今日は「トランスフォーマーアンコール」シリーズから「07 スカイリンクス」をご紹介!
商品名 | 07 スカイリンクス |
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シリーズ名 | トランスフォーマー アンコール |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2008年2月 |
価格 | ¥8,000 |
ということで、アンコール版「スカイリンクス」です!そっちかい!という声が聞こえてきそうですが、アースライズ版を紹介する前にレビューしておきたく…!「スカイリンクス」は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』に登場したキャラクターで、役職は「輸送員」となり「スカイリンクス航空ただいま到着!」のセリフとともに劇中でも大いに活躍したキャラです。しかし、やけに陽気なキャラの印象は残っているものの、日本で玩具は発売されておらず、子どもたちにとっては結構謎なキャラクターでした。というのも、当時ハスブロがトランスフォーマーの玩具を増やすべく、「タカラ」以外の変形玩具もどんどん組み込んでいたわけですが、このスカイリンクスも玩具メーカー「トイボックス」が当時の「トミー」に発注して作ったもので、トランスフォーマーだけのオリジナルトイでありながら、どんな事情があったのかは想像するしかありませんが発売には至りませんでした。それがタカラとトミーが合併しタカラトミーになり、その中でトミーが保管していた金型が偶然にも発掘され(しかもトミーが開発したものであるということはタカラもそれまで知らなかった模様)、当時の関係者の協力のもと2008年に無事復刻されたという経緯があります。そういうわけで、アースライズ版発売直前ですが、その前にじっくりG1版を見ていきたいと思います!それではいってみましょー!
【パッケージ】
パッケージ。当時発売された海外版をベースのデザイン。ちなみに国内でも「C-115」という製品ナンバーで発売予定はあったようです。
キャラクターカード。テックスペックはなかなか高い。
【ダイノバードモード】
まずは「ダイノバード(始祖鳥)」モード。スペースシャトルから変形するわけですが、白い部分からのぞく鮮やかな赤と水色が目を引きます。このダイノバード自体は大きさはあるのですが、重さはそれほどでもなく、細い2本足でしっかり立ってくれます。
背面。スラリと伸びたしっぽもボリューム感あります。首の分割の仕方が今の実写版のパーツ分割みたいな感じでカッコイイ。
前面&背面。
側面。
頭部。基本的に口は開けておくか閉めておくかのみで、半開きを想定した作りにはなっていません。口の中には武器である「アセチレンブラスター」がありますが、特にギミックはありません。ちなみに、このアセチレンブラスターはG1時に海外で発売されたものは塗装されていなかったようです。
ビークルモード。スペースシャトル軌道船(オービタ)に変形。スペースシャトルの特徴とも言える黒い耐熱タイルのない真っ白な機首部分はスペースシャトルというよりは旅客機のようにも見えなくないですが、全体的なフォルムはしっかり再現されています。サイドや尾翼、羽のサイバトロンマークはシールになっているのですが、面積が大きいので上手に貼るのがなかなか大変。
背面。
後方上部は開けることができ、なかには金メッキでできたモジュールが入っています(取り出しは不可)。
前方上部にはシークレットエンブレムが貼れれています。
【ピューマモード】
続いて「ピューマモード」。日本では「山猫」と以前は言われていましたが、正式には「ピューマ」ということらしい…?色的にピューマっぽさは薄めですが、デザインと色も相まってかっこいいし、金メッキの頭部も目を引きます。ボディには電動走行機構が詰まっていて、スイッチを入れれば四足歩行をします(動く姿については「スカイリンクス」モードで)。
背面。2本の尻尾が特徴的。
前面&背面。
側面。
頭部。メッキに青い目がカッコイイ!ちなみに目は当時海外で発売されたものは目には塗装がなかったようです。
ビークルモード。スペースシャトルを運ぶ「トランスポーター」に変形。この形態では底面の車輪を使って電動走行をするようになります。こちらも走行する姿は後ほど。
背面。
底面。スイッチが2つあり、一番下のものが電動歩行(走行)のオンオフ、その上が歩行モードと走行モードと切り替えボタンになっています。また、前方の車輪は角度をつけられるので、直進の他に旋回も可能になります。黒い部分が電池ケースになっていて、中には単3電池2本が入っています。
「ダイノバード」と「ピューマ」を並べて。『2010』の中でも異彩を放っているキャラだけど、一体どういう経緯でこの始祖鳥と山猫のモチーフが選ばれたのか…
ビークルモードでも。
【スカイリンクスモード】
「ピューマ」と「ダイノバード」を合体してロボットモードにあたる「スカイリンクス」モードに!「空飛ぶ山猫」モードと呼ばれることもあるなんとも独特な見た目。子供の頃は恐竜かなにかかと思っていたけど、まさか始祖鳥と山猫が合体した姿だったとは…そしてこの玩具然としたカラーリングがノスタルジーを感じさせつつも、この色の組み合わせは今見ると結構オシャレな感じもしたり。
背面。合体自体は特に難しいことはなく、ダイノバードの足と、ピューマの首を畳んでジョイントで合わせるだけ。ただそれだけではありますが、ボリュームが一気にアップするのでなかなか迫力があります。
前面&背面。
側面。
走行する姿。スピードはそれほど速くなく、ノシノシ歩くような感じです。走行(モーター)音は結構大きめ(gifなので音なくてすみません…!)。これがトミー製ということを考えると、時期的にもゾイドのノウハウが生かされてるんじゃないかな?とも思ったり。そう思うともうゾイドの動きにしか見えない…
【ビークルモード】
ビークルモード。スペースシャトル軌道船(オービタ)とトランスポーターが合体したスペースシャトルに変形。実際にスペースシャトルをトランスポーターが運ぶ際はオービタを地面に対して垂直に運ぶのですが、今回はそのまま重ねるような形になっています。ただこれはこれでトランスポーターが燃料ロケットっぽく見えることから違和感はありません。
背面。基本的にトランスポーターにオービタ部分を重ねてジョイントで接続するだけ。ちなみに「スカイリンクスモード」からは分離無しで変形可能です。
前面&背面。
側面。
走行時の様子。結構ゆっくり目なスピードで走行します。裏側の前輪部分の角度を変えることで旋回させることもできます。
【比較】
G1の姿のスカイリンクスの立体化は長年実現していなかったのですが、コンバイナーウォーズシリーズ(国内ではユナイトウォーリアーズ)シリーズで初めて立体化されました(写真は「UW-EX リンクスマスター」版)。ボイジャークラスということと、コンバイナーの胴体になるということもあり、ダイノバードとピューマに分離はしないものの、G1スタイルでの登場は嬉しかった人も多いハズ。
ビークルモードでも。しかしここからわずか数年後完璧な姿でリメイクされるなんて誰が思っていただろうか…
せっかくの『2010』のキャラということで、「ロディマスコンボイ」と。
ビークルモードでも。
【可動・アクション】
可動は首やしっぽが動いたり、G1トイとしては意外と動くという印象で、そのおかげもあってか、触り心地に古さをあまり感じません。ただ、脚の付け根は電動ギミックと連動しているので自由には動かせないようになっています(赤いボタンを押してロックを外せばある程度自由には動かせます)。以下、写真続きまーす。
ダイノバード単体でも。足は左右別々に可動し、また足首も動きます。本体が結構軽いので意外としっかりポーズが決められます。
ちなみに劇中では人格を持っているのはダイノバードの方でした。『2010』を見返したら、ピューマも普通に喋ってました…
ピューマはそのままでは可動はほとんど無いですが、電動走行できるのでそれだけで迫力十分。
「スカイリンクス航空ただいま到着!」アースライズ版ではどんな進化を遂げているのか…!?
以上、「トランスフォーマーアンコール」シリーズから「07 スカイリンクス」でしたー!当時は劇中での活躍とは裏腹に日本では玩具が発売されていないという、当時の子どもたちにとっては結構謎なキャラクターでしたが、20年以上経って日本のファンも手に取ることができたのは喜ばしく、タカラとトミーの合併によって奇跡的に復活したという経緯も物語性があって面白いです。また、純粋なロボットではないということはありますが、タカラ製のトランスフォーマーとは触り心地が全く違っていて、今遊んでもそれほど古さを感じないのは驚き。電動ギミックも今見るとなかなかに新鮮で楽しいです。その後のコンバイナーウォーズ(ユナイトウォリアーズ)や、そして2020年にはコマンダークラスという大型商品でリメイクされるというのは、この稀有な見た目やキャラクター性はもちろんのこと、このアンコール版での反響や認知度の広まりがあったからではないかと思います。
結局ピューマの方には人格があるのか未だに謎なんだけど…