今日はマスターピースから「MP-43 メガトロン(ビーストウォーズ)」をご紹介!その2はビーストモード&比較&アクション編!
ということで、マスターピース版「メガトロン(ビーストウォーズ)」レビューその2です!「その2」はビーストモードと比較、そして可動・アクションを見ていこうと思います。それでは早速行ってみましょー!
「その1」のロボットモード編は以下からどうぞ!
【ビーストモード】
ビーストモード。「ティラノサウルス」に変形。紫のボディには細かく皮膚の造形が施され、その上にまだら模様のタンポ印刷が全面に施されているのがとてもリッチで、アニメ劇中の質感にかなり近づけられているように見えます。劇中の体型のイメージはもうちょっと頭でっかちな感じ(ボディが細い?)でしたが、今回のマスターピース版はリアルなティラノサウルスの体型に近いバランスになっているように見えます。足の付根が変形の関係でほとんど動かないことと、つま先の指の可動が渋めに調整されていることもあって、こう見えて安定感は結構高め。
背面。すっと横にのびた長いしっぽがカッコイイ。もともとの旧玩具でもそうでしたが、ほぼロボットモードのメカニックな部分は見えないようになっています。
その1でもいいましたが、変形は旧玩具の手順やパーツ配置を多大に引き継いでいるのも特徴。これについては「フィギュア王 No.245」のインタビューでも「変形システムを変えると辻褄が合わなくなってしまうので、基本的に旧玩具をトレースしつつ、アップグレードした」とあります。またそもそものアニメの変形も旧玩具の変形を反映したものになっているので、変形も劇中を再現したものと言えます。ただ、変形自体は妙に硬い部分があったり(胴体の引き伸ばし)、ガワをパタパタたたむのは楽しいのですが、その分恐竜モード時のガワの合わせが大変だったり、変形での気持ちよさや驚きのようなものは大きさの割には少ない印象。
前面&背面。
側面。
ティラノサウルスの眼球は動かすことで目線を自由に変えることができます。ロボットモード時には右の写真のように白目にします。
口は大きく開くことができます。また、舌も根本から動かすことができます。
上顎には電池ボックスとスピーカーが。
首は上下左右に振ることができます。ただ、左右に振れる幅は狭め。また、腕も小さいながらある程度フレキシブルに動いてくれます。
尻尾は中間部分から左右に可動します。根本からは動くようには想定されておらず、ほとんど動かすことができません。
【比較】
続いて比較。『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』時に発売された「メガトロン」と。見ていただいて分かるように、旧玩具の時点でかなりの完成度であることが分かります。パーツ構成や変形パターンも今回のマスターピースとほとんど同じ。ちなみに、この旧玩具版は『ビーストウォーズ』10周年時に発売された「ビーストウォーズリボーン」版と、「テレもちゃ」版など存在し、それらはもっと塗装箇所が多かったりします。管理人はこれしか持ってないから他のバージョンも欲しい…
ビーストモードでも。旧玩具の恐竜の顔はちょっと時代を感じるようなデザイン。
マスターピース版「MP-32 コンボイ(ビーストウォーズ)」と。開発者インタビューによればコンボイは今回のメガトロンから逆算された大きさということですが、コンボイのマスターピース版は小顔なこともあってちょっと小さめに感じますね。
ビーストモードでも。ビーストモードで見るとなかなかいいサイズ感。
マスターピース版「MP-41 ダイノボット (ビーストウォーズ)」と。
ビーストモードでも。徐々に揃いつつあるビーストキャラたち…!
【可動・アクション】
可動はマスターピースだけあって文句なしの可動箇所と可動域。クリック関節が多用されており、かっちりポーズを決められます。また、足の爪が独立して可動するのですが、それのおかげで接地面が増えてしっかり立たせることができるのもいいですね。また、表情を切り替えることでポーズにバリエーションが広がります。以下、写真続きまーす。
トーキングギミックを発動させながら遊ぶの楽しすぎ。
立ち膝も可能。
TFパワーベース用のアダプターを使って。デストロンの基地ではよく座っていたイメージがありますが、何となくそれを再現できます。
歯ブラシを使って。たぶん、この写真を最後に今後歯ブラシをもたせることはないかもしれない…
TFパワーベース用の「持ち上げ」用アダプターを使って。第24話「よみがえれビーストパワー!」のワンシーンを再現することができます。たぶんこれもこれが最後だな…
このあたりはパッケージに掲載されていたものを参考に。ちなみにこの写真はコンボイは上に乗ってるだけで固定はされていません。
ビーストモードはガワの影響で可動に制限があるので大きいポーズはとらせにくいですが、眼球が動いたり口が大きくので大きく動かさずとも迫力が出ますね。
ビーストモードで飾る場合はダイノボット同様、パワーベースを使ったほうが安定します。タカラトミーモール限定で全然いいからパワーベースの単品販売希望!
以上、マスターピースから「MP-43 メガトロン(ビーストウォーズ)」でしたー!まさにこの「メガトロン」は念願のマスターピース化だったわけですが、ここまで見てきていただいて分かる通り劇中再現度は圧倒的で非の打ち所がありません!写真の見ようによってはアニメのCGにも見えてきてしまうほどの造形と塗装は本当にすごい!この品質を保つためにもし2ヶ月延期されたとすれば、全然許せてしまいます。しかも千葉繁さんによるトーキングギミックも個人的にはとても嬉しく、ついついボタンを押して喋らせてしまいます。このせいでコンボイやダイノボットたちがしゃべらないことにすごく違和感を感じてしまうほど。このあたりは劇中の声優さんたちのあの演技がビーストウォーズたらしめているからこそ、価値の出るギミックだと思います。
一方、今回のメガトロンは再現度やかっこよさは文句なしなのですが、トランスフォーマーたらしめる「変形」はロボットモードとビーストモードの再現度を上げるための作業のようで、タカラトミーのトランスフォーマーチームだからこその魅力をあまり感じられなかったことが少々残念でした。旧玩具の変形をベースにするのはむしろ歓迎だし、脚部のスプリングによるパーツの自動可動や、クリック関節の絶妙な渋み、ガワのたたみ方などなど、これまでの蓄積がないとできないことばかりなのは間違いありません。けど、これはもう完全に管理人が数多くの傑作トランスフォーマーに触れすぎて贅沢になってしまっているのは分かっているのですが、35,000円という価格に求める期待度はどうしても高くなってしまい、さらに今展開されている「シージ」などを見てしまうと、もっと遊びやすくできたんじゃないかな?と思ってしまうのです。個人的にトランスフォーマーは「フィギュア」になるのではなく、あくまで「変形玩具」であってほしく、また、劇中再現だけがそのトランスフォーマー玩具の魅力を決めるものではないということを多くの人は知っていると思います。今後「MP-44 コンボイ Ver.3.0」など発売されますが、価格は今回のメガトロンを大きく超えます。それを触ったときどう感じるのか…楽しみでもあり、正直少し不安でもあります。
と、まあグダグダ書いてきましたが、『ビーストウォーズ』のメガトロンとしての満足度は高く、買ってよかったと本当に思いますし、ずっと大事にしていこうと思える玩具です。ここまで来たら他の初代『ビーストウォーズ』のキャラたちもちゃんとマスターピースで出ないと気が済みません!扱いも若干気を使うし、誰にでも勧められる価格ではないのですが、作品に強く思い入れのある人であればあるほど間違いなく満足できるメガトロンに仕上がっています。価格的にも作り的にも簡単に再販されるものでもないと思うので、悩んでいる方がいれば品切れてプレミアがついてしまう前に入手しておくことをオススメします!
MP-43ビーストメガトロンとMP-10 コンボイのサイズ差ってどれぐらいなんでしょうか
ダイノボットの大きさから見て同じサイズなんですかね?