今日は「トランスフォーマースタジオシリーズ(国内版)」から「SS-30 オプティマスプライム(『バンブルビー』版)」をご紹介!
商品名 | SS-30 オプティマスプライム |
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シリーズ名 | スタジオシリーズ |
クラス | ボイジャークラス |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2019年4月6日 |
価格 | ¥4,500(税抜) |
※以下、映画『バンブルビー』のネタバレが多分に含まれますので、まだ鑑賞されていない方はご注意下さい。
ということで、スタジオシリーズ版ボイジャークラス「オプティマスプライム(『バンブルビー』版)」です!映画『バンブルビー』に登場したオプティマスプライムが早くもスタジオシリーズで登場!今回のオプティマスプライムは物語のラストで登場する地球のトラックをスキャンした、いわゆるアースモードでの立体化となります。映画『バンブルビー』では惑星サイバトロンでのトランスフォーマーたちはみんなG1のデザインをベースとしており、その中でもオプティマスプライムはG1の姿を一番色濃く反映していた訳ですが、そこからさらに地球でトラックをスキャンした姿はまさにコンボイそのもの。この「SS-30 オプティマスプライム」は前人気も非常に高く、発売を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか!海外では「38 オプティマスプライム」として同じ仕様でほぼ同時の発売となっています。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。イラストは今回用の書き下ろし。
台紙兼ディスプレイスタンド。オプティマスが登場するサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジがモチーフ。シンプル・マインズの「Don’t you」が聞こえてくる…
【ロボットモード】
ロボットモード。めちゃくちゃカッコイイ…!写真では伝わりにくいのですが、これまでの実写系ボイジャークラスとは一線を画する存在感!ちゃんとビークルのフロントウインドウを使った胸や、細かなパーツで組み上げられた脚部など、造形だけではないパーツの組み合わせによる密度感がすごい!実際、ぎっしりパーツが詰まっているので、持ったときのずっしり感もいい感じ。もうこれだけで「これ本当に変形しちゃうの?」というワクワク感が半端ありません。
背面。背中はすっきりしつつ、細かく造形されたパネルもカッコイイ。そして個人的にとても好きなのが脚部。太ももから膝下までの密度感がすごくいい!今まで通常ラインのボイジャークラスでこんなにいろんなパーツで構成された脚部ってあっただろうか…また、そのおかげもあって、肉抜きもほとんど見当たりません。
全面&背面。肘の関節がこれまであまり見たことのない処理で面白いですね。
側面。横から見たボリューム感もいい感じ。
バストアップ。顔は文句なしのかっこよさ!造形もかなり細かく、塗り分けもしっかりされています。胸部から腹部にかけての作りもすごい!なにげに一部がシルバーで塗装されてよりディテール感がアップしています。
先日、『バンブルビー』のVFXを担当したILMが公開したコンセプトアートの中にオプティマスのものも含まれています。左の大きいほうが惑星サイバトロンの姿、右の小さい方が地球での姿。なにげに結構違っていて、今回の「SS-30 オプティマスプライム」はこの右側の姿を再現したものになります。サイバトロン版もいつか出てくれるといいなあ。
武器は銃タイプのものがひとつ。劇中の映像を確認してみましたが、かなり忠実に再現されています。
銃の両サイドに5mm突起があり、背中に取り付けておくことができます。もちろんグリップを使って取り付けることもできます。
【ビークルモード】
ビークルモード。キャブオーバーエンジン型のトラックに変形。劇中ではフレイトライナーのトラックでしたが、今回は玩具オリジナルのデザインになっています。とは言いつつ、かなり劇中のイメージに近い箱型のトラックになっているんじゃないでしょうか。キャブ部分は背が高く作られていて、ちゃんと「大型のトラック」であることが分かるし、ワイパーやサイドミラー、リベットなども細かく造形されていて、劇中のビークルそのままとはいかない分、可能な限りリアルなトラックに見せよう、という想いが伝わってきます。
背面。リアの荷台部分もかなりしっかり作られています。オプティマス玩具の多くのリア部分はだいたい脚部が配置され、あまり細かな変形はせずになんとなく済まされてしまうものも多いのですが、このオプティマスはかなりしっかり変形をして、リアルなトラックに近づけられています。実際のトラックはフレームにタイヤと牽引のためのカプラがあるくらいなのですが、今回はそれをしっかり再現するという力の入れよう…すごい!
変形は手順が多いのですが、決して難しいということはなく、一度変形させてしまえば流れで覚えられると思います。また、今回腕の配置などG1トイを彷彿とさせるものになっているのも嬉しい。また、パネルを多用した最終的なまとめ方などは、最新のシージ版オプティマスを彷彿とさせる作りなのも面白い。展開したり、回転させたり、パタパタパーツを折りたたんだり、はめ込んだり、変形させるという行為そのものも楽しめます。
前面&背面。グリル部分の中央のパーツがちょっと傾いてしまうのが、他はツライチになる分ちょっと気になるかも?
側面。煙突が長いのも良い!というか、ちゃんと煙突長くできるんだ…
カプラ部分に武器を装着することができます。
上でも言ったリア部分。まずここがあの脚部から変形しているということがすごい。フレームで構成されているのが再現され、中央部分がちゃんと抜けていたりとリアルさが追求されています。
映画を見た人であればきっとトレーラーを牽引させたくなると思うのですが、残念ながら今の所このオプティマスにピッタリ合うトレーラーはなさそう。写真は『ダークサイド・ムーン』時に発売された「DA03 オプティマスプライム メックテックトレーラー」のトレーラーですが、接続はしておらず、ただ乗っけているだけ。
【比較】
続いて比較。まずは一応『バンブルビー』版の「オプティマスプライム」として作られた「レジェンダリーオプティマスプライム」。この「レジェンダリーオプティマスプライム」はタカラトミーの大野光仁氏が担当したことが明らかになっています(ベースの「クラシックオプティマスプライム」は小林弘典氏)。大野氏のインタビューによれば「レジェンダリーオプティマス」は日本の公開に合わせてコンセプトアートが出る前に企画、設計されたもののようです。そうなると「SS-30」のほうはより短い期間で作られたものということになるのかな?
ビークルモードでも。コンセプトアートがない時点でも、G1風のコンボイが出る、という情報はあったんだろうか…?
「レジェンダリーオプティマスプライム」のベースとなった「クラシックオプティマス」のリカラーであるムービー ザ ベスト版「MB-01 オプティマスプライム」と。
ビークルモードでも。こう比べるとウインドウの大きさや背の高さから今回のオプティマスは大型トラックとしてデザインされていることがよく分かります。
スタジオシリーズ版「SS-25 オプティマスプライム」と(画像は海外版)。
ビークルモードでも。ちなみに、「SS-25 オプティマスプライム」とトレーラーを連結するカプラの位置と高さが似ているので、今後発売される予定のスタジオシリーズ『ダークサイド・ムーン』版リーダークラスオプティマスのトレーラーは牽引できるんじゃないかと予想。
シージ版ボイジャークラス「SG-06 オプティマスプライム」と(画像は海外版)。まさかこんな短期間でG1コンボイチックな玩具が2種類も出るとは…しかもどっちも傑作!見た目は似てますが、同時期に出るものだからこそ、変形や触り心地は意図的に変えられているように感じます。「変形の違い」で全く別のものになるというのがトランスフォーマーの魅力だと思うし、その違いや、逆に似ているところなんかを比較しながら遊べるのがすごく楽しい…「MP-44 コンボイ Ver.3.0」ももうすぐやってくるし!
ビークルモードでも。最後パネルで形状をギュッとまとめていく感じは似ているけど、そのパネルをどこから持ってくるかとかは全然違っています。
スタジオシリーズ版「SS-16 バンブルビー」と(画像は海外版)。何気に2人がこの姿で揃うことはないという…サイバトロン星版、ジープ版、カマロ版全部出してくれていいよ!
ビークルモードでも。
スタジオシリーズ「SS-01 バンブルビー」のビークルモードと。ロボットモードは割愛。
【可動・アクション】
可動もバッチリ。腰も回るし、足首も横の可動があるので接地もしっかりしています。可動域も各部大きく設けられていて、だいたい取らせたいポーズは取られられちゃいます。唯一の欠点は脚のパーツを組み合わせているジョイントが外れやすいこと。プラスチックの素材が柔らかめなのが影響しているのではないかと思うのですが、ポーズを付けているとだいたい外れてきます。それで崩れたり倒れたりはしないのでそのまま遊べちゃいますが、気になる方はジョイントを太らせるなどできつくしてあげるとよいと思います。以下写真続きまーす。
立ち膝も膝アーマーのおかげもあり余裕でできます。
劇中では左手で銃を使うシーンも多かったですね。オプティマスはどうやってあの状況を切り抜けたのか…
お尻にフィギュアスタンド用の穴があるのでそれを使って。You Gatta touch!
以上、 「トランスフォーマースタジオシリーズ(国内版)」から「SS-30 オプティマスプライム(『バンブルビー』版)」でしたー!見た目についてはここまで見てきていただければ言うまでもないのですが、ロボットモードについては公開時期を考えてみると奇跡の再現度になっているし、ビークルモードも実車ではないものの、リアルさを追求したこだわりを感じるものになっています。また、触り心地もあくまで玩具然としていて、変形の手順は多いですが、ストレスなく、かつ楽しく変形できるのが良い!唯一、足のジョイントの外れやすさだけ惜しいですが(管理人はジョイントをちょっと太らせたらカッチリ固定できるようになりました)、スタジオシリーズのボイジャークラスの中でも頭一つ突き抜けた出来で、幅広い人たちにおススメできる玩具になっています!『バンブルビー』を見てカッコイイ!と思った方は是非手に取って遊び倒して欲しいです!オススメ!!
本当に傑作だと思う。この出来なら重塗装版とか出てもまた買っちゃう。
グリル中央パーツの傾きは調整出来るので、意識してはめれば倍はましになりますよ。個体差は分かりませんが。
後、左腕の外装を展開して上に回してくれば、G1の通信機っぽくできるのも良いよね