今日は「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-4 オプティマスプライム」をご紹介!改修方法もあります!
商品名 | MPM-4 オプティマスプライム |
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シリーズ名 | |
クラス | マスターピースムービーシリーズ |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2017年9月16日 |
価格 | ¥15,000(税抜) |
ということで、マスターピースムービーシリーズ「オプティマスプライム」です!実写映画10周年を記念した商品となり、「MPM-3 バンブルビー」に続く新生マスターピースムービーシリーズ第2弾となります!姿は2007年に公開された実写映画第1作(とリベンジ)のオプティマスプライムの姿を再現したもの。今回のマスターピースムービーシリーズは通常のマスターピースシリーズとは異なり、全世界同時に展開される商品となっており、タカラトミーとハスブロの共同開発という体になっています。その影響もあり、対象年齢が15歳以上から8歳以上になっているのも大きな特徴。海外ではひと足早く7〜8月頃に発売されました。しかし、海外で発売された「MPM-4 オプティマスプライム」はパーツに歪みがあり、ビークルモードでしっかり変形できないという報告が世界中から上がる結果になってしまっていました。日本はそこから約2ヶ月後の発売となったわけですが、その不具合が果たして「直されているのか」、「直されていないのか」が非常に大きな問題になっていました。その間、日本ではワンフェスやトランスフォーマーFESなどが行われ、「MPM-4 オプティマスプライム」が展示される機会があり、グレーの成型色が海外版と若干異なることは明らかになったのですが、狙ってか狙わずかビークルモードにの展示はいずれもなく、さらに日本のファンをヤキモキさせる結果となりました。ということで、果たして日本版のビークルモードはどうだったのか!?詳しく書いていこうと思います!それではいってみましょー。
【パッケージ】
まずはパッケージ。大型のマスターピースによくある無駄にデカイ箱ではなく、かなりコンパクトなサイズ。ボイジャークラスの箱よりも一回り大きいくらいで日本の家屋事情にも優しい大きさになっています。デザインは海外版と同じですが、商品名などは日本語表記となっており、かつシールではなくちゃんと印刷された日本独自のパッケージになっています。裏面は大分シンプルというか、少々味気ない感じ。
箱の中はこんな感じでかなりスレスレまで収納されています。これからの大型マスターピースもこのくらいスペースなく入れて箱の大きさを小さくして欲しい…この他に、写真はありませんがバンブルビー同様変形方法のみを記した取扱説明書が1枚入っています。
【ロボットモード】
続いてロボットモード。いろいろ細かいところは気になりつつも素直にカッコイイ!これまで旧トリロジーのオプティマスと言えば、リベンジ時に発売されたリーダークラスの印象が強いのですが、そこから手足がすらっと延び一気に劇中のようなスタイリッシュな体型に!胸部と脚部のダイキャストパーツの存在感もあり、ムービーが10年続いたからこそ培われた技術が詰め込まれている感じがします。ただ、塗装が必要最低限になっており、成型色がメインなのは残念。
背面。パーツ配置はほぼリベンジ版リーダークラスと同じなのですが、電池ボックスがない分すっきりしており、また、後輪部分のカバーがコンパクトにまとまっているのでかなり印象が違って見えます。背面は前面よりもさらに塗装が簡略化されており、腕や太ももの裏はほぼグレーのみ。大きい分その面積が広いので結構気になります。
背面&前面。
左面&右面。
バストアップ。頭部デザインはこれまでの旧トリロジーの中では一番劇中のイメージに近いように思います。ただ、目の上下のラインが若干目立ちすぎてしまって目つきが少し悪い。胸部はたくさんのパーツが重なり合っていてかっこいいです。みぞおち部分のオートボットマークもかなり小さいですがしっかりプリントで再現されています。
続いてマスクオフ。マスクオフだと目の上下のラインがそれほど気にならない気がしますね。
マスクのオン/オフは差し替え無しで切り替えることができます。この切り替え方は「ロストエイジ」時に発売された「AD31 アーマーナイトオプティマスプライム」で搭載されたものと同じ。アーマーナイトのときは結構固めでやりにくかったけど、今回は首を大きく上にあげられるので開閉は楽です。
もう少し細かく見ていきましょう。まずは上半身。発売前は腹部の赤いファイヤーパターンのあるパーツがちょっと大きすぎるんじゃ…?と思っていたのですが、実物だとそれほど気にならず。腹部はダイキャストパーツになっており、無垢な感じの質感が雰囲気を出しています。
腕部分。手の平は指が可動しますが管理人のものは左の親指がひしゃげて取り付けられていました…粘りのあるパーツなのでなんとか直せましたが、かなりゆるく、ここだけピン留めされていないのでなくさないように注意しないと…あとは人差し指のみまっすぐ伸ばせますが、それ以外の指は固定なのが少し残念。また、腕部分、肩部分のデザインが他の部分と比べると再現性が低めで、リーダークラスと大差ない感じに。ここが違えばもう少しインパクトあったんじゃないかなあ。
上半身のギミックとして、腹部にオートボットの「リーダーのマトリクス」が収納されています。パタパタパーツを開いて行くのが重要なものを取り出す感じがしていいですね。「ダークサイド・ムーン」では実際に腹部から取り出すシーンがあり、それを再現できます(厳密にはオプティマスのデザインが違うけれども)。
「MP-10 コンボイ Ver.2.0」付属のマトリクスと比較。今回のマトリクスは結構小さめ。
続いて背中。こちらはかなりすっきりしたことで、リーダークラスに慣れ親しんだ人には結構驚きな箇所。後輪のカバーの処理も最初はちょっと違和感があったけど、実際のデザインを見てみると、確かにこの辺りに赤いパーツが有り、それを再現していることに気づき納得。
下半身。スネ部分と足の甲部分がダイキャストパーツになっており、その御蔭で下半身がかなりどっしりした感じになっています。内側の青いパーツとふくらはぎの青いパーツは下側を少し引き出してボリュームが出せるようになっているのですが、特に説明書には書かれていません。脚部の変形パターンも少し異なるものの、ほぼリーダークラスと同じ。個人的には太もも部分のタイヤが割れているのをマスターピースでは再現してほしかった…
続いて武器。まずは「イオンブラスター」。特にギミックはありません。グリップ部分にジョイントがあり、手のひらにしっかり固定できます。リーダークラスでは背中のタンクが変形するものもあるので(実際に劇中でも変形しています)、それがマスターピースでは再現されていないのはちょっと残念。あと銃口部分焦げ過ぎなんじゃ…
もうひとつエナジーブレードが左右用に2つ付属。手首を内側に移動させ、そこに現れる穴に接続します。ボリュームがあってかっこいい。
イオンブラスターとエナジーブレードを組み合わせて背中に取り付けることができます。
【ビークルモード】
続いてビークルモード。「ピータービルト・モデル379」に変形。前置きで書いたように海外版ではビークルモードがきっちり固定できないという問題がありました。結論から言うと、今回の日本版は何かしら改修された可能性はありますが、少なくとも管理人のものは満足できるものには至っていません。写真を見ていただいて分かるように、ボンネット部分からフロントガラス部分が浮いていたり、ドア部分に隙間ができてしまっています。ただ、全ての個体に起きているわけではなく、ものによってはちゃんと変形できるというから悔しい。これに関しては最後に回収方法も合わせて紹介します。話を戻して、この不具合を別とすると、ビークルの再現度としては全体のバランスは実は結構違っていて、本当はボンネット部分はもう少し短く、運転席の後ろの後部シャーシはもう少し横長になっています。実際の劇中のバランスになったらもっと今とは違う変形パターンにすることもできたんじゃないかと思うんですが、開発期間が短いとかでリーダークラスの変形パターンをある程度継承するに至ったとかなのかな…?
背面。後輪部分はボリュームが増え、こちらは実車のイメージに近くなっています。
前面&背面。フロントガラス部分はクリアパーツですが、中に運転席は再現されずディテールがあるのみ。ライト部分はダイキャストパーツにクリアパーツが埋め込まれてリアルな感じに。
側面。ガタツキが結構キツイ感じですが、最初のうちはこんな感じにしかならず絶望しました…
イオンブラスターとエナジーブレードを組み合わせたものを後部に取り付けることができます。
後輪側の牽引部分には「MP-10 コンボイ Ver.2.0」のトレーラーを取り付けることができます。
【比較】
リーダークラスオプティマスの中で一番新しい「MB-11 ムービー10thアニバーサリー オプティマスプライム」と比較。この「10th アニバーサリーオプティマス」はまさに完全版となるリーダークラスです。果たしてそれを超えることができるのか?というのが今回のマスターピースが発表されたときに思ったことでした。このリーダークラスタイプが発売されたのが8年前なので、さすがにスタイルや可動は今回の「MPM-4 オプティマスプライム」に軍配が上がりますが、遊びやすさ、塗装、武器、「MB-11」で追加されたボイスギミックなどひっくるめて考えると、「MB-11」のほうが言葉の意味的に「マスターピース」然しているんじゃないかと感じてしまいます。変形が似ているというのも大きく、そこから劇的に変形がしやすくなっているとかならともかく、あくまでリーダークラスの変形がベースになっているので大きく超えるというのが難しかったというのも原因かと思います。
デュアルモデルキット「DMK01 オプティマスプライム」と。DMKは「ダークサイド・ムーン」版のオプティマスがモデルなので細部は異なるのですが、劇中再現としては群を抜いています。今回の「MPM-4」はやっぱり腕周りが惜しいと思う…ちなみにデュアルモデルキットは久々に取り出したらパーツがポロポロはずれて取り扱いにかなり苦労しました…
「MPM-3 バンブルビー」と。サイズ感はとてもいい感じ。通常のマスターピースラインの「ロボットモードでのスケールを合わせる」、というのはムービーシリーズでも継承されているのかな…?ちなみに、実際の身長はオプティマスが8.5m、バンブルビーが4.9mということで、大分実際の身長比に合っているように思います。
ビークルモード。ビークルモードではバンブルビーがちょっと大きい感じではありますが、並べていてもそれほどは気になりません。
マスターピースということで「MP-10 コンボイ Ver.2.0」と。まさかムービーのマスターピースがこんなに早くでるなんて…
【可動・アクション】
可動は十分動いてくれて、このあたりはさすがマスターピースと言った感じ。ただ、せっかく腰が回るようになったのですが、干渉してそれほど回せないのは残念。それ以外はほぼ思い通りに動いてくれるように思います。脚部がダイキャストということもあり、安定感もよく、アクションフィギュアとしても十分。以下写真続きまーす。
フィギュアスタンド用の穴がお尻部分に2箇所あるので、それを使って。オプティマス自体が大きい&重いので補助として使っています。
公式CGをイメージして。バンブルビーもそうでしたが、可動がとても優秀なので、こうやってイメージCGや劇中のポーズ再現できるのはかなりポイント楽しい。
いろいろ劇中再現もはかどります。しかし、このヒューマンアライアンス人形の汎用性の高いこと。
ということで、レビューはここで一旦終了。続いて、ビークルモードの改修についてです!
【ビークルモード改修】
まずご注意いただきたいのが、今回管理人のオプティマスに起きている不具合は今出回っている全てにおいて起きているわけではないということ。ここで紹介する以外にも不具合がある個体もあるし、ほとんど不具合の起きていない個体もあるようです。なので、ここから紹介することをやっても直るとは限りませんし、やることで悪化する恐れもあります。もし改修を行う場合は、全て自己責任で何卒よろしくお願いします。
ということで、今回のビークルモードの合いの悪さはどこか1箇所を直せば良くなる、と言う単純なものではありませんでした…ここからは管理人の想像として聞いていただきたいのですが、今回対象年齢が8歳になったことで、破損を避けるためにヒンジ部分に粘度の高いプラスチックが使われています。それが製造段階で微妙に歪み(素材的に歪みやすい?)、その微妙な歪みが様々な部分にあることで不具合が起きているのではないか、というのが管理人の予想です。それを踏まえてまずはどこが直れば満足できるかを洗い出しました。
①ボンネットとフロントガラスの隙間ができ、ボンネットがツライチになるようにする。
②ドア部分の隙間をなくしツライチになるようにする。
③煙突部分の下側が下部から出る煙突部分と接続できるようにする(写真では合ってますが、他を直すとずれたり、逆側はもっと隙間ができていました)。
④Aピラー部分の隙間をなくす。管理人のものはいくら押し込んでもカッチリはまることはなく、大きく隙間ができています。
⑤リア部分の片方のタンクが青いパーツと接続ができるようにする。
ざっとみて管理人のオプティマスは上記の5つが大きな問題となっていました。ジョイントを削って調整すれば解消しそうな部分もありますが、それ以外は一体どこを直せばよくなるのかよく分かりませんでした。特に①に関しては途中まではちゃんとしているのに、いざビークルモードが完成するとズレが発生するという始末で、色んな部分が影響しているように思いました。ということで、まずは簡単なところから。
まずは④Aピラーの部分。ここは明らかにドア側の凸部分が凹に対してずれていたので上下を削って調整しました。そうすることでしっかりはめ込むことができるようになります。ただ、ここの根本の原因はジョイントではなくドア側のパーツとルーフを接続するグレーのパーツの歪みにあると思います。ただそこはピン留めされて外すことが困難だったので、ここはジョイントでしっかり固定できるようにすることで我慢します。クリアパーツなので、傷などに気をつけ、デザインナイフで少しずつ削ってははめてを繰り返しながら調整していきました。これによって②のドア部分の隙間も解消に近づきます。
つづいて⑤の接続部分。ここはタンク部分の凸は中央にくぼみがあり、削ってしまうとジョイントとしての保持力がなくなってしまいそうだったので、穴の方を調整しました。ここも少し削ってははめてを繰り返していきます。穴を拡張するのは少々難しく、デザインナイフでは傷がついたり、穴が不格好になったりしてしまうので、管理人は模型用のタガネを使用して削りました。
そして、問題の①。今回、ボンネット部分は(A)ロボット時に腕になる部分と、(B)腹部になる部分に別れています。原因を探るべく試行錯誤していると、この2つがお互いに干渉しあっているように感じました。上の画像を見ていただいて分かるように、(A)はボンネット部分のパーツが水平なのに対し、(B)は水平ではなく、ウインドウ部分が浮いてしまっています。複雑な変形をするトランスフォーマーは互いにかかる負荷で均衡を保つようなものも多く、このオプティマスもそれに当たります。ただ、(B)の部分が前と後ろ両方から押される力のほうが強く、結果浮いてしまうようでした。そして本当に1日かけて管理人がたどり着いた結論は以下。
・ネジが緩い
このオプティマスはネジ止め部分が非常に多いのですが、総じてどこもネジ止めに大分余裕を持っているように感じました。ということで、各部のネジを締め直しました。これにより各部の可動がきつくなることで固定しやすくなり、締め付けることで歪みも解消されるのでは?と考えました。ただ、ネジがナメやすく、また締めすぎるとパーツが白化するので慎重に締めすぎないように行います。
・自分の変形の仕方が悪い
そしてもう一つの大きな原因はこれです。ジョイント合いの悪さやパーツの歪みは確かにあるのですが、ポイントを押さえて変形させることでかなり改善できることがわかりました。以下、手順を説明します。
まずは、上半身と下半身をそれぞれ変形させます。上半身と下半身を組み合わせなければそれぞれはちゃんと変形するので、しっかり変形させましょう(管理人のものは少なくとも窓部分の改修は必須だったけれど)。特に上半身のボンネット部分は上の①と②が起きていないことを確認しながら変形します。もしドア部分がずれていたら、ドアの後側から指をいれて調整して隙間ができないようにします。
ボンネットがツライチ&ドアに隙間がないことを確認したら、運転席の後ろの後部シャーシ部分を閉じます。
上半身と下半身を合わせます。この場合、以下のジョイントが接続されているかを確認します。
左:膝のヒンジ部分と、膝アーマーを接続するジョイントがしっかり接続する。
右:腹部になるダイキャストパーツと薄いシルバーのパーツの凹凸をしっかりあわせる。このあとはこの部分がはずれないように上下から押さえながら変形させると安定します。
また、足の付根の接続部分をしっかり縮めます。そうすることで、黄色で丸をつけたジョイント部分が「なんとなく」合うようになります。この部分がカッチリ合うことはないので、あくまで「なんとなく」引っかかっているようであれば大丈夫です。
最後に前輪部分を接続します。接続したら、↑の部分をぐっと上下から押さえ込んであげるとよいです。
これでビークルモードの完成。ボンネット部分がツライチになり、フロントガラスとボンネットの間の隙間も解消されています。また、Aピラー部分もしっかり接続されています。
ドア部分もちゃんと隙間なく合わさり、煙突部分も下のパーツと接続できるようになっています(若干ズレはありますが…)。
ここまでちゃんと変形できれば、時間が経って勝手に外れる、なんてこともないと思います。また、何度も変形を繰り返えすことで、パーツが慣れてくるのか変形させやすくなるように思います(慣れもあると思いますが)。
以上、「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-4 オプティマスプライム」でしたー!不具合のある個体にあたると一気に評価が地の底まで下がり、逆にアタリを引けばまさに傑作となる玩具です。残念ながら管理人の購入したものはハズレだったので、届いて開けて遊んだとき本当に悲しい気持ちになりました…愚痴になりますが、「MPM-3 バンブルビー」同様、予約開始時の数が絞られており、結果予約合戦となり、そのせいで各お店では割引率もかなり低い状況が続きました。なので、管理人はほとんど割引がない状態で購入したというのもヘコむ大きな要因でした…次の日1日かけて調整するうちにちゃんと変形できるようになり、愛着も出ましたが、それにしてもこの個体差は酷いです。海外版であれだけ不具合報告があったのに、何故それが残る状態で日本でも発売してしまったのか…?マスターピースムービーシリーズがハスブロとタカラトミーの連名になっているところから察するに、恐らくできるだけ世界同時展開をするという企画だったのではないかと思いますが、買う人のことや、マスターピースというブランドのことを考えれば不具合が残ったまま発売するリスクのほうが高いのは明らかです。ムービー10周年記念と名を打っていることもあり、さらにムービーイヤーとなれば普段はトランスフォーマーにそれほど馴染みのない人たちが買う割合もいつもより高いでしょう。そういった人たちがもしでハズレを引いた場合、また次にトランスフォーマーを買ってくれるでしょうか…?また、上の改修方法で説明したように、変形の仕方でかなり改善される部分が多いのも事実。けれど、説明書にはビークル→ロボットのみの説明だけで、逆は記載がありません。管理人のものは明らかに改修が必要な部分があったのですが、そうでなくても説明したようなポイントを意識しなければかっちりした変形ができないと思います。
次に不具合がなかった場合の評価を考えてみたいと思います。まず、今回ロボットモードのプロポーション、可動は素晴らしいです。本当に惚れ惚れするほどかっこいいしよく動く!各関節もクリック関節で保持力もあり、劇中のポーズやイメージCGのポーズを付けられるのは感動です。けれど、肝心の変形がリーダークラスをベースにしたものにとどまってしまっていたことはやはり少し残念です。もちろん「リーダークラスからそう変えてくるか!」という箇所もあり、リーダークラスがあったこその驚きというものもあります。特に電池ボックスがなくなったことでの上半身の処理はかなり複雑ながらマトリクス収納ギミックをしっかり再現しているのは素晴らしい。けどやっぱり「マスターピース」と言うからには劇中の変形パターンをもっと取り入れた新しい変形を見たかったし、腕周りの処理ももっと劇中に寄せられたんじゃないかな?とも思います。また、各所の塗装も中途半端と言わざるを得なく、できればビークルで表に来る部分は「MPM-3 バンブルビー」に合わせて塗装にしてほしかったし、また薄いグレー(シルバー)の成型色もなんだか安っぽいから海外版のままでよかった。武器も少ないし、仕様面では「MB-11 ムービー10thアニバーサリー オプティマスプライム」のほうがマスターピースらしいと言わざるを得ません。
今回の「MPM-4 オプティマスプライム」はいろいろな意味で「急ぎすぎた」ように思います。ムービー10周年に合わせて展開する必要があった、実写映画がまだ盛り上がっているうちに発売する必要があった、アジアで展開する上で目玉となるアイテムが必要だった、きっといろんな理由があるのでしょう。けど、ファンは「マスターピースのオプティマスプライム」をどこまで待ち望んでいたでしょうか…?もちろん情報が出た時は興奮しました。けど、少し前に日本ではムービー10周年記念として完全版とも言える「MB-11 ムービー10thアニバーサリー オプティマスプライム」が出たし、「最後の騎士王」の展開では「TLK-15 キャリバーオプティマスプライム」が発売されています。しかもこの「MPM-4 オプティマスプライム」が発売される数日前には、同じ姿である「MB-17 オプティマスプライム リベンジバージョン」なんかも発表される始末…「MPM-3 バンブルビー」があのクオリティで出ているのであれば、間髪入れずに「MPM-4 オプティマスプライム」を出さなくてもファンは待ってくれるんじゃないでしょうか?そこで急いで不完全なものを出されては買う側もメーカーも幸せにはならないと思います。ということで、今回の「MPM-4 オプティマスプライム」はハズレをひいてもめげない、自己責任で改修できる方以外にはおすすめできません。
そして、Amazonではレビューの悪さを受けて値段がどんどん下がるという状況…↓発売日に買わなきゃよかったのか…?
なぜこうもMPMは残念なものばかりなのか。
バンブルビーはすごい良かったのに本当に何でこうなるのか…?それともバンブルビーが奇跡的に良いものだっただけなのか?
もうMPMは買いませんわ。