今日は2019年3月7日に行われた「映画『バンブルビー』公開記念特別試写会」の模様をご紹介!ネタバレ無しで感想も!
2019年3月7日(木)にTOHOシネマズ日比谷で行われた「映画『バンブルビー』公開記念特別試写会」に行ってきました!今回はポップカルチャーのファンメディアであるFan’s Voiceさんの試写会応募で運良く当選。公開より約2週間ほど早く本編を見ることができました!今回はその様子と、ネタバレ無しでの映画『バンブルビー』の感想を書いていきたいと思います!
今回の会場は東京ミッドタウン日比谷の中にあるTOHOシネマズ日比谷で、昨年3月にオープンしたばかりの新しい映画館!管理人は今回初めて行ったのですが、広い立地を活かした1フロアで構成されたシネコンで、場所的にもとても落ち着いた雰囲気の映画館でした(平日の夜だったこともあるかもですが)。今回の試写会は複数の媒体からの当選者が集まる形のもので、受付はそれぞれの当選先で本人確認がありました。受付ではクリアファイルと整理番号の札が渡され、整理番号順に劇場内に入場することに。
クリアファイル。中には最新のフライヤーと配給会社(東和ピクチャーズ)からの来場のお礼と拡散のお願いが書かれた紙が1枚入っていました。
クリアファイル裏面。
管理人一行の整理番号。整理番号は配られはしましたが、シアターの席は自由席ということで、入場時点で空いている席を選ぶことができ、管理人はとてもよい席で観ることができました!開始時間になると司会者の方から一言作品の紹介があり、その後すぐ本編の上映が開始されました。ちなみにこの試写会で上映されたのは2D字幕版。今回の『バンブルビー』は、『リベンジ』以降の最先端の撮影機材や3Dなどは全くフィーチャーされていないのもこれまでと大きく違っている部分で、IMAX3Dと4D版の上演はありますが、それらを活かすための絵作りに力は入れていないように感じました。なので、2D版で観ても作品の雰囲気や監督の目指した映像は実感できるのではないかと思います。
そしてここからは映画の感想です。ストーリーのネタバレはありませんが、まっさらな状態で観たい方はここから先は是非鑑賞後にご覧ください。
これまでの実写版『トランスフォーマー』とは別モノ!
今回の『バンブルビー』は実写版『トランスフォーマー』のスピンオフ作品と言われて久しいですが、監督がマイケル・ベイからトラヴィス・ナイトに変わったことで作風も大きく変化を遂げています。予告編などを見てわかるように、「バンブルビーがなぜ地球に来たか」を描く物語ですが、過去5作と比べると、登場人物の数も少なく、場所も世界中を飛び回ることなく、限られた範囲の中で展開することになります。また主人公チャーリーの家がいわゆる基地のような役割を果たしていて、その場所を起点にストーリーが進行していくので、見ている側もチャーリーの家に愛着が湧いてきます。この範囲の狭さがこれまでの実写版「トランスフォーマー」とは異なるところで、世界を股にかけるのもワクワクしますが、閉じられた世界だからこその没入感を感じることができます。
ストーリー進行もさることながら、映画の時代設定も大きく変わっています。舞台は1987年アメリカのサンフランシスコということで、服装や家具、家電などレトロ感のある世界観になっていています。日本人の管理人が見てもどこか懐かしさを感じるのですが、それはおそらく、『E.T.』や 『グーニーズ』、 『バックトゥザフューチャー』、『スタンド・バイ・ミー』など、今もなお愛される80年代のハリウッド映画で見たアメリカの風景が描かれているからではないかと思います。とは言え、キャストの服装やメイク、髪型などは今見ても違和感なく作られているので、決して「ダサい」とか「古臭い」とは感じません。むしろチャーリーはかわいいし、とてもおしゃれ。チャーリーの衣装も何度か変わるのでそこも注目ポイントのひとつです。
話は少しそれますが、1987年のサンフランシスコと言えばNHK教育(Eテレ)で放送された、管理人も大好きなドラマ『フルハウス』と同じ時代と舞台です。『フルハウス』のオープニングでサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジをタナー一家がオープンカーで走るシーンがありますが、『バンブルビー』でもゴールデンゲートブリッジは印象的な使われ方をするのでフルハウス好きならばそれ思い浮かべてグッとくる箇所があったり、チャーリーも「おはようサンフランシスコ」見てたのかな?など想像してしまいます。
話を戻して、今回はこれまでと「画作り」も違います。マイケル・ベイのものはコントラストの強いギラギラしたエッジの立った映像が特徴で、それによって高級スポーツカーがきらめき、トランスフォーマーたちもキラキラとかっこよく描かれ、また泥と汗にまみれたヒロインはよりセクシーに映る画作りになっていました。今回の映像は予告編を見て分かるようにマイケル・ベイの映像と比べるとかなりおとなしく、逆に少し色あせたような画作りになっています。ただ、それが悪いわけではなく、その画作りだからこそ古いビートルのバンブルビーが世界に馴染み、逆にギラつくシャッターとドロップキックを異物として際立たせる効果を生んでいます。
More than meets the eyesとRobots in disguise!
今回、日本のプロモーションでは「かわいいバンブルビー押し」なこともあり、あまり「トランスフォーマーらしさ」は押し出されていません。しかし、そこは心配しなくても大丈夫!まず、バンブルビーを始めとし、地球にいるトランスフォーマーたちはこれでもかというほど変形しまくります。しかも『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』のように、「変形」がトランスフォーマーの行動の中で自然な形で取り込まれている箇所が多く、かつ過去作のように画面の裏側で変形したり、途中がフレームアウトして「CGつくるのめんどくさかったのかなー」とか思うようなこともなく、変形シークエンスを画面の中でちゃんと見せてくれます。また、「変形できること」を活かすシーンや、「変形できるからこその強みや弱み」のようなものも描かれていて、まさにトランスフォーマーのキャッチフレーズである「More than meets the eyes」と「Robots in disguise」の精神が散りばめられています。このあたりは監督であるトラヴィス・ナイトが子供の頃「本当にトランスフォーマーが好きだった」ことの証明なようにも思えます。
また、トランスフォーマーファンならば大興奮してしまうシーンもいくつかあり、そのひとつはセイバートロン星でのG1デザインをベースにしたトランスフォーマーたちの戦いです。初代アニメに登場した様々なトランスフォーマーが登場し、キャラ設定もアニメ版のものが強く反映されていて、このシーンだけでも2時間ずっと見ていたいくらい。そして、これだけはちょっとネタバレになってしまうのですが、トランスフォーマーファンならば鳥肌が立つであろう名曲が使われるシーンがあります。どこでどの曲が流れるかは是非ご自身で確かめてみてください!
「#エモかわバンブルビー」だと…!?
上でも書いたように、今回、日本のプロモーションは「かわいいバンブルビー押し」になっています。公式サイトにもバンブルビーが「ドジでやさしい」とあったり、女性向けのプロモが多かったり、カッコイイトランスフォーマーを期待している管理人のようなファンには少し違和感を感じるものになっていると思います。試写会で配られた配給会社からの紙にも「#エモかわバンブルビー」って付けてSNSに書いてね!とあり、映画を観る前は「そうはいくものか」と思ったりもしました。しかし、いざ映画を観終わると心の中は「エモかわバンブルビー!!」だったのです…もちろん大迫力のバトルは盛りだくさんだし、上で書いたようにガシガシ変形するので、「カッコイイトランスフォーマー欲」は十分満たされた上で「エモかわバンブルビー!!」なのです!
そして、チャーリーとバンブルビー、そして周りの人たちを含めたあの場所での日常生活をもっともっと見ていたくてたまらなくなります。けれど、これまでトランスフォーマーの映画を観てきた人はチャーリーとバンブルビーが最終的には離れ離れになってしまうことを知っているので、ストーリーが進むにつれ切なくなってしまうのです…だから、管理人は一般公開されたらまた何度も観に行くし、BDが発売されたら事あるごとに見返えして、チャーリーとバンブルビーの限られた時間を何度も蘇らせることでしょう。
おそらくトランスフォーマーファンは無条件でこの映画を見に来ると想定して、新しいファン層を獲得するためのプロモ方針だと思いますが、今回に限って言えばこれは間違いではなく、公開後どんどん魅力が広がって日本のトランスフォーマーファンが増え、そして次につながってくれればと強く思います。
最後に。公式でも「「トランスフォーマー」はじまりの物語」とあるように、実写映画第1作『トランスフォーマー』へ続くような書き方をされています。しかし、これまでの作品を観てきた方はきっと、「いやいや、『最後の騎士王』で第二次世界大戦のとき戦ってたやん!」とか、色々ツッコミを入れたいに違いありません。そのツッコミは正しく、実際海外で公開された際、プロデューサーが「バンブルビーが誰なのか、その設定や伝承をリセットしている」 と明言しており、この『バンブルビー』を観るときは、今までのことは一旦忘れた方が楽しめると思います。もともと「頭を真っ白にしてみる」ことを推奨されているトランスフォーマーですが、今回はこの『バンブルビー』をスピンオフだとか整合性だとか考えずにチャーリーとバンブルビーの日常と戦いの物語として見て欲しいです。ということで、他にももっともっと言いたいことはたくさんありますが、あとは是非劇場に行ってその目で楽しんで欲しいと思います!!『バンブルビー』から始まる新しいトランスフォーマーに期待を膨らませつつ感想を終わります!
ということで上映が終わると、なんとクッキーがプレゼントとして配られました!バンブルビーの顔とビートルの2種類で一人1つもらうことができました。ちなみにもったいなくてまだ食べられていません…
以上、映画『バンブルビー』公開記念特別試写会レポートでしたー!映画『バンブルビー』は2019年3月22日(金)公開です!
おおお!とっても面白そう!
これはぜひ劇場で見なきゃ!