今日は「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-3 バンブルビー」をご紹介!
商品名 | MPM-3 バンブルビー |
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シリーズ名 | マスターピースムービーシリーズ |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2017年7月15日 |
価格 | 10,000円(税抜) |
とうことで、マスターピースムービーシリーズ「バンブルビー」です!いよいよ実写映画でもマスターピースの展開が開始!これまで「MPM-1 スタースクリーム」と「MPM-2 バンブルビー」が発売されていますが、それらは海外で発売されたものを「マスターピース」と名付け日本で展開するためのシリーズでした。そして2017年に実写映画公開10周年を迎え、タカラトミー、ハスブロの両方の名義を掲げ満を持して実写映画版マスターピースが登場することとなりました!マスターピースと言えば、主に日本国内での展開をメインとしたトランスフォーマー玩具の中でも最高峰のシリーズとなりますが、ここ数年のラインナップの充実は目をみはるものがあります。海外での人気も高く、特にアジア地域での需要が高いようで、世界的に人気の実写版のキャラクターがマスターピース化されていくのは当然の流れのように思います。今回の「バンブルビー」は2007年に公開された実写映画第1弾『トランスフォーマー』に登場した姿を再現。これまでのマスターピースシリーズのカーロボットサイズではありますが、各所にダイキャストパーツが使われるなど特別感あふれるものになっています。シリーズナンバーは「MPM-1 スタースクリーム」、「MPM-2 バンブルビー」からつづく「MPM-3」となっています。アジア地域では『トランスフォーマー/最後の騎士王』の公開に合わせ、すでにこの「MPM-3 バンブルビー」は出回っており、そこから約1ヶ月遅れる形でようやく日本でも登場です。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。サイズはマスターピースシリーズのカーロボット系と同じと思いきや若干違う!「最後の騎士王」シリーズのデラックスクラスサイズの箱と同じ大きさになっており、これは海外での流通を見越してのサイズなのかもしれません。デザインはこれまでのマスターピースを踏襲していますが、「TRANSFORMES」のブランドロゴが大きく入ったり、あとは世界同時展開ということで「ハスブロ」のロゴが入ったりしています。海外でも発売されるものなので、海外版の箱にシールが貼られるものと思っていましたが、全て印刷された日本独自のものに。ただ、他のマスターピースのように、表面の写真部分の光沢加工などはなく、背面の解説などもありません。
箱の中はこんな感じ。左右のドアが開いた状態で収納。後述しますが、ビークルモードではドアを開閉されるようには作られていません。
取扱説明書が1枚付属。だいぶ適当な感じで折られていました…内容も変形方法のみで、国内のマスターピースの説明書とは異なりキャラクターの説明などは一切ありません。また、マスターピースではおなじみのキャラクターカードの付属もありません。
【ロボットモード】
ロボットモード。素晴らしいプロポーションと再現度でとにかくカッコイイ!これまでのバンブルビートイの中でも軍を抜いて劇中のイメージに近い形になっており、待ち望んでいた姿の「バンブルビー」が手元にあることに感動すら覚えます。全体的なボリューム感も申し分なく、各部にダイキャストパーツが使われていることもあり重量感もあります。いやあ、ホントにかっこいいよ!!
背面。これまでのバンブルビートイでは必ずと言っていいほどあったビークルモード時のルーフ部分がキレイになくなっています。そして、念願の4枚羽が再現されています。
前面&背面。
左面&右面。背中部分が結構せり出した感じに。かかとのパーツがかなり後ろの方まで延びているので倒れることはありません。
バストアップ。頭部は文句なく過去最高の再現度!塗り分けも非常に細かく、劇中の雰囲気を完璧に再現しています。また、首元の襟のようなパーツもこれまで往々にしてオミットされていましたが、それも見事再現されることに。ライト部分はクリアパーツになっていて、胸部の立体感もとてもいい感じです。
今回、目が集光になっています。後ろから光を当てなくてもかなりよく光ってくれます。また、胸のライト部分も上手いこと光るようになっているのがスゴイ。ちなみに、海外版では目は青く塗装されているようです。
頭部のパーツを上げ、バトルマスクを下げ装着することができます。
バトルマスクモード。これまでも何度かバトルマスクのオンオフができる玩具がありましたが、頭にあるパーツを持ってくる関係でどうしても丸っぽいフォルムになってしまい、劇中のイメージとは少し違うのは今回も変わらず。
上半身。ちなみに、黄色いパーツ部分はすべて塗装になっており、質感も非常によいです。色は海外のレビューなどをみるとちょっとレモン色っぽいかな?と思っていましたが、実物はちょうどいい黄色で、第1作目の劇中のカラーの雰囲気がよく出ていると思います。
指の関節もかなり動いてくれます。劇中でも手を使う印象的なシーンが多いので嬉しいポイント。
背中。念願の4枚羽が再現。とは言え、大きなドアの羽と一体になっており、劇中とは若干印象が異なります。せめて下の羽の黄色い面が前を向くようになっていたらよかったなあ…また、ドア部分ももう少し確度を上向きにできるようにできればよかった。
脚部。脛、つま先、足の甲など脚部はダイキャストパーツが使われており、質感アップと立たせやすさに貢献しています。無垢なダイキャストっぽいので経年で更に味が出そうな予感(サビにも注意だけど…)。
背面。今回のバンブルビーの素晴らしいとポイントの一つとして、このふくらはぎ部分が挙げられると思います。これまでのバンブルビートイではどうしても下半身のボリュームが不足しがちだったのですが、今回はパーツが細かく分割し、ちゃんとふくらはぎ部分にボリュームが出るようになっています。このあたりの面を利用してボリュームを増やす方法は近年のマスターピースの技術の積み重ねが大きいように思います。また、足首部分のタイヤも劇中のように関節のような見え方になっているのもいいですね!かかとパーツはこれがないと恐らく自立できないので、若干不格好ではありますが目をつぶります…!
武器は「スティンガーブラスター」。
右腕の手をしまい、砲身部分のパーツを取り付けます(左腕には取り付け不可)。流石に変形での再現は無理だったか…
外したブラスターは背中に取り付けておくことができます。
【ビークルモード】
続いてビークルモード。「シボレー・カマロ」の2007コンセプトカーに変形。これまでの玩具によってはフロントライト付近のボリュームが不足して先細った感じになってしまっているものもありましたが、今回はしっかりマッシブなボディをしっかり再現しています。全面塗装なので見栄えもとてもよく、細部にもしっかり塗装が施されとてもリアル。欲を言えばホイールはもっとシルバーの方がよかったかな。
背面。リア部分もライトやナンバープレートなどしっかり塗装で再現されています。ちなみに、ガラス部分はスモークが少しかかったような色になっていますが、海外版はクリアになっているようですね。
前面&背面。フロントのシボレーマークが細かく造形されているのがいいですね。
側面。ちょっと気になるのが前輪の後ろ側にある突起。これはなんなんだ…?前輪の後ろ側の突起は市販車にあるGMのロゴマークとのこと。Twitterで教えていただきました!
底面、ブラスターを開いて取り付ける事ができます。前方にはダイキャスト製の金属パーツが骨のように配置されています。
ドア等は開けることができません。別にそれ自体は問題ないのですが、何故この状態でわざわざパッケージに入れたんだろうか…動かないようにとかかな…?
【比較】
続いてこれまでのバンブルビートイたちと比べていきたいと思います。まずはマスターピースムービーシリーズ「MPM-2 バンブルビー」と。「MPM-2 バンブルビー」は海外でスプリームクラス「バトルオプスバンブルビー」として発売されたもので、日本で発売するにあたって全面に塗装を施されました。ちなみにこの「MPM-2 バンブルビー」は『トランスフォーマー/リベンジ』の姿なので若干デザインが異なります。見ての通りかなり大きく迫力があるのですが、如何せん下半身のボリュームが不足しているのがネックでした。けど、ライト&サウンドギミックなどもあり、非常に遊び甲斐があるので、今後も大事にしていきたいと思える玩具でもあります。
「MPM-2 バンブルビー」の真骨頂はビークルモード。きっちり変形し、しかも全面塗装&ホイールもメッキなのでめちゃめちゃかっこいい。
続いて、映画第1作時に発売されたまさにオリジナルとも言える「MA-10 バンブルビー」と。今見ると誰だかよくわからない顔ですが、メックテックギミックが惜しげなく使われており、個人的にとても大好きな玩具です!2007年当時、映画公開時期に発売されたのですが、それはもう品薄でいろんなところを探し回った記憶が…ムービー版バンブルビーの変形(パーツ配置)の原点はこの「MA-10 バンブルビー」にあり、ここから様々なバリエーションが増えていきます。10年前に管理人はまさにこのニューバンブルビーに魅せられ、子供の頃に好きだったトランスフォーマーに返り咲くのですが、まさかこんなにがっつり追いかけることになるとは思わなかった…
ビークルモード。「MA-10 バンブルビー」はちょっと面長な感じ。ちなみにこのバンブルビーの開発担当はアレックス・クバルスキー氏。もうタカラトミーにはいませんが、この他にアニメイテッドの「バンブルビー」や、クラシックの「バンブルビー」、「リジェ」などを担当しています。
つづいてロストエイジ時に発売された「AD08 バトルブレードバンブルビー」と(もとはオートボットアライアンス「AA02バトルブレードバンブルビー」)。ある意味デラックスクラスバンブルビーの究極型ではないかと思っていたのですが(その後の「ダークサイド・ムーン」版などはここから削ぎ落とす形で洗練されていますが)、やはりこのマスターピースと並べると霞む…
ビークルモードでも。ちなみにこの「バトルブレードバンブルビー」もリベンジ版を再現したものになります。
最後にヒューマンアライアンス版と比較。ヒューマンアライアンス版は人が乗れるということでだいぶ独特な作りですが、パーツ配置は「MA-10 バンブルビー」から続く形に。ちなみにこれも『リベンジ』版がモチーフになっています。
ビークルモードでも。ヒューマンアライアンス版はビークルモードがマッシブさが際立ってカッコイイです。
ムービー ザ ベスト版「MB-07 サウンドウェーブ」と。これはなかなかよいサイズ感!
カーロボット型サイズということで「MP-12 ランボル」と。ビークルモードとして見ると、「バンブルビー」のほうがかなり大きいですね。
【可動・アクション】
可動はかなり優秀。贅沢を言えば、もう少し深く膝を曲げられればよかったかな。けど、股関節、膝はクリック関節になっており、保持力も十分。足首も前後左右に確度を付けられるので接地性もよいです。腕周りもよく動くし、手も表情をつけられるのがいいですね。以下、写真続きまーす。
指がここまで動くのはすごい!しかもちゃんとピン留めだからポロリしないのもよいです。
お尻にフィギュアスタンド用の穴があるので、それを使って。
頑張れば片足立ちもできます。劇中では格闘もバリバリこなしていたので、それを再現できるのもいいですね。
公式CGをイメージしてその1。
その2。
その3。楽しすぎる!
ヒューマンアライアンス「サウンドウェーブ」といいサイズ感なので、「ダークサイド・ムーン」の1シーンを再現。『ダークサイド・ムーン』デザイン版待ってます…!あと「サウンドウェーブ」も…!
ヒューマンアライアンス付属の「サム」と。なかなかいいサイズ感!
以上、「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-3 バンブルビー」でしたー!「マスターピース」の名にふさわしく、過去最高に劇中のバンブルビーを再現した玩具です!バンブルビートイの中では間違いなく現時点では最高峰と言えます。特にロボットモードでの再現、可動は素晴らしく、これまでみんなが欲しかったであろう「バンブルビー」になっています。変形難易度も若干タイトな部分はあるものの、ほどほどの難易度でちょうどよく、写真を見ていただければ分かるように、動かしてポーズを付けるのがとにかく楽しい!ただ、逆にここまで素晴らしいと、その分惜しい部分も際立つのも事実で、4枚羽や背中のボリュームはもう一声ほしかったかな?と思ってしまいます。また武器が差し替え式のブラスターしかないのも少し寂しく、差し替え式でいいから肩のランチャーは欲しかった。とは言え、今回は日本だけではなく、全世界に向けて販売されるものということで、様々な制約があったものと思われます。実際、ゼネラルモーターズの公式サイトに掲載された開発担当である大西裕弥氏のインタビューでも、コストが厳しかったと話しており、そのなかでベストな選択でこの形になったことは重々理解できますし、十二分に満足できる「バンブルビー」であることは間違いありません!次の「MPM-4 オプティマスプライム」は仕様や品質の面でなにやら不穏な話を聞きますが、せっかくトランスフォーマーブランドの大きな柱となりえる実写版マスターピースなので、ゆっくりでいいからいろんなキャラクターをしっかり作り込んで展開していってくれることを望みます。オススメ!
私は毎回マスターピースの完成度の高さと大きさに驚くのですが、このバンブルビーを手にしたときが一番驚いたかもしれません。MPM-4オプティマスにも期待したいです!
MPMが発売されるから最近のMPはアニメっぽくして差別化してるのかなと思いますが、手にしたときに(確かに劇中の再現は高いのですが)あまり満足感が得られないんですよね(個人的には。