今日は「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-10 スタースクリーム」をご紹介!
商品名 | MPM-10 スタースクリーム |
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シリーズ名 | マスターピースムービーシリーズ |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2020年10月31日 |
価格 | ¥20,000(税抜) |
ということで、マスターピースムービーシリーズ版「スタースクリーム」です!実写映画第1作目である『トランスフォーマー』に登場したディセプティコンのNo.2「スタースクリーム」の姿を再現したもの。マスターピースムービーシリーズとしては2010年に「MPM-1 スタースクリーム」として一度発売されており、今回2度目のマスターピース化となります。ただ、2010年に発売されたものは、海外で「Hunt for Decepiticons」シリーズのリーダークラスとして発売されたもので、純粋なマスターピースとして作られるのは今回が初めてです。アメリカではターゲット限定で「MPM-10 Starscream」として発売されています。それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。基本的に海外版と同じレイアウト。ビークルモードの「F-22」の製造元であるロッキード・マーティン社のライセンスを受けたものであることが表記されています。
【ロボットモード】
ロボットモード。さすがマスターピースだけあって圧倒的な再現度!映画公開当時はそもそもこれがスタスクであるということに戸惑う人も多かったと思いますが、今ではすっかり見慣れた姿。しかも玩具の進化によって、実はすごくかっこいいデザインであることに気づくわけですが、今回のマスターピースは特に実写スタスクのロボットのかっこよさが1番伝わる玩具になっていると思います。成型色多めですが塗り分けはしっかりしてるし、マスターピースムービーシリーズの特徴である金属パーツも足と腕に使われていて、ずっしり重いのもいい感じ。
背面。おざなりになりがちな背中もしっかり作り込まれています。また、背中の翼がちゃんとビークルの主翼を使って再現されているのが何気に嬉しいポイントのひとつ。
前面&背面。
側面。ボディも厚みを感じます。
バストアップ。頭部の再現度も素晴らしい。潰れがちでよく分からなくなる目も細いラインがしっかり再現されててかっこいいです。
口は開閉可能。もうちょっと大きく開けてもよかったかな?
上半身。胸部もいくつものパーツが組み合わさって実写版らしいごちゃごちゃした感じが出ていてすごくカッコイイ。
肩の可動は腕の付け根の他にボディ側も後ろ倒せるので、胸を張ったような感じにすることができます。ちなみに上腕の将棋の駒のような形の部分は金属パーツになっています。
手も細かく可動します。ただ、指は付け根からのみの可動になっています。
背中。背中側の造形も細かく再現されています。最近のマスターピースムービーシリーズは背面まで作り込むようになってきててすごい。
背中の翼も上下に稼働します。また、根本から後ろ側に倒すこともでき、ポーズにかなり表情がつけられます。
念願のエンジンも再現され、角度も自由につけられます。
下半身。特徴的な鳥足もしっかり再現。各部の関節も硬めのクリック関節で安定して立たせられます。足部分は後ろの爪部分以外は金属パーツでできています。
下半身背面。お尻のプレートが他とくらべて直線的でちょっと目立つかも。
続いて武器。まずはバルカンタイプのもの。左右の前腕に取り付け可能。手で砲身部分は回転させることができます。
ミサイルとブレードが組み合わさった武器。手を折りたたんでそこに取り付け、さらに前腕部分にもジョイントで接続するのでかなりがっちり固定されます。先端のミサイルとブレード部分は軟質パーツで、根本から回転できます。
もうひとつはノコギリ。上の武器と取り付け方法は同じ。刃の部分は手で回転させることができます。
3つの武器は背中に取り付けておくことが可能。
【ビークルモード】
ビークルモード。「F-22 ラプター」に変形。ロッキード・マーティン社のライセンスを取得しており、表面から見た部分はかなり忠実に作り込まれている印象。迷彩模様も複数の色でしっかり再現されています。ただ、上から見る分にはいいですが、底面や機体の薄さのようなところは残念ながら再現しきれない感じが強く、ロボットと違ってその辺はこれまでのスタスクトイと同じような感じで感動は薄いかもしれません。
背面。後部のゴールドの部分や、しっぽのようにちょっと出っ張った部分なども実機同様に再現されています。
変形は理不尽と感じる部分や、品質的に悪くてやりにくいとかはほぼなく、ビークルモードの翼などはロボットモードでもしっかり意匠を活かす感じなのは良いのですが、腕周りの変形が結構ややこしく、何度やっても手順が覚えられません…そのおかげで胸の立体感なんかは出せているんだけど、あまり楽しくない変形だと感じます…
前面&背面。
側面。
上面と底面。底面は見ての通りロボットモードがギュッと詰まったような感じで、ラプターの特徴であるステルス性を高めるためのつるっとした底面は再現されていません。上面からもちょっとはみ出して見えちゃってます。
ランディングギアは前方に1つと後方に2つあって、それぞれ収納可能。
3つの武器も取り付けることができます。
コックピットの中も作り込まれています。キャノピーは一応開けられるけど、ギミックというよりは変形のための可動といった感じ。
【比較】
2010年に発売された「MPM-1 スタースクリーム」と。「MPM-1」は元々海外では「Hunt for Decepticons」シリーズでリーダークラスとして発売された『リベンジ』版スタースクリームを日本向けに第1作目のカラーリングにして発売したもの。通常のリーダークラスをマスターピースとして発売するのはどうなの!?と思いつつも、再現度は高く、長らくスタスク玩具の最高峰として君臨していました。実際今回の「MPM-10」と並べてみてもさほど劣ってるようには見えず、ギミック面では「MPM-1」のほうが充実しているほど。ただ、やっぱり映像と見比べたときの再現度としては「MPM-10」に軍配があがるし、実際の佇まいみたいなところはやっぱり「MPM-10」がリアルで迫力があります。
ビークルモードでも。当時も機体の厚さを指摘されることが多かったですが、厚みの点では「MPM-10」もさほど変わっていません。むしろ「MPM-1」のほうが裏面のツライチ感は強い。
スタジオシリーズ版ボイジャークラス「スタースクリーム」と。スタジオシリーズ版の再現度もかなり高いですが、翼がちゃんと主翼になった「MPM-10」は別格なかっこよさになっている感じ。
ビークルモードでも。
マスターピースムービーシリーズ「MPM-8 メガトロン」と。ボリューム的には結構似た感じ。第1作目のオートボットが揃った今、ディセプティコンはどうなるのか…?超でかい「ブラックアウト」とか欲しいけど高そうだなあ…
ビークルモードでも。
マスターピースムービーシリーズ「MPM-4 オプティマスプライム」と。実写1作目ではほぼ接点がなかった2人。『リベンジ』では腕をもがれたりはしていたので、『リベンジ』版のスタスクも欲しくなるところだけど、もっと先になってからでいいかな…
ビークルモードでも。そして月日が経ってパーツの渋みみたいのが出てきたからなのか、当時の調整がよかったからなのか「MPM-4」のさわり心地が前より良くなっている気がする今日このごろ…
【可動・アクション】
可動は決して悪くはないのですが、惜しい部分もアリ。肘が90度までしか動かなかったり(ジョイントを外せばいけなくもないけど)、上腕の回転がなかったり、あとはもっと顎が引けるようになってればよかったなあ…それ以外は足も鳥足ながらカッチリ安定感もいいし、接地もしっかりしています。手も細かく動くし、翼の可動もポーズに表情をつけやすい。以下、写真続きまーす。
実写版第1作のときは、スタスクのそもそもの作りを理解できてなくて、何をしているか分からなかったなあ…今見ると、結構いろんなことをしてるのが分かって面白い!
公式CGをイメージしつつ…当時はなんでこれがスタスクなんだ!?と思ってたけど、今はすごくかっこよく思える不思議。
CG再現その2。
ビークルモードで。難しいのは分かるけど、もうちょっとまとまりが欲しかった…!ガッチリ固定はされてはいるんだけども!
以上、「マスターピースムービーシリーズ」から「MPM-10 スタースクリーム」でしたー!まずはMPMらしい圧倒的なロボットモードの再現が素晴らしい!ムービースタスクトイによくある平べったさもなく、前後にもしっかりボリュームがあり、ちょっとポーズをつけて立たせておくだけでものすごくかっこいいです。こんな体型ながらこれまでのマスターピースムービーシリーズのなかでもかなりまとまりが良いと感じます。一方、ビークルモードはいま一歩な感じで、表面はライセンス取得してるだけあり、しっかり再現されていますが、裏面はロボットモードのごちゃごちゃをぎゅっとまとめたような感じで、F-22本来のステルス機としてのかっこよさは表現しきれていない感じ。また、変形も腕周りがやけにややこしく、どうせ裏で丸見えなんだったらもっとシンプルでもよかったんじゃないかな?と思うほど。あとは10年前に出た「MPM-1」が大きな壁として存在しており、そこからの進化みたいなものがちょっと薄く感じてしまいます。かっこよさ以外のところでもう少し驚きが欲しかったのは贅沢な悩みかな。
とは言え、以前のようなマスターピースムービーシリーズにあった品質的な不安なようなものはかなり払拭されており、その辺りへの過度な心配は不要になったのは嬉しく(それが普通ですが…)、次のラチェットへの期待も自ずと高まります!実写版スタースクリーム玩具としては間違いなく最高峰なので、スタスクファンの方は是非手に取ってみて下さい!
むう、MPでもビークルモード裏面は駄目でしたか・・・。
トランスフォーマーの魅力は「乗り物がロボットに」変形するところにあるので、マクロスのバルキリーぐらいに飛行機してる実写スタスクをひとつぐらい出して欲しいのですが。(その分、ロボにしわ寄せが行くのは構わないので)