レビュー：TFスタジオシリーズ86（海外版） カップ

今日は「トランスフォーマージェネレーションズ スタジオシリーズ 86シリーズ」から「カップ」をご紹介！

ということで、スタジオシリーズからデラックスクラス「カップ」です！「カップ」は『トランスフォーマー ザ・ムービー』から登場したキャラで、日本では「チャー」の名前でおなじみです。その後、『2010』、『ザ☆ヘッドマスターズ』でも活躍しています。ジェネレーションズ系の玩具としては初代ジェネレーションズ（日本ではユナイテッド）と、タイタンズリターン（日本ではレジェンズ）で発売されており、リメイクとしては3度目となります。日本では2021年4月に「SS-61 カップ」として発売が予定されています。それではいってみましょー。

【パッケージ】

パッケージ。

台紙兼ディスプレイスタンドは惑星クインテッサでロボットヤリイカに遭遇するシーンが描かれています。ロディマスのソウブレードに腕が一本切り落とされています。「86シリーズ」は台紙がすごく手が込んでいて楽しい。

【ロボットモード】

ロボットモード。若干細身かな？という印象はありつつ、劇中のデザインをしっかり再現しています。ホットロディマス同様、各部のディテールはアニメよりも細かくアレンジされていて、特に胸周りが良い感じです。色分け、塗装もしっかりしていて、スタジオシリーズらしい再現度でこれまでのカップ玩具との違いを感じます。

背面。背中もスッキリ。肉抜き感も少なく、ホットロッドと比べても安っぽさなどは感じません。

前面＆背面。

側面。

バストアップ。顔は確かにチャーといえばチャーなんですが、ちょっと面長で痩けたような感じになっています。もうちょっとヘルメット側のボリュームがあればよかったのかな…？けど、顔自体はおじいちゃんキャラらしいいい味が出ていると思います。胸周りはシルバーで塗装された上にクリアパーツがかぶせてあるのがカッコイイ。

目はクリアパーツになっていて、集光ギミックが仕込まれています。久々の集光ギミック！

武器は小型の銃タイプのものがひとつ付属。G1時の設定的には旧式の「マスケットレーザー」。

もう一つの付属品は『ザ・ムービー』で「アリコン」にエネルゴンキューブをあげた際に出していた、エネルゴンキューブケース。エネルゴンキューブ部分がクリアになっています。劇中ではお腹のベルトがパカッと開いて取り出していましたが、今回の玩具では特に収納場所はありません（武器もロボットモードでは持たせる以外はできない…はず）。

今回のカップの最大？のギミックとして、手足が外れるようになっています。これは惑星クインテッサでロボットヤリイカにバラバラにされた状態を再現できるというもの。マスターピースムービーシリーズの「MPM-9 ジャズ」に通じるものを感じます…

手足はすべて5mmジョイントで接続されているので、ジェネレーションズのウォーフォーサイバトロントリロジーのギミックであるウェポナイズやアーマーアップが可能になっています。

【ビークルモード】

ビークルモード。サイバトロン星のピックアップトラックに変形。劇中の独特な形状が忠実に再現されています。後輪がG1の設定どおり下部に埋め込まれているのも珍しくて面白いし、ミゼットみたいなフォルムが可愛い。

背面。荷台部分も再現されてます。変形はホットロディマスほどではないにせよ、デラックスクラスとしては凝った作りになっていて、肩の軸をスライドして移動するあたりとか楽しい。こう見えて薄いパネルで覆っていくような感じで、この辺は見た目重視のスタジオシリーズっぽさを感じます。ただ、変形時に腕が外れることがよくあるのが難点…腕と足が外れるのはいいんだけど、もう少し外れにくくしてほしかったかな。

前面＆背面。

　側面。

武器とエネルゴンキューブケースはリア部分のサイドに取り付けることができます。

荷台部分は結構スペースがあって、荷物を乗せられます。左はキングダム版コアクラス「オプティマスプライム」、右はウォーフォーサイバトロン版「ウルトラマグナス」に付属するエネルゴンキューブ。

【比較】

2011年にジェネレーションズで発売された「カップ」と（日本ではユナイテッドシリーズとして発売）。G1からはだいぶアレンジが効いた感じではありますが、スプリングが仕込まれていたり、今のデラックスクラスとはだいぶコスト感が違うのが分かります。あと顔が怖い。

ビークルモード。地球のピックアップトラックに変形。この頃はG1そのままというのはむしろ避けられていてリアルな感じのビークルが選ばれていました。

レジェンズ版「LG46 ターゲットマスターチャー」と（海外ではタイタンズリターン）。レジェンズ版はタイタンズリターン版からよりG1の雰囲気に近づけてリデコ、リカラーが施されています。体型的にはこのレジェンズ版のほうがチャーっぽい気がする。

ビークルモードでも。レジェンズ版はだいぶG1のイメージを踏襲したものになっています。運転席にはヘッドマスターになったチャーが。

スタジオシリーズ86シリーズ版ボイジャークラス「ホットロッド」と。ホットロッドはボイジャークラスということで、アメリカでは10ドル値段が違いますが、大きさはほとんど同じ。この辺の作りの違いの差を見たりするのも楽しい。

ビークルモードでも。

【可動・アクション】

可動はとてもいい感じ。最近のウォーフォーサイバトロントリロジー系に合わせた可動箇所になっていて、各部よく動いてくれます。肘、膝の可動の仕方も気持ちいい。以下、写真続きまーす。

肘も深く曲げることができます。ちゃんとチャーなんだけど、やっぱり顔はもうちょっと丸っこい感じでもよかったなあ。

惑星クインテッサでのバラバラシーンの再現。水の中でロボットヤリイカい襲われてこの姿になるのですが、ブクブク泡を吐いていて、ロボットも息するのか…と思ったものです。

ロディマス「チャー、大丈夫か！？なんか言ってくれ！」
チャー「ああ…修理を頼む…ﾌﾞｸﾌﾞｸ」

その後、ロディマスに修理してもらって奥に進むと「アリコン」の大群に遭遇。
チャー「まあ、見とれ！宇宙はひとつ、皆兄弟じゃよ！バーウィップグラーナウィーピニボン！」
ロディマス「バーウィップグラーナウィーピニボン！？」

アリコン「バーウィップグラーナウィーピニボン？」

そして友好の印にエネルゴンキューブを配るチャー。
チャー「うわぇ〜！？乱暴な！？」
ロディマス「また高く付く挨拶だ！」
このシーンを再現したくてアリコンを4体揃えたんだけど、そのときは86シリーズが出るなんて知らなかったから、まさかこんなに早く再現できる日が来るとは思っていなかった…！

お尻にフィギュアスタンド用の穴があるのでそれを使って。足裏に5mm穴が設けられています。

以上、トランスフォーマージェネレーションズ スタジオシリーズ 86シリーズ」から「カップ」でしたー！『ザ・ムービー』や『2010』では外せないキャラで、これまでも何度かリメイクされてきましたが、今回はスタジオシリーズということもあって再現度はピカイチ。顔がちょっと面長で、若干劇中のイメージと違うのがちょっともったいないですが（とは言え場面に寄ってはこんな顔なんですが）、ビークルモードもイメージ通りで全体的な完成度はとても高いです。腕と脚が外れるギミックは面白いとは思いつつ、変形のときに腕が外れやすく、もうちょっと外れにくい工夫が欲しかったと思います。ただ、こんなおじいちゃんキャラもしっかりかっこいい変形玩具になるのはトランスフォーマーだからこそだと思うし、『ザ・ムービー』キャラがこのクオリティで揃っていくのはとても嬉しいです！