今日は「トランスフォーマージェネレーションズ レガシー エヴォリューション(海外版)」から 「コミックユニバース ターン」をご紹介!
商品名 | コミックユニバース ターン(Comic Universe Tarn) |
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シリーズ名 | ジェネレーションズ レガシー エヴォリューション |
クラス | ボイジャークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2022年12月 |
価格 | $33.99 |
というわけで、レガシー2年目の新シリーズ「レガシー エヴォリューション」からボイジャークラス「ターン」です!「ターン」はIDWコミック『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』に登場したディセプティコンの憲兵「DJD」のリーダーです。IDWコミックの中でも際立った設定や性格でとても人気なキャラクターではありますが、コミックオリジナルのキャラクターということもあってかこれまで玩具化されることはなく、今回のレガシー エヴォリューション版が初の玩具化となります!日本では2023年3月に「TL-26 ディセプティコンターン」として発売されます。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。レガシーと同じ箱の形ですが、ロゴが新しくなったり全体的に青系のデザインになっています。今回のエヴォリューションでは武器を組み替えて使う「エヴォフュージョン(トランスフォーマーが持つ自身のパワーで武器を強化進化させる技)」がメインのギミックになっていて、パッケージ裏にもロゴとともエヴォフュージョンで武器が強くなっている感じが描かれています。
イラスト面。
今回もQRコードから情報が見れるのですが、レガシーではパッケージ裏にあったものがエヴォリューションでは箱の上部にQRコードが移動しています。ちなみにこのレビューを書いている時点ではQRコードから読み取れるURLのページは公開されていません。
【ロボットモード】
ロボットモード。まさしく「ターン」!『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』で強烈なインパクトを残した「ターン」がようやく正式に変形玩具として出たことがとても嬉しい!ディセプティコンのマークを模した頭部や全身のカラーリングなど、ディセプティコンの権化のような存在で、コミック内でも「メガトロン」への忠誠心が高く、とても残忍なキャラクターでもあります。玩具はコミックの見た目をよく反映していて、塗装箇所も多く見栄えもとても良いです。ただ、レガシーからさらにコストカットが進んでいるようで、これまでのボイジャークラスと比べると若干ボリューム不足を感じるのも事実。肉抜き感もほとんどなく、みっちりはしているのですが何というか一回りコンパクトな印象を受けます。
背面。ガンダムっぽい背中の棒が特徴的。裏側も極力肉抜きが目立たないように作られています。
前面&背面。
側面。
バストアップ。顔もコミックの見た目をよく再現しています。この顔はマスクでコミックでは外した顔を見ることができますが、今回の玩具ではマスクを外すことができません。ボディは腹部がクリアパーツでできていて後ろから少し透けて光って見えるのがすごくかっこいいです。
目はクリアパーツでできていて、頭のてっぺんからライトで光を当てるとほんのり光ってくれます。
今回の「ターン」は拳の開閉ができます!指先が尖ってる感じがカッコイイ。
武器は腕の2連のカノン砲。左右の砲のパーツはクリアパーツでできていてこちらも光が透けるとエネルギーが満ちている感じに見えていい感じ。
パーツを組み替えて背中に取り付けられます。ちなみに左右の砲はコミックのデザイン通りにちゃんとデザインが作り分けられています。
さらに砲を2つ繋げて長距離砲のような感じにもできます。
【ビークルモード】
ビークルモード。惑星サイバトロンの戦車に変形。ビークルモードもコミック内の見た目をとてもよく反映していて再現度が高いです。前後に連なったキャタピラーがカッコイイですが、底面に車輪はなく転がし走行はできません。ビークルモードはさらにぎゅっとコンパクトになる感じで、ボイジャークラスとしてみると結構小ぶりに感じるかもしれません。
背面。後ろに伸びた金色部分がアクセントになっています。変形はロボットモードの意匠を最大限に生かした無駄のない変形になっています。また、コミックで少しだけ描かれている変形のパターンも取り入れられている感じなのもこだわりを感じます。
前面&背面。
背面。
砲台は旋回可能。
各部に5mm穴がたくさんあるので、武器を付け替えて遊ぶこともできます。
【比較】
IDW出身のキャラがまだあまりおらず、比較対象を何にするか迷ったのですが、コミックからの玩具化ということでレガシー版ボイジャークラス「ジアクサス」と。レガシーはユニバース関係なくキャラが選定されるので、これまで玩具化に恵まれなかった人気キャラが立体化されるのも大きな特徴。まさかウォーフォーサイバトロントリロジーが終わって次の年にこの2人が揃うとは思わないよね…ただ、写真ではあまり分からないと思いますが、この2人を並べて見るとエボリューションは本当にコストがより厳しくなっていることを実感します…
ビークルモードでも。ビークルモードでも極力コミックの見た目を再現してくれるのがすごくいいですね。ちなみにこの2つの開発はどちらもタカラトミーの大西裕弥氏が担当しています。
分かりやす比較としてアースライズ版リーダークラス「オプティマスプライム」と。オンゴーイング版のオプティマスもほしいなあ…
【可動・アクション】
可動は良好。肩が変形の関係で胴体側にヒンジがあるので、腕を横に広げる可動だけちょっと癖がある感じですが、四肢が長くスタイルがよいのでポーズもよく決まります。あとやっぱり手の開閉があると一気にポーズに表情がつくのもいいですね。以下、写真続きまーす。
足が長く、膝も深く曲がるので立ち膝も楽々。スーパーヒーロー着地もしっかりできます。
うーん、かっこいい…!時間かかってもいいからDJDのキャラが揃ったら嬉しいな…電気椅子に変形する「ケイオン」とか欲しいよ…!
今回のレガシー エヴォリューションでは武器遊びが「エヴォフュージョン」と名称がつけられていますが、武器を組み替えて遊ぶなんてことはこれまでも普通にあったこと…コストが厳しい中での子どもたちに興味を持ってもらうための苦肉の策というか、涙ぐましい努力というか、メーカーの苦労を感じるところでもあります…
ちなみに「ターン」は「変形依存症」であることも有名。ディセプティコン思想の権化でもあり、トランスフォーマーという世界観を最大限に活かして生み出された非常に純度の高い存在であると感じます。
お尻にフィギュアスタンド用の穴が用意されています。
以上、「トランスフォーマージェネレーションズ レガシー エヴォリューション(海外版)」から 「コミックユニバース ターン」でしたー!これまで玩具化に恵まれなかった「ターン」ですが、今回こうしてめちゃくちゃかっこよくまさに理想の姿で立体化されたことがとても嬉しい!IDWの見た目をとてもよく反映していて、スタイルも良く、変形も全身を使うような無駄のない作りでとてもスマートです。ただ、上でも言ってきたように、前シリーズのレガシーから比べるとさらにコストダウンされた感じがするのも間違いなく、そこは時勢もあり仕方ないと納得しつつも、もしもコストダウンされていなかったら…という思いはどうしても湧いてしまいます。とは言え、この「ターン」だけで見ればこれ以上のものはないと思えるし、かつてのような「コストダウンされたからチープ」のような感じはなく、本当に極限までそう見せないための努力や工夫がなされていて、これはタカラトミーのトランスフォーマーチームのセンスやひらめきがあってこそ乗り越えられているんだと感じます。
そして、もうひとつ残念だとすればIDWのコミックの翻訳版を出版していたヴィレッジブックスの事業終了で、この「ターン」が活躍するコミックを今後気軽に手に取れなくなってしまったと…ようやく日本でもIDWのコミックを読める環境ができたと思っていた矢先の出来事で本当にショックでした。区切りの良い『ダーク・サイバトロン』まで刊行してくれたのは不幸中の幸いですが、結局全て絶版になってしまうので、IDWコミックに気軽に触れられる機会が失われてしまったのは日本のトランスフォーマーファンにとって大きな損失であると感じています…この「ターン」は「ドリフト」と並びIDWコミックから生まれた代表的なキャラで、コミックを読めばさらにこの玩具の魅力が増すのは間違いないので、ぜひコミックと一緒に楽しんでみてください!と締めたかったなあ…!
マスクは外せないのね