今日はマスターピースから「MP-36 メガトロン」をご紹介!Ver.2.0!
商品名 | MP-36 メガトロン |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2017年4月1日 |
価格 | ¥23,000(税抜) |
ということで、マスターピース「MP-36 メガトロン」です!いよいよ新生マスターピースラインで「メガトロン」が登場!2007年に「MP-5 メガトロン」が発売されて10年、「MP-10 コンボイ Ver.2.0」が発売されて5年が経過した訳ですが、ようやくにしてデストロンのリーダー「メガトロン」もVer.2.0が発売されることになりました。新生マスターピースは「MP-10 コンボイ」のロボットモードに頭身を合わせたシリーズとなり、続々とデストロンの幹部も立体化され、そのリーダーであるメガトロンのリメイクは切望され続けていました。今回、タカラトミーの担当者は具体的には明らかにはなっていませんが、デザインにはキスぷれや、ジェネレーションズ「TG-23 メトロプレックス」のデザインを担当した大嶋優木氏が参加しています。そして今回特筆すべきは、サウンドギミックとして「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」で「メガトロン」を演じた故加藤精三氏の音声が収録されていること!これまでマスターピースでは音声ギミックといえば、「MP-1L コンボイ最終生産」に付属した台座や、「2010」イヤーのときにプレゼントされた「MPロディマスコンボイ専用サウンドステージ」くらいなもので、マスターピースの玩具そのものにつく音声ギミックとしてはこのメガトロンが初と言ってもよいと思います。そして、情報解禁から謎だったのがロボットからガンモードへの変形方法です。いくら画像を見ても全く変形過程が分からず、ヒーローXから発売された「トランスフォーマージェネレーション2017 Vol,1」でも変形過程が紹介されましたがさっぱり分からないという、発売まで期待と不安が入り交じる物となっていました。果たしてその出来は如何に!?それではいってみましょー!
※2017/4/12:融合カノン砲の変形ミスについて写真を差し替えました。
【パッケージ・内容物】
まずはパッケージ。今回から昨年受賞した「グッドデザインロングライフ賞」のロゴが入るようになりました。また箱裏には原寸大の写真がメモリとともに掲載されています。
中身はこんな感じ。今回は付属品も多く、中箱は二段になっています。
紙ものは取扱説明書とキャラクターカード(といつものアンケート)。取扱説明書は冊子タイプになっており、「MP-10 コンボイ Ver.2.0」などと同様、各ギミック等について解説が入っており、読み物としても楽しめます。また、巻末には「メイキングオブメガトロン」として設計資料や試作写真が掲載されています。
キャラクターカード。今回のイラストも吉村正人氏によるもの。テックスペックは先日紹介した「MP-5 メガトロン」と同じ。
【ロボットモード】
ロボットモード。まさに待ち望んだ姿、大きさでのメガトロン!アニメの雰囲気を再現しながら、スタイルは今風でもあり、また分割線が多いことで、ここ最近のアニメ準拠になったゆえののっぺりとした感じも薄く、図らずもか非常に密度感のある見た目になっています。さらにこれまで公開されていたサンプルなどでは分かりませんでしたが、シルバー部分は塗装が施されており、さり気なくリッチ感があります。また、各部にダイキャストが使用されており、ずっしりと重量感があるのも良い感じ。
背面。背中のパーツは劇中の再現とはなってはいませんが、スッキリとまとまっています。
前面&背面。
左面&右面。
バストアップ。顔はまさにアニメからそのまま出てきたような感じに。非常に凛々しく、破壊大帝らしい厳しさも漂います。目はメタリック塗装となっています。
今回も交換用フェイスパーツが付属。左は「叫びフェイス」、右は「笑顔フェイス」。これもよく劇中を再現した表情ですね。フェイスパーツの交換も額部分からごっそり交換する形なのでとても楽。
そしてもう一つのフェイスパーツとして「ダメージフェイス」が。またチェストプレートもダメージバージョンが用意されており、これによって「トランスフォーマー ザ・ムービー」でのコンボイとの決闘シーンを再現することができます。正直使う場面は少ないけど、写真を取る分には面白い付属品でした(写真はのちほど)。
フェイスパーツとチェストパーツをはずすとこんな感じ。このデザインは「トランスフォーマー ザ・ムービー」でユニクロンの力によってガルバトロンに転生する際に、メガトロンの体がスキャンされるのですが、その時のデザインを踏襲したものになっています。
上半身。全身のメタリック塗装がいい感じ。腹部のデザインも細かくクリアパーツを組み合わせて作られており、クリアパーツの中にも細かくディテールが造形されています。しかし、ひとつ気になるのがエンブレムがアニメデザインのエンブレムであること。「MP-29 防衛参謀レーザーウェーブ」ではシールで選択できましたが(それはそれで嫌だったけど)、他のデストロンのメンバーが通常エンブレムなわけだから、そこは気を使ってほしかった…ダメージバージョンのチェストパーツなんかよりも通常版エンブレムのチェストプレートのほうが嬉しかったなあ。
背中。バックパック部分はデザインよりも変形を優先したような形に。ただ、収まり自体は良いので、特に気にはなりません。というか、この背中だけの変形をみてもなかなか複雑。あと他がきっちりしている分ちょっとだけ気になったのが、バレル部分が固定されずよく動いてしまうこと。
下半身。「MP-5 メガトロン」では実現できていなかった下半身のボリュームも十分。というか完璧。また、メガトロンの特徴のひとつでもある黒パンツもしっかり再現。足部分はダイキャストで出来ているので安定感があります。
今回、手のひらの可動もかなり動くようになっており、これまでマスターピースでもできていなかった人差し指をまっすぐ指す動作ができます!
続いて武器。まずは「融合カノン砲」。この融合カノン砲にサウンドギミックが内蔵されているのですが、それでも「MP-5 メガトロン」のものよりも圧倒的に軽い!さらに各部がクリック関節ということもあり、しっかり構えることができます。また、取り外しも簡単にできるようになっているのもポイント高し。「MP-5 メガトロン」であったライトギミックは今回はオミットされています。
サウンドギミックは中央にあるボタンを押すことで発動します。また、赤いクリアパーツのが音声切り替えスイッチになっており、3つのカテゴリーのサウンドを切り替えられるようになっています(オンオフ機能はなし)。また、写真手前側のスコープを覗く側がスピーカーになっています。流れる音声は以下。
・攻撃音
スイッチB(スイッチを中央)
・ワーハッハッハッハ!この愚か者め!
・え〜い!破壊してくれるわ!
・え〜い!サイバトロンをひねりつぶせ!
・デストロン軍団トランスフォーム!
・この役立たず者が!
・ワシの子分にならんか?
スイッチC(スイッチをスコープ覗くほう側)
・トランスフォーム音(アップ)
・トランスフォーム音(ダウン)
加藤精三氏の声のサウンドが素晴らしい!メガトロンそのものの出来も相まって本当にメガトロンが喋っているような感覚になります。おそらく、音声の権利はタカラトミーが持っているのだと思いますが、すでに故人の声を入れるとなるとそれなりの苦労があったのではないかと想像します。今回これを実現してくれたタカラトミーには感謝!
電池はLR44のボタン電池を2個使用します。最近のマスターピースはほとんどこの電池なので使い回ししやすくてよい。
次に「レーザーダガー」。「トランスフォーマー ザ・ムービー」で使用。解説では「貴様如きは素手で捻りつぶしてくれるわ!」といいつつ、その場に合った武器をなんでも使ったことが突っ込まれています。そもそもこれはメガトロンが持っていた武器なのか…?
続いて「ブラスター」。これも「トランスフォーマー ザ・ムービー」で使用。コンボイに致命傷を与えた偶然落ちていた銃。
レーザーダガーの先端部分部分を取り外し、ブラスターに取り付けることも可能。ビームを撃っているシーンを再現できます。
次に「エナジーメイス」。今回、チェーンタイプのものと、可動式タイプのものにふたつを選ぶことができます。まずはチェーンタイプ。
続いて可動式タイプ。関節が4つあり、自由に角度をつけられます。鉄球部分も軽くできているのでしっかり保持できます。
「ベクターシグマのキー」。第41話「ベクターシグマの鍵PART1」で登場した、ベクターシグマへを起動させるための鍵。何気にダイキャスト製でずっしり重い。
被り物として「ヘッドギア」。第21話「二人のコンボイ」でコンボイのクローンを操るために使ったもの。すっぽりかぶせることができ、塗り分けもしっかりしてます。なぜこれをこんなに丁寧に作ろうとおもったんだろうか…
「ストック」はロボットモード時はスタンドに変形させて使うことが可能。台座部分がダイキャスト製なので非常に安定感が良いです。スタンドを使った写真はまたのちほど。
「サイレンサー」と組み合わせて、「テレスコーピックレーザーキャノンフォーメーション」モード。
後ろから見るとこんな感じ。バレルと接続し、また肩のジョイントでも固定されているので保持もしっかりしています。
「ストック」と「サイレンサー」を組み合わせて「パーティクルビーム・キャノンフォーメーション」に。これはG1トイであったギミックの再現。
メガトロンと組み合わせて。グリップがあるのでちゃんと握らせることができます。
付属品ではありませんが、背中のバレルを前にほうに移動することもできます。ほんの少しですが、この形で戦ったこともありました。
【ガンモード】
続いてガンモード。今回の「MP-36 メガトロン」では「ワルサーP38」とは明言されておらず、オリジナルの銃という扱いになっている模様。今回、かなり複雑な変形になっており、それでガンモードではかなり分割線が目立つ形になっています。また若干スタイルも横に幅がある感じで確かに「MP-5 メガトロン」のガンモードと比べると「ワルサーP38」とはいい難いのかも?ただ、今回は劇中の姿であるスコープとサイレンサーとストックが付いたい状態を再現できるのはやっぱり嬉しい。
オプションを外して。今回、変形については省略しますが、この変形は是非体験して欲しい。非常に複雑ではありますが、あのロボットモードから変形していく様はとても楽しい。「MP-5 メガトロン」の変形の難しさとは違ったベクトルで、イライラするような変形ではありませんが、最初は硬い部分があったりするので注意。また、変形がタイトな部分も多いので、塗装面に傷がいたり、エッジ部分が禿げたりするのはのは覚悟したほうが良いです。
変形で特に注意したいのが、股間部分の変形。説明書では「太ももを下に強く引き」とあるのですが、非常に硬く、無理をすれば破損の恐れがあります。管理人も最初非常に苦労した部分なのですが、もしここが硬かった場合は黄色い丸部分のネジを少し緩めてあげると比較的楽に変形できます。この他にも肩周りや、バレル部分など硬い部分はいくつかあるのですが、焦らずよく説明書をみて変形させてあげましょう。高額商品なので、破損するとダメージが大きいので十分注意です!
上からスコープ(融合カノン砲)、ストック、サイレンサー。これだけでもかなりのボリューム。しかもそれぞれのパーツにギミックがあって、ただのプラスチックの塊じゃないのもよい。
前面&背面。
横面。さすがに分割が目立ちます。今回塗装があるせいもあって、パーツよって色にむらがあるのもそれを助長させているかも。海外版で無塗装版とか出たら欲しいな…(少なくともアメリカではこのままは出せないだろうけど…)
【比較】
「MP-5 メガトロン」と比較。そもそもの大きさも違いますが、再現度という点では雲泥の差と言っていいくらい。「MP5」のほうも当時としてはとても頑張っていましたが、10年という年月がどれだけタカラトミーの開発者を成長させたのか…実写映画や、新生マスターピースなどを経て得た経験やスキルが活かされてこのメガトロンができたと思うと、ただ遊ぶだけの人間ですが感慨深いです。
リーダクラスのメガトロンである「LG13 メガトロン」と。発売当時、「MP-10 コンボイ」と同スケール!という売り文句が付いて登場しましたが、いよいよお役御免。
「MP-10 コンボイ Ver.2.0」と。まさに悲願とも言える同スケールでのマスターピース!ある意味新生マスターピースのひとつの終着点とも言えるかも。この「MP-10 コンボイ Ver.2.0」は今回のメガトロンの発売に合わせて再販されています。
デストロン参謀たちと。左から「MP-11 スタースクリーム」 、「MP-36 メガトロン」、「MP-13 サウンドウェーブ」、「MP-29 防衛参謀レーザーウェーブ」。あと新生マスターピースで出ていないデストロンとしてはインセクティコンとトリプルチェンジャーと合体兵士くらいで(あと「リフレクター」!)、ようやくデストロンが揃った感じ!けどメガトロンだけエンブレムが違うんだー!
【可動・アクション】
可動は申し分なし!完璧に思い通りに動いてくれます。各関節もクリック関節が多く、また、足部分がダイキャストパーツなのでかっちりポーズを取らせることができます。また、表情パーツもメガトロンらしいものが揃っており、フェイスパーツの取替も楽なので色々な表情で、いろいろなポーズを取らせたくなります。以下写真続きまーす。
膝立ちも余裕。というか、最近のマスターピースはこの膝立ちを可動のひとつの指針としているようですね。
スタンドを使って。劇中でも印象深い飛行ポーズもしっかり再現できます。
第2話「ルビークリスタルの秘密」をイメージして。このシーンは繰り返しオープニングで流れており、すごい頻度でこのエナジーメイスを使っているように感じるけど、実際に使ったのはこの2話だけという…(コンボイのエナジーアックス然り)
「トランスフォーマー ザ・ムービー」をイメージして。
メガトロン「死ねー!コンボイ!地獄に落ちろー!」
メガトロン「さあ、ワシはこの時をどれほど待ったことか、コンボイ!ついに貴様も終わりだ、これでな…!」
コンボイ「まだだーッ!!」
メガトロン「ぐわーーッ!」
た、楽しい…
サウンドギミックを使いながら遊ぶのがとても楽しい。「この役立たずめが!」
ディテール感などはサウンドウェーブあたりとならべるとちょうどいい感じ。
以上、「MP-36 メガトロン」でしたー!実は発売される前は非常に不安がありました。まずはパッと見ただけでは分からない複雑そうな変形と、銃の分割の多さ。ロボットモードは完璧だけど、いろんなところが緩かったりポロリしたらどうしよう…と思っていました。しかし、実際に触ってみるとロボットモードはかっちりしてるし、各部もクリック関節で保持力もしっかりあり、加えて可動も完璧。さらに、変形も複雑ながらプロセスが面白い!今回個人的に変形の肝だと思ったのが「パーツの回転」で、これまでも薄いプレートのパタパタ変形はありましたが、さらに回転が加わり内側から裏返るような感じで変形します。この変形を体験すると、他にも何でも行けてしまうんじゃないかと思ってしまう(ロストエイジ版オプティマスの複雑変形版とか期待しちゃう)。ただ、それによってガンモードでの分割が目立ち、正直あまり見栄えはよくないものになってしまったのは残念。また、最初変形させるときに非常に硬い部分もあり、無理にやってしまうと破損の恐れがあるので十分注意する必要があります。そもそもロボットモード時にダミーパーツが多いのはどうなのか?というのはあるかと思うのですが、今回はロボットモードの再現度とトレードオフということを考えると許せざるを得ないし、変形そのものが楽しいので十分ありだと思います。さらに素晴らしいポイントは故加藤精三氏によるボイスのサウンドギミック。ボイス数はそれほど多くないものの、メガトロンらしいセリフが揃っており、ロボットモードの再現度も相まって鳴らしたときの本体とのシンクロがすごいです。
ここまで書いてきたとおり、欠点はありつつもロボットモードの素晴らしさが全てを打ち消すくらいのインパクトがあり、それだけで全トランスフォーマーファンに触って欲しいもアイテムなのですが、今回個人的にひとつ大きく気になったのは「エンブレム」です。今回メガトロンに「プリント」されているのはいわゆる昔のデザインのエンブレム。これまでマスターピースは「MP-29 防衛参謀レーザーウェーブ」のシール以外は通常エンブレムでした。つまりデストロンのマスターピースと並べてもこのメガトロンだけが異端となり、せっかく同じスケールで並べられることになっても、トランスフォーマーのアイデンティとも言えるインシグニアが違うことには大きく違和感があります。もしここから「【新】新生マスターピースをはじめます」というならまだしも、「MP-10コンボイとのサイズ比を合わせ再設計(商品説明まま)」という売り文句を掲げているのです。今後発売されるマスターピースもそこを気にしなくちゃいけなくなったし(そもそもサイバトロンだって厳密には新旧あるし)、集めているファンの事を考えるのであれば、エンブレムはまだシールのほうがよかった(胸部分は変形で剥がれそうだけど…)。もしくは銃モードはシールで、チェストパーツは取替えられるのだから通常エンブレムをつけてほしかったです。今回のこの仕様の決定がくだらないプライドや社内政治のようなものではなく、今後のマスターピースの未来を見据えたものであることを切に願います。
とは言え…とは言えです!ものとしては本当に素晴らしいことには間違いありません!今年の「超偏見トランスフォーマーアワード」でもきっとたくさんの票を獲得するに違いありません!細かいことはまずは気にせず、最高峰のトランスフォーマーとして驚き楽しく遊んで欲しいです!オススメ!
エンブレムが違うのか。そこまで気にしてなかったけど、言われると気になってきたw
股間部分は本当に固くて、説明書を信じて思いっきり引っ張ったら無事問題なく外れました。ただ、以前の記事に※しましたが、別の部分が突然破損して、発売日から現在も修理工場です。。。同じくコンボイVer.2.0と大きさを合わせたレジェンズ版メガトロンと並べていろいろ比較したかったんですが…
もし余裕があればレジェンズ版と並べた画像なぞ、載せて貰えないでしょうか