今日は「トランスフォーマーレジェンズ」から「LG31 フォートレスマキシマス」をご紹介!その2は「フォートレスマキシマス」編!
商品名 | LG31 フォートレスマキシマス |
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シリーズ名 | トランスフォーマーレジェンズ |
クラス | タイタンクラス |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2016年9月24日 |
価格 | ¥25,000(税抜) |
ということで、またまたお待たせしました。レジェンズ版「フォートレスマキシマス」レビュー第2弾「フォートレスマキシマス」編です!前置きは「その1」を診てもらうこととして早速いってみましょー!なかなか写真を撮るのが大変だった…
【フォートレスマキシマス・ロボットモード】
まずはシール未貼りの状態。大きいのであんまり伝わらなさそうですが、シールを貼らないとやっぱり寂しい感じがします。
シールはこんな感じ。結構細かいシールも多いので、ピンセットを使って貼ると良いです。フィルムシールなので破れにくく張り直しも比較的楽です。
というわけで、シールを張った状態。まさかクラシックから続くこのシリーズでフォートレスマキシマスが出ようとは…!「メトロプレックス」のパーツが半分流用されていますが、それを感じさせることなくフォートレスマキシマスにちゃんとなっているのがすごい!また、マスターソードのボリュームもいい感じで、こんな理想的にリメイクされたフォートレスマキシマスが手に入るなんてちょっと前までは考えられなかった…
前面&背面。
左面&右面。若干重心が後ろ側にある感じ。股間部分のパーツに「メトロプレックス」のものが使われているのですが、メトロプレックスと見た目の差を出すために前後逆に使われており、おそらくそれで少しメトロプレックスとはバランスが変わってしまっているのではないかと思います。
バストアップ。記憶の中で美化されたフォートレスマキシマスをそのまま再現したかのようなかっこよさ。表情も今風な感じで清湯な顔つきがいいですね。胸周りのディテールもメリハリがあってよいです。
頭部を胴体にヘッドオンすると目が光りサウンドが鳴ります。また、胸のクリアパーツでできたボタンを押すことで頭部のライト&サウンドギミックが発動します。首もしっかり可動するのですが、首を回してもちゃんとギミックが発動するようになっているのがすごい。ちなみに、「フォートレス」時とは音声が若干異なり、フォートレスマキシマスのロボットモードでの音声は以下。メガザラックと戦っているのをイメージしたようなボイスですね。
・「ザ☆ヘッドマスターズ」主題歌サウンド
・ヘッドオン!
・トランスフォーム!
・マスターソード!
・ガルバトロン、そううまくことが運ぶかな!?
・行くぞ!
・私は、サイバトロンの総司令官だ【フォートレスマキシマス時にのみ鳴るもの】
・うぉおおおりゃああ!
・おのれ!
・覚悟!
・メガザラック、覚悟!
上半身。各部のディテールがとても細かく作られており、それがより巨大感を感じさせてくれます。同じタイタンクラスの「メトロプレックス」とくらべても細部のデザインがよりメカメカしい感じになっています。旧玩具であった脇腹のキャノン砲のギミックはオミットされています。結構あれがフォートレスマキシマス足らしめていた感じもするので残念。
手は「メトロプレックス」からそのまま流用されており、5本指すべて独立して可動します。肘もかなり深く曲げることが可能。
また、右手にはハッチが開くギミックが。他のレジェンズシリーズのパートナードローンあたりがちょうどよく入ります。
左胸部分も展開可能。ただ、このままだと下に下がってしまうので手で固定してあげる必要があります(コミックでここを展開するシーンでもちゃんとそうしてたり)。
背中。背中のスラスター部分がちゃんとシルバーに塗装されていてかっこいい。
下半身。大きな体を支えるためかなりどっしりとした脚部になっています。ちなみに膝下は海外版では「メトロプレックス」のように展開することができたようですが、今回のレジェンズ版では接着され開かないようになっています。こじ開けることもできそうですが、かなり慎重にやらないと綺麗にできなそう…
下半身後ろ。赤いパーツ部分は柔らかめのプラスチックでできているからか、ちょっとたわんだ感じに。
続いて武器「マスターソード」。手のひらにジョイントで固定できるのでしっかり持つことができます。サイズもちょうどいい感じ。
マスターソードは3つに分解可能。先端部分は「その1」で紹介したとおり、「フォートレス」用。
真ん中と先端のものを組み合わせてもフォートレスに持たせることが可能。これはこれでかっこいい。
アンコール版「フォートレスマキシマス」のマスターソードと比較。だいたい似たようなサイズ。
【戦艦モード】
続いて「戦艦モード」。旧玩具では「戦艦マキシマス」という名称になっていました。変形方法は旧玩具などとほぼ同じなので、見た目も結構似た形に。異なる点といえば「フォートレス」の扱いで、変形してセンタータワー部分に取り付けることができ、それをもって変形が完成します。
横面。腕を上に上げる分かなりの長さに。また、このまま持ち上げると脚部が重いのでちょっと下がり気味になります。
戦艦モードでも音声ギミックが発動。「フォートレス」の青いスイッチ部分を押すと音声が流れます
(ライトギミックは戦艦、要塞モードでは表に来ない)。戦艦モード、要塞モードで流れる音声は以下の通り。このモードだけ鳴る音声はない感じ。
・「ザ☆ヘッドマスターズ」主題歌サウンド
・トランスフォーム!
・地球に向けて発進!
・私がフォートレスです。
・ビッグモード!トランスフォーム!
・若さに任せて暴れまくれ!
・感情に走り状況判断を欠くものに、指揮官の資格はない
・やれば必ずできる。途中で投げ出すことは敗北だ
・ガルバトロン、そううまくことが運ぶかな!?
・私は、サイバトロンの総司令官だ
・エネルギー全開!
左足脇部分の砲台には5mm穴があるので武器など取付可能。また、ジョイントペグがあり、ヘッドマスターたちを立たせることができます。ちなみに、この部分の底面は「メトロプレックス」の左肩に当たる部分が使われています。
脛の砲大部分にもたくさんのジョイントペグが。ただ若干ジョイントペグのほうが大きくてヘッドマスターを刺しにくいところも。
センタータワー付近にもジョイントペグがたくさん付いています。
フォートレスと並べるとこんな感じ。やっぱりフォートレスをはずしてしまうとセンタータワーが寂しい。
【要塞モード】
続いて要塞モード。要塞モードはG1時のスタイルから大きく変わっており、旧玩具時には足部分を折りたたんで、建物のような形になっていましたが、今回は戦艦モードから足を開いただけのものに。「メトロプレックス」のパーツを半分使用した一番の弊害がここで出てしまっています。G1時の「フォートレスマキシマス」の基地は。エレベーターからの発射ギミックや牢屋など子供心をくすぐるギミックがたくさんあり、それも大きな魅力だったわけですが、今回は残念ながらそのあたりは再現されませんでした。ただ、この形は1987年のカタログに「戦闘機地モード」として掲載されていたことがあり、その再現と考えれば…
側面。
前面中央部にはゲートがありますが、旧玩具のように空洞にはなっておらず少し屋根があるような感じに。その左側のスペースには奥行きがあり、さらに写真では分かりませんが、中は2段構造になっているので基地感があってとてもよいです。
基地モードでもジョイントペグがたくさんあるので、ヘッドマスターや、海外版のタイタンマスターをたくさん取り付けることができます。
左腕部分を上に移動させることが出来るので、ここも基地スペースとして利用可能。「メトロプレックス」の「スクランブルシティモード」の変形の名残。
要塞モードには「LG27 ブロードキャスト」の要塞モードと接続することができます。接続するだけで、道がつながるとかじゃないのは残念。
もうひとつ、接続できる場所がありここには今後発売される「LG35 スーパージンライ」を接続できることになると思います。代わりに海外版の「パワーマスターオプティマスプライム」で。これはちゃんと道がつながっていてよいですね!
【比較】
続いては比較。まずは旧玩具アンコール版「フォートレスマキシマス」と。大きさ的はあたまひとつ分くらいの差があります。スタイルはさすがに30年の月日を感じるものとなっており、雰囲気はそのままにまさにリメイクという感じ。
戦艦モードでも比較。撮影スペースの関係で、アンコール版の腕のカタパルトは折りたたんであります…要塞モードはこれまた撮影スペースの関係で断念…
続いてジェネレーションズ版「TG-23 メトロプレックス」と。頭部がヘッドマスターになって大きくなっている分、フォートレスマキシマスが再びトランスフォーマー最大の座に再びつくことに…!流石にこれを超えるものは早々でてはこないだろうなあ…そして、この「メトロプレックス」が今回の「フォートレスマキシマス」のベースとなっていますが、パッと見はそれを感じさせない作りになっています。
「メトロプレックス」のパーツがどこで使われているかは、予約初期に公開されていた画像を見るとわかりやすいです。蓮井氏のインタビューによれば「コストの関係から、プラスチックの合計パーツ数、ネジなどの金属の合計パーツ数に至るまでメトロフレックスと同数で作られている」とのこと。すごい!
戦艦モードでも比較。メトロプレックスの移動要塞モードは先端のカタパルトを展開するので、長さ的にはメトロプレックスのほうが大きい感じに。
去年のタイタンクラス「UW04 デバスター」と。ちなみに来年のタイタンクラスは「ダイナザウラー(トリプティコン)」に決まっています。あと残すはメガザラックか…
【可動・アクション】
可動はこの大きさにしてはかなり動いてくれるのですが、なにぶん重さがあってポーズを決めるのが難しい…もう少し足の接地がよくなればよかったかな。ただ、ポーズが決まったときはかなり迫力があってかっこいい!以下写真続きまーす。
腰もしっかり回ってくれます。股関節はかなり強めのクリック関節になっていますが、関節ごとに結構あそびがあります。
日本ではやっぱりマスターソードあってのフォートレスマキシマス。しかし、マスターソードが付くという情報は発売1ヶ月前くらいで、だいぶやきもきさせられました…
要塞モードで。要塞モードで遊んでいると撮影するのを忘れて遊び続けてしまう…ここまできたら11月発売組を待てばよかった…
以上、「トランスフォーマーレジェンズ」から「LG31 フォートレスマキシマス」でしたー!2回に分けてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。ベースは「メトロプレックス」ではありますが、ほとんどそれを感じさせまいとする努力が感じられる作りとなっており、ロボットモードや戦艦モードではこれ以上ない満足感を得られます。特にロボットモードは「その1」で紹介したように頭部のフォートレスのできが良く、ヘッドオンギミックをはじめとして、ライト&サウンドギミックもとてもよく機能していると思います(サウンドギミックでの「ザ☆ヘッドマスターズ」のイントロが流れたときは特にテンションが上がる!)。ただ、やはり要塞モードでは脚部の構造上、G1時の形態は再現できなかったのは残念。また基地でのギミックも少なく、フォートレスマキシマスの基地としての魅力は他のモードと比べるとどうしても劣ってしまいます(ベースの「メトロプレックス」ではG1時のギミックはほぼ再現してのもあったかも)。とはいえ、大きさはかなりのもので、またほかのリーダークラスとの連結での拡張性などもあり、十分基地として遊べるものにはなっています。
個人的にこの「フォートレスマキシマス」は子供時代遊んだことを一番鮮明に思い出す、非常に思い入れが強い玩具で、正直「メトロプレックス」のリデコと知った時は正直ショックでした。コンボイやバンブルとかだったら、何度も作り直される機会があるけど、フォートレスとなるとリメイクは早々ないだろうし、むしろあってはならないと思うので、それが「リデコ」ということにかなり抵抗を感じました。しかし、実際に触ってみると上で言った要塞モードでの不満はあれど、リデコの域を超えたリビルドとも言えるものになっており、はじめにあった心配は吹き飛びました。今回フォートレスマキシマスを担当した蓮井氏もインタビューで「ファンを裏切りたくはなかった」、「多くの方々の“想い”を形にできる商品であってほしい」と語っており、我々ファンの想いを歪めずに汲み取って形にしてくれたことには感謝しかありません。大きさもあって、値段も高いので万人におすすめできるものではありませんが、ある意味記念碑的な玩具でもあるので気になる方、置き場所がある方、フォートレスマキシマスファンの方には是非手にとってほしいと思います!