今日はマスターピースから「MP-41 ダイノボット (ビーストウォーズ)」をご紹介!その2はビーストモード&比較、アクション編!
ということで、マスターピース版「ダイノボット」レビューその2です!その2ではビーストモード、比較、そして可動&アクションを見ていきたいと思います!それでは早速いってみましょー!その1は以下からどうぞ!
【ビーストモード】
ビーストモード。「ラプター(ヴェロキラプトル)」に変形。こちらもロボットモード同様、劇中の見た目をしっかり再現。そして全身の爬虫類のような表皮の造形も気持ち悪いくらいリアルに再現されています。写真で見ると分割線が目立ちますが、ちゃんと面がつながるようにできているので立体でみるとそれほど気になりません。ロボットモード、ビーストモードをここまで両立させているのは本当に驚きで、変形は「ロストエイジ」版の「クラシックオプティマスプライム」のような内側から裏返すような感じで、ある意味劇中の内側からパーツが溢れ出してくる「変身!」を再現しているようにも感じます。
背面。シールドが変形してしっぽになるのですが、これまたなかなかのボリューム。お尻部分にはロボットモードの脚部がさすがに露出していますが、この辺りもただ配置しているだけではなく、しっかり変形で魅せてくれていることもあってか、これはこれで受け入れられるものになっています。ただ、良いことばかりだけではなくビーストモードでの欠点もあります。一番大きいのは自立が難しいこと。そもそもモチーフが二足歩行の恐竜ということもありバランスをとって立たせるのに苦労します。特に足首がクリック関節ではないので保持力が弱く、バランスが悪いとすぐ倒れます。ただ、ちゃんと立ったとしてもデザイン的に倒れやすいのは変わらず、そのために今回「TFパワーベース」が用意されています。
※ロボットモードの足の変形が間違っていました。後ほど写真を差し替えさせていただきます。画像差し替えました。
前面&背面。
側面。
ビーストモードでも表情の切り替えが可能。通常の目と、細目状態に切り替えられます。
口を開いて、舌も動かすことができます。また、上顎の歯は口を大きくあけることで引き出されるようになっています。
後ろ足の爪もすべて独立して可動します。けど、かなり尖っているので扱いには注意。特に特徴的な鉤爪はかなり鋭いです。爪もちゃんとテクスチャーが立体で再現されているのがすごいなあ。
ビーストモードでも「ディスクアダプター」を使ってゴールデンディスクを持たせることができます。
【比較】
続いて比較。まずは旧玩具版「ダイノボット」(初期版)(コメントで中期、もしくは後期版とご指摘いただきました)と。旧玩具は旧玩具で可動やギミックがよくできてはいるのですが、劇中と比べると大きさが他のキャラより小ぶり。管理人はビースト世代ではなく、当時はトランスフォーマーからも離れていたのですが、この進化を純粋に楽しめるリアルタイムでビーストウォーズを楽しんでいた世代の人がとても羨ましい…(自分にとってはそれが初代〜2010とかなわけですが…)!
ビーストモード。旧玩具はロボットモードの足の配置が「クリアパーツは心の目で透明にしてね」ってくらい大胆。「ビーストウォーズ」がアメリカで放送されたのは1996年ということで(日本は1997年)、1993年に公開された「ジュラシックパーク」でのラプトル人気がきっとモチーフに選ばれた理由なんだと思いますが、それを表すように玩具でも劇中でも「ジュラシックパーク」でも印象的だった後ろ足の鉤爪が再現されています。そして、本当は変形ヘンケイ版と比較したかったんですが、非所持でできず…マスターピースと比較したくて探していたんですがなかなかお高いのよね…
マスターピース「MP-32 コンボイ (ビーストウォーズ)」と。ビーストコンボイが発売されたのがもう2年近く前となり、さらにここからパーツの使い方や、解釈が進化している感じ。しかしビースコンボイは単品企画ものかと当初は思っていたんですが、まさかメインキャラを全部出す勢いとは…そして、今回遊んでたらコンボイの鼻先の塗装がけずれました…ショック!
ビーストモードでも。ビーストモードでもなかなかいいサイズ感。
マスターピース「MP-34 チータス (ビーストウォーズ)」と。ダイノボットのデカさが際立つ!こう見るとチータスはちょっとスタイル良すぎな感じもするかな…?
国内版ジェネレーションズ「ライノックス」(海外版のレビューはコチラ)とレジェンズ版「ラットル」も含めて。フィギュア王のインタビューで「(両陣営とも)メインキャラクターをマスターピースでずらりと並べたい」とあったので、きっとラットルとライノックスもいずれはマスターピースで出てくれるはず…!
ビーストモードでも。ラットルだけがやけにリアルだから、あのアニメの可愛い感じでの立体化が望まれます。きっとそうなるとレジェンズ版より小さくなるのかなあ…?
リクエストをいただいていた「MP-10 コンボイ」との比較。車と恐竜というのも大きいですが、この頃とはマスターピースの変形方法や解釈は大きく変わったよなあ…と感じます。
【可動・アクション】
可動はさすがマスターピースと言った感じでかなり優秀。ヒジなど2つの関節を同時に動かさなければいけないなど、特殊な箇所はありますが、各部にクリック関節が多用されていてかっちりポーズがきまります。…が、「その1」で言った様に、足首がちょっと不安。きっとなにか理由があると思うんですが、足首にもクリックを仕込んでほしかった。ただ、そうでなくとも胴体がぎっしり詰まって重たいので、窓がないケースや少し高い場所に飾る際はできればTFパワーベースを使うことをオススメします。以下、写真続きまーす。
ちなみに、「ダイノ・サーベル」は剣の根本で回せるようになっており、なんとなくではありますが劇中で剣が回転していたのを再現できます。
TFパワーベースをつかって。TFパワーベースはガッチリできているので重たいダイノボットでもしっかり保持してくれます。
こちらもリクエストをいただいた『メタルス』の第5話「やめます!」の1シーンの再現。「メタルスラットル」になんとか乗せることができます。しかも意外といいサイズ感。ちなみに管理人のメタルスラットルはジャンクで買ったものに入っていたロボットモードの手足のないものなので、ロボットモードにはできず…今度ちゃんとしたのを買おう…
ビーストモードでも。ビーストモードでは太ももと胴体を繋ぐ部分が動かないので意外と可動は制限される感じ。どっちにしろ2本足で立たせるのが難しい。重心が定まると意外とすんなりと立ってくれるんですが、時間が経つと倒れてしまう事が多いですね。
以上、マスターピースから「MP-41 ダイノボット (ビーストウォーズ)」でしたー!とにかく圧倒的なロボットモードの再現度!ビーストモードもよく劇中のイメージを再現しており、今にも藤原啓治さんの声が聞こえてきそうなほど。コンボイやチータスと絡めることで一気に家のビーストウォーズワールドが広がる感じも嬉しいです。変形も最近のマスターピースで流行り(?)の内側から裏返るような変形、もとい「変身」となっており(もしかするとあまりこの変形は好きじゃない人もいるかもですが)脚部の変形などこれまでにない触り心地になっているので、是非実物を触ってほしいです。両モードとも足首がちょっと弱いというのはあるのですが、それを見越してなのか「TFパワーベース」も非常に使い勝手のいい感じになっているので、破損防止のためにも活用をオススメします。なんたって高いしね…
そして高いと言えば、現時点で発売されている中では過去最高額のトランスフォーマーとなった訳ですが、実物を触ってみると「この出来ならば仕方がない」と思えます。ここ最近の通常ライン(ジェネレーションズや実写シリーズなど)は長らく続くコストカットの波に揉まれながら、設計者の経験とセンス、そして血の滲むような努力で安っぽく見えないように工夫されているのですが、今回のダイノボットは言ってみれば「コストカットという縛りがない状態で普通に作った」ような感じとでも言えばいいでしょうか。しっかりプラに厚みがあり、ピン打ちやネジで各部がしっかり固定された「一昔は当たり前だった」ような作りになっています(もちろんこの中でもかなり切り詰められているんでしょうが)。管理人的には変にコストカットをして中途半端なものになるよりは、「マスターピース」という名を冠している以上手を抜いては欲しくないので、今回のクオリティであればこの価格は仕方ないというのが正直なところです。ここ最近の新規のマスターピース全体に言えることなのですが、「高いお金を払ってもらっている分ちゃんと満足させる」という心意気のようなものも感じることができ、また、ジェネレーションズや実写系とはベクトルの違う変形、コンセプトが確立されてきており、今後の「MP-43 メガトロン(ビーストウォーズ)」や、「コンボイ Ver.3」、さらにその後に続くであろうマスターピースシリーズへの期待も自然と高まります。もちろんお財布にも限界があるので(もうだいぶボロボロですが…)、青天井で高額化するのはなんとしても避けて欲しいところではありますが、ある意味今回のダイノボットがクオリティと価格の指標になってくれるんじゃないかと思います。
ということで、今回のダイノボットは玩具としては非常に高額ではありつつも、その価格に見合った隙きのない素晴らしい出来になっています。管理人はビースト世代ではなく、あとから映像を見て好きになったクチで気の利いたレビューができず申し訳ないのですが、それでもこのダイノボットには十二分に満足することができたし、ビースト世代の人には更に楽しめるものになっているんじゃないかと思います。なかなか値段的に「オススメ!」とは言いにくい部分もあるのですが、ダイノボット好きであれば絶対に満足できるものになっていると思います!次の「MP-43 メガトロン(ビーストウォーズ)」も今からとても楽しみです!!
レビューお疲れ様です。えッ!?MP10コンボイ司令官とほとんど大きさに差がないじゃないですか!!ということは、ライノックスがマスターピースで出るとしたら、多分アイアンハイドやラチェットぐらいの大きさが妥当だと思いますから、ビーストコンボイってかなり小さいんですね。(実際MPビーストコンボイの大きさは、二人の肩にもギリギリ届いてない)つまり次に出てくるビーストメガトロンって、下手したらご先祖のMP36メガトロンよりも大きいのかも・・・!管理人様、もしビーストメガトロンのレビューをするなら、いつもはぶられてばかりなので、チータスとも比較してあげてください。とにかくレビューありがとうございます!