
今日はミッシングリンクから「C-07 アーシー (プロトタイプ)」をご紹介!
商品名 | C-07 アーシー (プロトタイプ) |
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シリーズ | ミッシングリンク |
クラス | - |
メーカー | タカラトミー |
発売日 | 2025年年9月月27日日 |
価格 | 12,000円(税抜) |
ということで、ミッシングリンク版「アーシー(プロトタイプ)」です!この「アーシー」は『トランスフォーマー ザ・ムービー』や『2010』などに登場したサイバトロンの女性戦士。今回のミッシングリンク版は、幻の存在としてファンの間で語り継がれていた、G1期に作られた発泡スチロール製試作品をベースに、変形、可動を組み込んだものとなり、まさに待望の商品化となります。完全新規の玩具となり、今回は試作品の見た目をベースにした「C-07 アーシー(プロトタイプ)」と、アニメの見た目をイメージした「C-08 アーシー」の2種類が発売されています。今回は試作品を再現したプロトタイプ版をご紹介します。それではいってみましょー!
【パッケージ】


パッケージ。箱のサイズは「C-05 サンストリーカー」と同じ。イラストは新規ですが、特にイラストレーターの名前は書かれていません。背面は『2010』時期の玩具のパッケージに合わせたイラストになり、テックスペックも新たに設定されています。

箱の中はこんな感じで発泡スチロール製の中箱になっています。また、結構丈夫めな透明のプラスチック製の蓋も付いています。


コレクションカード。「C-07」は1986年前期フォーマットのデザインを踏襲したものになっています。

「C-07」と「C-08」には共通のシールが付属。他のミッシングリンクは昔シールだった部分が造形+プリントになっていますが、今回はそもそもオリジナルが試作品しか存在しないので、「試作品の見た目」にないものは再現されていません。

紙ものはこの他に説明書と、カタログVOL.3が付属します。
【ロボットモード】

ロボットモード。ついにG1の「アーシー」玩具がついにこの手に!G1当時、ロボットモードとビークルモードそれぞれの発泡スチロール製の試作品が作られつつも製品化に至らなかったもので、今回のミッシングリンクはその「試作品の写真」を再現する形で変形を加え、さらにフルポーザブルの可動をプラスしたものになります。見た目は試作品の姿を忠実に再現していて、色味もその試作品をベースとしているので、アニメの「アーシー」の雰囲気とは異なったものになっています。肩部分と足先が金属パーツになっていて、素材感も当時のG1玩具の雰囲気を再現したものになります。

背面。足先は金属パーツで、踵パーツも出せるようになってはいるものの、だいぶ足先が細いのであまり安定は良くありません。まあ、そのあたり含めてのG1玩具再現でもあるような気がする。


前面&背面。


側面。

バストアップ。頭部も当時の試作品の見た目を再現。ただ、これまで出ていた公式画像や、過去イベントで展示されていた試作品と比べると目が大きくなって、鼻や唇もより立体的になっていて、想像よりもずっと可愛らしい顔になっています。

武器は手持ちの「レーザーガン」。『ザ・ムービー』で使用した銃のデザインを踏襲したものになっています。

武器は背中の3mm穴に取り付けておくことが可能。G1玩具時にはこのあたりは全く考慮されていなかったので、このあたりは今回が初玩具だったからこそできる部分だと思います。
【ビークルモード】

ビークルモード。スーパーカーに変形。これも発泡スチロール製の試作品の写真を元に再現されたもので、アニメの見た目よりもフロント部分がシュッと長いフォルムになっています。ロボットモード同様、試作品の形状をかなり忠実に再現していて、全体的な質感もとても良好。底面には車輪が4輪ついていて、転がし走行が可能です。

背面。変形は当時の試作品では作られておらず、両モードの形状のみしか存在しませんでした。そのため、変形は今回のミッシングリンクで初めて組み込まれたものになります。なので、変形はジョイントでカッチリ固定されるクリアランスの高い現代的な感じで、レジェンズ版やスタジオシリーズ86版を彷彿とさせるものになっています。きっとこの辺はどこまでG1風にするか、そしてどこまで現代の変形に合わせるのか開発担当の方も悩んだところだと思うし、それが伝わってくる感じもします。特にビークルモード後部のパネルの処理はすごく今風で、おそらくG1時代に発売されていたらこうはならなかったと思うので、その辺りも「当時実際玩具化されていたらどうなっていたんだろう?」とか考えながら遊べるのも楽しいです。


前面&背面。


側面。

底面には武器を取り付けておくことができます。底面を見ると今のトランスフォーマー玩具らしい精度の高い作りになっているのが分かると思います。

武器はリアの左右にある3mm穴にも取り付けることができます。

フロント部分にはシークレットエンブレムが。指で擦ると温度で色が変化します。

運転席の中はこんな感じ。
【比較】

最新の「G1アーシー」玩具である、スタジオシリーズ86版「アーシー」と。変形パターンは結構似ていて、レジェンズ(スリリング30)版からの流れを組む形になっています。

ビークルモードでも。

ミッシングリンク版「C-05 サンストリーカー」と。元になるG1玩具があるとないとではやっぱりかなり違っていて、「サンストリーカー」は当時のあえて洗練されていない感じも再現されているわけですが、今回の「アーシー」は元から洗練された感じでだいぶ他のミッシングリンクとは違ったものであると感じます。

ビークルモードでも。

ミッシングリンク版「C-01 コンボイ」と。

ビークルモードでも。

トレーラーにもしっかり収納することができます。

ビンテージG1(海外で発売された復刻版)「ホットロッド」と(背中の変形忘れてしまっています…)。「アーシー」が発売されたとなると他の『2010』キャラのミッシングリンク化も期待しちゃうところ。「サンストリーカー」ができたんだから、きっとなんでも動かせるようにできるはず!

ビークルモードでも。
【可動・アクション】

可動はかなり優秀。ミッシングリンクの「もしフルポーザブルだったら?」のコンセプト通り、今のトランスフォーマーと遜色なく動いてくれます。変形の都合で腰は回りませんが、それ以外は可動箇所、可動範囲ともかなりしっかり作り込まれています。以下、写真続きまーす。


片膝立ちも可能。股間部分もよく動いてくれるし、足首もちゃんと動くので狙ったポーズが取りやすいです。



当時の試作品のポーズをイメージして。当時の発泡スチロールの試作品はもう現存しないようですが、きっと当時試作品を作った人も、まさか今になってそれが玩具化されるとは思わなかっただろうなあ。管理人もどこで見たかは忘れてしまったけど(初出はレーザーディスク封入の冊子だった模様)、この試作品アーシーの存在はずっと記憶には残っていたので、いまこうして現物(正確には違うけれど…)を遊べて感無量。ちなみに管理人的には当時は膝のタイヤの造形をちゃんとタイヤとして使おうとしていたんじゃないかと予想します。その可能性も考慮された上で今回の変形なんだと思いますが、あの「試作品アーシー」はその辺りをまだまだ想像できてしまう神秘的な存在と言えると思います。

腰部分にはフィギュアスタンド用の穴が用意されています。

以上、ミッシングリンクから「C-07 アーシー (プロトタイプ)」でしたー!かつて画像でだけ見たG1玩具としての「アーシー」が発売されたのはすごく嬉しいし、何よりミッシングリンクの可能性の広さを改めて感じさせてくれました!見た目は試作品通りで、金属を使った感じもG1玩具の雰囲気を表現しつつ、今風のかっちり系変形と可動が組み込まれていて、そのギャップがとても楽しい。立たせにくさはありますが、その辺りはポーズをつけていればそれほど気になりません。あとは顔も試作品で見た時よりずっと可愛くなっているのが嬉しかった!ただ、玩具としては成り立ちがものすごくマニアックで、他のミッシングリンクと比べてもかなりコアなファン向けの商品だと思います。なので、G1で玩具化されなかった歴史や、あの試作品の画像の存在を知らないと、単体の玩具としては物足りなさを感じてしまうかもしれません。そんなこんなで人を選ぶ玩具だとは思いますが、管理人としてはとても満足だし、こういうマニアックな玩具が発売されるブランドとしての成熟具合が嬉しくなりました!
この記事へのコメント
レビューありがとうございます
新旧(?)アーシーの並び立ちを見てると、ヒト型女性ロボの玩具として目指す方向が時代とともに変わっていったのと、それにどうしても伴うこととなったガワ変形の歴史も感じますね
試作原型が元ですが、本当にG1当時に販売されてたら、
脚はチャーの当時品くらい、棒立ちかつぶっとい脚になってたでしょうね。
当時基準だと、さすがに自力で立たせるのが難しい二足歩行型のロボット玩具は出さなかったと思うので。
見た目が昔のアメリカなキャリアウーマンな感じですね。
アーシー試作品の初出、もっとずっと前に何かの冊子にユニクロン試作品と一緒に載っていたような…ザ・ムービーが日本でチャリティー上映された時にもらった…?ザ・ムービー黙示録のVHS同梱…?記憶が曖昧だ…どっかにしまい込んだ気がするから探してみようかな
本で必ず「非変形」と書かれていたアーシーの変形するレビューを見る日が来るなんて思いませんでした。
試作品から微妙に顔が変わって美人になってる…?
逆にML版を元に、当時の試作品を当時風に商品化して架空のオリジナルを作って欲しい。