今日は「トランスフォーマージェネレーションズ キングダム(海外版)」から「ガルバトロン」をご紹介!
商品名 | WFC-K28 ガルバトロン(Galvatron) |
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シリーズ名 | ジェネレーションズ キングダム |
クラス | リーダークラス |
メーカー | Hasbro |
発売時期 | 2021年6月 |
価格 | $49.99 |
ということで、キングダム版リーダークラス「ガルバトロン」です!「ガルバトロン」は1986年にアメリカで公開された『トランスフォーマー ザ・ムービー』から登場したキャラクターで、「コンボイ」に破れた「メガトロン」を「ユニクロン」が復活させた姿。『2010』ではメガトロン時代とは打って変わった暴君と化し、味方すらも恐れさせる存在となりました。これまでもジェネレーションズ系ではユニバース(変形ヘンケイ)、タイタンズリターンで発売されており、リメイクとしては3回目。しかも今回はリーダークラスでの商品化です。日本でも2022年12月に「KD-16 ガルバトロン」として発売されます。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。
イラスト面。
【ロボットモード】
ロボットモード。「メガトロン」玩具は数あれど、その進化した姿である「ガルバトロン」玩具はこれまで意外と限られていましたが、ようやく純粋なG1ガルバトロンのリメイクと呼べるものが登場!デザインはG1のレトロな感じを残しつつディテールアップされ、体型もたくましくマッシブでカッコイイ!リーダークラスではありますが、サイズはそこまで大きくはなく、代わりに全身密度高く作られていて、みっちりどっしりしています。各部にウェザリングが施されていて、あまり目立つ感じではありませんが少し中途半端な感じもするかな?首からかけたマトリクスからはどことなく哀愁を感じます…
背面。背中もスッキリ。太ももやふくらはぎなども肉抜きはほとんどなく、ネジ止め、ピン留めもかなり多くリッチな作りになっています。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部もG1のデザインを強く意識したものになっていて、顔もなかなかカッコイイ。胸部は胸板が厚くたくましい感じがでていて、特徴的なお腹の腹筋?もしっかり赤く塗装で再現されています。肩の黒いパーツは自由に角度をつけることができますが、逆にカチッと留まる固定位置みたいなものはありません。
ちなみに、今回のガルバトロンは肩部分に組み間違いがあって、肩と胴体をつなぐパーツが本来と上下逆に取り付けられています。どうやらこの時期に海外で出回っている物はすべてこの組み方になっているようで、書籍『トランスフォーマージェネレーション2021』でもこの状態で紹介されています。こうなっているからと言って可動や変形には影響はなく、肩が少し下がって見えるだけなのでそこまでクリティカルな不具合ではないのが不幸中の幸いですが、今後発売される国内版では修正されるのか、これを正としてこのまま行くのかは分かりません。
武器。まずはカノン砲(直流電流レーザー)。先端部分はG1トイ同様クリアパーツでできていて、大きさもあるので見た目の迫力も十分。ちなみに腕についているキャタピラは肩パーツに固定することができるのですが固定したままだと腕の回転ができないので、ポーズを付ける際はキャタピラのジョイントをはずす必要があります。
前腕部分の5mm穴にももちろん取り付け可能。
もうひとつ手持ちの銃が付属。
2つに分離そしてそれぞれ持つことも可能。
背中に取り付けておくこともできます。説明書で書かれているのが左の取り付け位置ですが、右のように少し低い位置で取り付ける事もできます。
ちなみにこの銃は『ザ・ムービー』でガルバトロンたちが移動に使っていた宇宙船をイメージしたものになっています。「ユニクロン」にサイバトロンの船が付属していましたが、それと合わせて遊べるようになっています。
もうひとつの付属物として首にかけられる「マトリクス」が付属。これは『ザ・ムービー』で「ウルトラマグナス」から奪ったマトリクスを首からかけていたものの再現。チェーンは首からかけるだけで固定はできません。
首から外すとこんな感じ。右の写真のようにマトリクスとチェーンは取り外し可能。マトリクスはアースライズ版リーダークラス「オプティマスプライム」や、86シリーズ版ボイジャークラス「ホットロッド」に付属していたものと形状は同じ。
【ビークルモード】
ビークルモード。移動砲台に変形。G1同様の形状で『ザ・ムービー』では一撃で「スタースクリーム」を塵に変えました。ディテールアップされつつ、G1の映像にかなり似た感じで形状や配色を再現しているのがすごい。宇宙船を模した武器とマトリクスも取り付けることができ(ビークルモードではマトリクスを固定できます)、パッケージもこの形態でイラストが描かれています。ちなみにG1玩具では銃モードにも変形できましたが、今回のキングダム版は移動砲台にのみの変形になっています。無理やり見立てれば銃っぽくできなくはないですが、あくまで移動砲台の再現に注力されているように感じます。
背面。前方のキャタピラ部分と、後方の脚の裏に車輪が仕込まれているので転がし走行が可能。変形はリーダークラスだけあってステップ数も多いのですが、その分驚きも多い変形になっています。パーツ配置はG1トイと似ている感じですが、それに至る過程はものすごく進化していて、本当によくこんなパーツ移動を思いつくな、とため息が出てしまうほど。足の変形なども大胆ながらに気持ち良い。
前面&背面。
側面。
底面。後部の脚部分にも車輪がついています。
武器を外すとG1の姿に近づきます。ちなみに管理人は子供の頃にガルバトロンの玩具を持っていたんですが(ショックウェーブも持っていたから、音のなる銃が好きだったのかも…男の子はみんなそうか)、銃の音が独特だったことと、なぜか本体がなくなったあとも先端の部分だけずっと残ってたくらいしか覚えていないという…大人になってからは復刻版含め触ったことがないので、もしかすると触ったら記憶が呼び戻されるのかもしれない…
後方の脚を動かすことで全体の角度を変えることができます。
カノン砲部分を取り外すとこんな感じ。カノン砲は先端部分と土台部分を分離して取り付けます。
【比較】
2008年に発売された変形ヘンケイ版(海外ではユニバース)「D-06 ガルバトロン」と。はじめはデラックスクラスだったガルバトロンも回を重ねるごとにクラスアップしてリーダークラスとして発売されたのは感慨深い。
ビークルモードでも。この頃は今のようなG1回帰路線ではなく、変形モチーフもより当時の子供たちに分かりやすいものになっていました。元々はトリプルチェンジャーで移動砲台モードにも変形できる予定だったみたいですが、当時『アニメイテッド』で「ショックウェーブ」が多段変形することになり、コンセプトがカブるということでオミットされてしまった経緯が以前インタビューで語られていました。ただ、その名残はあるので頑張ればなんとなく再現できます。
2016年に発売されたレジェンズ版(海外ではタイタンズリターン版)「LG23 ガルバトロン」と。ヘッドマスターギミック付きではありますが、この頃はだいぶG1回帰が強くなってきていました。しかし、たった5年でさらに理想的なガルバトロンが出るなんてこの頃は全然想像できなかったなあ…というか、このガルバトロンでも十分満足していたはずなので、人の欲の深さというのは恐ろしいものです。
移動砲台モードで。レジェンズ版はこの他にも宇宙船モードにも変形できます。
アースライズ版ボイジャークラス「メガトロン」と。ガルバトロンはリーダークラスとしては小さめと言ってもボイジャークラスより頭一つ大きい。
『ザ・ムービー』で「ユニクロン」の手によってガルバトロンとともに再生されたメンバー。左がキングダム版ボイジャークラス「サイクロナス」、右がスタジオシリーズ版ボイジャークラス「スカージ」。シリーズをまたいで『ザ・ムービー』のキャラを出す強引なやり方ですが、おかげで理想の形で再現されたキャラたちが一気に出ちゃうという…なんという贅沢。ただ、やっぱりウォーフォーサイバトロンとスタジオシリーズは違うので、スタジオシリーズ版のガルバトロンとサイクロナス、ジェネレーションズのスカージも欲しくなってしまう。
スタジオシリーズ版ボイジャークラス「ホットロッド」と。こうしてみるとデザインの方向性の差というか、シリーズの差を結構感じますね。このあとキングダムでは「ロディマスプライム」が出るので、ガルバトロンと並べるのがすごく楽しみ!
スタジオシリーズ版「ホットロッド」のマトリクスと。全く同じ形状かと思いきや、こうしてみると微妙に違っています。
戦艦モチーフ銃と、「ユニクロン」に付属したサイバトロンたちの船。
【可動・アクション】
可動はこれまでのウォーフォーサイバトロン系と同じようにしっかり動いてくれます。手首も回るし、首もちょっとだけど上下の角度を付けられるのでポーズも決まりやすい。全体的にミッチリした作りで重たいのですが、かかとが伸びているので後ろに倒れやすいなどもありません。あと、関節の渋みがすごくいい感じで動かしていて気持ち良い!以下、写真続きまーす。
今回のガルバトロンの可動で気に入っているのが、足首を内側に曲げると丸で囲んだパーツが連動して動くこと。ハイエンドなロボットアクションフィギュアで見る内部フレームが連動して動くような感じになっています。ただ、この影響か若干足首の可動範囲がちょっと狭い…
大きなカノン砲が迫力があってカッコイイ!
マトリクスをつけて。贅沢を言えばホットロッドやロディマスプライムみたいに手が開けたらよかったな。
苦悶するメガトロン。ちなみに今回フィギュアスタンド用の穴がありません。あと、エフェクトパーツをつけるペグもなし。そんなに大事なものではないけど、シリーズで仕様がブレるのはちょっと気持ち悪いかも…
以上、「トランスフォーマージェネレーションズ キングダム(海外版)」から「ガルバトロン」でしたー!と、終わる前に「おまけ」として肩の組間違いを直してみたのでもう少々お付き合いください!
【おまけ:肩を直してみた】
ということで肩を直してみます。まず最初に言うと直すのは「大変」。かなりの力技だし、パーツも少なからず痛みます(写真のように白化したり、傷がついたりします…)。というのも、肩周りはピン打ちされていて、さらに肩だけではなく、その肩に取り付けられている二の腕部分もピンで3箇所も止められているのでかなり分解が困難(リーダークラスで作りがリッチになったことが仇に…)。なので、誰でもできるものではなく、さらに直したとしても若干の見た目の差なので、慣れていない方はそのままにしておいたほうがよいと思います(あとは国内版が正常なのを祈る…)。やり方としては至極シンプルで、マイナスドライバーなど無理やりこじ開けてピンを外して、さらに無理やり広げて腕をはずして、肩のジョイントパーツの上下を入れ替えて、腕を元に戻すだけ。ご存知ヲタファさんが動画で分かりやすく実践してくれているので、もし試してみたい方がいれば動画を参考に自己責任でお試し下さい!
ということで、組み間違いを直すとこんな感じ。左が改修前で、右が改修済み。見てもらって分かるように、肩と内側のパーツのラインがピッタリ合うようになるので、これが正しい形であることが分かります。
直した状態で。肩が少し上がったことでより自然な体型になりました。直す前でもボディと肩のラインが繋がる感じでマッチョに見えるので決して悪くないのですが、「間違い」であることは確かなので、やっぱりこっちがいいかな。
背面。後ろからみるとキャタピラ部分が上がる感じになるので見比べると結構印象が違いますね。
ビークルモードでも。ビークルモードではキャタピラ部分の角度が少し変わって体勢がちょっと低い感じになります。
背面。
基本的に変形にも可動にも影響はほぼないのですが、脇の下にディテールがくるようになっていて、腕を上げるとメカニックな部分が初めて見える感じで、こだわって作られているのが分かります。
以上、「トランスフォーマージェネレーションズ キングダム(海外版)」から「ガルバトロン」でしたー!大きさ的にはリーダークラスとしては小さめですが、その代わりにみっちりと中身の詰まった作りになっていて、同じキングダムのリーダークラスである「ウルトラマグナス」や「メガトロン(ビースト)」とは全然違うさわり心地になっています。そういう意味ではキングダムのリーダークラスはチャレンジに満ちたものになっていて、ウォーフォーサイバトロントリロジーのトリを飾るにふさわしいラインナップになっていると感じます。G1ガルバトロンとしては圧倒的な再現度だし、この作りのリッチさというか、堅牢さみたいなものはレビューの写真だけではなかなか伝わりにくい、まさに「More than meets the eye」な玩具だとおもうので是非実際に手に取ってもらいたいです。唯一残念なのは肩の組み間違いで、そこまでクリティカルな不具合ではないものの、良いものなのに「組み間違っている」という事実がやっぱり悲しい。国内版では改善させることを願います…ただ、それを抜きにしてもコレクションのなかの「新破壊大帝」として堂々と君臨できるものになっているのは間違いなし!オススメです!
なんか、なんかカッコいい、、、。ザ・ムービーでみるとそうでもないのに笑
ちょっと濃い目のカラーリングとディテールの妙でしょうね。おそらく。
いつから予約可能なのかなー