今日は「トランスフォーマージェネレーションズ スタジオシリーズ(海外版)」から「ガルバトロン」をご紹介!
商品名 | 90 ガルバトロン(Galvatron) |
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シリーズ名 | スタジオシリーズ |
クラス | ボイジャークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2022年7月 |
価格 | $33.99 |
ということで、スタジオシリーズ版ボイジャークラス「ガルバトロン」です!「ガルバトロン」は実写映画第4作『トランスフォーマー/ロストエイジ』に登場した「KSI」が開発した人造トランスフォーマーのプロトタイプに旧トリロジーの「メガトロン」が乗り移った姿で「メガトロン」とは同一人物。公開当時もボイジャークラスとして発売されており、今回もボイジャークラスで完全新規造形でのリメイクとなります。日本でも2022年11月に「SS-93 ガルバトロン」として発売されます。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。海外のスタジオシリーズも早くも「90」…!海外では86シリーズは通しナンバーから外れているので、実際は100を超えた商品が発売されています。
台紙兼ディスプレイスタンド。物語後半の上海のシーンを再現したもので、「グリムロック」や「スティンガー」などと同じもの。
【ロボットモード】
ロボットモード。各部のブロック感は若干気になるものの、劇中のCGをもとに作られているということもあって、かなり細かくディテールが再現され、しっかり「ガルバトロン」になっています。また『ロストエイジ』時に発売されたボイジャークラスのような背負いものも一切なく、さらにビークルモードの意匠はほぼ見えず、一体ここからどうビークルになるのか全く想像できないほど。塗装も要所要所ではありますが、シルバーが綺麗でいい感じです。
背面。背中もスッキリしていて、さらに特徴的な胸と背中をつなぐ穴もしっかり造形されています(貫通はしていません)。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部も細かく造形され、塗り分けも細かく施されていてかなりリアルに再現されています。同じく胸回りも細かく作られています。
武器は右手のカノン砲。手に持たせる形で装着します。左手には装着不可(手の下側から持たせる形であれば可能です)。
もうひとつはビークルモード時に使用していたミサイルポッド。腕に装着可能です。
ミサイルランチャーは胸の中に収納しておくことができます。カノン砲は残念ながら一緒には入れることはできません。
【ビークルモード】
ビークルモード。フレイトライナー社アーゴシーに変形。正式にライセンスを取得したもので、カラーリングなども『ロストエイジ』に登場した姿をしっかり再現しています。フロントウインドウ部分はクリアパーツは使用されていませんが、光沢ある塗装で不自然なくウインドウに見えます。
背面。リア部分は足先部分が結構目立つ形で乗っかっていますが、ビークルモードのリアの薄さを優先したような感じなのかも。変形はロボットモードとビークルモードをまるっと裏返るようなパネルを多用した変形で、実写版ボイジャークラスの中でも細かくパーツが分割された変形になっています。全体的なパーツ配置はどことなくロストエイジ版を彷彿とさせつつ、特徴的だった背中の背負いものがまるっとなくなり、パタパタとパネルを開いたり畳んだり楽しい変形になっています。今回の「ガルバトロン」の開発を担当したのはスタジオシリーズ版「オプティマスプライム(バンブルビー)」や、シージ&アースライズ版「オプティマスプライム」を手掛けた大西裕弥氏。
前面&背面。
側面。
底面。リア部分にカノン砲を取り付けておくことができます。
また、キャブの底面のプレートを開けてその中にミサイルポッドを収納できます。
ミサイルポッドは劇中同様サイド部分に取り付け可能。
カノン砲もサイドに取り付け可能。
【比較】
2014年に発売されたロストエイジ版ボイジャークラス「AD22 ガルバトロン」と。発売からもう8年経っていますが、いまだにこのガルバトロン超えるインパクトのガワ変形はなかなか存在しないような…?ただ、劇中のあの変形を見れば真面目に変形させるほうが不正解なような気もしてくる…
ビークルモードでも。2014年版もフレイトライナー社のライセンスを取得しているのでどちらもなかなかの再現度ですが、今回のもののほうが丸みのある感じなどより正確に再現されているように感じます。
同じ『ロストエイジ』に登場したディセプティコンのメンバーであるスタジオシリーズ版デラックスクラス「ディセプティコンスティンガー」と。何気に『ロストエイジ』に登場したキャラの多くはスタジオシリーズ化されておらず、特にオートボット勢は「オプティマスプライム」含め今後楽しみなキャラが数多くいます。しかし、今回のガルバトロンを見ると、これがボイジャーでできる限界のようにも感じるので、オプティマスはリーダークラスで出ないと満足できるものにならなそうな予感…
ビークルモードでも。
【可動・アクション】
可動もいい感じで最近のジェネレーションズ系と同等に動いてくれます。肘は二重関節だし、足回りもこんな形ですが接地性もいい感じ。以下、写真続きまーす。
このレビューを機に久しぶりに『ロストエイジ』を観直したけれど、映画としてははちゃめちゃで面白いけど、あの3部作の後と考えると、もっといろいろできたんじゃないかな…と思ってしまいます。中国の宣伝のあからさま加減はもうマイケル・ベイのヤケクソ具合が分かるし、やっぱり「ガルバトロン」の変形はトランスフォーミウムの存在があったとしても、ちゃんとした変形にして欲しかったな…
造形だけですが、劇中で使用していた前腕のブレードも再現されています。
お尻にフィギュアスタンド用の穴が用意されています。
以上、「トランスフォーマージェネレーションズ スタジオシリーズ(海外版)」から「ガルバトロン」でしたー!元々の『ロストエイジ』に発売されたものが今も語り継がれるほどのガワ変形でしたが、その無念?をはらさんとするようなパタパタ変形で、ロボットモードはほぼガワが露出しない形になっています。また、去年のボイジャークラスよりもコストが厳しくなっているようにも感じるのですが、その中でギリギリのところまで攻めた作りのようにも感じ、今のボイジャークラスの限界というか、今後のボイジャークラスってこの大きさってもう無理なんじゃ…?とも感じてしまうほど(直近のヴェロシトロンスピーディア500コレクションの「オーバーライド」でもとても感じたのですが、それはまた別のレビューで…)。変形以外もロボットモードの再現度の高さは公式の写真よりもずっとかっこいいし、ビークルモードもリアにちょっと余計な部分もありますが、変形の楽しさもあり総合的にとても気に入っています!あとはこれと並べられる騎士の「オプティマスプライム」が早くスタジオシリーズで出てほしい(できればリーダークラスでみっちりしたやつ)!
レビューありがとうございます。
パネルを裏返す変形と聞きますと、先日レビューしていただいたMPMオプティマスを思い出しますね。AOE版も含めてですが、実写映画版のTFは変形前のスタイリッシュなビジュアルとと変形後のビークルのつじつまを合わせるための、デザイナーさんの苦労が窺えます。