今日は「トランスフォーマーアンコール」から「ゴッドファイヤーコンボイ」をご紹介!まずは「スーパーファイヤーコンボイ」編!
商品名 | ゴッドファイヤーコンボイ |
---|---|
シリーズ名 | トランスフォーマーアンコール |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2018年3月31日 |
価格 | ¥30,000(税抜) |
ということで、アンコール版「ゴッドファイヤーコンボイ」です!「ゴッドファイヤーコンボイ」は2000年に放送された「トランスフォーマー カーロボット」に登場するキャラクターで、「炎の総司令官ファイヤーコンボイ」と「機動隊長ゴッドマグナス」が合体した姿。「アンコールシリーズ」は2013年に発売された「フォートレスマキシマス」以来となりますが、シリーズナンバーは引き継つがない形となっています。当時「ゴッドファイヤーコンボイ」としてはトイザラス限定として「クリアバージョン」が発売されていましたが、通常カラーで合体させるには別々に販売されている「C-001 スーパーファイヤーコンボイ」と「C-023 ゴッドマグナス」を合体させる必要がありました。今回のアンコール版は当時品とも異なる通常カラーをベースとした「スペシャルアニメカラーバージョン」となり、さらに当時のキャストによる新規撮り下ろしボイスが収録されています。価格は定価30,000円というトランスフォーマー史上最高額ではありましたが、アンコールシリーズとしてはG1以外の復刻は初で、さらに前述のような豪華仕様での発売ということでとても期待されていたものとなります。
しかし、今回この「ゴッドファイヤーコンボイ」は多くの不具合を抱えての発売となってしまいました。大きなところでは「ゴッドマグナス」の音声の不具合をはじめ、組み間違いや成型不良など、玩具そのものとは別の品質の部分で評価を下げる結果となっています。そんなこともあり、レビューの仕方を非常に悩んだのですが、管理人は初めて触る玩具で、発売をとても楽しみにしていたものでもあるので、まずは玩具としての純粋なレビューをしていきたいと思います。ということで、写真が非常に多くなってしまったので2回に分けてお送りします!それではいってみましょー!
「その2 ゴッドマグナス&ゴッドファイヤーコンボイ編」は以下からどうぞ!
【パッケージ&内容物】
まずはパッケージ。トイザラス限定で発売された「ゴッドファイヤーコンボイ クリアバージョン」のパッケージデザインをベースとしたもので、商品画像や文言などは今回の新しいものに合わせて差し替えられています。
側面に大きな間違いがあり、「ゴッドマグナス」のロボットモードが「スーパーゴッドソード」の写真になってしまっています…誰も気付かなかったの!?
キャラクターカード。おそらく当時と同じものではないかと思われます。紙ものとしてはこのカードの他にA2判両面の取扱説明書が1枚付属しています。
箱の中には「スーパーファイヤーコンボイ」と「ゴッドマグナス」が別々に入っています。「スーパーゴッドソード」は袋に入って「スーパーファイヤーコンボイ」側の裏側にテープで止められています。
【ファイヤーコンボイ】
まずは「ファイヤーコンボイ」から。劇中ではバトル以外は主にこの姿で活躍していました。現在でも十分通用するスタイルで、可動なども最近のトランスフォーマーと比べても遜色ありません。また、今よりも「玩具」しているので作りも非常にがっちりしており、ガシガシ遊べる感じで触っていて安心感があります。
背面。背中にはELユニットが。単4電池が2本入っていますが、本体側もみっちりしておりボリュームがあるので、後ろに倒れやすいなどはありません。
前面&背面。
側面。
バストアップ。頭部は大きめな目が特徴で、かっこよさの中にどことなく優しさも漂う感じ。両脇の角は軟質パーツで出来ています。胸は当時はメッキでしたが、今回のアンコール版ではクリアパーツに変更されてより劇中の雰囲気に合わせた感じになっています。
背中にスイッチがあり、押すと音声が流れライトが明滅します。音声は「トランスフォーマー カーロボット」で「ファイヤーコンボイ」を演じた橋本さとしさんによる新規録り下ろし!当時の「ファイヤーコンボイ」そのままの声で熱く演じてくれています!当時の玩具は音声は5種類でしたが(しかも音声は開発担当者の声!それはそれで貴重だけども…)、今回はなんと24種類収録されており音声は以下の通り。ちなみに形態での音声の差はなく、以下の音声が順番通りに流れます。
・大丈夫、熱い心に不可能はない!
・ファイヤーコンボイ、トランスフォーム!
・たとえ宇宙の果でも、正義を呼ぶ声があるところに私は現れる!
・アイ、メンバーセレクトだ!
・アームラダー!セットオン!ファイヤーナックル!(炸裂音)
・恐らくデストロンガーの仕業だ!
・トランスフォーム!巨大合体スーパーファイヤーコンボイ!
・ブリザードストーム!ファイヤー!(炸裂音)
・サイバトロン出動だ!
・サイバトロンネット!
・コンボイガン!(炸裂音)
・現れたなデストロンガー!
・ファイヤーフラッシュ!(炸裂音)
・逃さんぞ!ウォーターストーム!ファイヤー!(炸裂音)
・行くぞ!炎のパンチ!ファイヤーナックル!(炸裂音)
・アイ、すぐに駆けつけられるサイバトロンをセレクトしてくれ!
・トランスマイン!
・パルサーキャノン!(炸裂音)
・ギガトロン!そんなことはさせん!
・炎神飛び膝蹴り!(炸裂音)
・デストロンガー、これ以上の破壊は許さない!
・危ない!バーチャルナックル!(炸裂音)
・サイレン音
武器「コンボイガン」。武器自体に特にギミックはありませんが、ビークルモードで車輪となるので、赤い部分は回転するようになっています。
コンボイガンは背中のELユニットの側面に取付可能。
「スーパーファイヤーコンボイ」時に足になるパーツを「トランスマイン」として肩に取り付け可能。また、腕パーツも「ファイヤーナックル」として装備できます。
続いて、「スーパーファイヤーコンボイ」になるためのパーツを組み合わせることで基地モード「トランスリベア」になります。劇中でもよくこのモードで登場し、大体みんなの腰掛けのような使われ方をしていました。また、「ファイヤーナックル」を飛ばす発射台のようなこともしていました。
背面。劇中ではハシゴ部分のサイドのパネルはアンテナの役割を果たしていました。
「ファイヤーコンボイ」と。
【スーパーファイヤーコンボイ】
「ファイヤーコンボイ」と「トランスリベア」になっていたパーツを組み合わせることで「スーパーファイヤーコンボイ」に!身長が1.5倍ほどになり、また背中のハシゴ部分がかなりのボリュームなので、一気に大きくなった感じがします。各部を覆うようにパーツが合体するので全体的なバランスもいい感じ。当時これをリアルタイムで遊んでいた子どもたちが羨ましくなるかっこよさです。パーツの合体自体も各部しっかり取り付けられるようになっていますが、頭部〜胴体のパーツは背中のハシゴも含まれているので遊んでいるうちにはずれてしまうことがあります。また、個体差かもしれませんが管理人のものは右肩のパーツが弾けやすいです。
背面。とにかくハシゴがデカイ。ハシゴが地面に設置するのがデフォルトの状態になります。
前面&背面。
側面。写真では見えないのですが、身長を伸ばすために「ファイヤーコンボイ」の腰部分を引き出すのですが、その部分が細く横からみると少し貧弱な感じ。
※以下の写真で足のパーツを左右逆に付けてしまっている写真があります。ただ、その方が足首に若干可動範囲ができ、足が接地しやすくなったりもします。
バストアップ。頭部のデザインはコンボイっぽさはかなり薄れ、全体的に赤く消防車のイメージを強めたような感じに。サイドのアンテナ部分はメッキとなっています。よく見ると、どことなく「ビーストウォーズ」のゴリラコンボイっぽさもあり、もしかするとその辺も意識されたデザインなのかもしれません。
右胸部分はパネルを開くことができ、中には「エネルゴンマトリクス」が。
コンボイガンは肩に取り付けることができます。
【ビークルモード】
続いてビークルモード。消防車(はしご車)に変形し、名前は「ファイヤー炎神」。「ファイヤーコンボイ」に「スーパーファイヤーコンボイ」になるパーツを組みわせることでビークルモードに変形するのでかなりのボリュームになります。架空のはしご車となり、具体的なモチーフは明らかになっていませんがなかなかリアルに作られています。メッキのホイールにゴム製のタイヤとなっており、これは「カーロボット」シリーズで新しく作られた玩具の共通の仕様でもあります。
背面。ここ最近の玩具では消防車がモチーフでも縮小されたりオミットされがちなハシゴがかなりしっかり作られています。
前面&背面。ナンバープレートの数字「C-001」は当時の玩具のシリーズナンバーとなっています。ちなみに、アンコール版の不具合の一つとして、向かって右側のルーフ部分のシルバーのパネルがずれてツライチにならないという報告をよく見ました。ロボットモードでは足首にあたる部分なのですが、軸を通す穴がどういう理由からか削られており(恐らくなのですが、成型不良かなにかで手作業で削った…?)、その削り方にかなり個体差があるようです。管理人のものは幸いにもパッと見で分かるほどのズレはありませんでした。
側面。サイドの「消防庁」のプリントが目を引きますね。
「ファイヤーコンボイ」側と残りのパーツ側を分離。劇中でもこの形で走っているシーンも何度かありました。
「コンボイガン」が車輪の役割を果たしており、分離してもちゃんと独立して転がし走行ができます。
ハシゴの先端にある部分は、赤いスイッチを押すことでスプリングの力で放水銃がパシャッと展開します。
また、ハシゴの中にはミサイルが仕込まれており、ハシゴ後部のスイッチを押すことで、4連のミサイルが同時に上を向くようになっています。当時発売された玩具は、同時にミサイルも一斉に発射される仕様だったようですが、海外で発売される際に安全基準の影響からか、ミサイルは個別に飛ばすよう変更されており、今回のアンコール版もそうなっています。ただ、管理人のものは全部ではないですが(真ん中2つ)、展開と同時にミサイルが暴発して飛ぶようになっています。
ハシゴはスライドさせて伸ばすことができます。伸ばし切るとなんと長さは50cmにもなります。
【比較】
大きさの比較として、パワー・オブ・ザ・プライム版「オプティマスプライム」と。ここ最近のリーダークラスと並べると頭一つ分ほど大きい感じに。当時この「スーパーファイヤーコンボイ」は海外ではスーパークラスという扱いとなっており一概に比較はできませんが、大分今とは作りなどは違う感じがしますね。
ビークルモードでも。
【可動・アクション】
可動はとてもいい感じ。今でも十分通用する可動域となっています。足首にはボールジョイントが使われているので、設置性も高くポーズが取りやすいです。さらに音声ギミックがあるおかげで鳴らしながら遊ぶのが楽しい!以下写真続きまーす。
今のトランスフォーマーと比べると作りが大分違っていて、例えば手首には関節用の柔らかめのパーツが仕込まれていたり、クリック関節も多用されていたり、子どもたちがある程度乱暴に扱っても大丈夫な作りになっています。
「スーパーファイヤーコンボイ」の可動箇所は「ファイヤーコンボイ」に依存する形ではありますが、パーツを各部に取り付けるのと、背中の大きなハシゴの影響で「ファイヤーコンボイ」と同じとはいかない感じ。ただ「スーパーファイヤーコンボイ」は大きさによる迫力は十分。堂々とした感じで、立っているだけでもカッコイイ!
背中のハシゴを第3の足として扱えばアクティブなポーズもとれます。
ブリザードストーム形態でもしっかり立つことができます。
以上、「トランスフォーマーアンコール」から「ゴッドファイヤーコンボイ」その1「スーパーファイヤーコンボイ」編でしたー。実は長年欲しかった玩具で、中古屋さんで毎回探すも年を追うごと値段が高騰してしまいなかなか購入できずにいたので、今回の復刻をとても楽しみにしていました。様々な不具合が報告されていますが、幸運にも「スーパーファイヤーコンボイ」に限って言えば管理人のものは大きな問題もなく、楽しく遊ぶことができました。この「スーパーファイヤーコンボイ」が発売されたのは今から18年前の2000年。トランスフォーマーを取り巻く環境は今と大きく異なり、この「スーパーファイヤーコンボイ」も今よりもより「玩具」としての魅力の詰まったものとなっています。それは作りの丈夫さであったり、合体、変形のやりやすさだったりするわけですが、さらに主人公としての見た目のかっこよさ、主人公だからこその最大限のギミックが凝縮されており、当時これをリアルタイムで買ってもらった子どもたちは、ものすごく楽しめただろうし、きっと強く思い出に残る玩具だったんじゃないかなあ…と羨ましくなります(もちろん管理人には管理人の子供時代のトランスフォーマーの思い出はたくさんあるわけですが)。だから、きっとこの復刻を本当に心待ちにしていた人も多かったのではないかと思います。また、何と言っても橋本さとしさんの新規収録ボイスが素晴らしく、今回の収録にあわせて行われたフィギュア王のインタビューでも橋本さんの「ファイヤーコンボイ」に対する愛を感じる事ができ、まさに「熱い心」がしっかり詰まったボイスになっていると思います。しかし、それらの思いも、今回の品質の問題で台無しになってしまっているのが本当に残念でなりません…
ということで、ひとまず「スーパーファイヤーコンボイ」編はここまで。「ゴッドマグナス&ゴッドファイヤーコンボイ」編は近日公開予定です。今回の不具合に関する感想はそちらの最後で書きたいと思います!