今日はマスターピースから「MP-12 ランボル」をご紹介!
※この記事は旧ブログに2012年11月27日に掲載したもののリニューアル版です。
商品名 | MP-12 ランボル |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2012年10月27日 |
価格 | ¥5,800(税抜) |
ということで、マスターピース版「ランボル」の紹介です!「MP-10 コンボイVer.2.0」から続くロボットモードでのスケールを合わせたシリーズで、今回のランボルはマスターピースとして初めて大型ではないキャラの商品化となりました。価格もこれまでのマスターピースよりも低めの6,090円(税込)となっており、サイズ、値段の点からマスターピースの新しい展開の幕開けを感じさせるものとなっています。また、今回ビークルモードは実際に存在する車である「ランボルギーニ カウンタックLP500S」となっており、実車がモチーフとして採用されるのもマスターピースとして初の試みとなっています。
今回、このMP-12ランボルのデザインを手がけるのは、「MP-10コンボイver.2.0」から引き続きタカラトミーの蓮井章悟氏。「MP-10コンボイver.2.0」から感じた堅実なものづくりの姿勢や、イベントなどから受けるやさしげな雰囲気から最近人気急上昇中(?)のデザイナーさんです。2012年のおもちゃショーで行われたトークショーで正式にお披露目になったこのランボルですが、蓮井氏が手がけるということもあり否応なく期待は高まりました。それではいってみましょう!
【パッケージ・内容物】
まずはパッケージ。今回の驚きはこの箱の小ささから始まります。マスターピースといえば置き場所を確保するのに一苦労させられる箱の大きさなのですが、日本の住宅事情を考慮してかどうかは不明ですが、この箱の大きさは実にありがたいです。デザインはこれまでのマスターピースのものを踏襲したものとなっていますが、大きく違うのは表面にランボルギーニのロゴが中央にドカンと構えていること。このおかげかかなりしまった感じの雰囲気になっていますね。裏面はいつも通りランボルの説明が書かれていますが、今回はどちらかと言うと「ランボルギーニ カウンタックLP500S」にスポットが当てられた説明文になっています。
箱の大きさを「MP-10コンボイver.2.0」と比較。この小ささ!
箱の底面にはランボルギーニ社の正式ライセンス商品であることを示すシールが。ホログラムになっててかっこいい。
箱をあけるとランボルがブリスターに収納されています。箱の大きさから国内版プライムのデラックスサイズのような感じかな?と想像していただのですが、ちゃんとブリスターになってて嬉しい。
玩具以外の紙物は取扱説明書とキャラクターカード、そしていつものアンケートの用紙の3つ。
【ロボットモード】
ロボットモード。アニメや旧玩具のイメージを強く残しつつ、今風のプロポーションを実現。ボディの赤い部分は赤いパーツに赤い塗装が施されているので、質感も非常によい。マスターピースの名に恥じないすばらしい出来になっていると思います!
背面。こちらもアニメのイメージに非常に近いデザインに落とし込まれています。
3面。素立ちでみるととても直線的なフォルムになっているのがわかります。そこがいい意味でのおもちゃっぽさを醸し出していて、かつどことなく旧玩具っぽいスタイルもも感じさせてくれます。横から見てもボリュームがあり、マッシブな印象になっていますね。
バストアップ。表情は凛々しめ。瞳はクリアカラーではなく、メタリックブルーの塗装になっています。
ボディ。胸のオートボットエンブレムの存在感が、まさにオートボットの戦士といった感じ。またその下にあるランボルギーニのエンブレムがさりげなく配置されています。ライトにあたる部分はクリアパーツ。表面の赤い部分は塗装ですが、他の白や黒のパーツは基本成形色になっています。
手の指も可動式となっており、開閉が可能。親指以外は一体成形になっていますが、手に可動があると一気に動きに表情がでます。
下半身。今回のランボルの見所として、この足部分があげられます。ビークルからの変形の過程で膨張してゆく様は気持ちいい。うまくボリュームのある下半身に仕上がっていると思います。
【変形】
続いて変形をみていきましょう。購入時点ではビークルモードなのですが、今回はロボット→ビークルへの変形を紹介。
①背中のルーフ部分から、再度ウインドウを引き出し合わせます。
②左腕のパネルを開き、手を収納。腕を上げて肘関節を縮めてジョイントを合わせます。
③頭のてっぺん部分を開いたら、腰部分を伸ばし、ボディのボンネットを上に上げます。
④ひざ下のパネルを上に上げて、内側のパネルを折り畳みます。このパタパタを折り畳んでゆく感じが楽しい。そしてこれがビークル→ロボットの膨張率を一気にアップさせている箇所でもあります。
⑤ウィング開き、テール部分を起こし、タイヤのついた側面部を回転させます。かかと部分を収納し、足部分を倒します。
⑦左右の足をジョイントで合わせ、ウイングを戻し、ルーフ部分を倒します。
⑧腕部分を収納し、ボンネット部分を起こします。最後にタイヤを下げて完成です!
【ビークルモード】
ということで、ビークルモードです。ビークルは「ランボルギーニ カウンタックLP500S」に変形。これぞスーパーカーといわんばかりの直線的で前衛的なデザイン。誰しもが思い浮かべる「ランボルギーニ」、「カウンタック」のイメージのビークルですね。赤いボディ部分は赤い成形色につやのある赤い塗装が施されており、高級感があります。また、ウインドウ部やフロントライト分にはポリカーボネートが使用されているということで、透明感がアップしています。
背面。背面も高い再現度。それ故ウイング部分が薄いので扱いには注意が必要。
ちなみに実写はこんな感じ。今回のランボルはカーモデルとしての再現度も申し分ないことがわかりますね!まさに「スーパーカー」の代名詞ともいわれるだけあって、今みても先進的なデザインには目が奪われます。
フロント部分。赤い成形色に赤い塗装が乗っているおかげで、モールド部分がいい感じで強調されてディテール感をアップさせているのがいいですね。ランボルギーニのエンブレムも赤いボディに映えます。
リア部分。「ランボルギーニ」、「カウンタック」の文字もしっかり再現。わがままを言えばテールライトもクリアパーツだったらよかったな。
底面。ここはどこまで忠実かは不明ですが、底面もそれっぽくデザインされているのが分かります。
【比較】
ということで、次はいろいろなランボルと比較してみようと思います。まず最初はG1旧玩具(トランスフォーマーコレクション版)から。このランボルはそもそもダイアクロンのカーロボットとして発売されたもの。その後、アメリカで「サイドスワイプ」としてキャラクター付けされ、日本に逆輸入される形で「ランボル」と命名されました。なので、玩具ありきのアニメのキャラデザインということもあり、G1玩具の時点で非常に完成度の高いものとなっています。メッキやダイキャストもふんだんに使用されており、古き良きトランスフォーマーを代表する1体だと思います。そして、今回のマスターピース版と比較してみてわかることは、今回のマスターピースはこのG1玩具の意匠を色濃く引き継いでいるということ。MP-10コンボイver.2.0でも感じたことですが、変形機構も大枠はG1玩具のプロセスを踏襲し、それをいかにこの大きさで変形しがいのあるものにするかを目指している感じがします。
ビークルモード。G1玩具も細部も含めかなり実車に近いデザインになっているのがわかると思います(当時ライセンスは取得していた…?)。しかし、実車の再現度という点からみると、今回のマスターピースはかなりこだわり抜かれたものになっているのがわかりますね。
続いて、バイナルテック版ランボルと比較。管理人が「ビクトリー」以降トランスフォーマーから離れて、ムービーで戻ってくるまでの間、唯一購入したのがこのバイナルテック版ランボルだったりします。当時MP-01コンボイがほしいけど高くて買えなかった貧乏学生でしたが、どうしてもトランスフォーマーで遊びたくて買った思い出の品です。ずっと箱でしまっていて、今回久しぶりに変形させてみて一言「こんなんだったっけ…」…今回のランボルと比較してしまっているせいなのか、思い出補正でもっとかっこよかったと思っていたのかはわかりませんが、当時最高峰と思っていたバイナルテックがこれほどにも霞んで見えるとは…しかもバイナルテックの売りである実車→ロボットという唯一のアドバンテージさえも持っていかれるとは…まあ、バイナルテックはこれはこれで味があって好きですけどね。
ビークルでも比較。バイナルテックは「ダッジ・バイパーSRT-10」に変形。バイナルテック版は人が乗れるスペースもしっかり再現していたり、ダイキャストパーツがふんだんに使われていることもあり、負けず劣らずの再現度になっていると思います。しかし、バイナルテックでかいな…
最後に「変形ヘンケイ」版(海外では「ユンバース」)と比較。変形ヘンケイ版ランボルはシリーズの中でも個人的にとても好きで、サンストリーカーとのコンパチギミックなど非常によくできた玩具だと思います。。
ビークルでも。変形ヘンケイ版はここ近年のランボルギーニのイメージを踏襲したものになっています。
ということで集合。本当ならムービー版のランボルである「サイドスワイプ」も並べようと思ったんですが、「赤いスポーツカー」になる連中だけでまとめてみました。
次は「MP-10 コンボイver.2.0」と比較。このコンボイを基準に設計されているので、アニメ劇中でもこの身長差ということになります。こう見るとかなりコンボイってでかい!しかし、こうやってコンボイと合わせて遊べるランボルが出るなんて、誰が想像したでしょう!
ビークルでもなかなかいいサイズ比ではないでしょうか。早く他のカーロボット達も並べてみたい!
そして、しっかりコンテナにも収納することができます。おもちゃショーでも蓮井氏は「コンボイのコンテナの設計時点で、他のサイバトロン戦士が収納できるよう想定していた」というようなことを言っていたので、まさに念願かなったといった感じでしょうか。
ついでにスパイクとも。若干スパイクが小さい感じはするけど、絡めて遊ぶには申し分なし。
【武器】
続いて武器のご紹介。まずは手持ちの武器である「フレアーガン」。設定的には炎とビームの両方が出せるようですが、特になにかギミックがあるという訳ではありません。ただ、ランボルの手のひらに開いたくぼみにあわせられた突起がグリップ部分にあり、このおかげでしっかり保持することができます。
続いて「ミサイルランチャー」。ランボルといえば肩に装着したこのミサイルランチャーが印象的ですが、マスターピースでもしっかり再現。ミサイルランチャー側に可動式の突起があり、両肩どちらにでも装備することができます。
ビークルでも装着。ルーフ部分にバネが仕込まれた穴があいており、武器を外した際にあまり目立たないようになっています。
こんな感じで、ミサイルランチャーの穴にフレアーガンを差し込みます。ビークル時に極力余剰がないようにする努力、嫌いじゃない!
続いて、「パイルドライバー」。腕を収納して装着する形になります。「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の第59話「インセクトロンの謎」で1度だけ使用しました。毎秒最大5打可能で、約3600kgの攻撃力とのこと。ほえー。
第59話「インセクトロンの謎」より。インセクトロンを追って来たものの、行き止まりで無理矢理穴を開けて進もうという行き当たりばったりなシーン。ランボル「いやあ、トンネル堀りは予想以上に時間がかかるもんだなあ…」
そしてもう一つ、Amazon.co.jp先行予約得点である「パイルドライバー第19話Ver.」。説明書とともに袋に入った状態で同梱されてきました。
装着方法は通常のパイルドライバーと同じですが、メッキでできておりなかなかキレイ。第19話「対決!!ダイノボット PART2」で使用(DVDでは18話として収録されています)。
瓦礫にうもれたバンブルとスパイクを救うために使用。工事で使う掘削機のような使い方をしていました。ランボル「え~い!俺にまかせとけ!」
【可動・アクション】
やっぱり手のひらが可動すると一気にポーズの幅が広がりますね。
コンボイと。今後どんなサイバトロン戦士達が追加されていくかを考えるのがとても楽しい。
以上、「MP-12ランボル」でしたー!マスターピースとして初の中型玩具ということで、否応無しに期待は高まりましたが、実物はその期待を遥かに超える出来となっていたのではないかと思います。買うまで大きさに若干の不安はあったものの、手に取ってみるとロボット、ビークルともいい具合のサイズで、モールドやデザインをじっくり見れるし、触っててとてもなじみのよい大きさになっていると思います。ビークルモードで表面にくる赤いパーツは塗装が施されたおかげで、高級感が出てかっこいいし、他の塗装部分も個人的には問題ないレベルです。そしてなんと言っても、このランボルは「変形する楽しさ」がぎゅっと詰まっているのが大きな魅力です。ビークルモードからロボットモードになる際の体積の膨張には驚かされますし、劇中や旧玩具の変形パターンを取り入れたようなストレートだけど奥が深い変形機構になっていると思います。
今後はしばらくカーロボットで進めていくという蓮井氏の言葉が本当であれば、夢がとても広がりますし、トランスフォーマーのハイエンドシリーズとしてこのクオリティのものが続いていってくれるのならば、本当に今後が楽しみで仕方ありません。「ランボル」に余りなじみのない、ムービーやプライムで入った人にも触ってもらいたいし、ある意味イノベーション的な玩具となっていますので、トランスフォーマーファンであれば誰にでもオススメできるすばらしい玩具です!
【2016年3月10日追記】
この「MP-12 ランボル」が発売されてから3年経っているわけですが、まさかマスターピースがこんなにも多彩な展開を遂げるなんて…!その後もたくさんのカーロボットが発売されたわけですが、それでもやはりこのランボルは群を抜いた完成度になっていると感じます。もういくつもリカラーが存在しますが、この型は何個あってもいいと思える!(トランスフォーマー博限定のものも買えばよかった…)あとは兄弟の「サンストリーカー」が出てくれたら嬉しいなあ。
今思えばランボルギーニ型って、ランボルとアラートとタイガートラックとG2ランボルとクランプダウンあたり(他にあったっけ?)と沢山種類が出ていますね。確かにランボルの発売=サンストリーカーの発売と、少し期待はしていますけれども、そもそも変形方法が全く違うものをどのようにして出すものか…。サンストリーカーの変形方法は一番気になりますね。あ、更に頭部もナルシストと言えるぐらいイケメンであってほしいなぁ…(笑)
他にディープカバーの発売が予想されますが、逆に言えばそれでランボルギーニ型は終了になってしまうのでもう少しあとに引っ張ってくれてもいいかな。個人的にはそれよりクランプダウンの説明欄に記載されていた「サエジマ」が気になる…(笑)
これはつまり、マスターピース・カーロボット組に合わせた勇者警察の彼がリメイクされる伏線か!?と思わざるを得ません。またもしそれが本当に実現したとしたら、他の勇者ロボもカーロボットにサイズを合わせて発売してほしいところ(エクスカイザーやダ・ガーンが身長10m超えなのは置いといて…)。
色々逸れましたがこの記事を読んでてとても楽しかったです。
次回の更新お待ちしています。