今日は「バズワージーバンブルビー(海外版)」から「オプティマスプライム(スタジオシリーズ)」をご紹介!
商品名 | 102BB オプティマスプライム(Optimus Prime) |
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シリーズ名 | バズワージーバンブルビー(スタジオシリーズ) |
クラス | ボイジャークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2023年6月 |
価格 | $34.99/Target限定 |
ということで、バズワージーバンブルビー版ボイジャークラス「オプティマスプライム」です!この「オプティマスプライム」は『トランスフォーマー/ビースト覚醒』に登場する姿を再現したもので、カテゴリーとしてはスタジオシリーズとなります。『ビースト覚醒』では「ビースト覚醒シリーズ」ですでに「ボイジャークラス オプティマスプライム」が発売されていますが、今回紹介するバズワージーバンブルビー版はそれとは全く異なる、より劇中の姿を忠実に再現したいつものスタジオシリーズとなっています。玩具としては実は「SS-30 オプティマスプライム」のパーシャルですが、共通しているのはタイヤとウインドウのクリアパーツのみで、その他の部分は新規造形です。海外では2023年7月にTarget限定で発売されるもので、2023年6月現在日本での発売の予定はありません。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。いつものバズワージーバンブルビーシリーズのフォーマット。シリーズナンバーは「102BB」。海外でも今のところ通常Waveで発売される予定はありません。
パッケージ横。イラストはこれまでも他の商品でも使われているもの。
台紙兼ディスプレイスタンドはペルーの町並み。
【ロボットモード】
ロボットモード。か、カッコイイ!圧倒的な劇中の見た目の再現度で、スタイルやディテールもかなり忠実に再現されていて、ここ最近のスタジオシリーズの中でも再現度という点では頭ひとつ抜きん出ているように感じます。「SS-30 オプティマスプライム」のパーシャルではありますが、共通しているのはタイヤと胸のクリアパーツのみで、ほぼ新規造形と言っても過言ではなく、しかも「SS-30」からの進化をこれでもかと感じさせてくれます。また、再現度だけではなく、ちゃんと変形しそうな玩具らしさを感じるのも大きなポイントで、ただかっこいだけじゃない玩具然とした魅力も感じます。
背面。後ろから見た脚部がなんともいい感じ。造形で再現されていない部分もパーツの配置でうまく密度感というか、それっぽさみたいなのを感じる作りになっています。
前面&背面。
側面。
頭部。頭部の再現度もかなり高い!細かく造形されてるし、目もちゃんと劇中のサイズ感で塗装されていてとてもカッコイイ。両肩のオートボットマークの主張が強いのもいいですね。
武器。まずは「エナジーブレード」。手の付け根部分に穴があって、そこに取り付けることで劇中の見た目を再現できます。左手にも同様に装着できます。
また、手に持つこともできるし、ブレードのサイドに突起があるので腕のサイドに取り付けることも可能です。ちなみにサイドの突起4mmくらいで、このオプティマス専用のサイズになっています。
もう一つは「ブラスター」。手首を変形させると突起が出てくるのでそこに取り付けます。右手にも取り付け可能。
武器は背中に取り付けておくことができます。
【ビークルモード】
ビークルモード。トラックに変形。劇中では「フレイトライナー FLA」のカスタム車に変形するのですが、今回はライセンスを取得していない玩具オリジナルのトラックになっています。上でも言いましたがウインドウ部分とタイヤは「SS-30」と同じものが使われています。再現度も劇中の実車のバランスをよく再現していて、特徴的なフロントのガードや大きな丸いタンクも存在感があっていい感じです。
背面。ロボットモードの再現度が高い分ビークルのリア部分に若干皺寄せがきている感じで、ロボットモードの脚部のタンク?が少し目立つ感じで配置されています。あと一回折り畳めたら!という感じですが、ハスブロのデザイナーSam Smith氏によれば、今回通常より少ない金型で作る必要があったようで、通常ボイジャークラスは金型が9個使われるところを、この「オプティマスプライム」は新規金型4つ+パーシャル分で作られているそう。
ただ、変形はしっかり凝ったものになっていて、キャブ部分は細かくかっちり変形できるし、肩の変形などは可動と見た目を両立するための工夫もあって、この辺は今までのオプティマス玩具では見たことのない作りになっています。金型が少ない影響があるとすればこのリア部分だけで、むしろパーツ分割は多く1つのパーツも無駄にせず変形に活用しているように感じます。あと何より、劇中での変形によく似たものになっているのが熱い!海外のTVスポットで披露されていたプライマルが放り投げて変形するシーンをほぼほぼ再現できます。
前面&背面。
側面。
引きはリア部分に取り付けておくことができます。ブレードは変形途中で取り付ける感じになっています。
【比較】
「ビースト覚醒」ボイジャークラス「オプティマスプライム」と。ボイジャークラス版(スタジオシリーズもボイジャークラスなのでややこしい…)もすごくいい玩具ではありますが、こうして並べてみるとやっぱりスタジオシリーズ版の再現度の高さが際立つし、大きさもだいぶ違っています。
ビークルモードでも。
パーシャルであるスタジオシリーズ『バンブルビー』版「オプティマスプライム」と。今回の「オプティマスプライム」も『バンブルビー』版も開発を担当したのはタカラトミーの大西裕弥氏。『バンブルビー』版も超偏見トランスフォーマーアワード2019で1位になるほどの傑作ではありますが、これを作って尚ここまで別物として進化させるのは本当にスゴイ。そもそも『バンブルビー』版は発売時期的にコンセプトアートがベースになっているようで、今見ると劇中のスタイルとはちょっと違った感じですが、今回は公開が1年延びたことが功を奏してか、映画の見た目にかなり近づけられています。この辺りは2007年のリーダーオプティマスから2011年のリベンジ版リーダーオプティマスへの進化を思い出すのですが、トランスフォーマーを集める面白さみたいなのを改めて感じさせてくれます。
ビークルモードでも。フロントの窓ガラスとタイヤが共通パーツになっているのが分かると思います。
マスターピースムービーシリーズ版「MPM-12 オプティマスプライム」と。今回のスタジオシリーズ版を初めて見たときにスタイルや肩の作りなどが似ていたので「MPM版の作りがベースになっているのかな?」と思っていたのですが、実物を触ってみるとパーツ配置こそ似ていますが、MPMの簡易版とか縮小版みたいな印象はほとんど感じません。あと、映画の中の『バンブルビー』版と『ビースト覚醒』の「オプティマスプライム」も結構スタイルが違っていて、『ビースト覚醒』版の方が角張った感じでよりG1っぽい印象になっているのですが、今回のスタジオシリーズ版はちゃんとその差も再現してくれているように感じます。
ビークルモードでも。将来的に『ビースト覚醒』版のMPMが出るのかな?
スタジオシリーズ『ビースト覚醒』版「バンブルビー」と。なかなかいいサイズ感!
ビークルモードでも。ビークルモードでは流石に「バンブルビー」が大きめ。
『ビースト覚醒』で敵となるスタジオシリーズ版「スカージ」&「バトルトラップ」とも。果たしてこのテラーコン達にオプティマスのどんな鉄槌が下るのか!?
ビークルモードでも。
【可動・アクション】
可動もかなり良好。可動にもこだわって作られている印象で、足首の横の可動は広いし、肘が二重関節でさらに手首も回ります。また、後述しますが股関節は近年のよく動くロボット系フィギュアや一部のマスターピースなどでもある関節ごと一段引き出せる仕組みになっていたり、肩周りもよくある肩のアーマーを軸に動かすものではなく、肩のブロックごと動かせるようになっていたりと、触っていて驚く箇所が多々ありました。以下、写真続きまーす。
股関節パーツが別になっていて一段引き出せるので立ち膝も余裕で決まるし、あと腹部も変形の影響で上半身を前に倒せちゃったりもします。
股関節は後ろから見るとこんな感じ。今後これが採用されるトランスフォーマー増えてくのかな?
足首もよく動くの大きく足を広げたポーズもしっかり決まります。
肩の動きもすごくいい。このおかげでちょっと怒り肩っぽい感じに自然にできてカッコイイ。予告編を見ながらポーズづけするのがすごく楽しいです。
フィギュアスタンド用の穴は今回なし。
以上、「バズワージーバンブルビー(海外版)」から「オプティマスプライム(スタジオシリーズ)」でしたー!まず最初に驚くのはやはりロボットモードの再現度で、頭身感や体型など忠実に再現されています。さらに可動にも力が入っていて、見た目と可動の相乗効果でここ最近のスタジオシリーズの中でも頭ひとつ飛び抜けたような印象を受けました。ビークルモードは他のボイジャークラスに比べて金型が少ない影響をリアの処理で若干感じるのは否めないのですが、再現度は決して低くはないし、また変形についてもプロセスが楽しい見どころの多い変形になっています。逆に金型の少なさは無駄のなさにも繋がっていて、あらゆるパーツが変形にも可動にも寄与するような形になっています。以前紹介したデラックスクラス「ホットロッド」でもこれと似たような感覚を味わったのですが、「ロボットモードのためのパーツ」、「ビークルモードのためのパーツ」に別れているのではなく、全部が両モードのためのパーツであり、それは遡ればG1初期の玩具が体現したいたものに通じるように感じました。これはどのトランスフォーマーでも簡単にできるものではないと思うし、ある意味制約が厳しかったからこそ研ぎ澄まされて出来たものだと感じます。あとは海外ではTarget限定ということもあり入手難易度が高めなので、是非とも日本で発売してほしい!というか、これを触らないのは絶対もったいないので沢山の人に遊んでみてほしいです!オススメ!
このオプティマスが出る時、「え!?マジでほs…あ…海外限定ね…」
とは思ったケド、薄々国内版のSSで出るんじゃないかと期待している今日この頃。