今日は「MP-11スタースクリーム」をご紹介!新破壊大帝かっこいい!
※この記事は旧ブログに2012年4月4日に掲載したもののリニューアル版です。
商品名 | MP-11 スタースクリーム |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2012年3月31日 |
価格 | ¥13,000(税抜) |
というわけで、マスターピース新スタースクリームです!マスターピースでは「MP-3スタースクリーム」が2006年に発売されており、今回発売された「MP-11スタースクリーム」はその「MP-3を」ベースに、アニメ版スタースクリームの再現を目指し各部が新規に作りなおされたものとなっています。また、「MP-10コンボイ」から始まる「新生マスターピース」シリーズともちょうどよく同サイズとなっているのも特徴です。
さて、レビューをはじめる前に「MP-3スタースクリーム」の話をしたいと思います。「MP-3スタースクリーム」が発売されたのは2006年。当時圧倒的なクオリティとサイズで人気を博した「MP-1 コンボイ」につぐ(MP-2は「ウルトラマグナス(「MP-1 コンボイ」のリカラー)」)新しいマスターピースとして、人気キャラであるスタースクリームが選ばれ、当時話題となりました。しかし、マクロスのメカデザインでも有名な河森正治氏を監修に迎えたことによって、ロボットモードよりもビークルモードである「F-15」の再現度が重視され、カラーリングはより実機に近い青がかったグレーに、そしてロボットモードのスタイルが大きく「スタースクリーム」のイメージからかけ離れたものになってしまうという事態に。当時のファンの間での反感は想像に難くありません。
その後、海外では「Classicsシリーズ」でアニメ準拠のカラーリングで発売され、2008年に日本でその海外版が「USAエディション」として発売されました。この「USAエディション」も一筋縄ではいかず、カラーリングはいわゆる「スタスクカラー」になってはいたものの、ウェザリングといいますか、スミ入れが激しくこれもまたファンを納得させるものではありませんでした。
そして、今回発売された「MP-11スタースクリーム」ですが、今回はより「アニメのスタースクリームの再現」に重きが置かれ(コンボイと同じコンセプト)、各部のパーツやカラーリングが大きく変更。さらに「トランスフォーマー ザ・ムービー」でも印象的なワンシーンを再現できる追加の付属品が付いたものとなっています。果たして3度目の正直となるのか!?それではいってみましょー。
【パッケージ&内容物】
パッケージ。これまで通りのマスターピースを踏襲したデザイン。箱の大きさとしてはマントが入っているからか「MP-3スタースクリーム」と比べると大きいですが、「MP-9 ロディマス」や「MP-10 コンボイ」などよりは小さくなっています。
中身はこんな感じ。スタスク本体と、マントは若干重なりあうような形で封入されています。
紙ものはいつも通り、冊子状のマニュアルとカード。マニュアルは「MP-10 コンボイ」同様、モードやギミックによっての劇中での解説などが書かれ、読み物としても楽しい物になっています。
【ロボットモード】
ロボットモード。これぞスタースクリーム!という堂々とした出で立ち。カラーリングもアニメ準拠となっており、みんなが思う「スタスクカラー」になっています。旧マスターピース版との比較は後述しますが、今回のスタスクは頭部が大きくなっており、全体的なバランスも劇中に非常に近くなっているのがわかります。
背面。旧MPスタスクでの残念ポイントの一つであった腰から伸びるパーツが今回は足と一体化しており、アニメとG1玩具のスタイルに近い形に。宣材として出ていた試作品とはカラーリングが若干異なり、成型色むき出しな感じではありますがこれはこれで悪くない感じ。
3面。ここまで見ていただいてお気づきの方も多いと思いますが、今回のスタスクは上で紹介した「河森氏の監修が入る前」の試作品の形状になっています。当時、あの形状になった経緯がどんなものだったかはわかりませんが、タカトミが出したかったのは(少なくとも当時設計した人が出したかったのは)こっちだったんじゃないかな…と思います。
バストアップ。頭部が大きくなったお陰で非常にバランスがよい。若干首が上がったように見えるのはまあ仕方ないとして、顔は最近のアメコミのデザインも彷彿させるような感じでまさに「イケメン」になっています。
ボディ。キャノピーのクリアパーツが映えます。細部も細かくモールドがデザインされていますが、いやらしさはありません。
胸のパネルを開くと劇中では1回しか使われることがなかったミサイルが。
腕。武器のナルビームは旧スタスクでは脱着式でしたが、今回はヒンジによる脱着なしの完全変形を実現しています。
こんな感じで、ブリッジパーツが存在し、フレキシブルに動かすことができます。
背中。若干真ん中のパネルのデカさが気になりますが、これは旧スタスクから同じなので仕方ないかな。
脚部。まず「ちゃんと立てる」ということが非常に感動的!旧スタスクはかかと部分がなく立たせるのにも一苦労でしたが、今回はちゃんとかかとパーツがあるので安定して立たせることができます。旧版との比較は後ほどじっくり。
続いて、「新破壊大帝」モード。こちらがその際に使用するパーツ、マント(ケープ)、ショルダーアーマー、王冠(クラウン)が付属します。
装着した状態。かつて非正規品でこの形態に出来るアイテムが出ていましたが、遂に公式で再現できるように。「ザ・ムービー」でコンボイに敗れたメガトロンを宇宙に投げ捨て、ニューリーダーになるべく戴冠式を執り行うシーンだけでの格好ですが、王冠をかぶって1分もするかしないかでガルバトロンに殺されてしまったという、完全にネタ的なシーンではありますがこうして今その勇姿が手元で!
3面。マントをつけることで全体的にボリュームアップしていいですね。しかし、王冠のダサさがまたなんとも言えない味があるな…
背面はこんな感じ。この画像で分かるように、折りたたむことができるようになっています。
縦の可動も可能ですが、マントが結構重いので、後ろになびいた感じでは保持は出来ません。
【変形】
マスターピースシリーズだけは何故か変形過程を紹介しているので、今回も…
①背面のジョイントを外して、ボディを上に引き上げます。
④頭部の耳?部分はスプリングで収納できるるようになっており、底を抑えながらコックピット部分を移動させます。
こんな感じで頭の両脇部分が収納されます(スプリングなので離すと戻る)。今回このおかげで頭部が大きくなり、全体のバランスをよくしてくれるポイントになっています!
⑤胸のダクト部分を上に移動し、脇腹部分を中央に持ってきます。脇腹部分の移動はちょっとコツがいるかもね。
⑦主翼部分を広げ、背面のパネルを移動させます。ちなみに、今回ロボット時にボディと翼を固定するジョイントが追加されています。
⑨つま先部分を回転させ、すねの方に折りたたみます。また、脇の翼部分を下側にスライドさせ水平尾翼を広げます。
⑩ふくらはぎ部分のパネルを開き、かかとを収納します。その後、足を閉じて足を縮めます。
⑪最後に、翼のフラップを広げ、ナルビームを回転させて翼に固定して完成!
【ビークルモード】
ということでビークルモード。「F15」をモチーフとした飛行機に変形。ビークルの形状はパッと見旧スタスクとはあまり形状での差は感じませんが、より色がアニメに近くなっているので、TFファンならば誰でも納得のビークルモードではないかと思います。
ランディングギアは機首側と、すね部分にあります。機首側のほうは細いパーツですが、ダイキャスト製なのでポッキリ行く心配はありません。
コックピットはキャノピーが開き、ホログラムのパイロットを搭乗させることができます。ちなみに、搭乗させたまま変形も可能。
エアインテイクの可動も再現。まあ、エアインテイクが何か分からなくて話してますが!
背中のエアブレーキ、翼のフラップが可動。この辺はビークルのリアル再現度路線ゆえの豊富なギミック。
エンジンブロックの開閉、ベクタードノズルの可動も。
ちなみに、旧MPスタースクリームに付属してくるスタンドに装着することが可能(今回は付属しません)。
【比較】
ということで、旧MPスタスクと比較して行きましょう。管理人の手元には「USAエディション」しかないので、これで進めていきます!まずは全身。ぱっとみ感じるのは頭の大きさと、腰部分のパーツの差でしょうか。ほぼ同じパーツ構成にかかわらず、今回のスタスクの方はかなりバランスよく見えますね。
それでは、各変更点を見ていきます。まずは頭部。新スタスクはなんの文句もない出来ですが、旧版であった表情のチェンジは出来ません。しかし、顔のかっこよさの解釈とかは時代の流れを感じますね。
肩周り。旧版は謎の白いパーツがあります。個人的には結構これがずっと気になってて、接続部分が小さいせいでぽろぽろ取れるしいいところがなかったから、今回なくなってとても嬉しい。
腕周り。旧版はビークル時の色を統一するための白いパーツが付いてますが、新版はロボットの再現度を上げるためその部分はオミット。もちろん今回のほうがいいのは目に見えて明らか。また、ナルビームも旧版は変形時まさかの脱着方式でしたが、今回は脱着なしで変形を再現。
ボディ部分は脇腹のディテールの変更と、股間部分のデザイン画大きく変更されています。また、旧版の大きなマイナスポイントであった腰脇のパーツもなくなり、すっきりした形に。
脚部。脚部は大きくデザイン、モールド共に変更。そもそも旧版は足が貧弱に感じていたんですが、今回は尾翼部分を足で持つことによって、オリジナルにも近いし、ボリュームも出て良いですね。
背面。各部で細かい変更が見受けられますね。つうかUSAエディションの汚れはあまりいい効果とは言えないと思う…
続いてビークルモード。旧版は実在のF15へ近づけることに重きを置かれたこともあり、再現度としては旧版のほうが上です。
USAエディションもスタスクカラーに近づけられた経緯がありますが、今回のスタスクはもう更にそれがよい感じになってます。
旧版で肩にあった謎パーツはここを覆うためだけについていました。旧版はビークル時に目に見える部分をすべてちゃんとした外装で包みたかった、という感じなんでしょうかね。
こちらも旧版は実機の曲線を意識した感じに。新スタスクはそこは完全に割りきった感じになっています。
底面。新スタスクはなるビームと腕との接続のアームが目立つといえば目立つかな?また、旧版は白いパーツが包むような形になってるのがよくわかりますね。
ちなみに、「MP-10コンボイ」との比較はこんな感じ。
【可動・アクション】
さて、最後にMP-11スタースクリームの可動やアクションに付いてみて行きましょう。基本、可動などはほぼ旧版と同じですが、それでもよりスタスクらしさが再現された今回はポーズをつけてみるとさらにその魅力を感じることができます。
指の可動部分が多いのでこれがなかなかいい感じに働いてくれます。以下写真続きまーす。
以上、「MP-11スタースクリーム」でしたー!「MP-3」から各部リファインされたスタースクリームですが、今回のものをさわると、いかにあの「ビークルモードの再現」を重視した路線があまりよくないものだったかが実感できます。とはいえ、今も十分通用するこのクオリティを考えると、当時からいかにこのスタスクの設計が優れていたかが分かります。本当に今回のスタスクはG1デザインスタスクの決定版と言えるものになっていると思うので、「MP-3」型でがっかりされた方にこそ触って欲しいです。本当はこんなにも素晴らしい玩具だったんだ!と実感してもらえると思います。
強いて言うのであれば、箱がでかいのとロボット時の胴体のジョイントがあまくて遊んでると胴体がずれてきてしまうのが惜しい!それ以外は本当に素晴らしくて、ほぼ成型色なんだけど、それがほどよい「玩具」感を出してくれて、遊びやすく手元にいつでもおいておきたくなるような感じになっています。まさに「変形玩具」のマスターピースとして名に恥じない物なっていると思います。9年前の玩具が今もなんら色褪せずこうして楽しめる根幹を持っていたということもすごいことだと思いますし。スタスク好きは是非とも手にとっていただければと思います!オススメ!
【2015/10/16追記】
もう3年半も前の記事になりますが、噛み付きすぎていた感じがあったのでいろいろ直しました…この後「MP-13 サウンドウェーブ」、そして来年にはいよいよ「MP-29 レーザーウェーブ」が登場するということで、念願のデストロンのメイン参謀を揃えることができます…!そうなるとやはり「メガトロン」のリニューアル版への期待が高まるというもの。また、タカラトミーモール限定ではありますが「サンダークラッカー」がもうすぐ発売します。となると「スカイワープ」も欲しくなっちゃう…(ただ「サンストーム」と「アシッドストーム」は買わなかったんだよな…)しかし、4年で「MP-11」から「MP-29」まで増えるなんてなあ…
最初に買った記念すべきMPがこの王位スタースクリームた゛懐かしいものを掲載してくれた
ありがとう
この王冠をコンボイかロディマスの頭につけたい