今日はマスターピースから「MP-24 スターセイバー」をご紹介!!LET’S SAY GO!
商品名 | MP-24 スターセイバー |
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シリーズ名 | マスターピース |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2015年3月21日 |
価格 | ¥18,000(税抜) |
ということで、マスターピース版「スターセイバー」です!このスターセイバーはトランスフォーマー30周年を記念して行われたファン投票「マスターピースファンズチョイス」で歴代司令官の中から見事1位を獲得し製品化されたもので、これまで展開されてきた初代アニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」~「2010」という枠を飛び越えた新たな試みのマスターピースとなります。この「スターセイバー」は日本国内では5番目となる作品『トランスフォーマーV(ビクトリー)』に登場した司令官で、それまでのトラックに変形するいわゆる「コンボイ」型の司令官からガラリとイメージを変えて、ジェット機に変形する正義感あふれるヒーローとして描かれました。その後の「勇者シリーズ」の礎ともなる日本初の新しい司令官の登場に当時のちびっ子は大いにこの「スターセイバー」に湧きました(当時、管理人は若干トランスフォーマーを卒業しつつありました…)。それを表すかのように「マスターピースファンズチョイス」での得票率は31.2%と全体の1/3を占める票を獲得しており、非常に多くの人が待ち望んでいたマスターピース化であることがわかります(2位は「マイクロン伝説」版「コンボイ」)。
今回玩具を担当したのは、これまで「ライオコンボイ」や「ビッグコンボイ」、最近ではジェネレーションズシリーズの「メトロプレックス」や「トランスフォーマーGo!」の参乗合体を手がけたタカラトミーの幸日佐志氏。当初は「MP-10 コンボイ」から新生マスターピースを手がけた蓮井氏が担当する予定だったようですが、他の開発で手一杯だったため、「スターセイバー」に思い入れの強い幸氏が立候補する形で決まったそうです。そういう意味でもこれまでのマスターピースとはちょっと違ったアプローチがこのスターセイバーでは見えてくるのではないでしょうか!?それではいってみましょー!
【パッケージ&内容物】
まずはパッケージ。パッケージの大きさは「MP-22 ウルトラマグナス」と同じで思っていたよりもコンパクト。パッケージの構成はこれまでのマスターピースと変わらず、ですがパッケージ裏の説明文のノリはいつもと違ってなんだか軽快。
若干写真が見にくいですが、箱の中はこんな感じでビークルモードでの収納となっています。付属品も多くてワクワクする!
紙ものもいつも通りで、取扱説明書とキャラクターカードといつものアンケート。取扱説明書のイラストはウルトラマグナス同様、新たに描き起こされたものとなっています。また写真にはありませんが、取扱説明書の裏面には「MPスターセイバーの誕生」として、今回の経緯とこれまでのスターセイバーの歴史などが書かれています。
【セイバー】
まずは「セイバー」から。大きさはボイジャークラス(MPでのカーロボット系程度)となっており、この「セイバー」だけでもしっかりボリュームがあります。スタイルも今風な感じになっており、色分けもしっかりされていて見栄えは十分。これだけでも十分に満足感のある玩具に仕上がっています。気になる点としては、腕の内側が変形の都合で空洞になってしまっていることくらい。ある意味旧玩具のオマージュとも言えなくもない…
背面。背中のビークル部分が正面から見たときに極力目立たないように作られており、後ろから見てもすっきりした感じになっています。ビークルのキャノピー部分が下にスライドできるのが効いてる感じ。
3面。プロポーションは問題ないのですが、足の形状から若干立たせにくいと感じることも。つま先部分がもっとしっかり固定されれば、とも思うけど、それはそれで変形がしにくそうな気もする…
バストアップ。頭部はバイザーがクリアパーツとなっており、表情も凛々しくスターセイバーの正義感あふれる感じがよく表現できていると思います。
そしてスターセイバーのギミックとして旧玩具から引き続き「ブレインセット」が搭載されています。胸部を開「ブレイン」をセットして…
再び胸部を閉じると、それに連動して顔が現れます。旧玩具では「ブレイン」自体が顔になっていましたが、今回のマスターピースではセイバー側に顔があり、ブレインを上に上げることでそれが現れるという形になっています。驚くべきは胴体から顔がせり出すにもかかわらず、顔を出した後は首がちゃんと左右に可動すること!
「勇気のブレイン」。非常に小さいにも関わらずかなり細かく塗装されているのがすごい!
小さいながらに手足も可動。ちゃんと関節がピン止めなのもいいですね。
続いてビークルモード。小型ジェット機に変形。今回は変形機構は省略しますが、変形自体はそれほど難しくはなく小気味の良い変形となっています。
背面。スラスター部分は金属パーツで作られています。
キャノピーは開閉することができ、コックピットに「ブレイン」を乗せることができます。
底面。ランディングギアは車輪がちゃんと独立しており、転がし走行が可能です。
【Vスター/大型ジェットモード】
続いて「Vスター」。「セイバー」が遠隔操作する戦闘ジェットとなり、アニメではよく「セイバー」の上に乗ってたりもしました。大きさもありなかなか迫力があります!先端に伸びる2つの砲はダイキャスト製となっており、ポッキリ逝ったりしにくくなっています。1点この「Vスター」で気になるところは、「スターセイバー」のヘルメットのアンテナ部分で、前に向けると勝手に内側に折り曲がってしまうこと。自分で回収するにも細いパーツだけに加減が難しそう…
背面。左右の大きなスラスターはダイキャスト製。
前方、後方ともランディングギアが収納されており、展開することで着陸モードになります。ただ本体が重めなので車輪が倒れ易く、転がし走行はなかなか難しいです。
着陸モードで正面から。着陸モードにするとサイバトロンマークが大きく正面に2つ配置されるのがかっこいいですね。
後ろからも。
両脇のパネルを開くと中にはサイコミサイルが。
「セイバー」のロボットモードと。アニメでは「Vスター」に座って操縦しているような描写がありますが、残念ながら座らせることはできません。
ビークルモードでも。
そして、「セイバー」のビークルモードの翼をたたんで、「Vスター」と合体させると…
「大型ジェットモード」の完成!これまでのマスターピースにないボリューム感!「セイバー」が機首部分となることで、ひとつのビークルモードとして一気にバランスがよくなる感じ!旧玩具と同じギミックなわけですが、そう考えると旧玩具の完成度の高さが改めて実感できるような気もします。
背面。手持ちの銃を上部に取り付けることが可能です。
ランディングギアを展開して着陸モードに。
【スターセイバー/ロボットモード】
続いていよいよ「スターセイバー」のロボットモードですが、まず「Vスター」を変形させます。変形自体は非常に簡単で、かつほぼ全面整形色なのでガシガシ動かすことができるのはいいですね。
そして「セイバー」も変形。こちらも変形は非常にシンプル。
そして、「Vスター」側と「セイバー」を合体させます。
若干合体にはコツが必要で、特にはじめは大分固いかもしれません。これは「セイバー」の背中の翼部分を固定するジョイントが固いせいで、「Vスター」側をちょっと広げながらやるとはまりやすいかも(広げすぎには注意)。
ヘルメットを後ろから持ってきてかぶせます。かぶせた後は、後頭部から延びるアーム部分をはずして、アームを収納すれば出来上がり。
「スターセイバー」ロボットモード。こ、これはかっこいい…!「スターセイバー」自体がこれまでマスターピース化されてきた『トランスフォーマー』~『2010』のキャラとかなり趣が異なり、日本のアニメらしいヒロイックでスタイルなので、全く新しい玩具のシリーズのような印象。また、基本的に整形色がベースとなっていますが、パーツでの色分けで完璧に劇中のカラーリングを再現しています。
背面。背中もすっきり。ロボットモードだけでみると、本当にこれ変形するのか?っていうくらいアクションフィギュアとしてもよくできています。
3面。手足がどっしりとしており、安定感は十分。プロポーションも今風でバランスがいいです。
バストアップ。頭部も非常にかっこよく作られており、ちょっと睨みを効かせた感じもいいですね。アンテナもシャープでかっこいいけど、これは破損が怖いのと、角度は決まっていないのでたまに左右バラバラになったりする…けど、人それぞれのかっこいい角度はあると思うので、それをできるのはいいと思います。
胸部。胸部分のパーツがメッキになっており、よいアクセントとなっています。「セイバー」が合体したことで、胸のボリュームがかなり厚くなっており、非常にマッシブで力強い雰囲気が出てますね!
腕。両手で剣を持てるようにかなり広い可動域が設けられています。特に肩部分が手前に大きく可動できるようになっています。拳は指が可動するようになっていますが、指が独立して動くのは人差し指のみ。
腰回り。腰も浅くですが周り、手前側にも角度をつけられるようになっています。
背中。将来的にこの背中にきっと…
脚部。脛部分はすべて成型色で色分けされてるのがすごい。ふくらはぎの内側は変形による分割がありますが、うまくツライチになるようになっています。
下半身後ろ。後ろ側はかなりシンプルな感じ。
【武器】
続いて武器。まずは「セイバーブレード(大)」。セイバーの機首部分に別パーツのブレード部分と、グリップ部分を組み合わせます。ボリューム感は十分で、メッキ部分の面積も広いので非常に見栄えが良い!若干グリップ部分が貧弱で破損が怖い…
「セイバー」に持たせることもできます。この場合↑のグリップは外し、機首部分の中からグリップを取り出します。さすがに「セイバー」に持たせるにはでかい。
そんな「セイバー」の為に「セイバーブレード(小)」が付属。設定的にセイバーブレードの大きさは変幻自在に変わるようで、上の「大」と同じものになります。ちなみに「セイバー」の拳も開けるようになっています。
「スターセイバー」に持たせるとこんな感じ。
「セイバーブレード(大)」用のブレードを取り付けることも可能。
ブレード部分は背中にそれぞれ収納することが可能。
ビークルモードでも。劇中での変形シーンを再現することもできます。
続いて「セイバーレーザー」。グリップ部分はロボットモードとビークルモードで切り替えて取り付けます。
「スターセイバー」に持たせるとこんな感じ。「スターセイバー」に持たせるには小さいですが、劇中でもこのセイバーレーザーはほとんど使われたことがなく、今回のMPでは基本はセイバーの武器としての役割が大きいです。
「セイバー」の機首部分と、セイバーレーザーは背中に取り付けることが可能。けど、セイバーブレード(大)用のグリップと、セイバーブレード(小)のグリップ部分は余剰となってしまいます。
続いて「シールド」。大きさも十分で迫力があります。これも最終回でのみ使われたレア装備。
「セイバー」も持つことが可能。でかい…
シールドのもう一つの役割として、ビークルモード時のディスプレイスタンドにすることができます。ディスプレイ用のブルークリアのパーツが付属しており、それをシールドのグリップパーツを取り外した部分に装着します。ちなみにブルークリアのパーツは初め2つにわかれていますが、一度組み合わせるとはめ殺しになっているので分離させることはできません。また、ロボ状態ではこのパーツは余剰となります。
組み合わせるとこんな感じに。
ジェットモードに取り付けるとこんな感じ。ジェットモードが飛行している感じで飾ることができます。こういう心遣いはとてもいいですね!
【比較】
初代司令官「MP-10 コンボイver.2.0」と比較。「スターセイバー」の大きさが際立ちます。
「MP-22 ウルトラマグナス」と。大きさは同じくらいなのですが、プロポーションに大きな差があるのがわかります。
「MP-12 ランボル」と「セイバー」。若干「ランボル」のほうがボリュームある感じがしますが、だいたい同じ大きさになっており、この辺のサイズ感の統一は嬉しいですね。
【可動・アクション】
「セイバー」の可動は決して悪くはないのですが、股間があまり開けないのでバランス取りがちょっと難しいかな。
機首部分を付けたままセイバーブレードを持つのはありえないと今気づく…以下、写真続きまーす。
「Vスター」の上に「セイバー」を乗せることが可能。ただ、特に固定などはできません。
つづいて「スターセイバー」の可動。思い通りのポーズを取らせる事ができます。各部関節がクリック関節になっているので、しっかり固定することもできます。
肩が引き出し式になっているので、こんな感じで剣を両手持ちさせることが可能。かっこいいな!
ヘルメットを外して。劇中ではこの姿でいることが結構多かった気が。さすがにちょっとバランス悪いかな。
シールドと剣はやっぱり相性いいですね。騎士な雰囲気が漂います。
以上、「MP-24 スターセイバー」でしたー!予想以上にレビューに時間がかかってしまいすみませんでした…本当は発売した週末には!と意気込んでいたのですが、いざ写真を撮ってみると紹介すべきことが多く、またこれまでのマスターピースとは大分趣が異なる玩具となっており、どう紹介すべきか悩んでしまい結果的に1ヶ月近くかかってしまいました。
兎にも角にも、非の打ち所なく作られた「スターセイバー」となっており、まさに30周年の記念として作られたマスターピースにふさわしい完璧な変形、可動、プロポーションになっています。プレイバリューも非常に高く、さらにそのプレイバリューに応えるべき極力塗装をなくした成型色メインのカラーリングとなっており、これまでのマスターピースと比較すると「おもちゃっぽさ」がより強い感じにはなっており、人によっては安っぽく感じてしまうかも。ただ、これは担当した幸氏の挑戦でもあるようで、これが受け入れられれば今後のマスターピースの展開にも広がりが出ると発言されています。
また、旧玩具へのリスペクトがものすごく強い印象となっており、「リメイク」という言葉がしっくり来るように思います。30周年は去年でしたが、今年は日本で初代アニメが始まって30周年でもあり、それを祝う意味ではこれ以上のナシ仕上がりとなっており、ともかく『トランスフォーマーV』や「スターセイバー」が好きな人は買って間違いありません。ここまで完璧に仕上げられると、やはり「ビクトリーセイバー」にしたくなってくるわけですが、「ビクトリーレオ」自体はまだ白紙の状態のよう。個人的にまずはジンライじゃね?とも思ってしまいますが、いつか「ビクトリーセイバー」にできるといいなあ…
レビューお疲れ様です。
自分も購入したのでMPシリーズに相応しい商品だというのは同意です。
ただサイコミサイルのハッチの開閉が個人的にかなり癖があるうえ説明書には
一切描かれてなかった為、もうちょっと何とかして欲しいと思いました。
まだまだカーロボ路線が続くようですがそろそろデストロン側で新規が欲しいですね