今日は「東京おもちゃショー2023」での「Robosen Japan」ブースの模様をご紹介！
2023年6月8日（木）から11日（日）にかけて開催された「東京おもちゃショー2023」レポート第3弾はROBOSEN JAPANブースの様子をお伝えします！Robosen Japanは完全自動変形ロボット「フラッグシップオプティマスプライム」や「エリートオプティマスプライム」でお馴染みの中国深セン市に本拠地を置くロボットメーカーRobosen Roboticsの日本支部となります。Robosen Japanとして初の東京おもちゃショーへの出展となり、商談見本市1日目にはRobosen Japanブースでプレス向けの発表会（記者会見）が開催されました。今回はブースと発表会の様子の紹介、そしてRobosen Japan担当者へのインタビューもありますので是非お楽しみください！それではいってみましょー！
「東京おもちゃショー2023」タカラトミーのトランスフォーマー展示についてのレポートは以下からどうぞ！
Robosen Japanブース
Robosen Japanブースには「フラッグシップオプティマスプライム」、新製品「バンブルビーパフォーマンス」がたくさん並べられており、西1ホールの入り口真横にブースがあることもあって、たくさんの人が足を止めていました。写真は商談見本市のものですが、一般公開日もブースはとても賑わっていました。
大量の「フラッグシップオプティマスプライム」と「バンブルビーパフォーマンス」。全てが連動して動くようにプログラミングされおり、一斉に動く姿は圧巻でした！
発売済みの「フラッグシッププティマスプライム」と「トレーラー」。
こちらも発売済みの「エリートオプティマスプライム」。
バンブルビーパフォーマンス
発売時期未定/価格未定
新製品である「バンブルビーパフォーマンス」。変形機能はありませんが、その分動きに特化されており、実際「オプティマスプライム」よりもとても滑らかに動いていました。音声はなんと『戦え！超ロボット生命体トランスフォーマー』の「バンブル」の声優である塩屋翼さんが担当！動画も撮影してきたので是非そちらもご覧ください。
実物を触らせてもらったのですが、黄色い部分はサラサラした感じのプラスチックで、各部のエッジも丸く処理されていて「フラッグシップオプティマスプライム」とはだいぶ質感が違いました。傷など気にせずガシガシ遊べそうで、実際かなり丈夫に作られている印象でした。
この動画を見ていただいて分かるように動きがとても滑らか！銃を撃った時の反動が再現されていたり、かなり細かな動作が可能なようでした。『マトリックス』の有名なポーズも披露しており、重心がリアルタイムで制御されているようです。また、音声が聞き取りにくく申し訳ないのですが、塩屋翼さんによる声も聞くことができます。
シグニチャーオプティマスプライム
発売時期未定/価格未定
『トランスフォーマー／ビースト覚醒』に登場する「オプティマスプライム」を再現したロボットトイ。こちらも変形機能はありませんが、精巧に細部まで再現されていました。二足歩行はできませんが、スタンドに固定された状態で様々な動きが可能とのこと。展示されているものはまだ試作段階ということで動きも限られ、音声もまだ聞けませんでしたが、製品にはピーター・カレン氏の声が収録されるとのことでした。
ブレード、斧、ポーズのついた手のパーツが付属。
コインも付属するようです。
プレス向け発表会（記者会見）
プレス向けの発表会（記者会見）はRobosen Japanのプレジデントであるトウ・ダモン（Tang Damon）さんの進行で行われました。
トウ・ダモンさん（以下敬称略）「本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます。Robosenはコンシューマー向けのロボットを開発しています。アメリカ、ヨーロッパ、日本、中国、韓国などの国々で展開しており、機械設計、サーボモーター、アルゴリズムを極力自社で開発し、ロボットの性能を最大限に引き出し、世界を魅了するロボット製品を送り出しています。世界初の完全自動変形ロボット「フラッグシップオプティマスプライム」は世界で発売し、多くの方々から非常に高い評価をいただいております。私たちの会社は、ロボット技術、人工知能、製品デザインと、さまざまな楽しみを作り出す技術を持っております。」
トウ「製品の観点で言えば、Robosenは4つのシリーズを持っております。その中でIP（タイトルやキャラクター）関連は「フラッグシップ」、「シグネチャー」、「パフォーマンス」があります。「フラッグシップ」はコレクター向けのハイスペックな製品で、完全自動変形、二足歩行など高度な動きができるロボットです。2つ目の「シグネチャー」は映画、アニメ、ゲームの中に登場するキャラクターを忠実に再現するシリーズで、オフィスや家の中でフィギュア的な感じで楽しめます。3つ目の「パフォーマンス」は家庭向けのシリーズで、二足歩行の機能があり、運動能力とバランス感覚に非常優れています。それ以外にIPではない「インテリジェンス」シリーズがあり、人工知能を使っており自由にコミュニケーションがとれ、運動能力も優れたロボットです。」
その後は発売済み商品の紹介。まずは当ブログでもレビューをした「フラッグシップオプティマスプライム」。
「フラッグシップオプティマスプライム」の縮小版「エリートオプティマスプライム」。ユーザーからの要望を受けて小型版を作成したとのことです。
トウ「今までロボットを開発していく中で世の中の優れた方々とコラボレーションを進めてまいりました。河森正治様とは先月から「プロダクト・イマジニアリング・パートナー」として、私たちの新しいロボットの構想とデザインに参加していただいています。メカデザイン業界の巨匠である河森正治様のアイディアや世界観、ストーリーテリングなど様々な考えを持っていらっしゃいます。世界中に多くのファンにも愛されており、今回のコラボレーションでは革新的な優れたロボットを作りたいと考えております。」
続いては新製品の発表。上でも画像で紹介した「シグニチャーオプティマスプライム」、「バンブルビーパフォーマンス」の紹介がありました。
トウ「『トランスフォーマー／ビースト覚醒』に登場する「オプティマスプライム」の姿をそのまま再現しています。実際に映画を見ていただければ想像以上に再現度が高いことが分かっていただけると思います。「シグニチャーシリーズ」は原作の姿を完全再現するシリーズということで、映画の中の歩行は再現しにくいため二足歩行は割愛しています。ですが、100以上のアクションが入っており、スタンドに固定された状態で色々な動きをしてくれます。」
トウ「強調したいことは、人工関節、自由にコントロールできるモーターがたくさん入っているので、細かい動きまで制御できるようになっています。また、プログラミング機能があり、ブロックベース、マニュアルの2種類が楽しめます。」
トウ「「バンブルビーパフォーマンス」は6月に予約を開始します。「オプティマスプライム」より若干小さくなりますが、動く能力がとても優れています。走行スピードも2種類あり、早くしたり遅くしたり自分で調整できます。そして、倒れても自動的に立ち上がる機能も入っています。」
トウ「「バンブルビー」には2種類のプログラミング機能があり、17個のサーボモーターが入っていて、動きの制御を細かく実現できるようになっています。またミニシアターという機能が入っていまして、Robosenの「オプティマスプライム」と連動しながら劇中のシーンを再現できます。「オプティマスプライム」と「バンブルビー」で会話ができ、会話に合わせていろんなポーズをカスタマイズできます。ですので2台をお持ちであれば、ご家庭でアニメの中のシーンを楽しむことができます。」
トウ「「バンブルビーパフォーマンス」には塩屋翼様の音声が収録されています。」
トウ「最後に、私たちのスローガンは「MAKE LIFE MORE FUN」、生活をより楽しくというモットーを持っています。これからも私たちは様々な技術的なチャレンジ、製品の開発を行ってまいりますので、ぜひおたのしみにしてください。本日はありがとうございました。」
管理人は時間が合わず参加できなかったのですが、この日午後にはブースに塩屋翼さんもいらっしゃったとのことでした。会いたかった…！
Robosen Japanプレジデントに直撃インタビュー！
最後に、Robosen Japanプレジデントのトウ・ダモンさんにインタビューをさせていただきました！日本での展開の手応えや、今後の展開についてお伺いしました！
――すでに「フラッグシップオプティマス」を発売して1年になり、その後も「トレーラーセット」、「エリートオプティマスプライム」を発売されましたが、日本のユーザーの反応はいかがだったでしょうか。
トウ・ダモンさん（以下トウ）：そうですね。日本のユーザー様からは非常にいい評価をいただいております。特にキャラクターの再現性、完全自動変形、音声認識、アプリコントロール、高度な動き、プログラミング、玄田哲章氏の音声収録などが挙げられています。「トレーラーセット」は、3日間で限定200セットが完売したこともユーザー様からのいい評価が背景にあると考えています。これは私たちRobosenにとっては励みになります。これからもユーザー様のご期待に応えられるようにいい商品を作っていきたいと思います。
――ワールドワイドでロボットトイを販売されてきた視点からみて、日本のマーケット、ユーザーについて感想などあればお聞かせ下さい。
トウ：日本のマーケットは少子高齢化が進んでいますが、子供だけではなく、大人でも楽しめるロボットトイが次々と登場し、ロボットトイの規模が拡大していると実感しております。ロボットトイの売れ行きは、いかにユーザー様のご要望に答えられるかに左右されています。製品のクオリティやアフターサービスはもちろん、長く飽きれずに遊んでいただくことは、非常に大事だと考えています。ユーザー様の視点から製品の機能を重視しつつ、多彩多様な楽しみ方を分かりやすく理解していただけるように工夫しないといけないと考えています。
――今回発表された「バンブルビーパフォーマンス」は変形しませんが、「トランスフォーマー」のキャラでありながら、あえて変形しないロボットトイとした狙いなどあればお聞かせ下さい。
トウ：「バンブルビーパフォーマンス」は弊社製品シリーズのなかの「パフォーマンス」シリーズに属します。変形構造がない代わりに、流暢な二足歩行や様々なアクションができる、優れた運動能力を重視するシリーズとなります。歩行スピードを調整したり、倒れても自動的に立ち上がったりすることができます。弊社製品の「オプティマスプライム」と連携しながら、ミニシアターで劇中のシーンを演出する機能も搭載されています。それに、音声制御やアプリコントロールもできるので、「動く！喋る！」バンブルビーを比較的手の届きやすい価格帯で消費者の皆様にお届けしたいと考えています。
――「バンブルビーパフォーマンス」では塩屋翼さんの完全新規ボイスを収録していますが、収録時のエピソードなどあればお聞かせ下さい。また、塩屋さんの演じた際のコメントなどあればお伺いしたいです。
トウ：塩屋翼さんに「バンブルビー」の音声収録を依頼した際、快諾していただきました。「バンブルビー」の色に合わせて黄色いTシャツを着て、当時のトランスフォーマーの台本も持って来てくださいました。「メガトロン」の発音については複数の音声パターンも用意していただきました。また、収録したあと「バンブルビーパフォーマンス」と共演したりして喜んでいただきました。塩屋さんの素晴らしい演技によって、「バンブルビー」の個性や魅力がより一層引き立つことになると確信しています。
――SNSなどの反応を見ると「オプティマスプライム」や「バンブルビー」を日本名で発売してほしいという意見をよく見ますが、やはり日本名で出すのは難しいでしょうか。
トウ：日本名で発売してほしいとよく伺っています。皆様のご意見に感謝申し上げます。グローバルに製品を展開していますので、グローバル的に名称を統一する方針になっています。少しでも皆様のご要望に応えられるようにしたく、日本語音声で「バンブルビー」のほか「バンブル」でもウェイクアップできるように工夫しました。ぜひ楽しみにしてください。
――河森正治さんがプロダクト・イマジニアリング・パートナーに就任されましたが、就任の経緯などお聞かせいただけますでしょうか。また、今後どのような関わり方をされていくのでしょうか。トランスフォーマープロダクトにも関わっていくのでしょうか。
トウ：弊社は、「Make Life More Fun（生活をより楽しく）」といったミッションを遂行すべく、「Robot」＋「AI」＋「IP」といった要素を融合し、「From Screen To Reality（スクリーンからリアリティーへ）」を実現しようとしています。これは、まったく新しい発想、斬新なキャラクターデザインが求められています。河森さんは、日本を代表するクリエイターの一人であり、独自のアイデア、世界観、ストーリーテリング、優れたキャラクターデザイン、緻密なディテール、美しい映像表現などで知られています。一緒に何かできないかと声を掛けたとき、非常に興味を持って自分のアイデアを実現したいと語っていただきました。弊社としてはいままで蓄積してきたテクノロジーでそのアイデアを実現できると確信し、河森さんに新しいロボットの構想、設計に参画していただくこととなりました。河森さんと一緒により革新的で魅力的なロボットを生み出すことができると信じておりますのでご期待ください。
――今後の日本の展開について可能な範囲でお聞かせください。
トウ：日本はロボット王国、玩具王国と呼ばれています。アニメ、映画、ゲームなど非常に優れたコンテンツが次々と作り出されています。こういった社会において、どのようなバリューを提供したら喜んでくださるか、どのようなロボットトイを作ったら楽しんでいただけるかを常に考えています。弊社はロボットトイにおいて、フラッグシップシリーズ、シグネチャーシリーズ、パフォーマンスシリーズ、インテリジェンスシリーズといった製品のラインナップを持っています。これらの製品をそのまま日本に展開するわけではなく、日本市場に合わせて取捨選択し、日本の皆様のご要望を吸収しながらカスタマイズしていきたいと思います。トランスフォーマーなどのIPキャラクター製品のほか、弊社独自ブランドの製品も展開していきたいと思っており、年に3種類以上の製品を発売したいと考えています。ぜひご期待ください。
――ありがとうございました。
以上、「東京おもちゃショー2023」での「Robosen Japan」ブースレポートでしたー！Robosen Japanブースは商談見本市、一般公開日とも完全自動変形「オプティマスプライム」や「バンブルビーパフォーマンス」の動きに多くの人が足を止めていたのがとても印象的でした。また、「バンブルビーパフォーマンス」での塩屋翼さんの起用や、河森正治さんのプロダクト・イマジニアリング・パートナーの就任など、日本のロボットファン向けの施策も積極的で、Robosen Japanとして日本での展開を本気で始動するぞ！という意気込みも十分感じることができるブースだったと思います！