエストで、前で言っていたおじさんみたいに座らせることに。
砂原さん「お気に入りのポーズとかある?」
大西さん「座らせるポーズは気に入ってるんですが、司令官なのでぐっと踏み込んで、敵を倒すぞ!向かっていくぞ!というのがオプティマスというキャラクターとしては合っているのかな、と。携帯も自撮りのように持てるので、この子自体が写真を撮ってますよみたいな、プッって笑っていただけるようなところが一番狙っているところです。」
砂原さん「ストレートなボディがここまで立体的になるというのがまず感動。」
大西さん「ディテールラインもこだわったところで、是非みていただきたいポイントです。メカ生命体みたいなところも重要な要素で、実写映画アイテムっぽい深いディテールを細かく入れさせてもらっています。」
また、パワポの資料に戻り、次はロゴマークについて。左上から古い順にならんでいます。
大西さん「ブランドロゴの変遷です。INFOBARとトランスフォーマーのロゴを上手く組み合わせていったというところがあるんですが、なんか物足りないなっていうのが自分の中にあって。チームとして輪を作ってその中にみんなが集まってくるようなデザイン的要素があれば、よりいいロゴマークになるんじゃないか、というところで途中で円形のなかに全ての要素を入れていくというふうになっていきました。最終的に角が取れた大きな輪で結ばれたというところにロゴマークの思いがあります。最後に砂原さんに仕上げをやっていただいていい感じのロゴになったんじゃないかな、と。」
砂原さん「で、Tシャツになったと。」
大西さん「これね、僕がオリジナルで黙って作っちゃったんですけど(笑)」
大西さん「トランスフォーマーの面白ところで、キャラクターのパーソナリティを決めれるんですね。これがあるとよりキャラクターとして深みがますよ、と。これも実は僕が考えさせてもらっていて…」
砂原さん「これも大西さんが考えたんですね。」
大西さん「若干恥ずかしい要素があるんですけど(笑)バタ臭くて言うのも恥ずかしいので後で読んでほしいんですけど、「情熱の赤」とか大げさに表現するところがキャラクターデザインとして面白いのかな、と(笑)一番悩まされたのが、このあとまたオプティマスがカラーリング違い(ANNIN)で出てくるということで相当悩みました。」
大西さん「お知らせ機能も見逃せない機能になっていまして、スマホとペアリングできます。(実際にiPhoneとペアリングをして光らせながら)ここに新開発のスゴイ小さいBLEユニットが入ってまして…本当は既存の技術を使ったほうがコストがかからないし、デバッグ作業も楽に追われるとことなんですけど、(中に)入らない(笑)なので、専用に作る必要があって、コンパクトなBLEを新開発して入ってます。AndroidはOS的に標準でBLEに対応していないので、ちゃんとデザインして専用のアプリを開発しています。iOSの人にはないAndroidユーザーならではのおいしいところなので要チェックです。」
大西さん「ディスプレイカードも面白い要素で入れさせてもらっています。1アイテムごと4枚入ってまして、それぞれのキャラクターで別々になっています。見たいですか?(ポケットから取り出してデモンストレーション)「スケッチタイプ」のものはチームでも好評でした。」
砂原さん「自分でオリジナルで作ってもいいですよね。」
パッケージについて。画面には3体セットに付属する特製スリーブの画像が。実際のパッケージも登場。
砂原さん「箱のサイズも実際のINFOBARと同じ。」
三田さん「無題に大きい(笑)ここまで大きくする必要はないけど…(笑)」
砂原さん「中は何が入ってるの?」
大西さん「本体と取説とスタンドだけです(笑)」
三田さん「デザインも「au by KDDI」になっています。(今は)ロゴが変わったのに昔のままに(笑)」
大西さん「これ、大丈夫かな?と思ってたとこなんですけど(笑)au最新ロゴじゃなくて大丈夫ですか?ブランドマネージャーに起こられるんじゃないかなって(笑)」
三田さん「復刻なんで。みなさん、こっちのほうがいいですよね?(笑)(会場一同うなずく)」
砂原さん「お客さんが良いって言ったんで大丈夫。」
「INFOBAR OPTIMUS PRIME(ANNIN)」について。パーソナリティ案には「URTRA MAGNUS」の文字があり、当初はウルトラマグナスとして出す構想もあったことが伺えます。開発中の特別塗装のサンプルが登場。
大西さん「ANNIN、色が難しかったですね。真っ白なボディにどうあわせようと。トランスフォーマーでは白いキャラクターだとウルトラマグナスとかいるんですけど、今回実写映画もありますし、このファイアーパターンでクールなオプティマスプライムが出せるんじゃないかな、と。このファイアーとかどうですか?」
砂原さん「かっこいいですよ。」
大西さん「これからANNINの調色が大変…」
砂原さん「大変だと思いますよ。INFOBARも普通の白じゃなくて、ちょっとグレーがかかってる。実際見ると真っ白に見えますけど、真っ白にしちゃうと逆に本物っぽくなくなる、と。」
大西さん「INFOBARモードのときはロボット部分は全部隠れるようになってるし、ロボットにしたときに青やファイアーパターンが表に出るという驚きの要素になってるので、お買上げいただきたい。」
ここで大西さんのプレゼンテーションは終了。ここから実際に参加者が「INFOBARトランスフォーマー」を触れることに!大西さんから実際にレクチャーを受けるという、非常に贅沢な形で管理人もじっくり触ってみました。管理人の汚い手も写ってますがご愛嬌…
「INFOBAR OPTIMUS PRIME(NISHIKIGOI)」。パッと見は完全にINFOBARそのもの。ボタンの触り心地もとてもよいです(ボタン自体は押せません)。
INFOBARのモック(右)と比較。重さはさすがにバッテリーなど含まれないので軽いですが、質感などはかなり本物同様。
変形途中。日本オリジナル商品ということも合ってかパーツは繊細かつ、精度はかなり高い感じ。
ロボットモード。直線的なラインで構成されてはいるものの、携帯から立体的にボリュームが増える感じが面白く、しっかりトランスフォーマーになっていました!
「INFOBAR BUMBLEBEE (ICHIMATSU)。バンブルビーは結構クールな印象に。黒と黄色の組み合わせがいいですね。
みんなでテーブルを囲みながら、黙々と変形をさせたり、大西さんがBLEユニットの電池部分を見せてくれたり、成型される上で難しい部分の解説をしてくれたりしました。そして、最後にちょっとした質問コーナーが設けられました。
Q.「大西さんがトランスフォーマーを開発する上で、これだけは守っているこだわりみたいなものはありますか?」
大西さん「細かいところなんですが、どこかしらに変形のヒントを隠しているつもりです。(変形)はじめは探っていくのは難しいと思うのですが、ちょっと頑張れば「あ、ここにこれがある」みたいな謎解き的にヒントを隠すというところはこだわっているところです。」
Q.「プロジェクトの第2弾、第3弾とかの計画はありますか?INFOBAR2が一番好きなので…」
大西さん「反響次第というところですかね(笑)INFOBAR2いいですよね。」
三田さん「めちゃめちゃ売れて、お客さんから出せ出せと言っていただければ検討します。続くと良いな、と僕らも思っています。ツイッターなどでつぶやきまくって下さい(笑)」
Q.「どのくらいの年齢層の方が買うと計画されて、目標達成したときに実際に出たデータと合っていたか、予想外に広がりがあったのか教えて欲しい。」
砂原さん「トランスフォーマーファンとINFOBARファンと両方合わさっていた感じ。」
大西さん「狙いは相当近かったと思います。ただ、思っている以上にそれぞれのファンじゃない、「なんか面白そうだな」と取り組み自体に興味を持ってくれた方もいました。」
そんな感じで終始和やかムードで、予定の時間をいくらか過ぎたところでイベントは終了となりました。
最後に、イベント開始時におみやげ。「ケータイの形態学展」のパンフレットとステッカー、そしてメタコレ「オプティマスプライム(最後の騎士王 Ver.)」が参加者全員に配られました。
それと、大西さんに「MPM-3 バンブルビー」の箱にサインをしてもらいました…!バンブルビーの玩具そのものにサインを貰っている方もいて、それにも快く応えていらっしゃいました。実は大西さんのサインをもらうのは2回目だったり…(1回目はロストエイジ玩具発売カウントダウンイベント「トランスフォーマーセレブレーション2014」)。
ということで、「au×TRANSFORMERS PROJECT」舞台裏トークショーレポートでしたー!これまでもトランスフォーマー開発者によるトークイベントなどはおもちゃショーやその他のイベントでもありましたが、ここまで距離が近いイベントを管理人は知りません。しかも、その玩具を開発した人と共に実際に玩具を手にとって遊べたりと、一方通行ではない直接触れ合えるイベントとなっていたのがとても良かったです。募集期間が少なく、かつ平日の夜ということもあり、参加者が少なかった(もともと30人定員でしたが)のも幸いして、みんなじっくり発売前のINFOBARトランスフォーマーのサンプルを触れていたし(まさか触れるとは思っていなかったのでとても嬉しかった)、終始アットホームな感じのとてもよいイベントでした。なにより、大西さん、砂原さんのお話もとても面白くためになるもので、お二人の人柄あってのよい雰囲気だったようにも思います。特に大西さんはトランスフォーマーという枠を超えたプロダクトデザイナーとして表に出ることも多く、管理人も注目している方なので、そんな方のお話を直接聞くことができてとても貴重な時間を過ごすことができました!こんな良い条件のそろったイベントはとてもレアだとは思いますが、今後もこんなイベントがあれば是非参加したいです!
大西さんの活躍、最近は目覚しいものがありますね。
堅実だが、随所に驚きのある変形やデザインが散りばめられていて、触っていて楽しい作品が多いです。
特にMPM3 のバンブルビーは素晴らしかった。
蓮井さんの後継者かもしれませんね。