
今日は「トランスフォーマー スタジオシリーズ(海外版)」から「メガトロン」をご紹介!
商品名 | メガトロン(Megatron) |
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シリーズ | スタジオシリーズ |
クラス | リーダークラス |
メーカー | Hasbro |
発売日 | 2025年8月 |
価格 | 54.99ドル |
ということで、スタジオシリーズ版リーダークラス「メガトロン」です!1986年にアメリカで公開された映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』に登場したディセプティコン(デストロン)の破壊大帝「メガトロン」を再現したもので、完全新規のリーダークラスとなります。銃には変形せず、近年の「メガトロン」に合わせて戦車に変形します。日本では2025年11月に「TS-12 メガトロン」として発売されます。それではいってみましょー!
【パッケージ】


パッケージ。パッケージ裏には『ザ・ムービー』のシーンが描かれています。

イラスト面。
【ロボットモード】

ロボットモード。G1の「メガトロン」のリメイクとしては過去最高と言っても過言ではない再現度で、今にもあの声が聞こえてきそうなほど!G1のデザインとフォルムを再現しつつ、各部のディテールもしっかり作り込まれていて、シンプルなフォルムながら密度感があってとてもカッコイイ。そのディテールも『ザ・ムービー』劇中での緻密なメカニックの書き込みを彷彿とさせるようなデザインでよく似合っています。リーダークラスということもあり、ボリュームもしっかりしていて、発売済みのコマンダークラス「オプティマスプライム」と合わせた大きさで、ずっしりとした重さもいい感じ。

背面。背中もスッキリ。これまでの戦車に変形する「メガトロン」と言えば背中に履帯部分を背負っている事が多かったのですが、今回はそれがまったくなく、G1アニメの見た目にかなり近いスタイルになっています。背中の銃口部分は脱着式で、変形時には取り外します。


前面&背面。


側面。

バストアップ。今回はスタジオシリーズということもあって、頭部もG1アニメの見た目を忠実に再現!過去様々な「メガトロン」玩具が発売されていますが、群を抜いたアニメ再現度であると感じます。

手は86版「オプティマスプライム」とほぼ同じ作りで、人差し指が独立して動き、人差し指〜小指は第1関節でも可動します。

武器。まずは融合カノン砲。サイズ感もバッチリで、劇中さながらの雰囲気で構えられます。後部に赤い突起がありますが、特にギミックはなし。

続いて剣。『ザ・ムービー』で「コンボイ」との決闘時に使用したもの。ビーム部分はメタリック塗装で再現されています。手に持たせる際は指を開いてから取り付けます。

もうひとつは自身が変形した銃。先端にエフェクトパーツを取り付け可能。今回の「メガトロン」は銃に変形しない代わりのファンサービス的な感じなのかも?個人的には「コンボイ」との決闘で使っていた拾った銃も欲しかったな。

銃はもちろん他のトランスフォーマーにも持たせることができます。

剣、銃は背中に取り付けておくことができます。
【ビークルモード】

ビークルモード。戦車に変形。アニメの中では「ワルサーP38」に変形していましたが、アメリカでは今、リアルな銃に変形する玩具は出せない事情があり、劇中を再現することがコンセプトの「スタジオシリーズ」ではありますが、今回は戦車に変形することになりました。具体的なモチーフは明言されていませんが、海外のファンの間では1980年代に未生産だったFMC社の「M8 AGS」がモチーフではないかと言われており、砲台部分は玩具オリジナルデザイン感強めですが、駆動系の部分はかなりリアルに作り込まれている印象。また、直線的なデザインやグレーメインのカラーリングはどことなく「メガトロンが変形したワルサーP38」っぽさを感じるところもあり、想像よりずっとしっくりくるビークルモードになっていると思います。

背面。変形はステップ数こそ多いものの、難しい部分はなくサクサク変形できます。また、その変形自体が「玩具として形を変えるための変形」ではなく、変形の中にもストーリーを感じさせるような流れの変形になっていると感じます。特に腕と脚部の変形は本当に良くできていて、変形をする工程がとても楽しい。銃に変形できない分、この変形の気持ちよさと、そこから出来上がる直線的な新しい戦車スタイルで、スタジオシリーズとしての説得力を持たせているように感じます。


前面&背面。


側面。

底面。車輪は前方中央に1つと、キャタピラ部分の左右に2つあり、3点が接地して転がし走行することができます。

武器は各部の5mmジョイントに接続可能。

ロボットモードの背中の銃口部分は、融合カノン砲に接続する形になっています。

砲台部分は360度旋回可能。回転の軸が変形の都合上、砲台の後部にあるので横側に旋回すると少しせりだした感じになります。
【比較】

アースライズ版ボイジャークラス「メガトロン」と。今回のスタジオシリーズ版が出る前はこのアースライズ版が「G1メガトロン」の最新玩具でしたが、今回のスタジオシリーズ版でついに世代交代に。どちらも戦車に変形しますが、今回のスタジオシリーズ版では背中の背負い物がなくなって、スタイルもかなりアニメに近づいたのが分かると思います。

ビークルモードでも。ロボットモードではスタジオシリーズの方が大きいですが、ビークルモードではスタジオシリーズの方がコンパクトな印象。

マスターピース版「MP-36 メガトロン」と。アニメの「メガトロン」の再現度というところでは甲乙つけ難い感じ。体型はスタジオシリーズの方がマッシブでたくましい感じ。

スタジオシリーズ86版「ガルバトロン」と。元々はキングダムで発売されたもののリカラーですが、こうして「メガトロン」と並べてみても違和感ありません。

ビークルモードでも。

スタジオシリーズ86版「スタースクリーム新破壊大帝」と。このあと「サンダークラッカー」がスタジオシリーズでのリメイクが決まっていますが、ということはスタスクももう一回リメイクされるんだよね…?

レガシー ユナイテッド版「サウンドウェーブ」&シージ版「ショックウェーブ」と。こうなってくるとこの2人の86版も欲しい…

スタジオシリーズ86版コマンダークラス「オプティマスプライム」と。サイズは完璧に合わせられていて、並んだ時の統一感が素晴らしい!手がほぼ同じ作りなのもそれを強調してくれているように思います。今や86シリーズとジェネレーションズの垣根はあってないようなものだけど、ちゃんとこの2人がこの形で揃ってくれてよかった。

ビークルモードでも。
【可動・アクション】

可動も抜群!最近のスタジオシリーズやジェネレーションズ系の中でもかなり動く印象で、腕回り、足回りともによく動いてくれます。足首もよく動いてくれるので接地性もバッチリ。また手の指も動くのでポーズにとても表情がついていい感じで、『ザ・ムービー』や初代アニメの劇中の動きを再現できるのがとても楽しい!以下、写真続きまーす。


肩膝立ちも余裕で決まります。脚部のモールドの造形がめちゃくちゃかっこいい。

今回の「メガトロン」の開発担当は86シリーズ版「ホットロッド」や、最近ではエイジ・オブ・ザ・プライムの「プライマプライム」、「ソラスプライム」、「メガトロナス」などを手掛けた大西裕弥氏。こうしてみると「メガトロナス」も戦車から変形する形で、少し似た部分もあってお互いに影響し合っているような感じがします。

肩を引き出すことで融合カノン砲を両手で構えることもできます。

股関節の可動はパンツごと動く構造なので足を前後に大きく振れるし、これのおかげもあってか、他の「メガトロン」玩具でたまに感じる黒パンツ感もかなり軽減されかっこよく見えます。

この「メガトロン」は外装だけではなく、普段は見えない部分にもしっかり造形されています。他のトランスフォーマーでも良くありますが、今回特に気合いが入っているように感じます。やっぱりこれがあるとないとでは全然違って、裏側にも造形があることで変形途中にもそのキャラクターが途切れず遊べると感じます。

「メガトロンの銃」は確かにアイテムとしては重要だけど、「コンボイ」との最終決戦を再現するためにも、やっぱり銃はあの拾った方をつけて欲しかったかも!

「スタースクリーム新破壊大帝」や昨年の「トランスフォーマー博」で販売されたスローンコレクションにもかなりピッタリな形で座らせることができます。背中に背負いものがない分深く座ることができて、この「メガトロン」のために作られた椅子だったんじゃないかと思うほど。

劇中をイメージしていくつか。


お尻部分にフィギュアスタンド用の3mm穴が用意されています。

メガトロン「どうした!?両目をえぐり取って欲しいのか!」

メガトロン「死ねコンボイ!地獄に落ちろ!」

メガトロン「ああ、ワシはこの時をどれだけ待ったことか、コンボイ!ついに貴様も終わりだ、これでな!」

コンボイ「まだだーーーー!!」
メガトロン「おわああああああ!!!」

以上、「トランスフォーマー スタジオシリーズ(海外版)」から「メガトロン」でしたー!まずはとにかくアニメのデザインを忠実に再現したロボットモードが素晴らしい!これまで数多くの「G1メガトロン」玩具が発売されていますが、その中でも抜きん出た再現度で、パーツの裏面に至るまで丁寧に施されたディテールも見どころです。可動も申し分なく、ジェネレーションズ&スタジオシリーズの「メガトロン」決定版と呼ぶにふさわしい仕上がりだと思います。ビークルモードは戦車ではありますが、変形がとてもよくできていて、形を変えるだけではなく、変形途中でもキャラクターを途切れさせない「物語のある変形」になっているのが本当に素晴らしいです。
とは言え、「ワルサーP38」に変形しない「メガトロン」を劇中再現を掲げるスタジオシリーズで出すのってどうなの?という声があるのも理解できます。管理人自身も銃に変形すればもちろん嬉しいですし、実際Hasbroでも検討されたようですが、規制があって出せないものはもう仕方ない。だからこそ、開発陣はその制約を踏まえた上で、『ザ・ムービー』のメガトロンとしてどこまで納得感を突き詰められるかに全力で向き合い、その答えが今回の「メガトロン」だと、実物を触ると強く伝わってきます。だから、銃に変形しないからと言って敬遠するのはめちゃくちゃ勿体ないし、現代の「G1メガトロン」リメイクとしての最適解、かつ完成度は間違いなくトップクラス。最近のトランスフォーマーは総じてレベルが高い中でも、さらに一段抜けた傑作だと思います。超オススメ!
この記事へのコメント
個人的にはもっとディテールはのっぺりしていてもいいんじゃないかと思ったんだけど、ということはすなわち……
肩の引き出しはメガトロナスでもありましたね
フィードバックしつつ、タンクに変形をする中で新しいパターンを構築するなんてほんとどういう頭の構造をしているのでしょう?
銃に変形出来ないのは仕方がありませんが、代わりに小さいのを付けたことで劇中通り他のキャラがメガトロンを構えて撃つ事ができるので、ある意味86シリーズの特徴である劇中再現は出来ているとも言えます
ミクロマンの復刻やMLで銃に変形するメガトロンが発売されますように
コンボイ司令官と並べるのが楽しみです。
「地獄に落ちろー!」のシーンで使ってた銃も付けて欲しかったなあ…
(自身の変形形態で代用するか。MP版はデカいし)
もうアメリカでは拳銃に変形するメガトロンは未来永劫作らないって決めてるんだろうな
欲しくなってつい買ってしまったけど、初代アニメをあまり知らない自分からしてもめちゃくちゃ楽しい玩具や
戦車になったことで他のキャラとビークルでも並べられるようになったのも1つの良さだと思うし、他のキャラに付属の銃持たせてメガトロン本体片付ければ実質変形状態の再現にもなる!
この銃に関しては大量のTFに持たせられるか試してみたけど、ジョイントの後ろに伸びるパーツはほぼ無いし十分な余裕があるから、基本どのキャラでもしっかり持たせられると思う^^
横のスカート部分は後ろに畳んでも邪魔にならないし、むしろこっちの方が劇中に近い気がする
小さいガンモード、センチュリオンドローン付属版より劇中に似てないのが気になる…これなら流用してくれてもよかったけど。もしかしてこのサイズでも実銃規制が絡んでるんですかね…?
気が早いけどオプみたいにこのメガトロンをフィードバックしたデバステーション版が欲しいですね。あのシリーズ今後も継続していくらしいので