
今日は「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」から「C-77 サイバトロン/総司令官 ロディマスコンボイ(復刻版)」をご紹介!宇宙をひとつに!
商品名 | C-77 サイバトロン/総司令官 ロディマスコンボイ(復刻版) |
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シリーズ名 | 戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2001年 |
価格 | 3,850円(税込) |
ということで、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」から「ロディマスコンボイ」です!「ロディマスコンボイ」は1986年にアメリカで公開された『トランスフォーマー ザ・ムービー』から登場した「ホットロッド」がマトリクスを受け継いでサイバトロン総司令官となった姿。オリジナルの玩具である「C-77 ロディマスコンボイ」は1986年に発売されましたが、今回紹介するものは2001年に日本で復刻されたものとなります。スタジオシリーズで「ホットロッド」がリメイクされたり、この夏にはキングダムで「ロディマスプライム」としてリメイクされるその前に原点をおさらいということでレビューしていきたいと思います。それではいってみましょー!
【ロボットモード】

ロボットモード。残念ながらパッケージはなし。86年に発売されたものはアメリカと日本で若干異なっていて、大きいところではアメリカ版はホイール+ゴム製のタイヤだったのに対し、日本版はプラスチック製の一体成型のタイヤだったのですが、この2001年に日本で復刻されたものはゴム製タイヤが採用されています。「ロディマスコンボイ」の玩具は管理人が子供の頃に持っていたものということで非常に思い入れが深い玩具です。顔は今見ると決してかっこいいとは言えないし、『2010』からハスブロが作ったデザインを元に玩具が作られたこともあり(それ以前はダイアクロンなどからの流用が主だったので、「トランスフォーマー」として0から作られたのは『2010』組から)、なんだかツルッとしてるんですが、当時保育園児だった管理人にはそんなことはまったく関係なく、このロディマスコンボイは本当にかっこいいロボットとして写っていました。体の模様はほぼシールで再現されているのですが、胸のファイヤーパターンだけは最初から貼ってあり、それ以外は自分で貼る必要があります。

背面。特徴的な背中のウイングはビークルからの変形時は位置を付け替える必要があり、今のような「完全変形」はこの頃はそこまでこだわられていなかったのかもしれませんね。


前面&背面。


側面。

バストアップ。仏像のような悟りでも開きそうなリアルな造形の顔。頭が長いのもそれに拍車をかけているのかも?ちなみに『トランスフォーマージェネレーション2011 Vol.1』に掲載されている餘家氏と大野氏のインタビューによれば、設定はもっとシワのあるお爺さんのような顔だったのを、ハスブロに交渉して設定通りではなくてもよいことにしたんだとか…設定通りに作られていたら今頃どうなっていたか…ちなみにその設定画と思しきものは『トランスフォーマージェネレーション2021』に掲載されています。

武器「フォトン・エリミネーター」。身長にあったスラッとした武器でよく似合います。
【ビークルモード】

ビークルモード。トレーラートラックに変形。トレーラー部分はロボットとは別になっていて、ホットロッドのビークルモードにトレーラーが合体したような見た目。ウインドウがクリアパーツだったり、タイヤがゴム製だったり(アニメ放送時国内で発売されたものはプラスチック製)、エグゾーストパイプがメッキだったり、質感の違いがリッチで、ロボットモードとは打って変わって、それまでのトランスフォーマーらしさのようなものがよく出ています。あと、このまとまり具合がとても良い。管理人は子供の頃このビークルモードがとにかくかっこよく感じていて、今でも保育園で絵を描いたことを覚えています。

背面。サイドのファイヤーパターンのステッカーは最初から貼った状態で、上部のサイバトロンマークのあるシールは自分で貼る必要があります。


前面&背面。


側面。

本体部分とトレーラーを切り離すとこんな感じ。トレーラーに見えるグレー部分のジョイントで接続されます。ロディマスコンボイのほうにも後方下部に車輪があるので、それぞれで転がし走行ができます。

トレーラーの上部先端にはシークレットエンブレムが。

トレーラーを展開して「モビルディフェンサー」モード。コンテナを左右に開けて、中にはいっている砲台を起こして、サイドにシールドを装着します。シールドはこの状態以外だと余剰になってしまいます。ちなみにフォトン・エリミネーターもビークルモードでは余剰になって、この頃は余剰になることは気にされていなかった感じです。

背面。砲台を伸縮するときのカチカチ言う感じも好きだったなあ。

砲台を回転させてロディマスコンボイを乗せることが可能。アニメではトレーラーと一体になって変形していたり、かと思えば分離もしたりだったのですが、このコンテナのギミック自体は一度も触れられていなかったような…
【比較】

マトリクスを受け継ぐ前の姿である「ホットロッド」(Vintage G1版)(日本名:ホットロディマス)と。パワーアップ前のほうが強そうに見える気がしないでもないですが、もともとロディマスコンボイはもっと大型で変形ももっと手順の多いものが試作品として作られていました。しかし、急激な円高でお蔵入りになってしまったのだとか…それが商品化されていたらロディマスコンボイの未来はもっと違ったものだったかもしれない…

ビークルモードでも。ちなみにホットロッドとロディマスコンボイはどちらもタカラトミーの國弘高史氏が開発されています。最近では「ユニクロン」や「MPM-12 オプティマスプライム」を担当されていて、35年たった今も國弘さんが作った玩具に魅了され続けていることを考えるとなんだかすごいし、自分はこれでいいのか?と思わなくもない…

2009年に発売されたマスターピース版「MP-9 ロディマスコンボイ」と。顔に内蔵されているスプリングが経年で開いてきたのかヘルメットとマスクの間に隙間が…今あらためてこのマスターピースに触ると、最近の複雑なマスターピースに慣れてしまったのか、意外とすんなり変形できることに驚きます。ただ今でもホットロディマスとロディマスコンボイのコンパチはやっぱり無理があったんじゃないかと思います…

ビークルモードでも。マスターピースのアニメ再現度は圧倒的なんだけど、やっぱりちゃんと変形してこうなってほしかったなあ…

ユナイテッド版「UN23 ロディマスプライム」と。これはクラシックス版の「ホットロッド」のリカラーですが、当時これを「ロディマスプライム」と言い張って、トレーラ付きのロディマスコンボイが出ないことにだいぶ悲しみを感じました…

ビークルモードでも。

2018年に発売されたパワーオブザプライム版「ロディマスプライム」と。ジェネレーションズとしては念願の「ロディマスプライム」でした。ホットロッドとコンテナが合体することもあってかなり大きくアレンジも強めです。

ビークルモードでも。このトレーラー型がついにジェネレーションズで再現されたのが嬉しかったですね。
【可動・アクション】

可動は腕が動くのみ。膝が一見曲がりそうな見た目ですが、がっちり固定されています。つま先は金属パーツになっていた細長いボディをしっかり支えてくれます。以下、写真続きまーす。


当時はビデオを簡単に録ることもできず(そもそもビデオデッキがなかった…)、放送時間なんかもちゃんと把握していなかった保育園児の自分にとってはトランスフォーマーのアニメも一期一会なところがあって、正直「見た」という記憶があるだけで内容の記憶はほとんどなかったりします…その代わりに当時『テレビマガジン』を買ってもらっていたので、「コンボイが死んだ」ことは知っていまし、自分のトランスフォーマー像は玩具と『テレビマガジン』で描かれていたイラストたちがベースになっていたと感じます。


トランスフォーマー的にも『2010』組はそれまでのダイアクロンからの流用ではなく、はじめてトランスフォーマーとして0から作られたキャラクターということもあって、そういう意味では「プライマス」がなぜロディマスの顔になっているのもしっくりきたり。

以上、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」から「C-77 サイバトロン/総司令官 ロディマスコンボイ(復刻版)」でしたー!当時制作をしたタカラトミーの開発者のインタビューを読んでも、少なからず作りたかったものとは違う形になってしまったようで、劇中の扱い含め不遇の総司令官と言った感じですが、管理人的には大好きなキャラクターです。当時は出来がどうこうとか、似てないとかそんなことは全く気にならず、究極にカッコイイ玩具として勇気を与えてくれた思い出の玩具で、この頃の思い出があってこそ35年経った今でもこうして心を離さないのだと思います(それが良いのか悪いのかは置いておいて…)。そして、今回このロディマスコンボイをレビューしたのは、もうすぐキングダム版「ロディマスプライム」が日本でも発売されるため。どうしてもその前にこの管理人のトランスフォーマー体験の原初とでも言うべきG1版をしっかり振り返っておきたいと思ったのでした。管理人はひと足早く海外版を入手したので近日中にレビュー予定ですのでお楽しみに!
参考文献:
『トランスフォーマージェネレーション2011 Vol.1』(ミリオン出版)
『トランスフォーマージェネレーション2021』(竹書房)
この記事へのコメント
レビューありがとうございます!
当時小学生だった自分、田舎暮らしだったから当時自転車で片道1時間以上かけて買いに行った記憶が(笑)
色々ネタにされる老け顔ですが、劇中も老け顔だから目が細い以外、自分はそこまで違和感感じなかったかな。
足首にダイキャスト使われてるから、ズッシリとした重みに、エキゾーストパイプのメッキの豪華さ。
シンプルな変形なのにガラッとスタイル変わるのが楽しくて、当時一番遊んでたTFでした。
(ロディマスのビークルモードはどちらも格好良すぎて、全TFの中でもトップクラスだと思ってます。)
キングダム版は当時品以上に老け顔すぎて、まだ注文するか否か渋ってる自分…
キングダム版のレビューも楽しみにしています!
あらすじを知っていると、この顔はどーしても「総司令官やだわー、辞めたいわー」て見えるんですよね…。
今みてもビークルモードはかなり良いですね。
キャラを知らなかった頃は、ナマモノの顔がちょっとと思っていましたが、
アニメを見てからは大好きなキャラクターの一人になりました。
そうなんですよねー… トランスフォーマーってやっぱり『おもちゃが原作』だから、アニメばかりが原点なわけじゃないし、いろいろな周辺事情込みで当時の記憶だったりしますからねー…
だから最近のG1復刻路線自体は嬉しいものの、ちょっとニュアンスによるというか、ただただアニメの忠実再現ばかりされても、それはそれで、あんまり嬉しくなかったりとか、なんとも絶妙なんですよねー…
アニメの省略絵柄を立体物で忠実再現されても当時の脳内イメージとは違うわけだし、ノスタルジーを喚起しそうで喚起しない、愛がありそうに見えてなんだか他人事な感じのする映画バンブルビーも個人的には全然乗れなかったし…
けれども、ただただ、トイだけは、おもちゃだけは、一本魂がかよってる感じがするのは、やっぱり当時から連綿と丁寧なお仕事を続けてくださってる方々がいるからなんですかねー… すみません、なんだか取り留めないですが。
おふくろの味といいますか、三つ子の魂百までといいますか、
原体験ってやっぱり後々まで影響が残るもんですよね、TFに限らず
個人的には初めて買ったTFがバンブルで、しかも箱から出すと赤かったので
「まあアニメとおもちゃって違うもんだよね」と妙に納得したものでしたw
自分はビーストかカーロボが初TFだから、初代のアニメと違いすぎるおもちゃ当時の子供には受け入れられたのか気になってたけど、みんなしっかり脳内で保管してたのね
こういう玩具が進化して、車のパーツを活かしつつ一部をダミーパーツでアニメ体系を再現してるwfcは最高だけど、マスターピースの複雑変形でむりやりアニメ再現はなんか違うよな気がするな
レビューありがとうございます。
そういえば当時、1つ下の従兄弟が得意げに
「コンボイ死んだんだよ!それで新しくロディマスコンボイがコンボイになるんだよ!」
(・ω・) …は??
えー、マジンガーZが退場して、来週からグレートマジンガーが始まる感じ??
いや、あれ?
声はマジンガーZだな!(CV:石丸博也さん)
みたいなやり取りをしたことを思い出します(。-_-。)
G1初期が好きな私は、ブラーもチャーも、正直造形が好みじゃなかったです。
でもロディマスとプレダキングには憧れましたねぇ・・・
もう小学校の高学年でしたし、玩具よりファミコンソフトに興味が移っていた時期でもあり、少年時代の脳裏に焼きついた最後のTFって感じ。
さてさて本作のレビューを読みつつ、今日はNetflixのアニメWFCでシージ 、アースライズを観ていました。
ロディマスが出たら嬉しい反面、オプティマスプライムはどうなるのか・・・
キングダム版のロディマスプライムは多分、傑作だと予感出来ますが、初代のロディマスコンボイの玩具もソレはソレで味わい深い造形でした。管理人様のロディマス愛が十二分に伝わって来たレビューでした。
ホットロディマスと比べて何となく復刻に恵まれてない気がする…(最後の復刻は2012年らしい)
過去に一度復刻された型は後年再復刻される率も高いしいつかヴィンテージG1枠で出ないかなぁ
あとメッキじゃなくて単なる金成型(申し訳ないが金プラはNG)か当時と色合いの違う金メッキでいいからまたプライマスとしても再版されないものか…
或いは昨今出たロディマスプライムのどれかのリカラーでプライマス出すか
ジェネセレ漫画読むとちょっと欲しくなった
レビューお疲れ様です!ついに初代ロディマスコンボイのレビューがきた!
管理人様の思い出話が読めて感無量です。
“当時保育園だった頃は本当にかっこいいロボットとして写っていた”
“砲台を伸縮するときのカチカチ言う感じも好き”
“ビークルモードがかっこよくて保育園で絵を描いた”
“アニメも一合一会な感覚で、雑誌で魅了されていた”
これ、すごく大事な視点ですよね。
おもちゃって、やっぱり子供が手にとる事が一番重要なので、造形の悪さとか、そんなものを大人の感覚であーだこーだと批評しても意味がないんだと思います。
もちろん子供の感覚はすぐに研ぎ澄まされていきますから、誰が何をかっこいいと思うのかは、子供だからこそ感想はてんでバラバラなのですが、それでも実際に手に触ったら夢中になって遊ぶのが子供の素敵な所だし、おもちゃの本来の目的はそれが果たせる事であって、それが達成できたのなら造形や可動の不便さなど些細な問題なのでしょう。
大人になった今だからこそ、忘れちゃいけない部分だと思っています。
私としては、当時はまだまだ前年度まで展開されていた造形のかっこいいG1玩具がまだまだ併用して売られていたこともあって、このロディマスコンボイは主人公なのにあんまりかっこよくないのはなんでだろう…?と不思議に思っていた記憶があります。
ロディマスよりもコンボイの色変え+合体機能のもつウルトラマグナスの方が圧倒的に魅力的に写っていたこともあったのですが…
そんな私も、このおっさん顔、短すぎる手、長すぎるくせに折り曲げの一切できない足、無くしやすい羽根パーツ諸々、コンテナに隠しただけの下半身という潔さなど、それらの欠点の数々は、巡り巡っていまでは最高に味わい深い魅力に写っていて、今ではなぜか大好きな玩具の一つになっています。
それは当時の設計者も、どんなものでも決して手は抜いていない、その時その時できることを精一杯つぎ込んで作ったものなんだ、という部分がしっかり出ているんだと思うのです。
KDロディマスの前にこのレビューが読めた事は良かった…もうすぐ日本でも発売ですね。やっと出てきた正統派リメイクです。KDロディマスの方も楽しみにしております。
更新お疲れ様です!
こうした幼少期の純粋な思い入れを聞くことは玩具趣味の醍醐味の一つですね。
素晴らしいレビューをありがとうございます。
リメイク前に原点のレビュー、とても面白いのでまた機会があれば見たく思います。
当時の玩具は未来感溢れるビークルモードが印象的でした。
ロボットモードは棒立ち以外できないというがっかり仕様でしたが、幼少の頃は「ロディマスコンボイである」ということからそれなりに遊んだものでした。
ホットロディマスの方がしっかりした出来だったことは当時から不思議には思っていましたが・・・
初めてトランスフォーマー として0から設計されたアイテムだからプライマスも似たデザインになってるっていう解釈とってもオシャレですね…
正直ロディマスはもっと扱い良くなって欲しいです。バンブルビー推しもまあ良いんだけどその前に………
不遇の新司令官、極端な体系に???となってしまいますが、管理人様もジョらえもんさんも書かれているように、設計までに色々なエピソードがあったんだろうなと思わされるトイですね。
そしてそれを手にした子どもたちにもたくさんのエピソード・思い出を残している。
大量生産トイの作り手ってこの点ではちょっとうらやましいとも思えますね。
ザ・ムービーからのキャラはムチャ変形が前提みたいな連中ばっかりなので、設計も相当苦労されたと思います。納期やら予算やら考えると・・・改めてスゴイ。
35年かけてやっと、大人も納得できるモノができあがる・・・これってもはや壮大な実験ですね笑
子どもにとっては可動とか変形のクオリティって実は優先度合いが低いですが、その子どもたちが大人になって、ネットを覚えて、あーだこうだレビューで文句言うからこそ今のこの完成度があるような感もあるので、なんとも言えない気持ちになりますが笑、管理人様もここの皆さんも「これでいい」と思いますよ。
「大人になったらトイにわくわくしちゃいけない」なんて価値観はもう過去のものになりつつあります!
大人になったらゴルフ・タバコ・釣り・麻雀・パチンコなんて決まってるのがそもそもおかしいんです!!
どれも好きくない!!笑
好きな人ごめんなさい!!
幼少期の当時は精悍なロボットがオッサン顔になってがっかりしたなぁ。
POTP版のコンセプトは好きなんだけど、合体した後がちょっとね〜
もう少しなんだよなぁ。
非正規の改造パーツでもあったらよかったんだけど。
>自分のトランスフォーマー像は玩具と『テレビマガジン』で描かれていたイラストたちがベースになっていたと感じます。
わかりみしかないです。
当時のスタジオOXが手がけたイラストだけが掲載されたムック本、
当時読みまくったのでボロボロになってますが、未だに持ってます。
このロディマスコンボイは当時品持ってましたが、同級生に借りパクされた悲しい思い出がw(貸したまま転校されたw)