今日は「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-9 オートボット ジャズ」(海外版)をご紹介!
商品名 | MPM-9 オートボット ジャズ(MPM-9 Autobot Jazz) |
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シリーズ名 | マスターピースムービーシリーズ |
クラス | – |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2019年9月 |
価格 | $89.99 |
ということで、マスターピースムービーシリーズ版「ジャズ」です!「ジャズ」は2007年に公開された実写映画第1作目『トランスフォーマー』に登場したオートボットの一人で、日本名では「マイスター」としておなじみのオートボットの副官となります。更に、作品中オートボットの中で唯一壮絶な死を遂げるということもあり、オプティマスの「オォゥ…ジャァズ」の名言と共に語り継がれる非常に人気の高いキャラクターということで、マスターピース化を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。しかも今回はそのネタをギミックとして入れ込んでしまうというから驚き…!今回紹介するのは海外版ですが、日本版も全く同じ仕様で発売されます(もし差があれば是非教えてください!)。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。「MPM-3 バンブルビー」や「MPM-5 バリケード」と同じ大きさ。面面には大きくポンティアックのロゴが配置されています。
箱の中はこんな感じ。
【ロボットモード】
ロボットモード。まさに映画そのままの姿のジャズが我が家に!これまでのジャズ玩具も名作揃いで、それぞれ違った魅力があったのですが、今回はさすがマスターピースといった貫禄で、スタイル、ディテールとも素晴らしい!ただのロボットではない実写版特有の生命体っぽさすら感じる事ができます(表現が難しいのですが、いい意味でかっちりしていない感じというか…)。シルバー部分は全面塗装で、さらに細部まで塗装が施されていることもあり、小さいながら圧倒的な存在感もあります。
背面。背中もしっかりデザインされているので、ガワ感もあまり感じません。手や足回りも複雑な変形を思わせながらも、後ろから見ても隙のない作りになっています。
前面&背面。
側面。横から見ると背中は結構ガワを背負っているのが分かります。
バストアップ。まずはバイザーオン。頭部もリアルに細部まで再現されています。バイザーは透明ですが、劇中では青(緑)っぽい感じだったから、色がついてても良かったかも。額部分にはオートボットマークがプリントされています。
バイザーオフ。バイザーは額部分を上に開けて収納可能。バイザー取った顔はちょっと怖いけど、これも忠実に再現されたもの。目はクリアパーツですが、集光ギミックはありません。
上半身。胸部も立体的にパーツが重なり、また腹部の造形も細かく、塗装もしっかり塗り分けされています。
手も劇中の独特な形状が再現されており、さらに各指がすべて独立して可動します。全部ピン留めされているので指が外れたりすることもありません。
上半身背面。背中はガワを背負いつつ、それを覆いかぶせるように造形されたパーツが配置されています。クリアパーツも使われてていい感じ。
下半身。股間の部分と、つま先と外側の接地する部分が金属パーツでできています。
下半身背面。かかとは劇中デザイン同様タイヤが配置されています。若干この影響があって後ろに倒れやすいのは仕方なし。また、お尻部分も変形で細かく造形が再現されています。こんなふうになってたんだ…
武器。おなじみバトルシールド。手の指をすぼめる形にして、そこに取り付けます。おそらくなのですが、外したものを取り付けておける場所はありません。
武器ではありませんが、付属物として「背骨」があります。
背中にボタンがあり、それを押すと上半身と下半身が分離します。
分離した上半身に背骨パーツを付けると、劇中でメガトロンに真っ二つにされたシーンを再現できます。オォゥ…
ちなみに、分離しない状態でも背中に背骨を装着でき、余剰がないようにもできます。どんな状態なんだ…
【サム・ウィトウィッキー&オールスパーク】
もう一つの付属品「サム・ウィトウィッキー&オールスパーク」。劇中終盤にオールスパークを持って逃げるサムが再現されています。雰囲気はかなり出てますが、顔の造形はほとんどなく、近くで見るとサム感は結構薄め。
背面。布のシワの感じとかかなりリアル。
ジャズと並べるとこんな感じ。ヴィレッジブックス刊「トランスフォーマー ムービーガイド」によるとジャズの身長が4.7mということなので、スケール感は合わせて作られてるように思われます。
『リベンジ』時に発売された「ヒューマンアライアンス バンブルビー」に付属していたサムと。ヒューマンアライアンス版はやけに顔が似てるんだよね…
【ビークルモード】
ビークルモード。ゼネラル・モーターズの「ポンティアック・ソルスティス」に変形。実車の丸っこい形状を忠実に再現しています。ボディのシルバー部分は前面塗装が施されており、ライト部分にはクリアパーツも使用されているのでカーモデルとしてのリッチ感もバッチリ。ただ、前輪のフェンダー部分にあるウインカーが塗装されていないのはちょっと残念。
背面。リアのウインドウもクリアパーツでガラスが再現されています。ブレーキランプもクリアパーツで作られているのもいいですね。できればナンバープレートもプリントで再現してほしかったかな。
変形はこれまでのヒューマンアライアンスやスタジオシリーズの変形パターンを踏襲しつつも、細かい部分もしっかり変形させるので工程は多め。胴体周りや、腕周りなどなかなか面白い変形になっています。腕周りは実写版第1作目のときのデラックスクラス版をなんとなく彷彿とさせてくれます。タイトな部分もなく、変形でストレスを感じることはほとんどないかな?
前面&背面。
側面。
底面。かなりぎっしり詰まっていて、大きさに反してずっしりした重さ。
武器を付けて。初代デラックスクラス版やスタジオシリーズ同様、リアウイング部分にシールドを取り付けます。
背面。シールドに背骨パーツを繋げられるので、背骨をなびかせながら走る感じになります。
【比較】
まずは2007年に『トランスフォーマー』が公開時に発売されたデラックスクラス版と(写真はムービー ザ ベスト版「MB-12 オートボットジャズ」)。このジャズは管理人がトランスフォーマーの沼にハマるきっかけになった玩具の1つでもあるので、非常に思い入れが強いのですが、今こうしてマスターピース版と比べてみると、体型こそ違いますがなかなかの再現度になっていることに気付かされます。
ビークルモードでも。ジャズのビークルモードはフロント部分の丸さが特徴なのですが、初代デラックスクラスはちょっとそれが薄め。
『リベンジ』時に発売された「RA-32 オートボットジャズ&レノックス少佐」の「ジャズ」と。ヒューマンアライアンスは今もプレミアが付く名作ですが、今回のマスターピースと比べるとさすがに月日の流れを感じます。
ビークルモードでも。色は今回のマスターピース版は結構明るめ。ただ、写真だと証明の影響でかなり明るいシルバーに見えますが、実物はもうちょっと落ち着いた感じになっています。
スタジオシリーズ版「SS-09 オートボットジャズ」と。変形パターンは一番近い感じ。
ビークルモードでも。
マスターピースムービーシリーズのオートボットのメンバーと。左が「MPM-6 アイアンハイド」、真ん中が「MPM-4 オプティマスプライム」、右が「MPM-3 バンブルビー」。マスターピースムービーシリーズが再開されて2年経ちますが、その一発目である「MPM-3 バンブルビー」と比べると、最近のものはより「再現度」に重点を置くようになったように感じます。あとは緑のアイツが来れば!!
ビークルモードでも。オプティマスだけちょっとスケール感小さめ。ちなみに、久しぶりにアイアンハイドを変形したらボンネットを固定するジョイントが折れてました…
【可動・アクション】
可動はマスターピースだけあってかなり柔軟に動いてくれます。ただ、足首はつま先とそこからつながった内側の接地部分しか稼働せず、外側の金属の接地部分はポーズによっては浮いてしまいます。また、個体差かもしれないのですが、管理人のものは股関節、膝の関節が緩めでした。とは言え、立たせられないと言うほどではないので、気になる人は調節する感じで良いと思います。それ以外は文句なしで、圧倒的な再現度なのでポーズをつけるのが楽しい!以下、写真続きまーす。
劇中と比べると肩幅がガワが折りたたまれている関係で、ちょっとそこだけゴツめかもしれないですが、個人的にはがっしりした体型になってかっこいいと思います。
指が大きく開くので、パッケージ裏の写真のように手だけで立たせることもできます。ただ、手の作りはそれほどがっしりしているわけではないので、この形で立たせるのは結構大変。
膝が二重関節になっていて、立ち膝も可能。
公式CGをイメージして。
こちらも公式CGに合わせて。
お尻にフィギュアスタンド用の穴があるのでそれを使って。かかとのタイヤがカッコイイ。
ジャズ「その程度かよ!」
メガトロン「真っ二つにしてくれる!」
何気に初めて観た時はこのシーンは衝撃だったよね…!
今回こうしてメガトロンと組み合わせて遊ぶことが売りのようになっていますが、メガトロンがジャスをちょうどよく持てるようには作られておらず(メガトロンの手には保持力は殆どなし)、劇中と同じような形をそのまま作るには写真のようにスタンドを使う必要があります。この辺は通常ラインのマスターピースだったら専用のスタンドなんか付きそうなところですが、この辺り方針の違いが感じられてある意味面白い。
サムと「MPM-8 メガトロン」。サムはどっちかと言うとメガトロンの付属物としてあったほうが自然だったような…まあ、ある意味今回のジャズはこのメガトロンとセットみたいな感じではありますが。
アイアンハイド「ジャズを救えなかった」
オプティマス「オォゥ…ジャァァズ…」
オプティマスはしっかりジャズを持てます。
以上、「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-9 オートボット ジャズ」(海外版)でしたー!ロボットモードの質感を含めた圧倒的な再現度と、マスターピースらしい適度に難易度のある変形が楽しく、小さいながら存在感抜群の玩具に仕上がっています!これと言った品質的な問題点もなく、そういう意味でも安心して遊べます。分離ギミックも最初はわざわざ死ぬシーンを再現するためにそこまでやるか?と思っていましたが、こうして他のキャラと組み合わせて遊ぶと楽しいし、分離自体が本体の遊びを邪魔するような作りではないので、そこも安心して良いかと思います。
また、最近のマスターピースムービーシリーズはスタジオシリーズの開発を経ていることもあってか、再現度や、変形が更に進化しています。しかも、本家マスターピース(G1やビーストウォーズ系)の最近の流れである裏返しやダミーを多用した超絶変形ではなく、実写シリーズならではのビークルのガワのパーツを極力生かした変形が玩具然としていているのも好印象。それがスタジオシリーズの上位版という感じになっていて、個人的に「理想のマスターピースとしてのあり方」になっていると感じています。以前に比べ品質も落ち着いてきているようなので、この調子でシリーズを支える一つの柱としてゆっくりでいいから続いていってほしい!そんな感じでマスターピースムービーシリーズの未来を感じさせてくれる良作なので、ジャズ好きならば是非購入してみてください!!日本版は11月2日発売です!
オォゥ…ジャァァズ…