今日の「ビーストウォーズ」から「C-4 ダイノボット」をご紹介!
商品名 | C-4 ダイノボット |
---|---|
シリーズ名 | ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー |
クラス | デラックスクラス |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 1997年7月 |
価格 | ¥1,500(税抜) |
ということで、「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」版デラックスクラス「C-4 ダイノボット」です!「ダイノボット」は言わずとしれた『ビーストウォーズ』に登場するデストロンからサイバトロンに鞍替えした戦士で、ヴェロキラプトルからロボットに変身します。アニメ放送当時日本では大きく分けて海外版ベースの初期版、アニメカラーに変更された後期版のダイノボット発売されており(さらに若干造形の異なる中期版も存在)、今回紹介するのは後期版となります。それではいってみましょー!
【ロボットモード】
パッケージはないのでいきなりロボットモード。当時の玩具の中でも劇中の見た目とはだいぶ印象が違っています。アニメの中で特徴的な口はなくマスク顔だし、スタイルも違うし生物成分多めだし、ヒザ下はクリアパーツだし、きっと当時の子どもたちも「なんか違う…」と思っていたんじゃないだろうか…?けど、今こうして触ってみると、20以上年前の玩具ですが古臭さのようなものは感じず、今の最新のトランスフォーマーにも通じる部分が多くあるように思います。
背面。股関節、膝はボールジョイントが使用されています。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭の形状含めコンボイもちょっと彷彿とさせるようマスク顔で、劇中の凶暴そうな顔とはかなり印象が違っています。また、顔のサイドのミュータントヘッド用のパーツも結構目立つし、普通に遊ぶ分にはぶっちゃけ邪魔だったり…
ミュータントヘッドモード。恐竜の化石のようなデザイン。初代アニメのデラックス以上の玩具はこの「ミュータントヘッド」がどのキャラにもあるのですが、今だからこそすごく魅力的に感じるのは自分だけだろうか…?
続いて武器。まずは剣「ダイノサーベル」。スピアのような形状で、手のひらに差して持たせます。劇中ではくるくる回転しているのが印象的でした。ビーストモードではしっぽの中に収納されています。
盾「サイバーシールド」。ビーストモードのしっぽを展開したもの。しっぽをぱかっと開いたら中が真っ赤で、しかも骨っぽい形状の剣が入っているのは結構衝撃的。
棒状のスイッチを押すとシールドがくるくる回転するギミック付き。劇中でもくるくる回っていましたね。
ダイノサーベルを取り付けて武器として使うこともできます。劇中でも同様の使い方をしていたことがありました。
ビーストモードからしっぽの形状のまま背中に接続しておくことができます。
【ビーストモード】
ビーストモード。ヴェロキラプトルに変形。1993年に公開された映画『ジュラシックパーク』から一気に市民権を得た恐竜。腹部のパーツは「クリアだから見えないよね?」とでも言うような大胆さと潔さを感じますが、その後もリデコで色々登場しているので、型としては結構人気だったのかも。
背面。すらっと長い尻尾がカッコイイ。肌の質感とかも結構リアル。
前面&背面。
側面。
口は開閉可能。赤々とした口の中が凶暴さを感じさせます、上目遣いなのがちょっとかわいい。
【比較】
その後2009年に発売された変形ヘンケイ版「C-16 ダイノボット」と(海外ではユニバース(クラシックス2.0)として発売)。一気にアニメの印象に近づけられていて、作りも細かくてカッコイイ。久しく中古でも高値が付いていましたが、マスターピース版が出てからはだいぶ落ち着いた印象で、管理人も実は比較的最近入手しました。
ビーストモードでも。機会があればこの変形ヘンケイ版も紹介したいところ。
2018年に発売されたマスターピース版との比較は以下レビューをぜひご覧ください!比較は「その2」でやっています!
『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』のサイバトロンのメンバーと。管理人は『ビーストウォーズ』放送時にはトランスフォーマーから離れていたので、この辺りはここ10年くらいでコツコツと集めたものですが、何気に棚の最前列にずっと飾っていたりします。最新のトランスフォーマーを集めるのと平行して、実はビーストウォーズの玩具を中古で集めるのも今の楽しみだったりもして、近いところではいい状態の「メタルスダイノボット」をようやく『手に入れたところでした!
ビーストモードでも。マスターピースでも徐々にメンバーが揃いつつありますが、ライノックスのマスターピースとかちゃんと売れるのか心配…自分は欲しいけどね。
【可動・アクション】
可動は「G2」から引き継がれたフリーポーザブルが採用されていて、可動箇所も多く今の玩具に負けず劣らず動いてくれます。当時の子どもたちにとっては、生き物からロボットに変形して、しかもここまで動くなんて楽しくて仕方なかったろうなあ。以下、写真続きまーす。
ヒザ下のクリアパーツは上からパール塗装が施されているのですが、よく見ると造形はちゃんとアニメに活かされているのが分かります。
実写化の噂もあるから、そのときはドカンと盛り上がってほしいな!
以上、今日の「ビーストウォーズ」から「C-4 ダイノボット」でしたー!アニメの見た目とはだいぶ異なるので、当時の子どもたちの評価はどんな感じだったのか気になるところですが、今こうして触ってみると玩具とフィギュアの融合がうまく果たされていて、今のトランスフォーマーに脈々と受け継がれている基礎のようなものがすでに完成されています。妙に生々しい表現であるとか、ミュータントヘッドや、クリアパーツの使い所などすごく「変」なのも、今となってはとても魅力的な玩具だと思います!
そして、最後に藤原啓治さんについて。「ダイノボット」の声優である藤原啓治さんが2020年4月12日に亡くなられました。トランスフォーマーではこの「ダイノボット」はもちろんのこと、『マイクロン伝説』の「デバスター」や、『アニメイテッド』の「グリムロック」、そして『プライム』では「メガトロン」と、トランスフォーマーファンにとっても馴染み深い声優さんでした。その中でも「ダイノボット」は比較的キャリアの前半に演じられたもので、またアドリブ全開なこともあり、藤原啓治さんの人となりが感じられる役だったのではないかと思います。2016年に活動を一時休止される直前に放送された『生誕20周年記念ビーストウォーズ復活祭への道』では当時のことをとても楽しく話されていたのも印象的で、「ダイノボット」が藤原啓治さんの声優人生の中でただの通過点ではないことが感じられたのも嬉しかったです(『生誕20周年記念ビーストウォーズ復活祭への道』はタカラトミーモール公式チャンネルでまだ全話見れます!)。もちろん、トランスフォーマー以外でも代表作はたくさんあって、管理人もとても好きな声優さんだったので、55歳の若さで亡くなられてしまったのは本当に悲しく、残念です。けど、月並みな言葉ではありますが、ダイノボットを始めとしたキャラクターは作品として残り続けるので、これからもダイノボットの玩具で遊ぶときは藤原啓治さんの声を思い出しながら楽しむことが一ファンにできる供養なんじゃないかな?と思います。ダーッ!!
このカラー、このフェイスやビーストフェイスの付いたマスターピースが欲しかった…