レビュー:戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 16-S デストロン/破壊大帝 メガトロン 完全版

この記事は広告が含まれています。
戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 16-S デストロン/破壊大帝 メガトロン 完全版

今日は「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」から「16-S デストロン/破壊大帝 メガトロン 完全版」をご紹介!ありがとう15周年&1000レビュー!!



商品名16-S デストロン/破壊大帝 メガトロン 完全版
シリーズ戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー
クラス-
メーカータカラ
発売日2001年3月
価格4980円(税抜)

ということで、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』から「メガトロン」です!ご存知デストロンの破壊大帝で、絶対的なリーダー。この「16-S(スペシャル) デストロン/破壊大帝 メガトロン 完全版」は2001年にタカラから発売された復刻版となり、1984年にアメリカで発売された海外版をベースに、海外版、国内版に付属したパーツを網羅したものとなります。

そして、トップ画像に書かせていただいた通り、当ブログ「超偏見超変形/リベンジ」は旧サイトから数えて15周年を迎えることができました!そしてこの「16S メガトロン」が当ブログのレビュー1000体目となります!正確には管理人が管理しているレビューの通し番号が1000に達した、というのが正しく、実際に公開されているレビュー数とは若干前後するのですが(分割してレビューしていたり、逆に未公開で終わったものがあったり…)、2010年に始まった前ブログ「超偏見超変形」から現在の「超偏見超変形/リベンジ」までの15年間で約1000体のトランスフォーマーをレビューして参りました。1000体目を何にするかとても悩んだのですが、「コンボイ」と合わせてトランスフォーマーの始まりの1体とも言えるG1玩具版「メガトロン」が1000と言う大台を迎えるのにふさわしいと思い選ばせていただきました!それではいってみましょー!

【パッケージ】

16-S メガトロン完全版 パッケージ
16-S メガトロン完全版 パッケージ

パッケージ。パッケージデザインは海外版をベースに、日本向けにローカライズしたような感じ。裏面にはこの「完全版」のあらましが書かれています。

キャラクターカード。カードは復刻版スタイル。

16-S メガトロン完全版 パッケージ

シールも付属。今回はせっかくなのでこのシールを全部貼ってレビューします!

【ロボットモード】

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

ロボットモード。トランスフォーマーの歴史に燦然と輝く伝説的なスタイルで、アニメの雰囲気とはまた違った非常に玩具らしいスタイルになっています。元々はミクロマンで発売された「ガンロボ ワルサーP38」をHasbroによって「メガトロン」としてキャラ付けしたもので、さらにこの「完全版」は「ガンロボ ワルサーP38 アンクルセット」と同じパーツ構成になっています。脚部をはじめ、かなりの部分に金属パーツが使われていることもあり、ずっしり重たいのも特徴で、サイズに対しての重さはトランスフォーマー随一なのではないかと思います(タイタニウムとかはまた別として)。ボディのメッキも相まって、今見ても非常に特別感のある見た目で、サイズも大きくはありませんがとんでもない存在感があります。

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

背面。背中のゴチャついた感じもとても味があり、今見ても驚きのあるパズルのようなパーツ構成で、これが1980年代前半に作られていたという事実には、改めて驚かされます。ただ、今のようにジョイントでかっちり固定しながら変形する感じではないため、ロボットモードで遊ぶ際はややばらけやすく、関節が緩い部分もあり、変形玩具黎明期ならではの不完全さのようなものも感じられます。

前面&背面。

側面。

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

バストアップ。アニメのメガトロンの印象とはだいぶ違う感じではありますが、要素はしっかり揃っています。そもそも「ガンロボ」のパッケージの時点でトランスフォーマーと同じイラストが使われており、玩具の見た目というよりはそのイラストをもとにアニメ用にリデザインされたのではないかと思います。

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

胸部のシールは模様のシールの上にさらにデストロンマークを貼る形になっています。腕の裏側にもネジ穴を隠すような感じでびっしり貼ります。ちなみにこの完全版は胸部と腕でメッキの質感がちょっと違っており、胸部は若干曇った感じのメッキになっています(もしかすると経年でこうなった訳じゃないはず…)。

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

足の裏側にもシールを貼る場所がたくさん。

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

武器。まずはお馴染み「融合カノン砲」。右腕に専用の取り付けジョイントがあり、そこにスライドさせる形で取り付けます。融合カノン砲自体には特にギミックはありません。

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

融合カノン砲の取り付け土台部分にはシークレットエンブレムが貼られています。

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

続いて大型の剣「エレクトロソード」。ミクロマン時からある武器で、日本版「メガトロン」で付属していたり、パッケージイラストに描かれていたり、アニメには登場しないけど「メガトロン」の武器としては結構印象深いもの。側面にジョイントがあり、拳部分に取り付けます。

16-S メガトロン完全版 ロボットモード

もうひとつ手持ちの武器として「高密度赤外線レーザー砲」。こちらもミクロマン時からある武器ですが、アニメでは登場しません。拳に嵌め込む形で持たせます。どことなく「レーザーウェーブ」っぽい造形。

【銃モード】

16-S メガトロン完全版 銃モード

銃モード。「ワルサーP38」に変形。「ガンロボ」として発売されていた頃の日本では、子どもたちの間でモデルガンブームが起きており、その流れもあってかかなりリアルにピストルの形状を再現しています。金属パーツを多用していることもあり、ずっしりとした重さがリアルさをさらに引き立てています。ご存知のように、海外では銃になる「メガトロン」は発売できないわけですが、確かにこのリアルさは外で持っていたりしたら問題ありそうなくらいリアル。もちろんサイズとしては1/1サイズではありませんが、子供が手に持つ分には十分な大きさになっています。

16-S メガトロン完全版 銃モード

背面。サイドの大きなデストロンマークはシール。変形は多くの方がもう知っているとお思いますが、当時のG1玩具としてはかなり複雑な作りになっており、今遊んでみても大胆なパーツ移動に驚かされます。また、さらにすごいところはここまでバラバラに変形するのにも関わらず、銃モードでのミサイル発射ギミックがあることで、内部的にも非常に複雑な作りになっています。

前面&背面。

側面。

16-S メガトロン完全版 銃モード

銃の上部には弾(ミサイル)を入れる穴が空いており、そこに下の画像のミサイルを入れてトリガーを引くと弾が発射されます。トリガーを引き切って弾が発射される際もしっかりした感触があり、その部分でもモデルガンとしてのリアルさが追求されているように思います。

16-S メガトロン完全版 銃モード

付属の弾は20個。いわゆるミサイルギミックとは違うので、突起のない弾になっています。

16-S メガトロン完全版 銃モード

サイドには「ワルサーP38」の刻印が。実物の刻印の位置とは異なっており(スライドの前方側にある)、この辺は雰囲気での再現になっているようです。というか、銃にはライセンスはないのかな?

16-S メガトロン完全版 銃モード

融合カノン砲はスコープになります。取り付けたままでも変形は可能。

16-S メガトロン完全版 銃モード

後ろから。

16-S メガトロン完全版 銃モード

スコープは覗けるようになっています。写真ではわからないのですが、中を覗くとスコープの十字の線が見えるように造形されていて、スコープだけでもかなりこだわって作られているのが分かります。

16-S メガトロン完全版 銃モード

サイレンサーとアンクルストックをつけて「アンクルタイプ」に。アニメの中では変形するとこの見た目になっていました。各パーツも銃と同じくリアルに作られていて、一気にボリュームアップ。もちろんこの状態でも弾を発射できます。

16-S メガトロン完全版 銃モード

後ろから。

16-S メガトロン完全版 銃モード

サイレンサー部分。

16-S メガトロン完全版 銃モード

アンクルストック部分。

【パーティクルビームキャノン/テレスコープレーザーキャノン】

16-S メガトロン完全版 銃モード

サイレンサーとアンクルストック、そしてスコープを組み替えることで「パーティクルビームキャノン」フォーマーションになります。これも玩具のみのギミックで、アニメでは描かれることはありませんでした。説明書にはサイバトロンの基地をも一撃でふきとばすことができる、とあります。

16-S メガトロン完全版 銃モード

後ろから。サイレンサー、アンクルストック部分共にいくつかのパーツに分割されて、それを組み替えます。アンクルストックの後部は割れてカノンベースになります。

16-S メガトロン完全版 銃モード

「メガトロン」はハンドル部分を持って構えることが可能。

16-S メガトロン完全版 銃モード

メガトロンの脇の銃身部分を背中に回し、そこにサイレンサー、アンクルストック、スコープを取り付けることで「テレスコープレーザーキャノン」フォーメーションに。スコープを「メガトロン」が覗くような形になります。説明書によれば障害物の多い場所で戦うフォーメーションとのこと。

16-S メガトロン完全版 銃モード

アンクルストックが分割した一部「ミクロムランチャー」。この部分も弾をこめてサイドのレバーを引くことで弾が発射します。

16-S メガトロン完全版 銃モード

ロボットモードの脇の銃身部分に接続することで、ロボットモードでミサイルを発射させることができます。

16-S メガトロン完全版 銃モード

ちなみに、ミクロマン玩具の名残で、ミクロマンが乗ることができる砲台にもなります。

【比較】

16-S メガトロン完全版 比較

マスターピース版「MP-36 メガトロン」と。このマスターピース版は銃に変形する最後の「G1メガトロン」玩具(のはず)。G1玩具とアニメの見た目は結構違っていて、頭部や股間部分のアレンジが結構大胆に行われたのが分かります。

16-S メガトロン完全版 比較

銃モードでも。変形もマスターピースの方が圧倒的に複雑で難しいですが、改めて見てみると、パーツ配置はかなり似ていることに気づきます。

16-S メガトロン完全版 比較

サイレンサーとアンクルストックをつけて。

16-S メガトロン完全版 比較

最新のメガトロンであるスタジオシリーズ86版「メガトロン」と。

16-S メガトロン完全版 比較

ミッシングリンク版「C-01 コンボイ」に旧玩具になり切ってもらって。「メガトロン」もミッシングリンク化してほしいけれど、クリアしないといけないハードルがたくさんあるような気がする…

【可動・アクション】

16-S メガトロン完全版 ポーズ

可動は腕が振れるのと、あとは足が開ける程度。股関節は二重ヒンジ構造になっており、今の玩具のようにクリックで固定されるわけではないため、ポージングの位置を決めるのが少し難しいです。また、足の付け根の関節の保持力が体の重さに頼った感じなので、すぐに後ろに傾いてしまいます。まあ、ただこの辺は当時の玩具としてみれば全く気にならないし、全身の金属感やメッキのボディもあって、立っているだけでも十分存在感があります。以下、写真続きまーす。

16-S メガトロン完全版 ポーズ
16-S メガトロン完全版 ポーズ

「メガトロン」は日本版パッケージの印象もあって、剣を持っているイメージも結構強い。シージ版やアースライズ版でもこの剣をオマージュしたものが付属していました。

16-S メガトロン完全版 ポーズ

ちなみに管理人のこの「メガトロン」は何年か前にイベントで入手したもの。子供のころに遊んだ記憶はありつつ(多分友だちが持っていたものだったと思う)、大人になって集めるようになってから発売されたアンコール版、クロニクル版は未入手でした。なかなかタイミングがなくレビューできていなかったけど、今回こうしてレビューできてよかった!

16-S メガトロン完全版 ポーズ
16-S メガトロン完全版 ポーズ

アニメでは変形して銃になると、仲間に撃ってもらわないといけない「メガトロン」が何故デストロンのリーダーに選ばれたのか不思議な感じもしますが、この玩具を触ってみると「コンボイ」と並べたときのバランスを考えて選ばれたのではないかと思います。全てのG1玩具を触ったことがあるわけではないけれど、この『メガトロン』は玩具的に圧倒的な存在感があって、子供たちが玩具同士で戦わせて一番強そうに思うのは、この「メガトロン」なんじゃないかな、と感じます。

16-S メガトロン完全版 ポーズ
16-S メガトロン完全版 ポーズ

以上、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」から「16-S デストロン/破壊大帝 メガトロン 完全版」でしたー!1000体目のレビューにこのG1玩具版「メガトロン」を選ばせていただきましたがいかがでしたでしょうか?40年前に作られた玩具ということで、今の玩具と比べると遊びにくさみたいなところはありつつ、一方で40年前にこんなとんでもない変形をする玩具がすでに作られていたという驚きを何度遊んでも感じます。また、金属パーツの質感と重量感、モデルガンとしてのリアルさ、サイレンサーやアンクルストックを使った玩具としてのプレイバリューの高さはデストロン玩具の中でも圧倒的な存在感があって、上でも書いたように「コンボイ」のライバルとして渡り合えるのはこの「メガトロン」しかいなかったと改めて思います。そして気になるのは、やはりミッシングリンク化があるのかどうかですが、もちろん出てほしい気持ちはすごくあるけど、素人目でも超えなくてはいけないハードルが非常に高いことが想像できるので、あまり期待しすぎないように待ちたいと思います…!逆に言えば、そんなアンタッチャブルさもこの「メガトロン」の魅力のひとつで、これからも名実ともにトランスフォーマー史上に燦然と輝く伝説的な玩具であり続けてくれると思います。

そして、冒頭でも書いた通り、2025年10月15日でこの『超偏見超変形/リベンジ』は旧サイトから合わせて15周年を迎えることができました!合わせて、タイミングよくレビュー数1000を突破することができました!ここまで続けてこれたのも、いつも見に来てくださる読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます!そしてトランスフォーマーという世界中のファンを惹きつけてやまない、素晴らしい玩具シリーズのおかげでもあります。これからも自分が一番見たいトランスフォーマーブログを目指して、大好きなトランスフォーマーの魅力を精一杯で伝えていきますので、引き続き「超偏見超変形/リベンジ」をよろしくお願いします!!

この記事へのコメント

  1. 15周年&1000レビュー記念、おめでとうございます‼️

    いつもわかりやすい解説や、貴重な情報をありがとうございます!

    高頻度かつクオリティの高い記事を維持し続けることはかなりの労力とは思いますが、これからもお身体に気をつけてお過ごしください……!

  2. 1000回目レビューと15周年おめでとうございます!このメガトロンも中々味があっていい!ミッシングリンクで発売されたらどうなるか楽しみ!

  3. ちょっと前に電車で隣のお兄さんがスマホでここのレビュー記事を見てました!
    TFもすっかり高級トイとなっている昨今ですが何卒ご無理のないペースで続けていただければと

  4. レビューお疲れ様です!
    いつも楽しく読ませていただいてます!これからも応援してます!

  5. 15周年と1000レビューおめでとうございます!
    わかりやすいレビュー記事をもっと見たい!と思ってしまうけど、書く労力も大きそうで無理してほしくないとも思う…
    何はともあれこれからもよろしくお願いします

  6. 学生の時、忙しくなりトランスフォーマーから一度離れていた時にお店で見かけて気になる商品を調べていたらここに辿り着いて以来のファンです。

    スルー予定がここのレビュー見てつい買ってしまう…をなんど繰り返した事か笑

    いつも楽しませてもらっています。
    これからもよろしくおねがいします!

  7. 15周年+1000レビュー達成おめでとうございます!
    最近の玩具レビュー界隈は動画レビューが主流ですが、
    じっくり写真を見たいときも少なくないので、写真レビューは本当に助かってます。
    15周年を迎えて、ブログタイトルは「超偏見超変形/ダークサイド・ムーン」に移行するわけですね!w

    このメガトロンは当時品を触った事はあるんですが、手に入れた事はないんですよね。
    いずれミッシングリンクが出るのでその時に……とは思ってますが、
    G1玩具版とG1アニメ風版と最低でも2種出そうで怖いですw

    今思うと、この複雑な変形を数センチ程度のサイズで完全再現した極小変形版は、大分頭おかしいですよね。
    ロストテクノロジーすぎる。

  8. 15周年と1000レビュー!すごい!おめでとうございます!TFへの愛を感じる1番好きなレビューサイトです!これからもよろしくお願いします!

  9. 15周年&1000レビューおめでとうございます!
    キレイな写真と丁寧な解説で、アイテムの魅力を知るのはもちろん
    「この部分どう変形するんだっけ?」と確認したい時にも助かっています…w
    今後も素敵なレビューを楽しみにしています!

  10. 1000回目レビューと15周年おめでとうございます!
    やっぱりメガトロンと言ったらワルサーが思い浮かびます
    ちなみに砲身はできないことはないですが、アニメのように背中に回すことも可能。
    (やってる人も多い)

    ミッシングリンクでどう化けるかが楽しみです

  11. 15周年おめでとう御座います。
    成人過ぎた15年で考えるよりも子供の年齢で思うと産まれた子が中3の15歳。
    本当に凄い!
    そして15歳辺りで好きだった物は結構その後の人生に影響する部分もありますよね。

    レビューのメガトロンは当時品を所持してます。
    変形の工夫で銃口をアニメの様に背中側にする事が出来るので、自分はそうして飾ってます!

  12. 15周年おめでとうございます!
    多分自分はこのサイトにお世話になり始めてから恐らく10年ぐらいで結構な古株になるかと思います。
    一度TFから離れていてハリウッド版を契機に出戻りした人間なので。
    今後も無理のない範囲で末永くお世話になっていけたらなぁと思います(-ω-)
     
    このG1メガトロンは今は無き旧ラジ館で確かEホビ限定版だったブラックメッキ版をゲットした思い出の品ですねー。
    今の目で見ても本当に複雑怪奇ながら変形機構にはダイキャスト多用で強度的にも結構頑丈というオモチャとしての完成度はまさしくコンボイに並ぶ逸品でしょう。
    TFに愛着を持つ全てのコレクターに触ってもらいたいですね。
    ミッシングリンク……欲しいけどマジでハードルが高そうだなぁ。
     
    ※3
    それは多分私だ(汗)

  13. サムネだけ見て、一瞬ミッシングリンクメガトロン発売決定かと勘違いしました

  14. 15周年1000レビューおめでとうございます!
    ここを覗いて買った玩具は数知れず…これからも応援しています!