今日は「トランスフォーマーアンコール」から「ビッグコンボイ」をご紹介!
商品名 | ビッグコンボイ |
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シリーズ名 | トランスフォーマーアンコール |
クラス | – |
メーカー | タカラトミー |
発売時期 | 2019年1月26日 |
価格 | ¥8,000(税抜) |
ということで、TFアンコール版「ビッグコンボイ」です!「ビッグコンボイ」は1999年に放送された『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』に登場するサイバトロンの総司令官。今回のアンコール版は当時発売された「C-35 総司令官ビッグコンボイ」の復刻となり、「アニメーションイメージに完全リニューアルしたカラーリング」を再現したものとなります。これまでも海外でのリカラーを含めれば何度かこの型は発売されているのですが、日本に限れば久々の再登場です。元の玩具は約20年前に発売されたことになりますが、当時の玩具の開発担当は「MP-24 スターセイバー」や最近では国内向けのローカライズを担当するなど、20年経った今も現役で幅広く活躍する幸日佐志氏で、今回の復刻版に関しても同氏が担当しています。それではいってみましょー。
【パッケージ】
パッケージ。当時のパッケージを踏襲したデザイン。去年発売された「リターンズコンボイ」と「ユニクロン」は新しいデザインに変わってちょっと味気ない感じがありましたが、当時を懐かしんだり、当時を知るという意味でもパッケージも含めてちゃんと復刻してくれたほうが嬉しいですね。
キャラクターカードも当時のデザインで再現されています。
【ロボットモード】
ロボットマンモード。ヒロイックな顔とボディに、茶色いマンモスのガワをまとうという、一見ミスマッチのようにも思えるデザインですが、そのインパクトは今見ても凄まじく、そしてなによりカッコイイ!ビーストコンボイやライオコンボイは変身する動物も意匠が本体にありましたが、このビッグコンボイはガワと武器にマンモス要素が全振りされています。また、アニメよりのカラーリングも鮮やかで、ガワとのコントラストをより強めています。
背面。ガワが後ろにまとめられているのがわかります。武器は背中にとりつけられるのですが、外した状態ではかなりすっきりした感じになります。
前面&背面。マンモスの角のボリュームがすごい。
側面。
バストアップ。元は20年前の玩具ですが、顔がめちゃくちゃかっこいい!頭部はほぼ塗装というのも顔の造形の良さを際立ててくれています。胸部はクリアパーツで、中に金メッキのマトリクスが収納されているのが透けて見えるのもいいですね。ちなみに左腕は義手という設定で、左右で造形が異なっています。
胸部のパーツを開くと、中にマトリクスが収納されています。
マトリクスは両手で持つことができます。
続いて武器「ビッグキャノン」。ビーストモードの頭部〜尻尾までがまるまる武器になるという豪快さがすごい。
スプリングによるミサイル発射ギミックつき。上部のオレンジのつまみを回転させるとミサイルが発射します。しかも2本同時ではなく、つまみの回転に応じて別々に発射されるという凝った作りになっています。
ビッグキャノンは背中に取り付け可能。説明書ではマンモスからビッグキャノン部分は取り外さず変形させ、この状態で「ロボットモードの完成」となっています。
ビッグキャノンを取り付けた状態。結構重たいのでこの状態だとポーズによっては後ろに倒れやすいです。
左右の脚部にもスプリングによる発射ギミックがあります。名称は「マンモスハーケン」。側面のスイッチを押すとマンモスハーケンが発射されます。初代『ビーストウォーズ』の「メガトロン」を彷彿とさせるギミックですね。
前腕部分には「マンモストンファー」が収納されています。拳に固定できるようトンファーに突起があるのですが、接続が結構きつめ。
肩のマンモスパーツを起こすと、ミサイルポッドが造形されています。また、太ももに配置されているマンモスの後ろ足にもバルカン砲のような造形が。太ももの後ろ足はブースターだよ、とTwitterでご指摘いただきました。オープニングでもちゃんとブースターとして使用されています。武装の多さが孤高の「ワンマンズアーミー」らしさを際立たせてくれています。
【ビーストモード】
続いてビーストモード。マンモスに変形。今回のアンコール版は瞳が入ったこともあり、これまでのビッグコンボイトイと比べると優しい顔つきになっています。毛並みも細かく造形されていてなかなかにリアル。鼻は軟質パーツでできているのですが、今回は上から塗装が施されていることもありベタつきは少ないと思います(経年でどうなるかは分かりませんが…)。
背面。ガワでガッチリ覆う形なので、ビーストモードでの四肢や首の可動は一切ありません。
前面&背面。
側面。
頭頂部のレバーを引くと、鼻がくいっと上に動くギミックがあります。
もうひとつ、耳を後ろに引っ張るとキバが連動して動きます。写真は片方だけですが、もちろん両方独立して動かすことができます。
【マンモスタンクモード】
もうひとつのモードとして、「マンモスタンクモード」が用意されています。ビーストモード状態で「ビッグキャノン」にあたる部分と、「マンモスハーケン
」部分を展開します。形状はともかく、『ビーストウォーズネオ』の玩具ではこの中間形態のようなものがあるのも特徴のひとつ。
背面。
【比較】
管理人の持っているビッグコンボイ、いわゆる「マンモス牧場※」出身のもの(韓国版)と比較。国内版と細かい違いはあるようですが、大体同じということで、今回のものと比べるとカラーリングがだいぶ変わったのが分かります。ボディのクリーム色っぽかった部分が今回は真っ白になり、また左腕がクリアパーツだったものがシルバーに変更されています。このおかげで以前は同じ金型から同時に作れたものを、今回は胸のクリアパーツと腕を別々に作る(金型を二度打ちする)必要があったということで、今回のアニメカラー再現へのこだわりが伺えます。ちなみに、写真ではアンコール版の背が低く見えますが、アンコール版の足の開きがちょっと大きいからで、大きさに違いはありません(中のクリックがずれてるのかも?)。
※秋葉原にあるショーケースで何匹ものマンモスが並ぶ様子からそう呼ばれていました。今は多分もうないはず…
マンモスモードでも。旧版は目が怖い!また、胴体にグラデーションがかかっています。あと、旧版は鼻がベタベタして、何度拭いても時間が経つとベタついてきます…
リクエストがあったので、マスターピース版「MP-32 コンボイ (ビーストウォーズ)」と比較(本当は「伝説の総司令官Ver.」と比べたかったけど、どこにしまったか分からず…)。ビッグコンボイのアニメの再現度を見ると、マスターピース版はまだしばらく大丈夫そうな感じがする…
ビーストモードでも。
【可動・アクション】
可動はなかなか良好。関節にボールジョイントが多用されているということもあり、よく動いてくれます。この頃の玩具はボールジョイントが今よりも多く使われているのも特徴。最近は大きいサイズ(ボイジャー以上)の玩具ではボールジョイントは首などピンポイント以外あまり使われないようになっているのですが、この辺りは当時の設計の傾向を実感できるポイントでもあります。以下、写真続きまーす。
ビッグキャノンなしだとすごく動かしやすくなって、一気にアクションフィギュア感が出ます。
うーん、かっこいい。マスターピースとは行かずとも、今の技術でリメイクされたビッグコンボイも見てみたい。
以上、「トランスフォーマーアンコール」から「ビッグコンボイ」でしたー!当時から非常に評判のよい玩具で、管理人は放送当時はトランスフォーマーから離れていた時期だったので、後から「牧場」で買ったクチですが、とても好きな玩具でした。驚くのが20年経った今でも十分通用するかっこよさと可動で、「G2」シリーズ以降の「アクションフィギュアとしてのトランスフォーマー」のひとつの到着点と言えるのではないかと思います。思い出してみると『ビーストウォーズネオ』を放送していた時期は国内外ともアクションフィギュア全盛の時期ということもあり、当時の玩具界隈の流行りのようなものもこのビッグコンボイからは感じることができます。
アクションフィギュアという側面とは別に、もちろん玩具としての魅力もギュッと詰まっています。この大きさながらギミック満載で、きっと当時アニメを見てこのビッグコンボイを買った子どもたちは大満足だったんじゃないかな?と想像します。そんな当時持っていた人にはもちろんオススメですが、当時を知らない人や、そもそも『ビーストウォーズネオ』に興味がなかった人も、今とはまた違う「ガワ変形の妙」や、トランスフォーマーの進化の歴史を感じることができる玩具なので、是非手にとってみて欲しいです。来月のブルー版も楽しみだ!
その直撃世代の子供ですw未だにビッグを超えるイケメンTFはいないと断言できるくらいイケメン。ほんとにかっこいい。出来たら漫画版であったハーケンを手に持たせられるギミック、というか手持ち用ハーケンとか付けてくれたら嬉しかったな。「20年前のトランスフォーマーにしちゃ、上出来だ…。」